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俺の土台がこんなに可愛いわけがない

by
U
U


皆さん初めまして。
私、Uと申します。

ぷよぷよeスポーツからぷよらーとしての生を受け、日々楽しんで連鎖を組んでいるわけですが、なかなかどうして対人というのは難しいものです。

そうして、土台を整えるためにとこぷよに勤しむのですが、そんな折に、ふと感じたのです。

土台って、 "かわいい" と。

ということで、この記事では皆さんの啓蒙を高めるためにも各土台の可愛らしさ、美しさ、えっちさを、不肖私が稚拙ながら述べていきたいと考えております。

それでは、LET'S TRY DODAI ORGAZUM


*


"gtr"

それはあくまで客観的に見ても、現代ぷよにおいて最もメジャーな土台。
"gtr以外はナメプ"とまで謳うほどの敬虔な信者が多く、実際安定した土台であり暴発も少ない。

しかしながら、初心者から上級者にまで愛される、いわば八方美人な土台であるため、他の土台からは半ば嫌われている。
その一方で、gtr(敬称略)本人はそれが醜い嫉妬からくるものだと理解しつつも、圧倒的孤独に苛まれ、精神を病んでいるというのが現状である。

一見すると悲しき状況ではあるが、私としてはこの逆境だからこその、儚げな美しさ、陰りからくる妖艶さ、そして虚を突く二面性などが際立っていると考える。

これ以降もつらつらとその魅力を書き連ねたいところではあるが、それよりも実際に見たほうが早いと思われるので、以下では、かの名作ギャルゲー「俺の土台がこんなに可愛いわけがない」のgtrルートより抜粋したものを例として取り上げる。


*


1、邂逅



上図は先述ゲームのgtr初登場シーンである。

多くのぷよらーは攻略済みだとは思われるが、天文学的確率でもって未プレイの方がいるかもしれないため一応のあらすじを簡潔に説明をすると、

「天才故に孤高である主人公"九十九剣"が様々な美少女土台と出会い、目指すべき道を二人で探す」

という王道青春物語である。

この段階での九十九剣は、どのフィールドでもたやすく全1になってしまうため、その手応えのなさからくる目標の喪失により世界に失望している。
gtrがそんな悲観的な九十九剣を引っ張る側に回っているため、その笑顔は柔らかい。

後ろのL字がとても可愛らしいく、少女じみているが、それは彼女の本質とは程遠く、全くの猫被りだということを九十九剣はまだ知らない。


2、乱心



これはgtrと新gtrが言い争いをしているところに、たまたまやってきた九十九剣が出くわしてしまった場面である。

ここで九十九剣はgtrの本性を少しずつ理解し、許容しようとするのだが、半ばヒステリックを起こしたgtrとすれ違いを起こしてしまう。
青春ものとして、後の絆を深めるための離反だとわかっていても、あまりに形容し難いやるせなさで満ち満ちていた。

彼女の表情は、その2列目の2連結から見てわかる通り攻撃性が大きく、また剣呑なマルチを隠そうともしていない。
これに対し九十九剣は一瞬の怯みを見せてしまったため彼女をより深みへと落とすことになるのだが、まだ年若い九十九剣を攻めることは誰にもできないだろう。


3、回避

すれ違いをなんとか解消した二人は、ぎこちなくも日常に回帰する。
そんな、なんでもない幸福を壊すように事件は起こった。

それはあまりに唐突。
二人で工事現場の横の通りを歩いていたとき、gtrの頭上で嫌な音がした。
何か硬い紐が切れるような、鈍い音が。
九十九剣が彼女を庇おうとするも、もう手遅れ。
彼女の頭上に、容赦なくそれは降りかかった。
そう、




…………赤ゾロ、が。





「………や、やだよ。………私、暴発しないよね?ま、まだ………九十九剣くんとの約束あるし………ね?」

半ば錯乱状態であるgtrは、けれど皮肉なことに自分自身の暴発を誰よりもわかっていた。

そして追い打ちをかけるかのように、頭上からパラパラとお邪魔ぷよが降る。

「親の顔より見た暴発」

通りすがった誰かが言う。
そんな誰かに反論を投げる人間などいないほどに、誰の目から見ても彼女は終わっていた。


そんな折、彼女の頭上から声が掛かる。

「暴発ありません」

九十九剣は冷静であった。

「順序建てて考えましょう。あなたの頭に赤ゾロが降ってくる前、心なしかお邪魔ぷよが消えるような音が聞こえました。そして、ここが工事現場だということを踏まえれば、建設材料としてお邪魔ぷよでまとめてあった赤ゾロをツモってしまったということです。つまり、お邪魔ぷよでまとめてあったということは赤ゾロは一つだけではなく………」

九十九剣はそう言うと、側溝に挟まっていた赤ゾロを見つけ出した。

「繋げましょう」





九十九剣は赤ゾロを設置する。
理解が追いつかないgtrと傍観者たち。

しかしながら、しばらくしてgtrは気がつくことになる。
彼に命を救われたという事実に。


以上はトラブルを通して二人の仲が一気に縮まる良イベントの抜粋である。
以前までは九十九剣がgtrに振り回されるという構図が成っていたが、このシーンを分水嶺として関係性が逆転していくことになる。

その後のgtrのデレ展開はありきたりでなんの捻りもないが、多くのプレイヤーはそのgtrの可愛さに当てられて廃人と化したらしい。


*


以上、ほんの欠片ほどではありますが、良シーンを抜粋させて頂きました。

語り足りない感は否めないですが、この記事を通して、皆さんが少しでも土台に性的な劣情を抱くようになっていただけたのなら幸いです。

これでこの記事を締めさせていただきますが、せっかくですので最後に、「俺の土台がこんなに可愛いわけがない」のgtr - true endラストシーンでお別れと相成りましょう。


*


白雪の降りしきる聖夜。
男は静かにストリーミングを開始した。

疎らに増えていく視聴者。
そして彼は、いつものように雑多なコメントを受け流す。

「ありません。頑張ってください」

一見すると、冷たい対応。
けれど視聴者らは満足し、また夜行の列に戻っていく。
彼らはそれでいいのだ。

しばらくして男が口を開く。

「少し、報告があります」

そう言って隣へ目線を遣る、と、そこには彼女がいた。
あのとき、絶望の底にうずくまっていた自分に、光を見せてくれた彼女。
今なお自分の足元を照らしながら、ともに歩いてくれる彼女。

男はモニターへ顔を戻す。
その目は少年めいた、けれど確たる芯のある、強いハイライトで満ちていた。

そして、ゆっくりと口を開く。


「急ですけど、俺、名前、変えます」


男__九十九剣は希望を見据えた。
自らの能力を遺憾なく発揮でき、かつ、高みを目指し続けることのできるフィールドを。

九十九剣は武器を手に入れた。
自分と共に戦い、かつ、自分を護る為のもう一本の剣を。



「今日から俺は___」




これは、ある男の物語。


これは、ある伝説の物語。









「___百剣、です。」








こうして、二人の物語が動き出す。

<gtr_true end>

*

参考文献
「百剣-HYAKKEN-」/Tom様
「みさくらサーキュレーション」/DIO様



 
作成日時:2020/12/23 21:26
カテゴリ
GTR連鎖
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