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【無駄消しなしの15連鎖を安定させるために 参 ~モード~】

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魔界の肉じゃが
魔界の肉じゃが
 前回の記事に、たくさんの方からいいねをいただいたので
続きをがんばります。

 今日はクラスターとモードについてまとめます。


1.クラスターとは
 「ある1連鎖となるぷよの集合」のことです。
 今となってはよく聞く言葉かもしれませんが、昔から音楽や物理で使う「群れ」の用語です。
 例えば、3連鎖作ってあればクラスターが3つ(図1)、と表現します。クラスターとみなすときに、ぷよが隣接・離散しているかは関係ないです。 ※意外と1連鎖となる集合を指す言葉がないので定義しておきます。
図1 クラスター3つ

 そして、クラスターの形状によって役割が決まってきます

 それがモードです。


2.モード
 「クラスターが持つ特性」です。この言葉も音楽や物理で馴染みがある方もいると思います。意味としては「ある条件下での特徴的な振る舞い」「存在の形態」です。
 モードには要素があり、テンション、摩擦、ベクトルの3つです

2-1.テンション
 テンションとは、あるクラスターが発火条件の4連結にどれだけ近づいているかを指す概念です。消えるときの形、ではなく発火前の形で考えます。

 ちなみにテンションは「緊張」「張力」の意味があります。物理で使われますが、まるでぷよが連鎖で弾ける様子が、お互いのぷよの表面張力のようなものが強くなって限界を超えた感じがイメージに近いと思いました。
 ※ここで、摩擦って言葉あるじゃん!と思った方いるかもしれません。しかし、本質的な意味を考えると、摩擦とは動的な要素として発生する概念であり、静的場面で捉える言葉ではないと思ったからです。細分化のために言葉をあてはめました。

 図2で、赤はテンションが3、緑は2、青は3、黄は1です。テンションは数字だけなら単に連結数と考えてもいいです。
図2 テンションの例

テンションが大きいとぷよを置く位置に制限を受けます(図3)。まるでそのクラスターが自分の縄張りを主張してるかのような感じになるわけです。
図3 赤?おめえの席ねーから!

 大連鎖においては、テンションの衝突を避けることが重要です(図3)。
 衝突を避けるには、色配置に気をつけるか、テンションが低いクラスターの連鎖構築を行うかのどちらかです。(後者はひし形の法則に通ずるところがあります)


2-2. 摩擦
 摩擦はミスケンさんが提唱した概念ですが、本家サイトが消滅しているので詳細な定義は調査不能でした。様々なWebページの記述を見る感じ、連鎖時に巻き込む表面積が大きい状態を摩擦が大きいと呼ぶようです(図4)。※正確にどうかは置いといてここではその意味で話を進めます。
図4 摩擦の例
 青枠をつけた部分に赤の摩擦がはたらいていて、赤ぷよを置けない状態になっています。また、この赤の縦3が一列左にずれていれば、壁があるために空白スペースが減るので摩擦が小さくなるといえます。

 図5で連鎖尾の6列目の緑が、青の後に消えるつもりで置いたものが、下にある緑の縦3に吸われてしまうのも摩擦が大きい例です。
図5 摩擦の例2

 対戦においては摩擦が大きいと発火しやすく連結を増やして火力を上げられるので好まれることが多いですが、
 無駄消しなしとこぷよでは不要な摩擦を作らないことが重要です。

2-3.ベクトル
 ベクトルとは、連鎖が続く向きの指向性です。
 少し難しい定義が出てきました。細かく説明します。



 例えば階段積み(図6)です。
図6 階段積みの指向性
 連鎖の順番は綺麗に右に流れていきます。そして、形状も綺麗と言えます。なぜこうなるかといえば、階段積みは1つ1つのクラスターの形状が単純で、かつ連鎖の流れが必ず横へ流れるためです。この指向性をベクトルと言います。

鍵積みの例(図7)です。
​図7 鍵積みの指向性
 先程と同じ用に鍵積みも綺麗に横へ流れていきます。鍵積みのベクトルは横に向かおうとするものだということです。


そしてみんな大好き座布団の例(図8)です。
図8 座布団の指向性

 もうわかってきたかと思います。座布団のベクトルは縦です。形状もシンプルだから連鎖数を稼ぎやすいです。


ここまでをまとめると基本的に、長方形の形状になりやすい規則正しいベクトルを並べることがわかりやすい大連鎖のひとつの解となりますが、それはkenny式や鍵積みを意味します。しかしながら、実際のツモでは色がその通りに来るとは限らず、無駄消しする羽目になります。そこで、噛み合わないツモに対してベクトルが緩いクラスターを組み合わせることで調整するわけです。鶴亀によって強制的にベクトルを変えることもひとつの方法です。ちなみに鶴亀がもつベクトルは上のみです。

 では具体例で見ていきましょう。
図9 ベクトルの調整
 図9では折返し上部の伸ばしで、ベクトルが緩いクラスターを置いた例です。
 まず、黄色の座布団はこの例では縦と横両方のベクトルを持ちます。具体例をみましょう。
 
図10では縦ベクトルで次に赤につなげる
形になっています。その後おまけで鶴亀でベクトルの調整をしてつなげています。
図10 赤へつなげる縦ベクトル

図11では座布団から横ベクトルで青につなげる流れに変化しています。
図11 青へつなげる横ベクトル
 図10,11の例では座布団のベクトルが決まっていないことに加え、青、緑、赤のクラスターのテンションが小さく、これらもまたベクトルを切り替えられる状態にあったことがこうした組み換えを可能にした要因です。

 おまけで鶴亀のベクトル変更例です(図12)。
図12 鶴亀のベクトル変更

2-4.まとめ
 クラスターにはテンション、摩擦、ベクトルの要素があり、これらを総合してモードと呼びます。要はその要素が集まった結果、クラスターの個性が決まり扱い方が変わるわけで、その総合的な名称というわけです。

 まとめると、大連鎖で
無駄消しをしないためにはクラスターのモードを理解し、形状の調整に適したモードに誘導していく置き方が重要になります。
 具体例はたくさん書きたいところですが、量が多くなりすぎるのでそれはまたtipsでご紹介。


今回はここまでです。
最後までありがとうございました。
更新日時:2021/04/12 20:06
(作成日時:2021/04/12 19:39)
コメント( 3 )
魔界の肉じゃが
魔界の肉じゃが
4月12日 20時36分

また1点補足しておきます。
テンションは静的、摩擦は動的場面での言葉です。
つまり、発火前の連鎖で考えるのがテンションで、発火後の連鎖が進んでいる最中に考えるのが摩擦です。

machine322
machine322
4月13日 16時46分

この定義の感じからすると、鶴亀のベクトルは横ではありませんか?

魔界の肉じゃが
魔界の肉じゃが
魔界の肉じゃが
4月13日 23時51分

ご質問ありがとうございます。

場合によっては横と捉えることも可能ですね。
正確にいえば混ざる感じ(斜め)の場合があると思います。

例えば3つの例で考えてみます。

・発狂ナイアガラを組んだとき、一番下の段が消えてから上の連鎖がはじまります。これは完全にベクトルが上ですね。
・連鎖尾で一番下のクラスターがL字で、これが消えたあとに隣接していない上部が消える鶴亀もベクトルが上です。
・おそらくmachine322さんが言われる横は、図12の話かと思います。ここは向きという言葉で済ましているので解釈の差があるかもしれません。消えたぷよから見てどの向きに次の連鎖の起点が来るか、がポイントと考えています。シンプルにいえば、連鎖がつながる時に視線がどちらに行くか、と考えるとわかりやすいかもしれません。鶴亀は次の連鎖の本体は確かに横の列にありますが、起爆ぷよは鶴亀を起こすクラスターの真上に来ます。だから視線としては上に移動するはずです。
極端に考えると本質が見えると思います。図12の鶴亀が例えば30段くらいあったら(ありえないですがw)、横成分も含むけれど、ほぼ縦成分です。上記の3つの例からも包括的なベクトルを考えると、鶴亀の本質が上下関係にあるからだと言えると思います。

細かく見ていけば斜めという感じと思います。ちなみに僕は斜めは研究していないのでよければ是非研究してみてください!

machine322
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