こんにちは
カギ積みを実戦で取り入れる際に考えることといえば、「初手どう置くか」です。単純に「初手」なので、1番初めに直面する課題だからだと思います。その頻出パターンにAAABがあります。今回は先折カギでAAABを対処するにはどうするのか?という話になります。
基本的には下2つになると思います。

です。

1枚目はこのような形を目指します。

2枚目はこのような形を目指します。最近知りましたが、この形は大カギと呼ばれてるそうです。私は今まで普通にカギ積みって呼んでました。たまにL字折り返しって呼んでたような気がします。

この形と
実質的には同じです。私は以前

この形の妥協折り返しに対する抵抗感がすごくありました。ですが、

この形と
実質的には同じです。この形に対しての抵抗感は全くありませんでした。大連鎖を打った時に1連結分の点数差が生まれますが、15連鎖でもせいぜい3000点弱なので、気にするほどのことではありません。このような、抵抗感がある形を別のものと実質的には同じと考えることで抵抗感を減らす考え方を持っておくと、損得計算が捗るかもしれません。そう考えることによって抵抗感なく折り返しで2個捨てるようになれました。
こんなことは置いといて、AAAB先折カギどうするか問題です。
片方ずつ説明します。

まずは大カギの方から。この形の利点としては折り返しの凹みが小さいので、キーぷよ飛ばしやキーぷよ抜きが成立しやすいところかなと思います。2列目の青も連鎖に使っても後乗せが効くので、折り返し付近での戦いに向いてるのかなと思います。
デメリットとしては

初手でこの形を組むのですが、3列目のツモ制約が若干大きいのがまぁまぁ痛いです。ゾロ待ち、或いは千切り前提の処理になります。個人的に、コレを決め打ちで最初から組むのは微妙な気がします。できれば3手目にゾロが見えてる時に狙うのがいいかもしれません。
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この形のメリットは

折り返しが2段凹んでるので、この手の組み替えが成立しやすいです。以前の記事で書いた、折り返しの凹みが大きいからこそ許される折り返しです。なんだかんだ、この形組めると9連鎖ある上に耐久もそこそこあるので、私としては結構評価が高い形です。
この形のデメリットは

初手でこの形を組むわけですが、デメリットというか気をつけたい点として「裏ハチイチ」という概念が必要になると思います。
https://w.atwiki.jp/puyowords/pages/236.amp
裏ハチイチとは雑にまとめると
初手の次の黄赤→黄赤とツモった際に

このようにハチイチで置いちゃうと、1列目がゾロ待ちor千切り前提になるので

こう置けば赤のゾロ、赤黄、赤青、赤緑が折り返しに受け入れられるという理屈です。若干説明が下手な気もしますが、

この形の場合になった時、「折り返しにはゾロしかダメ!」という考えに囚われず

緑黄をツモった際にはこう置かず

こう置くと、折り返しの凹みと色制約が少なくなるので、このような発想を持てると土台事故を減らせることができると思います。また、ネクストに仮に緑ゾロが見えてたとしても、このような置き方をすれば折り返しにタテ3を構築できるので、より高い評価の折り返しに持っていけるというわけです。

細かい差に見えますが、差が出るのは案外こういうところなんです。
因みにですが、ハチイチの置き方が決まって悪いわけではなく、基本的には定石とされています。例えば

この盤面の時に黄赤→黄ゾロとツモったとします。

このような手順で置くことができます。
黄赤のハチイチ、黄ゾロのジュウロクイチで置けました。この置き方は単純に効率が良いので、ハチイチ置きが悪いというわけではありません。ただ、折り返しの凹み等を考慮した際に発生してくる諸問題とのバランスが大事なわけです。
いかがでしょうか。先折カギの良いところは折り返しが高くなりやすいのでカウンターにしやすかったり、相手の催促にも耐えれるところだと思います。今回はどっちかというと手順の話みたいになりましたが、
・大カギは3列目の制約が少し大きいので、何かの妥協策だったり、ツモによっては別のものを組む方がいいかも。
・ありがちな方のカギは裏ハチイチの概念を覚えておくことによって、土台事故を減らせる
でした。
また何かあったら書きます
それでは