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定型マンによる中上級者向けカギ積み講座!

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おわた
おわた
こんにちは

思い切って少しクサいタイトルにしました。

カギ積み苦手!という人が案外中上級者にいる印象があります。ということで、私なりに中上級者に向けてカギ積みのコツについて書きたいと思います。記事はC1〜B1くらいの方を想定した内容になっていますが、それに満たなくても、或いは超越していても、カギ積みの知識に何かしら良い影響があればと思います。


この記事では1問1答形式で私が手順クイズなるものを出します。カギ積みとはいえ、ひと口にコツと言っても大量にあるので、この記事1本でマスター!というよりは、この記事でカギ積みに関する思考の概念を手に入れてもらい、練習のタネやキッカケ作りになればと思います。

また、折り返しを作る前提の手順ではなく、土台部分だけに焦点をあてた内容となります。


手順クイズの前にですが、少しカギ積みを組む上での基礎知識を書きます。不要だよ!という方はデカい赤文字が出現するまで下へスクロールしてください。



私が考えるに、手順の良し悪しは置いといて、とりあえず純正カギも組めない!という人はほぼ皆無だと思います。


純正カギとはL字を含まないカギのことを指します。特にこの形については「2・1・1カギ」と呼ばれてるそうです。恐らく、この2・1・1カギをカギ積みとして履修したという方が大半だと思います。


1・1・2カギは下が1個になる純正カギです。若干、こっちのタイプは見慣れない方もいるのではないでしょうか。


そして


L字カギです。螺旋とも呼ばれてたりします。基本的には純正と螺旋の2つどちらかで構成された土台をカギ積みと呼びます。

基本的なことといえば基本的なことですが、カギ積み慣れしていないと純正1本になりがちで、実戦的なものとなるとこれをツモに合わせて組むことが要求されます。

また、先折りか後折りで考え方が変わります。

後折は矢印の方向に進行していきます。恐らく、多くの方は後折りでカギ積みを覚えたかと思います。階段積みでもそうだったと思いますが、ゴミぷよを貯めれる列を早々に完成させておくという狙いがあるために、初心者は後折で習得することが多いです。


先折は矢印の方向に進行していきます。方向は置いといて、ニュアンスとしてお尻にカギを足していくようなイメージです。個人的にですが、連鎖をお尻に足すのはカギ積みよりも階段積みの方が向いていると思います。

では、後折と先折でカギはどう違うのかというと、役割が変わります。後折カギは頭伸ばしに向いていると私は考えます。

今が最強のGTRでこのような状況になったとします。ここをカギ伸ばしで構築していくとしましょう。その場合

矢印の方向へ向かっていきます。これを簡略化して考えると

このような具合になります。これは、後折カギと同じような理屈で考えることができます。つまり、後折カギは頭伸ばしに向いていると言えます。

じゃあ先折カギは?というと、合体戦術に使えるんじゃないかと思います。

なんとなく察してもらえるのではないでしょうか

こういう具合になります。これは第二折り返し側から見た時に「お尻に足していく」という考え方になると思います。

上級者が「カギ積みは伸ばしに使えるから練習しとけ〜」の意味合いとしては頭伸ばしに使えるカギ積みだと思うので、私は後折カギの習得をオススメします。が、先折カギの知識も備えておくことによって、対処の幅が広がり、柔軟性に富んだカギ積みを組むことができると思いますので、2つとも習得するのが理想的と言えます。

とりあえず、これを書いた上で次に移ります。



カギ積み手順クイズ!!!
カギ積みが苦手!という方は、このL字や1・1・2カギに慣れてないからなのではないかと私は思います。また、その前後の手順についての知識があまりないからなのではないかと思います。

私がいくつかその辺の知識についての例題を出しますので、考えてみてください。また、同時に私が解説していきます。

では

ツモ:赤黄→赤赤

どう捌きますか?
正解は


となります。
ハチイチ→ジュウロクイチの手順なので効率が良いですね。私がカギ積みを取り組み始めた時、こんな風に2手単位くらいで手順を覚えたような記憶があります。次にいきましょう。


ツモ:赤黄→赤黄→赤赤
どう捌きますか

正解は



です。これに関しては大正解というわけではないと思いますが、2手目の赤黄はとりあえず保留するような場所に置いて、次の赤ゾロを所定の位置に捌くという理屈になります。カギ積みはこういう保留する捌きがちょいちょいあります。正直、このセオリーさえ守っていればどこに置いても良いと思いますが


なるべくこれだけは避けましょう。連結数を不用意に足しすぎると暴発のリスクが高まります。

GTRで例えると、こんなイメージです。

次にいきます。


ツモ:緑赤→緑緑→赤赤
最初の緑赤をどう捌くかがポイントです。

正解は



となります。


とりあえず保留しておくのも悪くはありませんが、L字の手順の方が効率が良いのは明らかです。

緑赤よりも先に緑ゾロが見えている場合は純正を見る方向で良いと思いますが、逆だと混乱してしまうと思います。慣れていないと手が止まってしまいそうになりますが、最初は「この場合はこう置く!」と、とりあえず記号的に覚えても良いと思います。次第に理屈がついてきて何も考えずとも置けるようになることでしょう。

次にいきます。

ツモ:緑赤→緑赤
味を変えて先折にしてみました。あまり難しく考えない方がいいかもしれません。

正解は


となります。
「途中出現するAB→ABはとりあえず並べて置いとけ!」そんな言葉が定型使いの超上級者である飛車ちゅうさんの口から配信上で放たれました。

また、この盤面に限っては、同色が1列飛ばしになっており、置き方や配色に制限がかかりやすいです。

同色が1列飛ばしになっていると、L字が組みづらくなり、手順の制約が強制されて苦しくなります。

なので、基本的に同色は2列以上離して置くことがカギ積みのセオリーになります。

仮に1列飛ばしになった場合、

純正カギを組めば対処しやすいと思います。

つまり、この盤面に限って言えば「AB→ABは並べて置く」と「純正を確定させる」という働きがあった手順だと言えます。

この「並べて置く」に関してですが



だったり



と、どの列でも使える手順なので覚えてもらえればと思います。

次にいきます。


ツモ:黄緑→黄赤→黄赤
後折に戻ってきました。さっきの問題の応用になります。

正解は



となります。後折でも同じような手順が使えるということですね。

次にいきます。


ツモ:黄赤→青赤→緑赤→黄赤
先折に帰ってきました。少しツモを増やしました。黄赤の捌き方がポイントです。

正解は




となります。最初の1手でL字を確定させることがポイントです。L字にすることによって、赤黄だけで暫定的な形にすることができました。次の赤青も下を青にすることによって、千切らずに保留しやすい形になりました。以降はハチイチを意識しながら設置していきます。

赤がたくさん来ているので少し混乱するかもしれませんが、重要な1手さえ置ければ、あとは簡単だと思います。

次にいきます。

ツモ:赤青→緑赤→緑緑
後折です。少し難しいですが、L字を見据えることができれば対処できます。

正解は



となります。

少し難しいですが、頻出だと思います。このことから

赤緑→青赤とツモったら


ABACと来た際、くま積みで対処できます。赤が連なってるので純正を見たくなりますが、この置き方を覚えると千切りなしでL字を見ることができます。


大体の頻出パターンは抑えましたので、長めの問題を最後に出します。


ツモ:青赤→緑青→緑緑→赤黄→青青→緑青→赤黄→黄黄→赤赤
かなり長くなりました。シミュレータをご用意ください。文字だけなので少し想像しづらいですが、ネクストを考慮しながら現在手を考えてみるといいと思います。長いので解説しながら貼ります。

正解は

隣接して青赤は置けないので離すのは前提として、ネクストに緑青が見えたので、ここの位置関係は確定になります。ネクネクに緑ゾロが見えているので、千切らずに緑をL字に持っていきます。


この後に赤黄色をツモりました。2列目に赤を下にタテ置きしても良いですが、ネクストに青ゾロが見えているという状況なので、青の受け入れ先を作る必要がありますので


この後、緑青→赤黄→黄黄→赤赤となります。
緑は置ける場所が4列目しかないので確定になります。青を上にして、連結を足さないように気をつけましょう

赤黄が来てるので6列目に置きたくなりますが、黄ゾロが見えているので、その役割は黄ゾロに任せるとすれば、赤黄は2列目に置くことになります。黄ゾロを1列目に、その後に見えた赤ゾロを2列目に置いて完成となります。



となります。
正解と大声では言えるのか分かりませんが、色々と手順を確定させやすいような配色にしたつもりなので、参考にしてください。

如何でしたでしょうか。先折の長めの問題も出そうかと考えましたが、基本的に折り返しとのバランスを見たりしながら組むので、問題として微妙な感じになりそうだったのと、暴露ですが先折の手順はあまり自信がないのでやめておきます。個人的にですが、後折よりも先折の方が綺麗に組むのは難しいです。

他にも色々カギ積みの手順にまつわる概念はあると思いますが、練習して色々探してみるといいと思います。また、飛車ちゅうさんの動画を見ると良いと思います。

https://www.youtube.com/live/JCxTUvfNzh4?feature=share

↑飛車ちゅうさんの1000万ta動画です。埋め込みが上手くいかないのでコピペしてください。

コツとしては
・同色は2列以上離す
・ネクストを見ながら逆算して置く
・L字や1・1・2カギに気をつける
・千切らないことに囚われすぎない
・ゾロやAB→ABはとりあえず並べておけばベター

です。

ということで、参考になればと思います。ありがとうございました。





 
更新日時:2023/05/25 13:13
(作成日時:2023/05/23 22:03)
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