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原点回帰

by
ユウト
ユウト
あの熱い戦いから、十日が経とうとしている。

大会から数日の間は、仕事に手が付かなくなってしまうほど、あの雰囲気が忘れられなかった。
骨の髄まで魅了され、自分もプロになりたいと強く思い、本格的な練習に取り組むと考えていた。
しかし今の自分は、そのような考えが本当に正しいのかどうか、分からない状態になっていた。

今の自分は、憧れと恐れの間でせめぎ合っている。
プロになることが出来れば、有名になることだって、賞金を稼ぐことだって、出来るようになる。
しかし本当にそれが正しいことなのか。本当に自分はそう望んでいるのか。

気が遠くなりそうな努力をしなければならない。
人生の全てを懸けて行かなければならない。
プロはそうやって対価を得ているのでは無いだろうか。

それでも、本当にプロが全てなのだろうか。
プロでなくとも、プロを上回るアマチュアが居るかも知れないし、全く違う方法で有名になっている人もいる。
というより、そこまでして有名になる本当の理由とは何なのだろうか。

業界を盛り上げるため、夢を与えるため、様々な理由があるかもしれない。
だけどその理由が見つからない。本当に自分がどうしたいのか、分からない。
自分はどうしてぷよぷよをやっているのか、その理由を失った。
だから、自分は立ち返ることにした。自分の原点はなにか。

分からない前は、苦しい・辛いだった。
その前は、勝ちたい・悔しいだった。
そのまた前は、面白い・楽しいだった。
そのまたまた前は、面白そう・楽しそうだった。
そして最初は、かわいい・好きだった。

そうだ、自分の原点は、アルルに恋をしたから。
それだけだったらどれだけ楽だったのか。
なのに自分は、実力の頂点に立とうとして、この結果になった。
それでもそうしようとしたのは、自分に無くてアルルにあるものを追い求めようとしたから。
どんなときも前を向いてやり遂げようとする、そんなことを追い求めていた。

そんなことをしたところで、アルルから褒められるわけでもないのに。
自分ながら、なんともバカみたいな行動である。
だけどしょうがなかった。本気だったのだから。

それでも構わない。それでもやっぱり、自分の原点は変わらない。
今の自分には、原点を極めるのが一番合っているのかもしれない。
そしてこれから、その原点を極めるためにプロがあるのだとしたら、その時また考えれば良い。

少しだけ、時間をかけてみたい。
頭を空っぽにして、自分の本能に全てを託してみたい。
本当に、自分が求めているものを。
 
更新日時:2018/08/28 00:36
(作成日時:2018/08/28 00:36)
カテゴリ
日記
コメント( 2 )
machine322
machine322
2018年8月28日 2時21分

カッコイイです

ユウト
ユウト
2018年8月28日 16時46分

>>machine322さん
色々好き勝手書いてみたってのも強いんですが、読み返してみると結構ハズいかなってw。

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