1542

【雑文】ぷよぷよの実力の基準が、ぷよぷよというゲームの外部基準に依存している話

by
さがわ
さがわ
ツイッターでたまに愚痴ってる話を、きちんと文章にまとめてみました。
長いので暇だったり時間がある方に読んでいただければ嬉しいです。



☆目次
1.ゲーム内システムが実力として表示する公式基準
2."ぷよらー"が実力として認めている非公式基準
3.この問題はぷよぷよe sportsというソフト側で対処すべきという話
4.終わりに



1.ゲーム内システムが実力として表示する公式基準
ぷよぷよe-sportsというゲームにはオンライン対戦が存在し、
ゲーム内で対戦の強さを表示するシステムが3つ存在しています。

↓こんな感じです



レート:
詳しくは*1の記事を読んでいただきたいのですが、
初期値は全てのプレイヤーが2000から開始し、1回の対戦の勝敗で最小0,最大34の変動が起こります。
計算式はイロレーティング*2というシステムに準拠しているらしいです。

switch版ではプレー人口が多いことから、時間が経つにつれ基準値のインフレが起こっていますが、
「レート値の高い人が強く、レート値の低い人は弱い」という表現をするシステムとして、
おおむね間違ってはいないと思います。

PS4,switch,steam(PC版)の3機種で相互対戦ができないためレート基準に若干の違いがあり、
現時点でPS4最上位 3000前後、switch最上位 3500前後、
PC版 ???(筆者が持っていないため不明)となっています。

だんい:
一定のレートごとに段位が決まっていてそれが表示されるだけです。
ゲーム内で強調して表示されることは全くなく、
気づいたら対戦メニュー画面でただ表示が変わっています。

ちなみに旧作であるぷよぷよテトリスにおける段位システムと同じ*3 ルールで、段位の名称を使いまわしており、
レートシステムは旧作と異なるのに段位システムは旧作と同じという、いびつな構造をしています。

現在のPS4レートで世界1位であるレート3591の方の段位は[ぷよ5だん]です。
システム的にはぷよ8だん、さらにその上まで存在していますが、
今のところ世界1位の方の段位は[ぷよ5だん]です。かわいそう。

しょぞくリーグ:
全てのプレイヤーが、最も下のビギナー3部から始まり、

1.対戦をして勝敗数を重ねる
2.一定試合数をこなし勝率が基準以上であれば昇格戦、基準に満たなければ降格戦が始まる。
(例外としてビギナー3部に降格戦はなし)
3.昇格戦で勝つ→リーグ昇格+戦績リセット
昇格戦で負ける→リーグ残留+戦績リセット
降格戦で勝つ→リーグ残留+戦績リセット
降格戦で負ける→リーグ降格+戦績リセット
全ての場合で、1へと戻る。

という流れを繰り返し、自分の勝率に見合ったリーグに所属が決まっていきます。
これまたシステムは前作のぷよぷよテトリスのものを流用しており、
リーグの基準は*4の条件で昇格、降格を迎えることとなります。

ちなみに昇格戦、降格戦はレート戦でマッチしたどのような相手に対しても発生するため、
「せっかく勝率8割で昇格戦まできたのに、
昇格戦だけレート300上の相手にボコられて戦績リセットなんだが怒怒怒」
なんて話も日常茶飯事です。


ということで、以上3点のゲーム内で表示される実力についてご紹介しました。
ちなみにぷよぷよeスポーツ公式の説明書には
https://manual.sega.jp/puyopuyo_esports/?pid=14
こんなに丁寧な説明がついています。すごいねー!!

ですが、タイトル通りに
「多くのぷよらーは、ゲーム内システムによる実力を基準として見ておらず、
非公式基準(ゲーム外)を実力の基準や目標としている」
というお話を2章以降でしていきます。



2."ぷよらー"が実力として認めている非公式基準

おいうリーグ:
おいうリーグ*4とはぴぽにあプロが主催している、
旧作のぷよぷよクロニクルを用いた超大型オンライン大会であり、
なんと前回大会の参加者は400人を超えています。
D級,C級,B2級,B1級,A2級,A1級,S級 という7つのクラスがあり
プレイヤーは運営が発表したレート基準値を見つつ自主申告で参加申請をしたり、
上位リーグだと昇格や降格、選抜戦が行われることでクラスが決まります。

この基準は大会に参加していないプレイヤーでも、周りの人間のクラスや連戦戦績を見れば
何となく自分が何級クラスか分かることもあり、
目標や実力の表示、果てには対戦相手募集の基準として、
「ぷよらー内でもはや共通認識となっている」と言っても過言ではないでしょう。


個人連戦:
その名の通りクラブ機能を用いた個人間における練習の対戦募集であるが、
これの戦績すらも周りの結果と見渡して、なんとなく実力を見られていることが多いです。
上級者であるプロプレイヤー同士の対戦配信はたくさん行われており、
この勝敗の数や対戦相手を見て格付けをしてしまうこともできます。
特に上記のおいうリーグ〇級と組み合わせると効果はてきめんで、
連戦結果を見て「〇〇さんは〇級ぐらい」といった評価がしやすいですね。


公式、非公式問わずオフライン大会:
2018年以前のぷよぷよ環境では、2先~5先程度のトーナメント、リーグを用いた1day大会は
実力の評価基準として見ている人は少なく、
50~100先の長い個人間連戦、A級、S級リーグ(これも長時間の連戦を行う)の戦績のみを重視する風潮がありました。

しかしSEGA公式がぷよぷよチャンピオンシップ、ぷよぷよカップを2018年4月から開始し、
それ以降はユーザーやコミュニティによる1day大会の優勝や入賞を繰り返すプレイヤーも
強者として認識されるようになりました。

ただしオフライン大会で入賞を繰り返すことができるのは、
基本的にプロやそれに準じた実力を持ったプレイヤーがほとんどであり、
多くの一般プレイヤーの評価軸とはなりがたいです。
厳しい現実を言えば、オフライン大会の結果を見ても「強い人は強い!」ぐらいの話にしかなりません。


初心者、初級者、中級者、上級者という謎の単語:
​​​​​​もはやぷよらーの間ではタブー(卍禁忌卍)といってもいいぐらい不毛な話題ですが、
実際のところ気にする人はそれなりにいるので項目の1つとして挙げさせていただきます。

「〇〇できたら初心者」
「レート〇〇で初級者」

基準は人それぞれであり、不毛な単語にしか思えないですし、
今でもぷよらーというコミュニティの中でもこの単語を的確にまとめあげることはできていません。
ですが、何故か定期的に話題にあがったり基準を話したり気にしてしまう人がいる闇の単語です。

これは触れれば触れるだけ誤解を生むので、1点だけ触れさせていただきますが、
ぷよらー間で「上級者」とされるのは、
謙遜文化も相まってものすごーーーーーく強いプレイヤーにだけ使われる表現とされています。
この文化は根暗すぎるからやめたほうがいいね、って話もありますが、
現実問題としてぷよらーが言う「上級者」に求められるハードルというのは相当に高いです。


3.この問題はぷよぷよe-sportsというソフト側で対処すべきという話
少なくとも、私は現状である
「ゲーム内基準で表記される実力」と「ゲーム外基準で認識される実力」が乖離している問題は
とても悲しいことだと思っています。

私は他の対人ゲームを多少かじったことがある程度ですが、
(例:リーグオブレジェンド、ハースストーン、シャドウバース、スプラトゥーンなど)
これほどまでにゲーム内基準で表記される実力が、
プレイヤーの多くから軽視されるゲームはぷよぷよを除いて、見たことがありません。
(もしあったらごめんなさい、コメントでこっそり教えてください)

リーグオブレジェンドのランク、ハースストーンのランクやレジェンド順位、
シャドウバースのランク、スプラトゥーンのウデマエは多くのプレイヤーが目標とする素晴らしい指標です。


この問題を解決するには
「プレイヤー側全体の意識を、ゲーム内表記の実力に対して向くよう改める」
「ゲーム内基準で表記される実力がガバガバシステムなので、もっときちんと整備してほしい」
のどちらかになるかと思いますが、
私自身は後者の論者なので、この章では後者のお話をしたいと思います。


問題1.レートシステムの闇
1章でお話した公式システム3点の中で、最もまともな指標になるとされているのはレートですが、
このレートシステムには
・短い時間での上下幅が大きく、数値が安定しない
・一定レベル以上のプレイヤーにとっては賽の河原状態になってしまう
という問題点があります。

前者は1時間程度のレート戦でレートが大きく上下していまい、
ぷよぷよがある程度持つ運の要素も絡んで、数値として自分の実力を表現しづらいのです。
2400-2600など200程度の余裕をもって表現すればよいのかもしれませんが、
正直言って200レートが違うというのは雲泥の差であり微妙なところです。

後者は特に、同格以上のプレイヤーがレート戦に減ってくる強者が持つ問題ですが、
レート戦に同格が少ない強者は、格下に対して高い勝率を維持することでレートを上げる必要が出ますが、
このシステムがあまりに闇が深く虚無とされています。
「30分かけて上げたレートが1回の負けで±0になった」
「1時間対戦して3回しか負けてないのに、1時間前よりレートが下がっていた」
などといった事態も発生しています。


問題2:だんいの存在意義がゼロ
1章のだんいの項目をよく読んでいただいた方ならわかるかと思いますが、
ただレートを機械的にふりわけているだけです。
なんならレートだけ見ればいいです。


問題3:しょぞくリーグはほとんど実力を表現できていない。
残るはしょぞくリーグですが、これもほとんど実力を表現するものとして使用されていません。
これも1-2時間前後で昇格降格が発生する非常にサイクルが早いものであり、
自分のリーグ名を発信したところでほぼ実力は分かりません。
せいぜい

ビギナー〇部:はじめたてなんだね!
プロディビジョン〇部:ネット対戦けっこうやってるね!
〇〇レジェンド:強いんだね!

ぐらいのレベルでしか見ることができず、これを目標にするプレイヤーはほとんどいないでしょう。
最上位のグランドマスターズとかいったらさすがにかっこいいですけどね。


個人的に上記のレートや所属リーグの問題で共通していると思ったのは、
「上下のサイクルが早すぎるためブレが大きく、真剣に目指す目標となりづらい」
というところでしょうか。
具体案が出せずに申し訳ないのですが、
SEGAさんにはもっとプレイヤー全体が目標にできるような、
素晴らしい実力表示システムを作れるように頑張っていただきたいです。



問題4:(おまけ)
ちなみに現行のぷよぷよe-sportsでは登録した順位や世界順位も見れますが、
なんとフィーバールールと通ルールで、レートが共通のものであるため
順位もごちゃ混ぜに表示されます。これ本当に解せないです。

旧作のぷよぷよクロニクルでは分割できていたのに…
おそらくですが、ぷよぷよテトリスをべースにしたソフト開発をしていて、
ぷよぷよテトリスではぷよぷよとテトリスのレートや順位が共通だったために実装が難しいのでしょうね。
(それもどうかと思うけど)



4.終わりに
ぷよぷよというゲームには、ゲーム内にはレートや段位があるのに、
それを無視してプレイヤー側が勝手に作った基準が実力として扱われている現状が悲しいなと思い、
この記事を書かせていただきました。

あくまで私の主観で観測したことを記事として書いておりますので、
よかったらコメントで
「あなたが今ぷよらーとして実力を見る基準や目標」を教えて下さい!

レート値、おいうリーグ、〇連鎖を組めること、こういうプレイヤーになりたい、
なんでもいいです。みなさんが何をもって実力を見ているのかが気になります。

あと文中で一度触れました
「ゲーム内表記の実力でなく、ゲーム外で作られた基準を多くのプレイヤーが基準としているゲーム」
を知っている方がいましたら教えてください。


ここまで長い文章を読んでいただきありがとうございました。



☆注釈

*1:ぷよぷよeスポーツのレート計算方法
https://puyo-camp.jp/posts/85999

*2:イロレーティング - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0

*3:空まくら ぷよテト段位称号まとめpart6
http://sorag.blog87.fc2.com/blog-entry-512.html

*4:ぷよぷよテトリス所属リーグまとめ
https://puyo-camp.jp/posts/56361

*5:おいうリーグTOP
http://piponeeroiu.com/oiu/
更新日時:2019/06/23 21:58
(作成日時:2019/06/23 11:45)
カテゴリ
日記
コメント( 2 )
Rilium
Rilium
6月23日 12時24分

ほんとSEGA。

haripo
haripo
6月25日 23時13分

とても丁寧な議論で読みやすかったです.
いくつか思いついたことがあるのでコメントをしたためたのですが,
コメントの文字数制限を超えてしまったので記事にしました.
https://puyo-camp.jp/posts/89945

コメントするにはログインが必要です
シェア