RはルルーのRです。
現在開催中のぷよぷよフィーバーS級リーグ、ぶっちゃけ去年の8月くらいから騒いでてまだ終わってなかったのかというのが正直思うところだ。
もっとも私は参加者ではないので、堂々と長い、といえた立場でもないのは確かで、そこは参加者がどう考えているのかは知りたいところである。うむ、興味本位というものだ。
さてタイトルにもある通り、GTRだ。GTR、これを知らないぷよらーはいない。
折り返しが簡単にできて平たく処理するのもたやすいこの形は、ぷよぷよ通のプロプレイヤーにも広く愛されている。
というか折り返しはこれオンリーというプレイヤーも多いだろう。
さて、観戦という概念において、GTRとは退屈の象徴のようなものだろう。
あまりに無難で、他の部分の創意工夫もこれ一つでふきとんでしまいかねない劇薬だ。
あまりにレシピ通りで、どんなに異形を組み異彩を放つ天才でもGTRを使うと「あ、人の子なんだな」と思わせてくれる、それがGTRだ。
ちーすぽにおけるフィーバーリーグというのはGTRすら満足に組めなくてもレート2600くらいは達成できるようなので、通でレートあがんねえでも高いレートでドヤりてえという器の小さな人は、とりあえずフィーバーリーグに潜り、無限ショウタイムカオスブレイクでもキメればいいだろう。
通における基準はわからないが、フィーバーでは3000あればそれなりの上級者と言える。おそらく通をやらせても本線ゴリラをする分には満足に遊べる層、それが3000帯のプレイヤーだ。
通ならばその形はあかんやろと咎められない形も、フィーバープレイヤーというのは平然とその禁忌を犯す。
そしてそれが許される。
逆にいえばそれが許されるのもフィーバーというゲームの良さであると言える。
そうして人の組む形を見ていって思うことがある。
GTR多すぎね、と。
いやフィーバーの最初の数手は固定したほうがいいという特性上わかるのだ、安全に折り返せるときはすっと折り返す、そうすべきだと思う。
いやだからって、とも思う。
キャラによってツモが違うんだからそういう選択のブレがあってもいいはずだ。
そうして改めて考える。
ルルー多すぎね?
正直オンラインでまともに組める人のほとんどがルルーかサタンだ。ルルーとサタンのツモの違いは4手目が、ルルーが4個ぷよでサタンが3個ぷよ、それだけだ。
ルルーのツモには3個ぷよが一つもなく、上記の違いしかないサタンは一つあるだけだ。
ルルーの通常レート、フィーバーレートというのはサタンよりどちらも強いのだが、実はそのルルーにもこの点における上位互換がいる。
ラフィーナだ。
しかし彼女の使用率は高くない。実際使ってみると結構組むのが難しい。3個ぷよも三つ存在するせいだろう。
通常レートが半分より上、フィーバーレートでは最強のチート性能、正直自分で使っておいてなんだけどドンビキするパワーキャラのパプリスも使用率が高くない。
理由は単純だ、組むのが難しい。
では、ここで今回のぷよぷよフィーバーリーグのキャラ使用率を見てみよう。この大会に参加しているという人は、ぷよぷよフィーバーというルールが好きで、積極的にやろうとする人の集団で大会というにはあまりに長すぎる期間拘束されるので暇人の集いだと思う すなわちフィーバーオンラインの総意を示していると言ってもいいだろう。
PS4版C級から。
C級における、ルルーの使用率は6人中1人!
なんだ少ないじゃん!と思いました。最初は!
サタンを含めると・・・
デケデケデン!
なんと50%だぁ!!!!
対して変わんないキャラ性能というか片方が片方の劣化にしかならないのでこれは実質ルルー半数とみていいでしょう(よくない)
B級を見てみよう!
参加者7人に対して1人使用していたぞ!サタンを含めると・・・
42%の使用率だぁ!
まあいいでしょう。このくらいなら。
そしてA級です!A級参加者は8人、うち二人はスイッチとの重複勢です!
ルルーの使用率は・・・・
デデン!
87.5%ー(ドラえもんっぽくいってみよう
ルルー使ってねえの一人しかいねえ!
上位四人による決勝リーグも・・・
全員ルルーだ!すごいね!なんだこのクソゲー!!!!!!!!!!
全員で心頭滅却心頭滅却崩激連脚でもしてたのかな、こっちの脳が崩壊しそうだよ!!!!
いやいやこんなのPS4にありがちなよくわからないバグです、そうに決まってます。
さ、さすがになんかの間違いでしょ、メッセンジャーを使って私が知るフィーバープレイヤーに問い合わせましょう。
…違うとの回答です、ですよね、少し安心しました、おそらく運営側の集計ツールのバグでしょう。
気を取り直してスイッチ側を見てみましょう。
スイッチC級におけるルルー使用者は・・・
23人中4人!!
なんだ五人に一人なら健全なキャラ使用率です。僕の脳みそがとろけて腐ってたせいでへんな疑いをかけてしまいました。
このような紳士な対応をしているのはさすがふぃばらーだと思いました。
さてルルー+サタンは・・・
23人中・・・11人・・・
???????待て待て待て罠だあわてるなあわてるな罠だ
運営側の集計ミスでなければ私の頭がおかしくなっているようです。
明日脳外科にかかりたいと思います。とりあえず酒キメときました。
まずは落ち着きましょう。ほらB級リーグだなんて、24人中6人がルルー、サタンが4人で健全ですよ。
ほらこのように私の愚行を指摘してくれます。ごめんなさい。。。考え直します、あれ涙が出てきたよ。
ありがとうぷよぷよフィーバーリーグ!僕はちゃんと生きる道を見つけたよ!!!
そんな私にA級23人における、ルルー使用率が32%、サタンをいれると47%とかいう事実を突きつけるのをやめろ。
ルルーの青とサタンの緑で、オーコだなお前ら、それかウーロだろ、なあおい。とっととBANされろ。
俺はヴィンテージで遊びたいわけじゃないんだよ。
つまり。
半分以上のプレイヤーが同じツモと同じレートで戦っているという事だな、クソかよ。
フィーバーはぁ、各キャラの個性とかがでてぇ、とか言ってたクソ間抜け出て来いよ!俺がぶっ潰してやるよ!
クソだなぁマジ神ゲー神ゲーとか言ってマジで!
個性なんかねーじゃねーか
そういうゲームじゃねえからこれ!!!
さらに追い打ちをかけてくれるのが最初に言ったGTRだ。
switch版S級リーグの各プレイヤーの試合を一試合ずつチェックしてGTRの使用率を確認してみた。
3戦A33+B37+C37の107試合におけるGTRの使用率をチェックした。
プレイヤーは2人いるので、全試合の数×2の計214パターンから片方が全消しを取りにいったため、互いの土台が不成立となった一試合を除くGTRが使用された数を計測する。
GTRが使用されなかったのは57回だけであった。
なんだ意外と多いじゃないかと思うかもしれないが・・・
Aにおける試合で一人のプレイヤーが33試合すべてにおいてGTRを使わず、またその対戦相手も18回、GTR以外の選択肢を取った。
つまりこの66パターンのうちの51回以外、147パターンのうち6回だけGTRを取らないという試合があった。
またこのマッチではパプリスが使われているが、私も普段はパプリスを使用しているからわかるのだ。
AB ACCのツモで左折りのGTRが容易に完成し、折り返しというリスクを一つ減らすことができるのだ。そしてそれ以外の選択肢は取れなくもないがGTRに勝る安定度ではないというのをよく知っている。
つまりこのマッチングにおけるGTRは「とりあえず安定させたいから」GTRではなく、「必然的な」GTRであるといえるのだ。
上の二人のマッチング以外、残りの148試合から全消しによる1戦消化を引いた147試合すべてでGTRが使われていた。Cのマッチに至っては、完全GTRオンリーである。それもがちがちの。Bのマッチでは、不機嫌やちょっとした変形を含むがGTRの範疇に収まるものであった。
さてさらに悪いお知らせだ。
先ほどGTRが使われない試合のほとんどがAのマッチングだといったが・・・
その対戦の二人はルルー4/6に対する2/6なのだ。つまりBとCのマッチングはルルーミラーである。
つまりどういうことかというと、ルルーを使った人間がガッチガチのGTRをくんでいるということだ。
質の悪いことにこのマッチングでは、それなりに長い期間の捌き被りが頻発する。
Cのマッチングで計測したところ、37試合のうち15試合で5手目以上までのシンクロが発生した。4手目の4個ぷよの捌きで不機嫌GTRを組むか、それを嫌うかの性質の違いがなければさらにシンクロが加速するだろう。
通と違い、3個以上のぷよを置くという性質上捌きの選択肢は狭く、さらに上位プレイヤーの考える最適解を考慮すればこうなるのは自然の成り行きだった。
結論を言おう。
フィーバーというゲームにおけるプレイヤーの半数の使用キャラは1つしかツモのかわらない大連鎖がそれなりにつよくフィーバーが少し弱い程度でクソ単純に組めるルルーかサタンしかおらず、しかもそのほとんどがGTRで、上位プレイヤーになればなるほど、捌きの選択肢の少なさから捌きにミラーが発生しまくる。
キャラの個性は死に絶え、それなりにフィーバーに慣れていないとプレイヤーの個性が見出しにくい金太郎飴である。
ということだ。
もはやGTRを組まないことが個性にすらなってしまう。GTRかNOGTRか。
遊戯王のカオス時代を現代に再現しなくていいから!