ぷよぷよにおける青ぷよについて、まず最初に結論から申し上げるなら、青ぷよとは青いぷよである。
……いや、あまりにも当たり前すぎる。
しかし、ぷよぷよというゲームについて何かを語る場合、この「当たり前」を一度丁寧に確認するところから始めなければならない。
なぜなら、青ぷよは青いから青ぷよなのであり、青くなければ青ぷよではないからである。
これは非常に重要なことである。
例えば赤ぷよが青色だった場合、それは青ぷよと呼ばれる可能性がある。
しかし、ぷよぷよにおいて赤ぷよとして認識されている存在が青色になったからといって、それを突然青ぷよと呼んでいいのかという問題が発生する。
つまり「青ぷよ」という名称には、色彩としての青と、ゲーム内におけるキャラクター・ゲームピースとしての青ぷよという二つの意味が存在している。
ここから既に話がややこしい。
そもそも「青」とは何なのか。
青とは色である。
空。
海。
青信号。
青い看板。
青いペン。
青い服。
そして青ぷよ。
こうして並べると、青ぷよは「青」という色彩概念を背負っているように見える。
しかし青ぷよが空を見て「俺と同じ色だな」と思っているのかどうかは分からない。
ぷよに意思があるのかどうかも分からない。
ここで「ぷよに意思はあるのか」という別の問題が発生する。
しかし、これは青ぷよの解説としては明らかに脱線している。
とはいえ、今回のテーマは青ぷよである。
脱線してはいけないという決まりはない。
むしろ脱線していい。
というわけで、青ぷよについて考える。
まず、青ぷよはぷよぷよの盤面に登場する基本的なぷよの一つである。
ぷよぷよでは、複数の色のぷよが存在し、それらを同じ色で4個以上つなげることによって消去する。
つまり青ぷよの場合、
青
青
青
青
という状態になれば、基本的には消える。
ここで重要なのは、「青だから消える」のではないということ。
青だから消えるのではなく、同じ色のぷよが4個以上つながっているから消える。
つまり青ぷよは、青という色そのものに特別な消去能力があるわけではない。
ここを勘違いしてはいけない。
青ぷよは青い。
しかし青いから消えるわけではない。
この微妙な距離感が重要である。
例えば、青ぷよが3個しかない場合。
青。
青。
青。
これでは基本的に消えない。
あと1個必要である。
ここで4個目の青ぷよが来れば、
青。
青。
青。
青。
となり、消える。
つまり青ぷよにとって、4個目の青ぷよは非常に重要な存在である。
しかし4個目が来たからといって、必ずしも青ぷよが幸せになるとは限らない。
なぜなら、青ぷよが消えた結果、その上に積まれていたぷよが落下し、新たな連鎖が発生する可能性があるからである。
つまり青ぷよは、自分自身が消えることによって他のぷよを助ける場合がある。
これは非常に自己犠牲的である。
ぷよに自己犠牲という概念が存在するのかは知らない。
しかし結果だけ見れば、青ぷよが消えたことで、その上のぷよが落ちて、別の色が4個つながり、さらに消える。
これが連鎖である。
つまり青ぷよは、単なる「青い丸」ではなく、連鎖構築における一つの部品として機能する。
ここで「部品」という言い方が出てきたが、これは少し機械的すぎる。
ぷよは部品なのか。
キャラクターなのか。
ゲーム上のオブジェクトなのか。
食べ物なのか。
ゼリーなのか。
そもそも何なのか。
この問題については非常に長い議論ができるが、青ぷよについての話からさらに遠ざかるため、今回は割愛する。
……いや、やっぱり少しだけ触れておく。
ぷよは作品によって描写が異なるが、基本的には柔らかそうな丸い存在として描かれる。
そのため青ぷよも、見た目だけなら非常に柔らかそうである。
丸い。
青い。
ぷるぷるしている。
つまり現実に存在した場合、机の上に置いたら少し転がる可能性がある。
ただし、ゲーム内では盤面のマスに沿って動くため、現実のボールのように自由に転がるわけではない。
ここで「物理法則」という話に移りそうになる。
しかしぷよぷよに現実の物理法則をそのまま適用すると、かなり面倒なことになる。
例えばぷよを縦に積んだ場合、普通の柔らかい球体なら崩れる可能性がある。
しかしぷよぷよでは崩れない。
つまりぷよには、少なくともゲーム内において、現実とは異なる安定性がある。
青ぷよも例外ではない。
赤ぷよが崩れないなら青ぷよも崩れない。
緑ぷよも崩れない。
黄色ぷよも崩れない。
つまり青ぷよは、青いだけでなく、ぷよとしての構造的な強度も持っていると考えられる。
もちろんそんなことを考えても対戦では何の役にも立たない。
しかし、そういうことを考えるのが楽しいのである。
話を戻す。
青ぷよは盤面において、他の色と同じように非常に重要である。
ただし、「青ぷよだから特別に強い」ということは基本的にはない。
赤ぷよと青ぷよが同じ条件なら、どちらも同じように4個以上で消える。
つまり色そのものに優劣はない。
これはぷよぷよを理解するうえで重要である。
青ぷよが弱いわけでもない。
赤ぷよが強いわけでもない。
緑ぷよが賢いわけでもない。
黄色ぷよが速いわけでもない。
全員平等である。
ぷよは色によって能力が変わらない。
……基本的には。
では、なぜ青ぷよが重要に感じられるのか。
これは単純に、盤面に存在するからである。
青ぷよが来たら置かなければならない。
不要に見えても置かなければならない。
欲しくなくても来る。
欲しいときには来ない。
この現象はぷよぷよプレイヤーなら誰でも経験する。
「青が欲しい」
と思っている。
来ない。
「赤はいらない」
と思っている。
来る。
そして赤が3個連続で来る。
「いや青は?」
となる。
しかし、そこで怒ってはいけない。
なぜなら青ぷよも別にあなたを困らせようとしているわけではないからである。
青ぷよはただ落ちてきているだけである。
これは非常に重要である。
「青ぷよが邪魔」
という言い方をすることはある。
しかし、実際には青ぷよに罪はない。
悪いのは青ぷよではない。
置き場所を決めた人間である。
青ぷよは無実である。
完全なる無実。
青ぷよを責めてはいけない。
青ぷよはただの青いぷよである。
そして、その青ぷよをどう使うかを考えるのがプレイヤーの仕事である。
ここでまた話が変わる。
青ぷよは「ネクスト」に表示される。
次に来るぷよを確認できる。
このとき青ぷよが見えると、「青が来る」と判断できる。
つまり青ぷよは未来を知らせる情報でもある。
これはかなり重要である。
青ぷよそのものが重要なのではなく、「次に青ぷよが来る」という情報が重要なのだ。
例えば現在、
青
青
青
という3個が存在している。
そこに次のツモで青が来る。
すると、
青
青
青
青
となる可能性がある。
このとき、プレイヤーは「次の青をここに置けば消せる」と判断できる。
つまり青ぷよは、未来の選択肢を作る。
しかし次の青が来ると分かっていても、その青を置く場所がなければ意味がない。
そこで盤面管理が重要になる。
青ぷよを見る。
次の青を見る。
盤面を見る。
置き場所を見る。
相手を見る。
ネクストを見る。
そしてまた青を見る。
ぷよぷよプレイヤーは、こういうことを高速でやっている。
改めて考えると変なゲームである。
画面にはカラフルな丸が落ちているだけなのに、人間はそれを見ながら何手も先のことを考えている。
しかも青ぷよ一個の位置で連鎖が成立したり崩壊したりする。
たった一個。
青い丸一個。
それだけである。
しかし、その一個が重要。
だから青ぷよを侮ってはいけない。
青ぷよを置く。
その下に赤ぷよがある。
さらにその下に黄色ぷよがある。
そして青ぷよが消える。
すると上の赤ぷよが落ちる。
その赤ぷよが別の赤ぷよとつながる。
消える。
その上の黄色ぷよが落ちる。
黄色ぷよがつながる。
消える。
連鎖になる。
この場合、最初に消えた青ぷよは、後の赤や黄色の連鎖を直接生み出すきっかけになっている。
つまり青ぷよは、消えることによって仕事をする。
非常に不思議である。
存在することより、消えることに価値がある。
これはぷよぷよというゲームの基本構造そのものでもある。
ぷよは残るために置かれるのではなく、最終的には消えるために置かれる。
青ぷよも同じである。
置かれる。
積まれる。
つながる。
消える。
そして次のぷよへ。
なんとも儚い。
青ぷよの人生である。
いや、ぷよに人生があるのかは知らない。
しかし、もしぷよに人生があるとしたら、かなり忙しい。
生まれる。
落ちる。
積まれる。
消える。
場合によっては連鎖の起点になる。
場合によってはおじゃまぷよに埋められる。
そして終わる。
厳しい世界である。
青ぷよに休日はない。
「今日は青ぷよだから休みます」
ということもできない。
常に落ちてくる。
常に使われる。
常に消される。
それでも青ぷよは黙って落ちてくる。
強い。
青ぷよは強い。
何が強いのかは分からない。
精神的に強いのかもしれない。
さて、ここまで青ぷよについて長々と話してきたが、結局のところ青ぷよとは何なのか。
青いぷよである。
これに尽きる。
しかし、その青いぷよ一つの中に、
色。
盤面。
連鎖。
ツモ。
ネクスト。
操作。
判断。
運。
戦略。
そしてプレイヤーの感情まで詰まっている。
青ぷよが来ただけで喜ぶこともある。
青ぷよが来なくて悲しむこともある。
青ぷよが邪魔になって怒ることもある。
青ぷよが絶妙な場所にハマってテンションが上がることもある。
そして、青ぷよ一個から大連鎖が始まることもある。
だから、次にぷよぷよをプレイするとき、青ぷよが降ってきたら少しだけ考えてみてほしい。
「こいつはただの青いぷよではない。」
……と思ったところで、別に強くなるわけではない。
普通に置こう。
青ぷよは待ってくれない。