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カギ積み(挟み込み連鎖)のこと

by
KENROU
KENROU
定型連鎖使いのけんろうです。

階段やカギのような定型連鎖は未だ初心者からコアな層まで根強い支持を受けていますが、使い手はもう何年も減少傾向にある印象があります。

原因は明らかで、ちょっと連鎖を覚えた人はすぐにGTRを使うようになるためです。最近の初級者は強すぎると思います。
一昔前はぷよぷよ動画なんてハイテク攻略法とS級動画くらいしかなかったのに、この頃は中級~上級まで膨大な対戦動画がネットでいくらでも見られるせいですね。上級者の躍動感あふれる柔軟な連鎖構築を見てしまうと、堅くて面白みのない定型連鎖(しかも隙が大きい)を使い続けるのは中々厳しいものがあります。

しかし自分はネットぷよで揉まれて育ったタイプなので地道にコツコツと単純な定型からレパートリーを増やすスタイルの成長が分かりやすくて良いと思っています。
階段連鎖本線ブッパで5千試合、カギ積み本線ブッパで5千試合、先折GTR本線ブッパで3千試合を経てから多重折や合体や対応を意識し始めた純粋培養の大火力信者です。


ということで基本の定型講座を充実させて、少しでも定型ぷよらーの地位向上を図りたいわけです。

ちなみに自分が"カギ積み"と言ったらそれは純正カギ積みまたはその派生形(挟み込み連鎖)による土台のことです。
カギが鉤なのか鍵なのか、についてはどっちでもいいと思います。某女性パズルプロゲーマーは鍵派でした。



説明の前に用語作ります。多分この記事内でしか使わないです。
 
図1 動ぷよ・静ぷよ。連結単位で役割によって呼称を当てはめる。
ある連鎖において原則動いた方を"動ぷよ"、動かなかった方を"静ぷよ"と呼びます。ついでに2つひっくるめて"構成ぷよ"と呼びます。それらが2列以上に及ぶ場合も細かいことは考えず、巨視的に判断します。つまり動ぷよと静ぷよが連結/混合している場合は言いたい方の名前で呼称します。多くの場合は静ぷよの上に次の連鎖の動ぷよが乗ります。
連鎖形状の説明のための用語です。もし誰かが同じ言葉を別の意味で使っていたらごめんなさい。
(参考にしてない参考記事:自己流ぷよ用語https://puyo-camp.jp/posts/76753)


◆カギ積みのメリット
別に「こんな素敵なメリットがあるからカギ積みを使おうよ!」とか言うつもりではないです。
「もし使うならメリットを活かすプレイングを目指そう!」と言いたいのです。
以下4つ取り上げてますが、後の方が重要度高いです。



メリット1.高火力
階段連鎖も同様ですけど、「定型は高火力」ってよく聞きますね。なんでかというと土台の連鎖数が最大だからです。
階段もカギ積みも土台だけで6連鎖、折り返せば7~8連鎖になります。一方よくあるGTRは土台完成で5連鎖しかありません。
連鎖数が少ない分、GTRは高さが1段分低いんですが、S字型に連鎖を組むと大抵デッドスペースが出来るので土台の高い定型連鎖の方が高火力となります。
図2 カギ積み16連鎖、GTR14連鎖
まあ、だからこそGTRは多重折でカサ増しする必要があるんですね。
ここから言えることは「本線勝負のために他の土台はデッドスペース活用の工夫する必要がある、カギ積みはそのままで良い」というだけです。GTR使いがいくら「多重折は強い、U字型構築最高」と言っているのを聞いても真似をする必要はありません。「弱い土台は大変だなぁ、やっと俺たちの土俵に上がってきたか」くらいの気持ちで受け止めましょう。
ただし、土台上に低めの連鎖を組む場合は第二折以降も低めに組んで第三折まで伸ばすだとか、全体の形を考えて組む必要が出てきます。




メリット2.暴発しにくさ
階段連鎖も同様ですけど、土台表面の露出ぷよが基本的に1連結ずつなので1~2個のゴミぷよで妙な巻き込み暴発は起こりにくいです。
図3 露出部は1連結
図3の例だと3列目に青がもう一個あると暴発しちゃいますけどね。そりゃ絶対に暴発しないとは言えないんで仕方ないですね。
もちろん派生形だと2連結や3連結が露出しますし、よく考えたらGTRも1連結露出のみで組めるから大したメリットではないですね。
サブマリンとか使い始めるとこういう当たり前が得難い有難いと感じるんですよね。
「1連結である」ということを言い換えると「その上に置ける色は最大4色ある」ということです。色の制約は土台上の連鎖を組むためにかなり重要なので、露出部≒動ぷよを何連結にするか、選択する際はそういう観点も盛り込みましょう。3連結露出をあちこちに作っても、緊急発火する気が無いなら邪魔にしかなりません。

カギ積みには露出点だけで無く、土台内部の構造にも特徴があります。
実はカギ積みは横連結(特に横3)が無いんですね。それはつまり、どこかが暴発しても、横に延焼するリスクが低いということです。
図4 途中発火と残し
図4のように途中から派手に壊しても、残しは綺麗に"連鎖"として残ります。3連鎖程度の修復はすぐに出来そうです。
例えカギ使いが土台を巻き込んだ中盤戦を仕掛けて来ても、不完全な本線先打ちは要注意です。



メリット3.同時着手性
ぷよぷよのフィールドには重力が働くので[k+1連鎖目の動ぷよ]は[k連鎖目(の静ぷよ)]が完成した後に置く必要があります。そのまま考えるとk+2連鎖目、k+3連鎖目も同様に直前の連鎖が完成するまで着手出来ないので、捌ききれないゴミぷよが生じたり、無理やり完成を目指して種ぷよチギリが多くなったりするわけです。
実際には静ぷよ部分だけ先に置いてk連鎖目~k+α連鎖目まで同時に着手・進行することになります。
ここで同時に進行できる範囲が大きい程、有効に使えるぷよの色・数が増えるのでゴミもチギリも少なくなります。もちろんツモ捌きの効率が上がるので飽和火力も、そこまで至る速度も上がります。

階段連鎖も同様ですけど、カギ積みは各連鎖の構成ぷよは高々2列以内に収まっています。一方でGTRは3列、新GTR・弥生時代は4~6列に及びます。
GTRなどは横連結を多く含みますが、カギ積みは主に縦連結で構成されるので列間の干渉が少なく、独立して連鎖構築を進めることが出来ます。

図1の各段を切り取ってみると分かりやすいですが、構成ぷよ数はカギは6個、GTRは4個です。単純にカギはGTRの1.5倍も色の受け入れがあるんですね。
ただし、6か所同時着手&高さも1段高いため各列の完成は若干遅くなるリスクがあるとも言えるので、速攻戦術との相性は最悪です。高い先折を最優先で作って潰し耐性を見せつけましょう。
 
  カギ積み GTR土台
1段目
構成ぷよ数:6
構成ぷよ数:4
2段目
構成ぷよ数:6
構成ぷよ数:4
3段目
構成ぷよ数:6
構成ぷよ数:5
4段目
構成ぷよ数:6
-



メリット4.連結"数"の自由度
階段連鎖との最大の差別ポイントはここです。
ほとんどすべての階段連鎖は3-1型で構成されますが、カギ積みは2-1-1型でも1-1-2型でも実戦使用可能でしかもハイブリッドも問題ありません。
何がスゴイかというとカギ積みには"3連結が必要ない"んです。1連結と2連結だけです。

例えば縦3を作る必要のある階段連鎖の場合、AB,ACのツモに対して下図のように組むと2列目のA(赤)が1つ不足します。AA,AB,AC,ADのうちAAとADは使えないので他所の列に回すしかなく、少しツモが偏るとそれだけで破綻します。
 
図5 AB,AC,ADツモ
図5から階段連鎖を目指すと図5a、カギ積みならば図5bになります。(純正カギ狙いで図5aを選択するのは悠長な気がします)
 
図5a 階段       図5b カギ
カギ狙いの図の方が2,3列目が完成に近づいているのはもちろんのこと、5,6列目が空いているのもミソです。図5aは6列目に置けるのは赤+αのツモが来た時かゾロ目が来た時だけですが、図5bはどんなツモでもチギリなく置けます。というか図5aは青緑が来たら大変なので、3手目を置く前にきちんとネクネクまで確認しておきましょう。
ついでに、先ほど「3連結は必要ない」と言いましたが、図5bのようにL字3連結は任意に組んでも良いんです。1~3連結まで許容されるなんて大変な事です。
メリット3で述べたようにツモをどこにでも置けるし、メリット4で述べたようにどんな風にも置ける、かつて無い自由です。
というか、ほんとに、図5bの青ぷよなんて普通の神経してたら孤立ぷよどころかゴミぷよに見えてもおかしくないはずなのに、たった1個でも土台の種として機能している事実、空恐ろしいと思います。




と、ここまでがカギ積みの特長の話です。
このあとは具体的なカギ積みの作り方について解説しようと思っていたんですが体力が尽きたので今回はこれで終わりです。



以下ランダムぷよ譜のカギ積み手順です。なるべく純正カギを狙いました。(タイムアタックでもこんな綺麗に組まない……)
http://ishikawapuyo.net/simu/ps.html?_00U2QgSIoeQGso0yGkwCG20aMuSwoGEo46GaMsI24k4kSG40u8
http://ishikawapuyo.net/simu/ps.html?_QE00ICQ4oeSc8I4usawa88I80Goq8s4eMguySIGCwC6wwCS60a
http://ishikawapuyo.net/simu/ps.html?_oeMCEu8eUwG6S8U6QoGa0wuo6qEcs4wo6q04IawEs04IEy4K8G
http://ishikawapuyo.net/simu/ps.html?_oc0C4sQCsw66IKQCG6GqskAC80AEwIMoo4u86G8K8a0aMsuaGE
④’http://ishikawapuyo.net/simu/ps.html?_oc0s4CQisg6cIyQwGoGysCAo8IA4w2MwouuG6a8k8s0eM6uqGa
いや、ぷよ譜だけあっても「とこぷよならネクスト見えるけど実戦だと見えない」「頑張って組んでも相手の邪魔があるから無理」みたいな意見もあるんでしょうけども、まずは1人パズルで早く正確に連鎖を組めるようになるというのが大事なので、対戦を楽しむためにもとこぷよ定型本線7~8万点は安定したいところです。
更新日時:2019/03/02 22:53
(作成日時:2019/03/02 22:53)
コメント( 3 )
ケーケー
ケーケー
3月4日 12時14分

ほぼ同意見です!
分かりやすい記事ですし、初心者の目にもっとついて欲しいですね!

KENROU
KENROU
3月4日 23時0分

全くです。まあ肝心のカギの作り方に到達してないのが残念ですけどね。
この記事書いて気づいたんですけど、♯挟み込み連鎖 のタグ付いてる記事1桁個しかないんですよね。
みんなすぐにGTRの話するから…

ケーケー
ケーケー
3月5日 1時21分

みんなすぐGTR勧めたがりますもんね・・・
もっと鍵積み勧めてほしい・・・
そのタグ使ったこと無いので、今度から使うようにします!

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