新くま積みにチャレンジしよう　その２

上級者の手順を参考にするってのは、
やったことのある方もいるでしょう。

しかし、いくら手順をコピーしたところで、
何故そうするのか、の理解を深めなければ、
ちょっとした応用もなかなかできませんよ。
前回ぶりです、ヌリトオです。


とはいえ、どんな思考の道筋でその手順に至ったのかは、
ご本人に聞かなければわかりませんし、聞いたところで、
それを理解できるレベルに達してなければわかりません。

わからないならわからないなりに、
実際に確認できる手順を頼りにし、
思考を逆算してみるのもまた一興。


ちぎりを少なくするとか、受け入れを広くするとか、
どんな積み方もそれぞれに意味は見つけられるかも。

手順考察の沼は非常に深いですが、
少しだけ踏み込んでみましょうか。


ＧＴＲなどでも、初手３手をどう置くか、という記事があります。
それら先人の事例に倣って、新くま積みの初手３手を考えますか。
尚、前回もお話した通り、全手で狙わない方がいいと思ってます。
なので、初手３手の網羅はしないことを初めにお断りしときます。

たとえばＧＴＲにしたって、どの手でもＧＴＲにはできるけど、
でもやっぱりちょっと組みにくいよねって配ぷよもあるわけで。
ＧＴＲにしにくければ、新ＧＴＲでもｆｒｏｎ積みでもよくて。
新くま積みがやりにくい配ぷよなら、やらなきゃいいんですよ。
色んなことができる、というのが大事なことだと思っています。


前置きが長くなってしまいましたが、お待ちかねの本題です。
初手３手で新くま積みを目指すに、どんな手順でいくべきか。

前述したように、初手３手で同色が３つ、を基本に考えます。

ＡＡＡＢＢＢ
ＡＡＡＢＢＣ
ＡＡＡＢＣＣ
ＡＡＡＢＣＤ
ＡＢＡＡＢＢ
ＡＢＡＡＢＣ
ＡＢＡＡＣＣ
ＡＢＡＡＣＤ
ＡＢＡＢＡＢ
ＡＢＡＢＡＣ
ＡＢＡＢＢＣ
ＡＢＡＣＡＢ
ＡＢＡＣＡＣ
ＡＢＡＣＡＤ
ＡＢＡＣＢＢ
ＡＢＡＣＣＣ
ＡＢＢＢＡＡ
ＡＢＢＢＡＣ
ＡＢＢＢＣＣ
ＡＢＢＢＣＤ
ＡＢＢＣＡＡ
ＡＢＢＣＡＢ
ＡＢＢＣＢＣ
ＡＢＢＣＢＤ
ＡＢＢＣＣＣ
ＡＢＣＣＡＡ
ＡＢＣＣＡＣ
ＡＢＣＣＢＢ
ＡＢＣＣＢＣ
ＡＢＣＣＣＤ

多連結単発を撃ちたくなる配ぷよや、
同色３つじゃない配ぷよを除いたら、
ざっと３０通り？見落としはゴメン。


そのうえでここから、
「置く順番は違うけど結果同じ形」
になるものはひとまとめにできます。

新くま積みに限らず、上級者の手順って縦置きが多くないです？
気のせいだったらすみません。

どういうことかといいますと、
例えばある程度積み込みたい土台を定めている場合に、
３列×２段分はどこから置いても大きな問題はなくて、

この土台の、４５６列２段目を縦置きで積もう！となれば、





ＡＡＡＢＢＣ
ＡＢＡＡＢＣ
ＡＢＡＣＢＢ
ＡＢＡＣＣＣ
ＡＢＢＢＡＣ
ＡＢＢＣＡＡ
ＡＢＢＣＣＣ
ＡＢＣＣＡＣ
ＡＢＣＣＢＣ

これらの、ゾロを一つだけ含み、３色の数が３：２：１になっている配ぷよは、
ちぎりなしの縦置きで同じ型を積める、と考えられます。
但し、上下をどうするか、どの列に置くのかを、即座に判断せねばなりません。
ゾロは悩まず５縦、３個ある色を持つ組みぷよは連結色を上で６縦、
１個しかない色を持つ組みぷよはそれを上にして４縦、しかもそれを、
３手目を確認してから１手目が４列か６列かを判断して回す、というわけです。大変。


同様に、同色が偏って、
「２連鎖全消しテンパイの形」
もひとまとめにできそうです。



ＡＡＡＢＢＢ
ＡＢＡＡＢＢ
ＡＢＢＢＡＡ

尚、ＡＢＡＢＡＢの場合には、



こんな置き方になるでしょうか。


おあとは、横縦縦や縦縦横などで、これも、
「置く順番は違うけど結果同じ形」
がいくつかあります。



ＡＡＡＢＣＣ
ＡＢＡＡＣＣ
ＡＢＡＣＡＣ
ＡＢＢＢＣＣ
ＡＢＢＣＢＣ


上の一覧では抜いてましたが、縦縦６縦で、



ＡＡＡＢＡＣ
ＡＢＡＡＡＣ

もありますね。

縦縦５縦の場合は、



と置けなくもないですが、これなら先に４縦でしょう。



そんな感じで見ていくと、残すところは、

ＡＡＡＢＣＤ
ＡＢＡＡＣＤ
ＡＢＡＢＡＣ
ＡＢＡＢＢＣ
ＡＢＡＣＡＢ
ＡＢＡＣＡＤ
ＡＢＢＢＣＤ
ＡＢＢＣＡＢ
ＡＢＢＣＢＤ
ＡＢＣＣＡＡ
ＡＢＣＣＢＢ
ＡＢＣＣＣＤ

となりまして、手順違いの同形を省略していけば、
当初のパターン数よりだいぶスッキリしましたね。
長くなってきたので今回はここまでとしましょう。

しかし、理論上できるということと、操作が間に合うかどうかは別問題。
３手目を確認してからでないと置けない手順も少なからずありますので、
反応速度が間に合えばやってみてもいいかも。おっさん勢にはツラい……