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観戦勢がおいうリーグに参加することを決めてからの練習と成果

by
クサノアニマル
クサノアニマル
はじめましての方ははじめまして、クサノアニマルと申します!
こちらは #ぷよらーアドカレ2024 の 18 日目の記事になります!
この記事では、たまにとこぷよをやるくらいでひたすら観戦する勢だった自分が
「新おいうリーグ」に参加することを決めてから練習したことと、
その練習の成果について振り返っていこうと思います。
はじめに
もともと自分はぷよぷよは上手い人たちの連鎖を見てとこぷよで連鎖の練習をしたりするくらいで、
対人戦はほとんどやったことがありませんでした。
『ぷよぷよeスポーツ』が発売された当初にそこそこ集中して取り組んだことはあったのですが、
今の switch レートで言う 2700~2800 くらいの実力で壁にぶつかって以降、
プレイヤーとしてはなんとなく諦めるような心地で徐々にゲームからは離れていき、
いつからかトッププレイヤーたちの試合配信を追うだけのぷよ生活になりつつありました。
特にぴぽにあさんの Youtube 配信とかはめっちゃ観てました。
 
とある日、そんなぴぽにあさんが「おいうリーグ」を新生させる!という趣旨の動画を上げ、
ぷよ界隈全体もめちゃくちゃ盛り上がってるのを観て、
自分ももう一度ちゃんとぷよぷよに取り組んでみたいし、
界隈全体を盛り上げるのに何かしらの形で貢献したいという気持ちになり、
気づけばおいうリーグにエントリーしていました。

この記事はそんな自分の取り組みを記録に残しておきたいというのと、
この記事を見ている似たような状況の人へのヒントにでもなればという意図で書きました。
少しでも参考になれば幸いです!
 
強くなるためにやったこと
現在地を知る
強くなると言っても、「今自分はどのくらいの強さなのか?」という基準がなければ何も始まりません。
といっても感覚的に「まあ大体2800くらい?」と断ずるのも乱暴すぎます。
「強さ」が数値化されたものをしっかりと計測する必要があります。

「強さ」を測るものは色々考えられると思います。
x万TAのタイムや同レベル帯での連戦勝率なんかはその一例でしょう。
今回は単純にレートを基準にすることにします。

色々データを集めるための仕組みを考えようとしましたが時間もなかったので、
とりあえず根性400 戦レートに潜り、手作業でスプレッドシートに記録していきました。
その結果がこちら。


雑に見ると
  • 平均的には 2850 程度
  • 上振れても 2900 ちょい
  • 落ちるときはすごい勢いで落ちる(大抵同じ相手に同じ形で負け続けている)
みたいなことがわかりました。
このときは計測するぞという意味もあって、とくに改善を意識せずがむしゃらにやってみてたんですが、
それだと 400 戦程度ではほとんど成長もしないこともわかりました。残酷な真実。
敗因を分析する
ただ単に「強くなる」といっても漠然としすぎていて、具体的な練習計画は立てられません。
そこで、「何が負けに繋がる主要因になっているのか?」を中心にデータを集めました。


これはレート戦のデータを集めているときに同時に記録した敗因をまとめたものです。
画面の都合上短く書いてますが「突っ込んだ」とかは「相手が大きく構えてるところに小さい攻撃をしてしまった」の意です。
集計する前はもっといろいろな理由があるだろうと思ってたんですが、いざまとめてみたらめっちゃシンプルになりました。
上級者になるともっと細かい要因が出てきたり、もっと色々な要因が複雑に絡んだりしそうですが、自分くらいの実力だとこんなもんでした。

「副砲に対応できない」「突っ込んだ」とかは「凝視力」、
「本線火力不足」は「土台の構築力」を上げれば解決に繋がるかな?とアタリをつけます。
すると、
  • 「凝視力を上げる」ことで避けられる敗因が 67% くらい
  • 「土台の構築力を上げる」ことで避けられる敗因が 27% くらい
ということになるので、「凝視力を上げる」ことに集中しつつ、
「土台の構築力を上げる」こともその 1/3 くらいの時間・労力を注ぐのが良さそう、という結論になりました。

結果「いやそれを鍛えればいいのは当たり前じゃん!」ではあるのですが、
それが自分の敗因をどの程度改善するのか・どれくらい優先度が高いのか、を知っておくことは時間の有効活用に繋がるので、
忙しく練習に裂ける時間の少ない社会人ぷよらーにとって意味はちゃんとあったと思っています。
凝視力を上げる
「凝視力を上げる」などと言いましたが、正直練習を始める前の段階ではまったくと言っていいほど凝視できてませんでした。
対戦してる中でなんとなくのタイミングでなんとなく相手の盤面を見てる、みたいな状態だったので、
段階的にルールを作って「凝視のクセ」をつけていくことにしました。
具体的なルールは以下のとおりで、上に書いてあることができるようになったら次下に書いてあることを練習する、という感じで進めていきました。
  • 自分が(1連鎖でも)ぷよを消したならそのタイミングで相手の盤面を見る
  • 最初8手引くは必ず相手の盤面を見て土台と連鎖の流れを把握する
  • 相手がキーぷよを入れているかを確認する
  • 副砲を撃つ前に相手がより大きい構えを持っていないか確認する
順番は個人的に試してみて負荷の高く感じるものを後にもってくるように決めました。
上2つはとくに相手の行動に依存しないので入門として練習しやすいと思います。

凝視は慣れるまでとにかく難しいので自分の手を止めてでもちゃんと観ることを優先するようにしました。
歩くことができなければ走ることができないように、ゆっくりやることができなければ速くやることはできないと思っているからです。

まだ実戦でやるのがなかなか難しいと思ったものについては、
人の連戦などの動画で1P側を中心に観つつ上記のことを実践してみる、というのが結構役に立ちました。
自陣の連鎖構築と操作から解き放たれるだけでかなり集中力には余裕ができるので、
普段以上に凝視に集中することができますし、行動としてクセをつけることに注力できます。
それでもちゃんとやるのはムズいので十分練習になるなと思いました。

もちろん凝視の沼はもっともっと深いわけで、ルールは今も逐一追加していってるのですが、
当時の自分にできたのは一旦ここまで。
土台の構築力を上げる
次は土台構築力の改善に取り掛かりました。
繋げきる技術力もないのにメリ土台やLLRなどを組んでいたことが不安定性に繋がっていたりしたので一端封印することにし、
まずは現代ぷよの主流であるところの先折りGTRをしっかりマスターすることに力を入れました。

ここまでアドカレを追ってきた方には説明するまでもないですが、
「ばんきょうシステム」は名前を後から知った(?)ものの特に意識して練習しました(参考:先折GTR究極の1手 (~ばんきょうシステムのすゝめ~)

でもなんかうまくいかなすぎる。

いざ「良型」と呼ばれる形に持っていこうとすると難しいのなんの。

結局のところ、とこぷよとかで考えてるつもりで練習していても、
自分が感覚的に「正しそう」と思ってるところに置いてしまってるので、
まずはその誤った感覚を正す必要があるんじゃないかと考えました。

そのためには「正解」のデータを集める必要があります。
これは今先折り GTR を主軸として使いこなしているトップ選手たちの連戦動画から無限に集めることができました。
もちろんそれがすべてを計算したうえでの「正解」かどうかはわからないんですが、
少なくとも今の自分よりは確実に「正解」に近いはず。

次にそれを使ってどのように自分の感覚を修正するかを考えました。
理想的には delta さんがやっているような感じで GTR 土台クイズみたいなのを無限にできるといいなと思っていました。
ちょっといろいろ検討した挙げ句、
参考にしている連戦動画の中で自分の感覚と違った手順になった一手をピックアップしてスクリーンショットとして保存しておき、
Newmonic という、文章や画像などいろんな形式でクイズを作り学習するためのアプリを利用して反復するようにしました。


↑こんな感じで問いも答えも画像形式で登録することができます。例えば図では自分は 6 縦しがちでしたが 45 に倒したほうが形が確定しなくて受けが広そう。

ぶっちゃけ手間がバカにならない感じもしましたが、一度登録してしまえばスマホで出先でも見られるし
クイズ感覚で楽しく学習できるのでやってよかったなと思いました。
成果
そんな感じで練習し、おいうリーグ C1 級の試合も終えました。
再びレートに根性で 400 戦潜ります
結果はこちら。(リーグ前のグラフを再掲し、リーグ後の400戦と比較)
  • 平均的にはだいたい 2920~30 くらい。
  • リーグ前にどれだけ頑張っても到達できなかった 3000 台に 4 回到達(3100 にも行けそうだった)
  • 最大値は前回より +150 ほど!分散はあからさまにでかくなった(色々変えた部分がまだ不安定だからだと思っています)
  • ガクンと大きく落ち続けるタイミングがあるのは変わっていない(同じ相手に同じやり方で負け続けている =)
って感じでしょうか。200~300 試合あたりのとんでもない谷は見なかったことにしたい🙄

プレイしてる感触的にもなんとなく「上達した」という感覚はあるのですが、
数字やグラフで見ると「オッ変わってるな」と明確に感じられてモチベーションになりますね!

この結果をもとに今後必要そうなことを挙げるなら
  • レートの最大値を上げる➜凝視精度と本戦火力を上げる、セカンドを学ぶ
  • レートの分散を減らす➜土台の安定性を上げる、戦略の幅を増やして同じ相手に同じやり方で負け続けない、受けの技術を身につける
みたいな感じでしょうか。
今回優先度的にまったく手を付けなかった部分もたくさんあるのでまだまだ伸びしろしかなくてワクワク!

また、連戦とレート戦の質の違いみたいなのも今回大会に参加してよくわかったので、
連戦についてはまだまだ学ぶことは多そうです。
 
最後に
おいうリーグにエントリーしたときから「せっかくちゃんと取り組むなら、しっかり練習計画を練って成果を計測して、それをどこかでまとめたいな」と思っていたので、
こういう機会を用意してくださったアドカレ企画者のさがわさんにあらためてお礼申し上げます!

真面目に取り組んだ結果、超えられない壁かもと思っていたレート 3000 を超えることができたのは個人的には嬉しいですし、
同時にいま力を入れて挑戦している実況解説にも良い影響が出てくれてるのでやってよかったなと思います。

反省点としてひとりで考えすぎたなあというのはあり、
プロプレイヤーの方々がコーチング企画をやっていたりするので、
そこに飛び込んで客観的な意見をもらうというのもやればよかったなあと今考えると思います。
また、せっかく今年ぷよぷよ界隈のいろんな方と知り合いになれたので、これからたくさん交流しながら強くなれるといいな~と思ってます。

さて、アドカレはまだまだ続きますので皆さん並走部の記事も含めて引き続き楽しみましょう!
お読みいただきましてありがとうございました!
作成日時:2024/12/18 17:58
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