近頃の小中学生は強い。
若い世代が台頭してくる今を鑑みて、私には思うことがある。
このゲームを始める時期である。
漫画「メダリスト」でこんなことを言ってたような気がする(ちゃんと見てないのであいまい、ひえっ過激派メダリストオタクに〇される)
曰く競技のフィギュアスケートを始めるのなら11歳がぎりぎりになる、と。
これはそれ以上の年齢になると感じとる能力が育てられない、子供であるが故の吸収能力がなくなってしまう、という意味だと思う。
かつてぷよぷよで何か刺激を受けたいと思ったのならば、ゲームセンターに行くほかなかったと思う。
なぜなら今ほどインターネットが普及していない時代だったし、そもそもyoutube君すらないのだから個人サイトに完全に依存する形になってただろう。
自分のぷよぷよのプレイを録画して自分のサイトで公開する、そんなことをする人間などいなかっただろうし、そもそもそういう発想すらしない、というのが20年以上前の時代だ。
しかし今は違う、動画サイトが普及し、トップの人間のプレイを好きなだけ楽しむことができる。
要は優れた見本がそばにあるということで、教科書すらない時代とは比べ物にならない情報量を今は得ることができる。
そういった環境にあって、すぐれた吸収能力を持つ小学生が正しく学習した結果が今の超強い小中学生の出現につながっているはずだ。
さて、少し自分語りをすると、私は長野のクソ田舎の生まれで、周囲にゲームセンターなどないのが基本だった。
一応小さなスポットはあったのだが、当時のゲームセンターは私には近寄れないような場所で、またあまり興味がなかったのもあって私に青春をほの暗いゲームセンターで過ごした記憶はない。
そんな中、小学校中学校に通っている時分に、ぷよぷよでお手本にしたのがなぞぷよの大連鎖の土台に使われいた階段だった。
その階段積みで5連鎖を作れるようになって満足していたのが高校1年生の時だ。
ガラケー版のぷよ通でスコア上位の記録をみると19連鎖の記録で埋め尽くされており、なにかショックを受け、それから大連鎖に挑戦するようになる。
結局のところ私のゴールデンエイジ、10歳前後の間には、よい教材も刺激もなく、また緩やかにしか努力していなかったわけだ。
だからだろうか、私が15年かけて築いてきた実力と自信が、ゴールデンエイジに正しく努力することにできた若い層に一瞬でぶち抜かれていくことに、多少のショックとまあそうだろうなという諦観をもって実感させられた。
へこみはするものの、どこかそんな結果を予測していたような気もしなくはない。
もちろんただで負けるつもりはないのだが、一度差をつけられたら二度と追いつけないんじゃないかという確信めいたものも感じてしまう。
とにもかくにも若い世代に頑張ってほしいと思うのは事実だ。それと同時にぷよぷよばっかやってないで学校の友達と過ごす時間を大事にしてほしいとも思う。
ちょっと遅い時間になるようなオンライン大会は避けてほしいともおせっかいながらに思ってしまう。
なんにせよ若い世代がこのゲームをやってくれて強くなることを喜ばしく思うも、なにかいいようのないくやしさも感じてしまう苦々しさもかかえて、今日も私はプレイを続けるのであった。