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初代ぷよぷよにおける「中央不定形連鎖」とは

by
くだら
くだら
こんにちは、くだらです。
今日は初代ぷよぷよ(相殺のないやつ)について記事を書きます。



初代ぷよぷよにおける戦法(=積み方)はぷよ通同様にいろいろあります。
致死連鎖の方針として、最も大きい分類は「デスタワー」or「多連鎖」の2種類です。

・デスタワー
2連鎖マルチによる致死連鎖を狙う
・多連鎖
3連鎖以上(多いのは5連鎖や4連鎖ダブル)での致死連鎖を狙う

これは最も大きい分類なので、実際はこの中でさらに細かい分類ができます。
今回は、その中でも「多連鎖」の中の1分類である、「中央不定形連鎖」についての話です。
細かい技術的な話というよりは、「中央不定形連鎖とはなんぞや?」という概念的な話です。


1.中央不定形連鎖とは

フィールドの中央から組み始める不定形の連鎖です。
初手を中央(34列目)に置いて、フィールドの中央を起点にして連鎖を組んでいく連鎖法が「中央不定形連鎖」です。

なので、「フィールドの真ん中から組み始める連鎖」はすべて中央不定形連鎖と言えますが、
もちろん実際はその後の連鎖構築に大きく個人の特徴が出てきます。

「中央不定形連鎖」を用いる上級者プレイヤーには、「電気イルカ」さん、「のし」さんが真っ先に挙がります。
そこで今回はこのふたりが組む「中央不定形連鎖」について解説します(「イルカ式」と呼ばれることがあります)。
かくいう私の愛用する戦法もこの「イルカ式」をベースにしたものです。


2.多連鎖に必要なものは効率

多連鎖はデスタワーに比べて連鎖数が多く、発火から連鎖完了まで時間がかかります。
しかしデスタワーにないメリットは、致死に必要なぷよの個数が少ないことです。
よってデスタワーに打ち勝つために必要なのは「とにかく少ない手数で致死連鎖を完成させる」こと。
すなわち「効率よく(無駄ぷよなく)連鎖を組むこと」です。

効率よく連鎖を組むとはなにか?
「2組で来るぷよの両方を有効に利用すること」に尽きます。

逆に効率良くぷよを使えない場面とはどういったものかを見てみます。
 







 図1:赤緑のハチイチの逃す例












図1は上下どちらも赤緑のハチイチを逃しています。
なぜこのようなことが起きるのか、共通した要因は「赤と緑の必要な個所が左右で離れている」ことです。
置かれたぷよは落下はできても左右には動けません。
1組のぷよを両方使うことを考えると、左右に離れている箇所には同時に置けないのです。

ではなぜぷよが必要な個所が左右に離れるのか。要因は2つです。
・連鎖の流れが左右方向だから
・横に長く連結していないから


3. 連鎖の進む方向について

図1は、上下ともに5連鎖分の連鎖の流れはすべて右から左に消えていきます。
通の土台ではこのような左右方向に進む連鎖の流れが普通です。
しかし初代ぷよでは、ただ横方向に連鎖を伸ばすとぷよが必要な個所が左右に離れてハチイチを逃しやすくなります。
 

 図2:

 図1下において、最後の1連鎖を縦方向に伸ばしました。
 その結果、赤と緑の左右方向の距離が縮まり、ハチイチが届きます。

 (実際はツモ順の問題もあるので、極端な例だと思ってください。)










図2のように、縦方向に伸ばすことでそのような事態を減らせます。
ぷよは縦方向に離れていても落下することはできます。




4. 横方向の連結について 

横方向の連結の重要性は、図1上を見ればわかりやすいです。
1列目に緑3連結がありますが、ただでさえ1列目というフィールドの端にあるのに、縦3連結のため、もう4個目の緑は2列目にしか置けません。

図1下も、端にある緑が1~2列目にしかないことがハチイチを逃す要因です。
 


 図4:

 こんな感じで緑を横3連結で並ぶような回収(いわゆる絨毯回収)にしておけば、ハチイチが届きます。















5. 中央不定形連鎖のキーワードは「横3」「縦方向伸ばし」

ここまでの話は、「そりゃそうだよね」という話です。
この記事で伝えたいことは、この2要因を意識して効率を高める積みこそが「中央不定形連鎖」だということです。

つまり、「横3」を意識しつつ、「縦方向」に伸ばす。
さきほどの例で挙げた絨毯回収なども一種の横3ですが、それはあくまで後回収としてツモが噛み合えばの話です。
ならば初手から横3を作りに行けば良いということです。

以上から導かれる理想土台が以下です。
 


 図5:

 中央不定形における理想土台です。
 下に2つの横3を構え、これらが連鎖の最後になるように、中央から縦方向に伸ばします。

 通の弥生時代と雰囲気は似てます。いわばハーフ弥生時代。
 初代ぷよは最低20個のぷよで致死量なので、理想形のぷよ数が多すぎては柔軟性に欠けます。








中央不定形連鎖使いの上級者、のしさんのブログ記事を引用します。
初手2手まとめ - 位相幾何学と不完全情報空間の戯書 http://nosi-puyo.hatenadiary.jp/entry/2016/11/07/003313

これを見ても、理想土台を意識した結果の初手周りということがわかります。
実際にはツモに応じて形は臨機応変に派生しますが、根底にあるのはこの横3土台です。

 
 図6:理想形からの発展
 
 中央を起点に縦方向に伸ばします。
 
 上で3連鎖分組み、最下層の横3を4連鎖ダブルにするのが1つの理想です。
 こんな感じで5連鎖だけでなく、4連鎖ダブルを狙いやすいのも理想土台の利点です。














6. まとめ

中央不定形連鎖(イルカ式)とは
「横3連結」のぷよを大事にして
「縦方向」に連鎖を伸ばすことで
「連鎖効率」を高めることを目的とした
連鎖方法!


ちなみに発展形を見せるために実際に自分で組んだんですが、想像の5倍くらい実際に理想土台になることは少なくて泣いた。
通の弥生手順でも、実際はツモに応じて臨機応変に派生形になるのと同じ理論です。
理想土台を目指す手順とは、「毎試合その土台を目指す」というより、「理想土台を組めるツモを逃さない」ためのもの、ということです。

fron積み?なんだそれは
更新日時:2018/10/31 04:57
(作成日時:2018/10/30 21:09)
カテゴリ
中級者向け
コメント( 1 )
machine322
machine322
2019年2月10日 10時45分

画像のリンクが切れているので、もし元データをまだお持ちでしたら再度貼り付けていただけると嬉しいです。

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