「ぷよぷよ」復活に我々は歓喜した

この時を我々はどれほど待ちわびていただろうか


長く、苦しい日々だった


去る2014年5月20日、任天堂のオンラインゲームサービス「ニンテンドーWi-Fiコネクション」が
サービスの提供を終了した。我々は住処を失ってしまったのだ。
　

　　　　　
　　　　　　「初代ぷよぷよ」


界隈ではそう呼ばれているぷよぷよはぷよの歴史の中で言うと2番目
MSX版から始まった「ぷよぷよ」からキャラクター要素と対戦ゲームの要素を追加し進化させた
アーケード版から後に複数ハードで移植されてきたゲームの総称である。
初代ぷよはキャラクターの魅力や対戦要素も噛み合って老若男女親しまれ売れに売れたゲームとなった。
しかし「ぷよぷよ通」の登場で時代は移り変わる。


それから10年、ぷよぷよの版権がコンパイルからSEGAに移り
新作も続々と出されたが初代ぷよの存在はたくさんあるルールのうちの一つに過ぎなくなってしまっていた。
だが、ある出来事がきっかけで初代ぷよの世界は思わぬ広がりを見せることになる。

初代ぷよぷよを題材とした2次創作動画がニコニコ動画に投稿され
再び脚光を浴びることとなったのだ

ゲーム性が浅いと思われていた初代ぷよぷよに新しい戦術やゲーム性があることが披露され
動画の完成度も相まって多くの視聴者が魅了されたのだ(詳しい概要については中略)



そして、それからしばらくしたタイミングでぷよぷよの20周年記念企画として
Wiiのバーチャルコンソールにてアーケード版「ぷよぷよ」が配信され今までオンラインでの対戦環境がなかった
初代ぷよらーに対戦の舞台が与えられたのだ（※ぷよぷよ！15thでもオンラインプレイはできたが）
こうして初代ぷよらーは少数ながらもコミュニティを築き上げ
少しずつ同志を増やしつつ戦術を磨きあっていた。



だが、先の通りのサービス終了に伴い再び初代ぷよらーは飢餓状態に陥った。
気軽に対戦出来たオンライン機能を失い、ある程度育って大きくなっていたコミュニティも
行き詰る状態となったのだ。


めげずに少ないながらもアーケード版をプレイできる場所を探し、知名度を上げるべく
大会や配信も積極的に行い、協力し合って盛り上げていこうとした。




だが、現実は非情であった




それから数年経った2018年、初代ぷよらーの活動は未だ精力的に行われている
だが、人が増えない。当然ながら対戦環境が不十分なため新規参入と維持が致命的に見込めない状態なのだ。
もちろん新規プレイヤーも何名か増えてはいるものの、ジリ貧と言わざるを得ない状態である。



今までSEGAには何度も要望を出したり、新作を買いソフトに付属してある葉書を送った。
中にはプロデューサーの細山田氏へ想いを直接伝えた者までいる。



反応は芳しくなかった、もちろんSEGAの展開の仕方が間違っているわけではない
SEGAにとって初代ぷよは早急に対応する必要が皆無であっただけの話である。(今もそうかもだけど)


そもそも細山田氏の一存で色々決められるわけでもないだろう、彼も頑張っているのだ。


ソフトのリリースやオンライン対戦の維持だけでもコストがかかる
それを割けるリソースもSEGAには簡単に用意はできない。我々も重々それは承知であった。


しかし、このままでは初代ぷよのコミュニティはそこで道が断たれてしまう。
それだけはなんとしても避けたいのだ。全員がそう思って活動している。



私達は『初代ぷよ』が大好きなのだ




対戦が、コミュニティが、今までそこで活動してきた日々を含めて失いたくないかけがえのないものである。
バーチャルコンソール版配信からプレイを続けてきた１プレイヤーである私は少なくともそう思っています。