619

【長文】ぷよの試合を視聴者に見せるという観点【読み物・実況解説】

by
gesoir91
gesoir91
 ぷよぷよランキングプロ選抜大会を拝見しましたが、今回も十分満足して楽しむことが出来ました。
 今まで要望やら不満やらを記事にして上から目線で偉そうに語るネガティブ視聴マンみたいになっていた私(そんなつもりはないですよ)でしたが、今回は気がついたら番組が終わっていて、振り返ってみると不満は何もないといったような感想です。
 本当に楽しめました、ありがとうございます。
 次の土曜日に行われるファイナルズも大いに期待しております♪

 私的に今回の大会で試合以外に特筆すべきところは、Tomさんの喋りだったと思っています。
 その辺りを少し紐解きながら、今回はぷよの試合を視聴者に見せるという意識、見せ方の是非についてダラダラ語っていこうかと思います。


■視聴者に見せる意識とは? 

 視聴者の意識と言われても普通の人はピンとこないかもしれませんが、配信する側の人が「視聴者に見せる意識って何?」ってなってたらマズイです。
 人を集めることを目的としていないとか趣味ということであれば理解はできるのですが、そうでない場合はより多くの人に見てもらうために視聴者が何を期待しているのか、視聴者にはどう見られているのかを考え、研究することは大事なことだと言えるはずです。

 漫画、小説、動画などを思いつくまま作った結果ウケが悪く『才能ないのかな』なんて感じられている作者さんを見かけたりしますが、才能がないんじゃないです。受け手の視線が足りないんです。
 受け手のことなんて一切考えず、ありのまま創作して多くの人にウケたなんていうのは、極々稀の大天才の所業とか偶然が重なり合った結果です。
 広義に捉えれば受け手を意識せず人気になるなんてことは有り得ないと言って過言ではないかもしれません。
 人気になったモノには少なからず受け手を意識した要素が取り入れられているはずなんです。

 世界的にヒットしたドラゴンボールでさえ、相当に受け手の視線が取り入れられています。
 ドラゴンボールの編集を担当された鳥嶋和彦さんは、自分の感想と読者の支持が乖離していたことに戸惑い、それを是正するために努力を尽くしたと言います。そしてドラゴンボールを担当していた頃も、大量のボツの山を出したという話は有名です。
 いくら大天才の鳥山明さんでも鳥嶋さんからもらった受け手の視線を取り入れなければ、これだけのヒットを作り出すことは出来なかったでしょう。

 今や競争が激しいyoutuberなんかは、当たり前のように見やすいレイアウトを考えたり、インパクトのあるサムネイルや表題を考えたりと、受け手を意識することに関しては一番貪欲なのかもしれません。
 ぷよの公式大会の放送なんていうのは、競争相手もおらず、ただやれば見てくれるという状態になっているだけに、その辺りが抜け落ちてしまいそうですが、ぷよをもっともっと盛り上げるためにそこはぜひ突き詰めて研究して欲しいな、と私は感じます。

 ここで冒頭に出したTomさんの実況の話題になりますが、私はTomさんの実況を聞いて感心しました。
 事前に選手へ質問を行い、ファンタスティックノートにまとめるといったことをされていたようですが、これが視聴者に見せる為の意識と努力だと私は思います。
 試合の合間などの手持ち無沙汰な時間は視聴者としても退屈になりがちですが、こうすることでその時間を逆に楽しませることが出来ます。
 視聴者は漏れなくぷよの試合とそれを演出する競技者に興味を持って視聴しに来ており、競技者の話に興味がない視聴者なんてまずいませんので、非常に効果的です。

 恐らく用意したネタの多くは喋ることもなく終わってしまったことでしょう。
 一見無駄になったとか、準備したことに対する効果が低いと思いがちですが、そうではないんです。
 目的は視聴者を楽しませることであり、それが達成できているので効果は最大限に出ているのです。
 実際に喋ったものは用意したネタの中でも話の流れに沿ったものや、より面白いネタだったと推察できます。
 これは漫画や小説などで話を創作する時に、作者が想像した話の中から見どころや面白い場面を抜き出して描写することと、何ら変わりはありません。
 10用意して10出すのと、1000用意した中から一番都合に合うものや面白いものを選りすぐって10出すのとでは、出た10のクオリティに圧倒的な差が出るのと同じです。
 だから受け手はTomさんが喋っていると楽しいな、退屈しないなと感じる訳です。
(というか、そもそもTomさんは喋りが面白く、単に実況者としての適性が高いからだと思いますが、それに加えてってことですね)

 Tomさんの話は(尊重されるべき)Tomさんなりの姿勢であり、受け手を意識した一例に過ぎません。
 考えれば考えるだけ受け手を惹き付ける工夫は出来ることだと思います。
 その点に関して今の公式の大会に特別不満があるという訳ではありません
 Tomさんがやる前に同じような感じで選手にアンケートを取って番組中に紹介しようと試みた形跡は把握していますし、心拍数を表示するなど何か視聴者に与えようと工夫している感じは伝わってきます。
 ああいった試みが凄く大事だと思いますし、尊重されるべき姿勢だと私は思います。
 だから、あまり効果がなかったからダメだとかやめようとは思わないでほしいですし、もし失敗したとしてもどうして失敗したのか考え、次に更なる工夫を凝らし、是非またチャレンジして欲しい、そういった視聴者に見せるという意識をもっともっと大事にして、もっともっと盛り上がる大会に成長していって欲しいなと思います。
 それが思うように当たってきたとき、現状ぷよの試合だけで満足している視聴者は、セガの公式大会がもっと見たい、もっとやって欲しいと思うようになってくるはずです。
(例えば、ポインタやマーカーを使った実況解説なんてめっちゃ効果あると思いますぜ。視聴者の『ぷよの試合はどこを見たら良いのか分からない、言葉だけじゃどこのことを言っているのか分からない』という状態を綺麗に解消できるので、視聴者はグンと見やすくなるはずです。その為には器具の使い方、活用の仕方や見せ方などを入念にチェックするなど、確かに手間はかかることかと思いますが、効果は出るはずです)

 自分で言ってて『筆者自身は何もしないくせにどの目線から偉そうなことほざいてんだ』って感じしてますし、無責任な位置から好き勝手言っているっていうのは分かります。
 ただ、私の立場なんていうのはどうでもよくてぷよを盛り上げる為にはどうすればいいかを(一緒に)考えて欲しいなという思いってことで勘弁してください;;
 私はただぷよをもっと楽しみたいと思っているだけのイチ視聴者です。


■視聴者に見せるぷよの試合で大事なこと 

 企画者が視聴者にぷよの試合を魅せる意識を考えた時、疎かにしてはいけない点があります。
 それはメインで喋る実況者の選定です。
 これを誤ると大惨事に繋がります、
 あくまで私の視点ですが、大惨事に陥った非公式の番組を私は見たことがあります。

 ぷよの試合における実況者は、それこそぷよをプレイしている競技者よりも大事だと私は思っています。
 何故か。
 それは、普通に見ればぷよぷよの試合が1から10まで堪能出来るものではないからです。

 ぷよぷよは他のスポーツやゲームと違って、画面を見ても何が起こっているのか非常に分かりにくいです。
 画面で起こっている10の出来事のうち、初心者は2とか3とかしか理解できないことだと思います。
 プロの解説ですら7とか8くらいで、10全部分かる人というのはそういないのかな、と感じます。
 だから実況解説が視聴者のために噛み砕いて楽しさを伝えるのです。

 実況解説がいなければ、ぷよの試合の楽しさは2とか3程度しか初心者に伝わりません。
 実況解説が7とか8くらい理解して5とか6とか喋ることが出来れば、5,6程度の楽しさは伝わることでしょう。
 実況解説が補い合って10全部伝えきることが出来れば、視聴者は楽しさを10全部堪能することが出来ます。
 つまるところ、視聴者(特に初心者)に伝わる楽しさは実況解説の力量に大きく依存するということであり、ぷよの実況解説の腕が番組の楽しさを左右すると言っても過言ではないのです。

 これがパズルゲームの性と言いますか、ぷよが他のスポーツやゲームと違う所と言えるでしょう。
 視聴者がぷよの試合を、番組を楽しむことができるかは、実況者の腕にかかっています。
 私が再三ぷよは実況解説が重要だよとか、ボーナスを与えるべきだよと言っているのは、そのためです。

 ちなみに、公式で実況者の選定を人気投票で行ったのは、イチ視聴者としてはとても良かったと思います。
 言っちゃえば、この人なら最大限視聴者に楽しんでもらえると公式が自ら実況者解説の腕の良し悪しをしっかり評価して、番組として視聴者に提供するべきなのかなと思いはしますが、元々ユーザーのコミュニティで育ってきたコンテンツなだけにその判断は難しいというのは理解できます。
 故に現状の最善手として人気投票という形を取ったのであれば、良い判断だったのかな、と。
 ここ最近の実況者の選定は素晴らしく、私としては本当に楽しめています。


 大惨事は『ぷよは嗜んだことあるよ、5連鎖くらい出来るよ』みたいな人が何かの間違いで実況に配役された時に起こります。
 プロ野球なら全くの素人でもホームランを打ったら実況できますが、ぷよはそうはいきません。
 まず、何やってるのかが分かりません。
 どこを見たらいいかも分かりません。
 なので、当然何を喋ったらいいかも分からなくなります。
 視聴者に伝えるどころの騒ぎではありません、放送事故必至です。
 ぷよに関する知識がない人が配役を行うと『とりあえずぷよやったことがあって、喋りも出来る人なら実況務まるだろ』みたいな感じになってしまうのも分からなくはないですが、これは番組の為にも担当する実況者さんの為にも視聴者の為にも良くないので、絶対にやめましょう。
 ぷよの試合を見せるという番組を企画している人は、その辺りを理解して欲しいと切に思います。
(※ここで言及しているのは主に視聴者がぷよのガチな試合を期待して見に来ているものを指します。個人や身内でわちゃわちゃぷよぷよしてるのを配信しているとか、ぷよで遊ぶ有名人を視聴者は期待して見ている――みたいなものは該当しないことを留意して下さい)

 私は自身の記事で椿さんに対するダメ出しなんかしてしまっていましたが、これは椿さんが悪いというよりも、配役をした人が良くないと考えています。
 例えるなら『君、ハサミ使ったことあるよね?客の髪切ってきて』と言われとりあえずやってみた所、客からカッコイイ髪型にならなかったとクレームが来た、みたいなことになっていると感じています。
 これは髪を切った人が悪いのではなく、指示を出した人の責任なんじゃないかって、私は思うのです。
(まぁ、切った人に責任は一切ないかと言われると違うと思うので、心苦しくもダメ出しみたいなことをしたわけですが)
 むしろ椿さんは絶対クレームくる立場に立たされたにも関わらず、回を重ねるごとにスムーズな役回りになっていて、頑張っているんだなというのが伝わってきています。
 ちなみにですが、前回と前々回の大会に関して、前の記事でダメ出ししたような椿さんに関する不満は感じませんでした。
 逆に、試合の合間にコメントを拾うなど、喋るタイミングなんかを工夫されているのが伝わってきて、とても良かったと思います。
 ホント、毎度上から無礼に申し訳ありません(深礼)
 まぁ、実際は私の記事のことなんて知りもしませんみたいな感じだと思いますが、もし、人伝いにでも誰かが優しく椿さんに「こう思ってる野郎がいましたよ」みたいな感じで伝わっていれば良いですし、実際に見事に改善されているので、私としてはこの上ないです。他の方がどう思っているのかは知りません


 このように番組の成否はメインで喋る実況者の力量にかかっていると言っても過言ではありません。
 実況はスキルと適正が必要な重要な役割であるということへの理解がないまま実況者を選んでしまうと、不幸の連鎖を生むことになります。
 ですので、番組でぷよの試合を見せる際は実況者の選定だけは間違えないようにして下さい。
 その辺りの理解が進み、不幸な目に合う人が減って、ぷよの試合や番組がより楽しめるものになればいいなという思いです。
 一生懸命やったところで理解が足りていないと結果は伴わないので、次項ではその理解を少しでも進める為にその配役の仕方や適正を私なりに述べていきます。
 必ずしもそれが正解だということではありませんが、何かの参考にしていただければと思います。


■視聴者にみせる為の実況解説の役割や適正 

 ぷよの試合を視聴者に見せるとなった時に、うまく試合を見せることができる配役をあげていきます。

A.実況解説一人(+ガヤ)
 プレイヤーが行う非公式の大会なんかで採用されることが多いです。
 ぷよの造詣が深い実況解説が一人で試合の全てを伝えます。
 実況する方としても一人で好き勝手喋ることが出来るので、やりやすいことでしょう。
 自由に喋ることが出来るので、プロと対等に戦えるくらいの実力がある人なら、とりあえずはこなせることかと思います。
 ただ、喋るスキルや盤面を把握するそもそもの自力が個人によって違うので、個人の力量が如実に番組の質に繋がるスタイルと言えるかもしれません。

 メインで喋る実況解説の他に、ガヤがつくこともあります。
 今公式で行われているぷよカップやチャンピオンシップは、微妙ですが、このタイプなのかなと思います。
 MCの椿さんや橘さんが、試合中はガヤに回っている――といったふうに、私には見えます。
 
●ガヤについて
 ガヤの基本的な役割は視聴者と同じ視線で観戦し、実況解説を邪魔しない感じでコメントを出し、視聴者の共感性を助長することです。
 例えば凄いプレーが出たら素直に「おおおおお!!」とか「すげええ!!」とか言えば、観客がいない試合でも臨場感が出ます。
 視聴者目線なので、何か疑問が浮かんだら素直に解説に投げてみると効果的に視聴者に伝わりますし、気の利いた面白いことがポンと言えるようであればより番組を楽しく盛り上げることができます。

 ガヤは基本的に実況や解説が喋るべき言葉(盤面を伝えたり技術的なことを紐解いたり)を喋らない方がいいです。
 ガヤが実況を始めてしまうと視聴者はどっちを聞いていいか分からなくなりますし、解説を始めてしまうと解説が困惑してしまいます。
 それに、視聴者はガヤを視聴者と同じ目線という意識で見ているので、ガヤが解説を始めてしまうと『ん?それ本当?ちゃんと分かってんの?お前の役目じゃなくね?』みたいになって、混乱する原因になってしまいます。
 スポーツ中継で競技経験のあるゲスト芸能人が解説を始めたら、例え言ってることが正しくても視聴者の鼻につく――というのなら想像しやすいかもしれません。
 試合を見て何か発見や紐解けることがあったとしても、自分が喋って解説するのではなく、実況解説に質問を出すといった形で視聴者に見せるようにすると視聴者も混乱することはないでしょう。
 ちょっとした言い回しの問題かもしれませんね。
 例えば知識が深くないと見られているガヤが「この打者は内角が得意な選手なのですが、それがうまく発揮された形になりました」と言えば「ホント?」ってなりますが、「この打者は内角が得意というイメージがあるのですが、それが発揮された感じですか?」と聞く形だと「そうですね~」と解説が続いて解説してくれ、視聴者も納得行く感じの会話に繋がります。

 また、よく分からないのに無理して「すげえええ!」とか言うのもやめましょう。
 視聴者が「え?」となってしまい、共感を呼ぶ役割と真逆になってしまいます。
 試合を見て素直な感想を出せば共感は呼べるはずですし、最悪何も喋らなくても問題は出ないので、無理はしないことです。

 このガヤにもぷよに関する知識があれば、効果的な質問を出すことでより視聴者にみせることが出来ますが、知識がほぼなかったとしても初心者目線での質問ということになるので、問題ないと思います。
 ぷよの試合中においてガヤはあくまでサブ的なポジションですので、ぷよの知識とか喋る技術よりも、メインで喋る実況解説の邪魔をしないとか、視聴者の共感が呼べないトンチンカンな質問とか感想を言わないとかの方が大事だと思います。
 ただ、試合に興味ないみたいなガヤは視聴者に態度でバレて鬱陶しく見られてしまうので、そういう人は申し訳ないけれども画面の外に置いておきましょう。その方が視聴者の為になりますし、その人を守る為でもあります。
 視聴者に見せるための実況解説ガヤであり、視聴者はあくまで試合を熱中して見たいのです。

B.プロアナウンサーによる実況+解説(+ガヤ)
 ぷよの試合をプロのアナウンサーに担当してもらうスタイルです。
 以前の記事で紹介したものの中にこれに該当する実況スタイルがあったと思います。
 ちゃんとしたゲームの番組なんかではこのスタイルを取るケースが多く見られます。

 プロのアナウンススキルを持った人による実況なので、間違いは起こりません。
 発声も良く、試合を盛り上げるスキル、解説に振るタイミング、聞きやすいものを視聴者に伝えるということに関しては訓練されたプロですので、視聴者にも聞きやすいものになるでしょう。
 プロのアナウンサーがやるにしても、ぷよの知識が全くないと本当に何を喋って良いのか分からなくなってしまうので、その辺の知識は多少でも入れておいたほうがスムーズでしょう。
 まぁ、プロなので、そんなこと言われなくたって準備出来ることだとは思いますが。

 この場合、解説を担当するぷよぷよのプロ(造詣がある人)は若干注意が必要です。
 いつもの実況解説のノリで喋ろうとすると、プロのアナウンサーの喋りを邪魔することになってしまいます。
 そうなると喋りの譲り合いみたいになったり、その場で実況解説がどういう会話を視聴者に提供しようとしているのか実況解説間でブレて分からなくなったりするので、放送事故に繋がりかねません。
 プロのアナウンサーと組む時は基本的に黙っていて、話を振られたときに答えればいいと思います。
 他にもアナウンサーの疑問形の実況にちょろっと口を挟んだり、タイミングを見てコメントを出したりする程度でいいと思います。
 まぁ、相手もプロのアナウンサーなので、自由に喋ってもフォローしてくれそうではありますが。

 ただこのスタイル、実は私としてはあまり好きなスタイルではありません
 というのも、メインで喋って進行していく実況にぷよの知識がないと、先述した通り盤面で起こっている10のうち2とか3とかしか伝えてくれないからです。
 プロのアナウンサーと言えどぷよの知識がなければ『今1Pが何を狙っている』みたいな実況は出来ないですから。
 その辺りうまく解説を引き出してくれるアナウンサーもいらっしゃいますが、ぷよの試合は時間が短い割に情報が多いので、どうでもいい(?)実況であまり時間を割いて欲しくない、それよりも聞きたいことがたくさんある、というのがイチ視聴者である私の本音です。
 このスタイルを取るくらいだったらメインで喋る実況解説にぷよの造詣が深い人を一人立ててくれた方が楽しめるのかな、と思っています。
 先述の通り、ぷよは盤面を全部把握するのは無理ですので、短い時間で出来る限り詳細に説明してくれた方が聞いてる方としては楽しいのです。

 とは言え、聞いてて変な感じがするとか面白くないということにはならないと思いますし、プロのアナウンサーならカッチリとした威厳のある大会という感じを演出できるとも思いますので、このスタイルも全然有りだとは思っています。

C.実況+解説(+ガヤ)
 ぷよの知識がある者同士で実況解説のコンビを組むスタイルです。
 非公式の大会でも大きなものだとこのスタイルを採用していることが多く見られます。
 ぷよの試合を楽しみたい身としては、これが一番しっくりくるのではないでしょうか。
 ただ、ぷよの知識があっても放送やアナウンスに関しての知識があるとは限らないので、公式が採用するには少し勇気がいるのかもしれません。
 放送素人二人が合わさった所で、とんでもねえことを喋りだして先述とは違った意味での放送事故をおこしかねませんので。

 実況解説は、基本的に実況がメインで喋って話を振られた時に解説が紐解くみたいなことが多いですが、このスタイルを取る時は割と自由に出来る気がします。
 ぷよは喋っていることが実況の範疇なのか解説の範疇なのか判断が難しいことが多いですし、実況が把握できない箇所も多いので、話を振られずとも積極的に解説がガンガン口を出した方が伝わるということもあるかもしれません。
 こうなった場合は、話の流れや喋るタイミング、コンビネーションが重要です。
 二人でバラバラのことを喋られても視聴者は困るだけなので、1つの話題に対してうまく二人が語り合うみたいなコンビプレイが必要になると思います。

 このスタイルの最大のメリットは、視聴者に伝えられる情報量がより多くなることです。
 二人が見ているので、前にあげた一人で実況解説するスタイルよりも広い視野で、より多くの情報を伝えることが可能です。
 それこそ、盤面で起こっている10の出来事を、一人の実況解説だと7とか8しか伝えられなかったものが、一人ずつ違う7と8を持っているので、うまく融合させると10全部伝えきることも可能です。

 こちらの動画を御覧ください。
 非公式で行われたぷよの非公式大会ですが、実に4人の実況解説が入り混じって試合を視聴者に届けています。
(全然関係ないですが、私はくまちょむさんの独特な比喩表現を用いた実況が大好きです)


 こんなカオスな実況スタイルですが、互いに空気を読み合って実況していますので、視聴者が混乱するようなことはありませんでした。
 それぞれがいい具合に盤面の解説を補い合ったり、他の人に話を振ったりしていて、むしろ試合を骨の髄までしゃぶれる感じがして、私としてはめちゃくちゃ楽しめました。
 ただ、メインで試合を実況する人を一人ちゃんと決めていると、やっている方もやりやすいですし見ている方も見やすいのかなって気はします。
 上記の動画では全く気にならなかったですけれども。
 いずれにせよ、好き勝手喋るのではなく、視聴者を意識して自然な会話を見せるというところが大事なのかなと思います。


 以上3つの実況解説のスタイルを説明しましたが、特殊なものを除き、一人メインの実況者がいて他にサブとして解説やガヤがいるというスタイルはどれも共通しています。
 視聴者はこれが一番聞きやすいからです。
 どのスポーツ番組を見ても実況が2人とか解説がメインで喋るみたいなのはあまり見たことないですよね?
 それは見ている方が混乱するから避けられているのです。
 ぷよもその例外に漏れず、視聴者に対して聞きやすいスタイルが取れるとより良くなると思います。
 
 また、説明したとおりぷよの実況はアナウンサーのスキルもぷよの深い造詣もない人が務まる役目ではないことだけは理解しておきましょう。
 そういう人はガヤに配置するのがいいと思います。
 ガヤと言うとあまり良いイメージが湧かないかもしれませんが、ガヤでも個性や役割は見いだせますので、そこで輝けるはずです。

 更に、ぷよに深い造詣があるからと言って手放しに実況解説がうまく出来る訳でもない、という点も注意が必要です。
 盤面を見るぷよぷよのプロのスキルと、それをうまく言葉にして伝えるスキルは別物ですので。
(とは言え、おおよそのプロは実況解説の経験があるので、その辺りは大丈夫なのかもしれませんけれども)

 客に最高の料理を提供したいのであれば、知識だけでなく美味しい料理を作った実績を持った料理人に任せることです。
 間違ってもカップラーメンなら作ったことありますけど……みたいな人を料理人に立ててはいけません。
 ちゃんと人の適性を見て、案内人なら案内人、料理人ならちゃんとした料理人を配置しましょうね、という話でした。


■まとめ 

・ぷよの試合を視聴者に見せるなら、視聴者を意識しよう
・ぷよの試合においてメインで喋る実況はとても重要な役割を持っており、スキルと適性が必要であることを理解しよう
・ぷよの試合を視聴者に見せるなら、実況と解説とガヤの役割を理解し、正しく配役しよう


※なお、私の記事では毎回書きますが、上記全部私見です。
 便宜上断定的な口調になりましたが、ぷよぷよを盛り上げるためという観点にたった『私の意見&感想』なので、それが絶対正しいわけでは全くありません。
 理解がまだ及んでいない人の少しでも助けになればとか、良くする為の考えや議論の種になればという思いで書きましたが、そうなのかとそのまま真に受けないようにお願いします。
 記事に関して、そうなったらぷよぷよ盛り下がるんじゃねとか、それよりこうした方がいいんじゃねみたいな意見があったら是非コメント下さい。
 結局何でこんな記事書いたかっていうと、ぷよぷよを盛り上げたい、もっと楽しめるようになったらいいなと思ったからで、それに背くのであれば私の本意ではありませんので。

 簡潔にまとまらない無駄な長文という私の本領発揮みたいな記事になってしまい、せっかく読みに来てくださった方には申し訳ない思いがあるとともに、疲れました。
更新日時:2019/04/18 02:51
(作成日時:2019/04/16 22:05)
コメント( 0 )
コメントするにはログインが必要です
シェア