とても楽しめました。
この楽しさを提供してくれたsegaさん並びにプロプレイヤーの方にお礼を申し上げたいです。ありがとうございました。
その上で、良いことも悪いことも私個人が感じたことをザラッと書きなぐっていこうと思います。
■大会形式について
以前の記事で要望みたいなことを書きましたが、改善が多く見られて私としても以前より心置きなく楽しめました。
やはり試合は観客がいるステージが一番ですね。
配信を見ていても静かな中でやるのは何だか内輪な感じがしてしまいますが、大きなステージと歓声があると伝わってくるものが全然違いました。
●試合形式について
現状2本2セット先取制で試合が行われていますが、もっと連戦を見たい、30本やらないと実力分からない、というような声をよく聞きますし、私もそう思っています。
ただ、これはこれで良い気がしてきました。
時間が限られるのでそんな何十本もやってられないだろみたいな現実的な理由もあるのですが、こっちの方が緊張感のある濃密な試合が続くような気もします。
30先とかになるとどうしても最初の方は肩慣らしみたいな試合になってしまいますし、見てる方も途中で息切れしてしまいそうです。30先1マッチだけなら試合の流れ含めて見てる方もまだ楽しそうなんですけれどもね。
あと、2本2セットは本数が少ないので明確な実力差があってももしかしたら勝てるかもという期待も出てきます。
見てる方としても波乱を期待できるので楽しめます。
かといって、圧倒的に実力が足りないような人が勝ち上がるということも今の所起きてないですし、見ている方としては何ら不満はありません。
惜しむらくは、初戦で敗退してしまうなどすると贔屓にしている人の試合を見る機会がどうしても少なくなってしまうことでしょうか。
その点はシーズン2で予告されている予選リーグに期待したいですね。
予選トーナメントではなく、予選リーグとあったので、贔屓のプロ選手の試合でも複数試合見ることが出来そうです。
■実況について
前大会もそうでしたが、実に楽しめました。
Tomさんは相変わらず分かりやすくも面白いですし、今回はkuroroさんの無意味な毒舌もあったので個人的には大満足です。kuroroさんの毒舌、本当に面白い。
他のプロの解説も素晴らしかったです。
やはりぷよの試合は実況解説が良いと本当に楽しめるものに変貌するんだなと感じました。
●選手への配慮を感じた
以前、試合を控えているプロ選手の試合前に実況担当するのは如何なものかと記事で書きましたが、今回はシードだったりべさんが最初に担当し、早いタイミングでくまちょむさんにバトンタッチを行い、りべさんの試合前に猶予を作るなど選手への配慮が伝わってきました。
こういう風に細かいことを考えて気を配ることが運営の仕事だと思いますし、大会の威厳を上げることに繋がると私は思っています。
何の配慮もなく適当な感じでやっていたら、それは見ている方に絶対伝わってしまいますし、くだらないなって感想に繋がってしまいます。
ちゃんとしていればちゃんとしているほど、選手にも見ている方にも大会の威厳を感じさせるはずです。
華やかな表舞台に立つプロプレイヤーに比べ、裏で支える運営の努力は見ている方には中々伝わりにくく、出来て当然ダメなら叩かれるという辛い立場だとは思うのですが、見ている人は見ています。是非こういった細かい気配りは更に掘り下げて続けていって欲しいなと思いました。
一点だけ、こうすることで敗退して言葉も出ないほど気落ちしている選手が実況をやらされるみたいな状況になり得るというのが、見ている方としても少しだけ気になりましたが、これは気になった所で代替案なんていうのは全く出てこないのでどうすることも出来ませんね。
これもシーズン2になって予選リーグ決勝トーナメントと分かれる感じになれば改善されそうなので、シーズン2に期待です。
●実況解説を担当されたプロは本当に素晴らしかった
以前ぷよを盛り上げるために実況解説が大事だよという話をしましたが、それを再認識しました。
Tomさんの実況なんかは、それだけでコメント欄も盛り上がっていましたし、多くの人が楽しんでいる様子でした。Tomさんが実況するなら、対戦カード問わずそれだけで見たいという人もきっといらっしゃることだと思います。
もう、segaさんは実況を担当してくれるプロにボーナス与えて下さい(既にちょっとした報酬なんかはあるのかもしれませんが)。
見ている側としてはあの実況はそれだけ大きな仕事をしている思えます。
それに、そうすることで次は俺がやりたいという人が出てくるでしょうし、視聴者からの人気で決める方式にすれば、どういう実況が良いのかプロの方も考えることに繋がりますし、そうすることで実況のクオリティも上がりますし、視聴者も更に楽しめるという幸せの好循環を作り出すことが出来ます。
youtubeのシステムのように、視聴者がプレイヤーや実況者におひねり与えることが出来るようなシステムがあれば良いかもしれませんね。
●見ている側から実況してくださる方へ一つ
私は中級者以下の実力しかない、その程度の実力ならあるという前提で話します。
初心者は試合中、画面のどこを見たら良いのか分かりません。
実況解説が俯瞰的な視点だと、基本的に1P側(もしくは贔屓にしている選手)しか視線がいきません。もしかしたら、試合通して完全に1Pしか見ていないという視聴者さんもいらっしゃるかもしれません。
ですので、基本的に初心者の視点は全て実況解説の言葉に依存すると思っていいと思います。
実況者が1P側の話をすれば1P側に視点が移りますし、2P側の話に移ればそこでようやく2P側に視線を移すというのが、凝視の出来ない人の試合の見え方です。
以前の記事で『二人の実況者がそれぞれの視点でバラバラに話すと混乱する』ということを言いましたが、こういった事情があるからですね。
そういうことなので、実況を担当されている方は『動物園のガイドのように、自分の喋りが見ている人の視線を全て誘導している』ということを頭の片隅にでも置いておくと、更に分かりやすくて聞きやすい実況になるんじゃないかなと思います。
例えば、ただ「相手の攻撃に耐えられるように高く構えていますね」と言われても初心者は『どっちのフィールドだ?』ってなるので、解説する盤面が移動するときは「1P側は~」とか「○○選手」みたいに付け足してやるなど。
プロの方は試合を見る時に勝敗の分け目となる所にすぐ注目出来ると思うのですが、初心者はそこを見たいけど出来ないんです。
だから、基本的には自分が注目している所を喋るだけ(これまで通り)で十分いい解説になっているのですが、その注目している所がどっちのフィールドの話なのか分かるようにしてくれると、より初心者にも分かりやすい解説になるのかなと思いました。
あと、聞きたい内容は今まさに画面で起こっている「6連鎖、7連鎖、8連鎖!」みたいなことよりも、この連鎖が何連鎖あり、相手は今何で対応しようとしているのか、といったような勝負の中身の方です。
つまり、プロの見え方、プロが見ている視点ですね。
ぷよはゲームスピードが勝負が早くて勝負の中身が追いきれないから、それがしっかり追えている人に言葉でフォローしてもらいたいんです。ここでこんなことが起こっているよ、勝負はここに注目だよって感じで。
動物が生活している様をただ漠然と見てもあまり楽しくはないですが、ガイドさんが「御覧ください、この動物はこういう習性があって、こういう時はこうするんですよ」みたいな解説が入ると、見ている方はそっちに視線が移って「なるほど」となるのです。
ですので、誰が画面を見ても分かるような「6連鎖、7連鎖、8連鎖!」みたいな情報はあまり視聴者が欲しい情報とは言えないかもしれません。(もちろん、勝負の分かれ目、返しきれるか微妙なものを注目させるように言うのは全然有りだと思いますし、どう繋がるか分からない面白い連鎖に注目させるように言うのも全然有りだと思います)
それよりも、この連鎖中に相手側がどういう駆け引きをしているのかという方が意味のあることですし、自分には分からないことなので聞いてて楽しいです。
「1P側は……6連鎖、7連鎖、8連鎖!」←初心者の視点は1P側で、おぉ、8連鎖になったね。という感想
「1Pは8連鎖くらいありそうですが、2Pは十分な量を持っている!あと赤がくれば発火できるが――」←初心者の視点は1Pの連鎖中に2Pに移り、返せるのか!?という勝負どころを目のあたりにできる。逆を言えば、そう誘導してくれないと見逃す
多分ですが、後者の方が聞いてて楽しいと思います。
要するに、勝負の分かれ目、注目すべき所、プロが見たまんまでいいよということですね。
Tomさんなんかは時折あえて初心者に視線を合わせるように実況されているのかな?という節を私は感じましたが、喋ることで視聴者の視点をちゃんと動かしてあげれば初心者バイバイみたいなことにはならないので、そう気を使うこともなく、プロの視点をそのまま喋ってもいいのかな、と思いました。
あまりに実況者の視野が広く視点が変態すぎて「1Pは○○、2Pは○○、更に1Pが○○」みたいに、高速で視点変更をさせられる感じだとついていけるか怪しいですけれども笑。
と、いうのが、中級者以下の私からの感想&意見です。
別に誰か特定の実況者さんをダメ出しするつもりで書いている訳では全くありませんし、実際の初心者さんがどう思っているかは全く分かりません。
私が思ったことを単に書いてみただけです。
●ぷよの専門用語について
初心者さんも見ているということから、これらの解説が必要なのは理解できるのですが、正直どこまで解説すべきなのかは難しいところです。
あまりに基礎的な用語まで解説を始めてしまうと、多くいるだろう経験者からは退屈なものになってしまいます。
例えばですが、プロ野球の実況解説で「三振というのはですね……」とか「ゲッツーというのはですね……」なんて解説を始めたら、全国の視聴者からクレームが殺到することだと思います。そんなこと知ってるし、もっと解説することあるだろって。
ただ、野球は既に多くの人が認知しているスポーツですが、ぷよはまだ初心者に普及しなければならない立場だという違いもあります。
なので割と基礎っぽい用語何かも解説していくという心がけは必要なのかな、と個人的には思います。
本音を言えばそんなのムシムシ、知ってる前提で話してくれよって言いたい所なのですが。
さすがに試合が熱中している所で「折返しってなんですか?って質問がきていますけれども……」なんて会話が出てきたら、私は何じゃそれってなります。
ですので、ちょっと分かりにくい単語を出しちゃったかなってなった時は、やるにしても試合の合間など空気を読んだ所でさりげなくフォロー出来るといいのかもしれませんね。
ちなみにですけれども、白熱した試合を伝えることを何よりも優先して欲しいです。
タイミング悪く質問された後に試合が動いてしまった時なんかは、質問は一旦無視して是非試合を実況して欲しいです。質問は落ち着いた所でも答えられますので。
プレイヤーの趣味とかの話も聞きたいのですが、試合の最中はそれよりも試合のことを聞きたいので、そういう話は試合の合間などにして頂けると嬉しいです。
●椿さん……><。
以前にもちょっと話しましたが、ダメ出しみたいになってしまってホント申し訳ないです。
プロの実況が良かっただけに、どうしても気になってしまいました。
辛辣な言葉も出てしまうかもしれませんので、先に謝っておきます。椿さんを全否定したい訳では一切ありません、靴舐めます。
椿さんの言葉があまりに刺さってこないです。
例えば『凄い、うまい、見ごたえがある』といったような抽象的な感想。
プロの方が具体的な技術をうまいと褒めるのは凄さが際立っていいんですが、椿さんの発言は抽象的で中身のあるようなものには聞こえてきません。ただの椿さんの感想みたいに聞こえてしまってます。椿さんの感想を聞きに来たという視聴者はあまりいないでしょう。
むしろ、聞いている方からは『本当に理解した上で評価してるの?』みたいな疑問を抱かせるマイナス要因にすらなっていると思います。
例えるなら、少年野球のプレイヤーがプロの試合を見て『うまい』と評価しているようなものに聞こえると思って下さい。
野球素人の方からすれば『そうなんだ』ってなるかもしれませんが、野球経験者がその言葉を聞けば『別に特別うまいプレーでもなくね?』みたいに聞こえてしまいます。
具体例をあげてみます。
Tomさん「縦に3連結を作って耐えるような形を作り、最後まで勝ちの目を捨てなかったぴぽにあ選手、素晴らしかったですね」
椿さん「あの粘りは中々見応えありましたが……」
試合内容を見れば理解出来る人は理解できると思いますが、粘ったという試合ではありません。
粘ったというと、上部に追い詰められても掘り、また埋められても負けないように食らいついたというニュアンスに聞こえてきますが、実際は縦3を作って何とか耐えて反撃に出ようという意思を見せただけで、一気にお邪魔を貰って結構あっさりやられてしまっています。
微妙なニュアンスの差だとは思うのですが、分かる人が聞いていれば「ん?粘った?」となってしまいます。
細かいことですが、こういうことが結構頻繁に起きているので、熱中して見ている中でそういう言動があるたびにブレーキがかかっていまい、冷水をちょろちょろかけられているような感じになってしまうんです。
どう改善すればいいか(して欲しいか)。
自ら視聴者に試合を伝えるという意識を捨て去り、試合中は解説に喋らせることを意識するのがいいと思います。
解説が喋り続けているのであれば、口を挟む必要はない気はします。視聴者は解説を聞きたいので。
例えば「うまかったですね」ではなく「どの辺りがうまかったですか?」とすれば、プロの方はちゃんと解説してくれますし、「これは返りそうですか?」と聞けば、プロの見解を示してくれます。
ぷよを経験して知識がある程度ある人なら、試合中に思うことはたくさんあります。
この連鎖尾は繋がっているのかとか、これは速攻を狙った形なのかなとか、これはミスなのかとか。
そういった視聴者の疑問を代弁して解説を引き出してくれると、視聴者としても聞きたい実況になってきます。
というか、例え正解を知っていたとしても何も知らない体で疑問を投げるような技術だってあります。視聴者に伝えるためです。
視聴者に刺さる会話を引き出す為には視聴者と同程度の知識を持ち、同じ視点で、勝負の行く末を見守るということも必要になると思います。
逆に言えば、試合よりも自分の仕事をこなそうとして無理にコメントを出してしまうと、場にそぐわない変なコメントが出てきて、視聴者になんじゃそりゃって思われてしまうのかもしれません。
まだそういう視聴者に刺さる疑問が浮かぶ程ぷよの知識がないのであれば、喋りはプロの方に任せきりでいいと私は思います。
何も喋ることが思い浮かばないので、とりあえずプロの方の解説を反復しましたみたいな言葉とか、とりあえず知っている知識を話してみました、みたいなものは視聴者には刺さりませんし、のめり込んでいる所のブレーキにすらなってしまいます。
椿さんの仕事は自分の知っていることを話したり感想を述べたりするのではなく、見ていてより面白い試合を視聴者に届けることですので、どうか視聴者に冷水をかけるようなことはやめて欲しいなと思いました。
差し出がましいことを言って大変恐縮です。
椿さんの堂々とされている司会進行の役割は見事だと思いますし、なくてはならないと思っています。
ただ、こと試合に関しては疑問に思うようなことも多かったので、私としても大変言いにくい話でしたが、それでより大会が良くなって楽しめる視聴者が増えればいいなと思って書かせていただきました。
私しかそう思っている人がおらず、見当違いも甚だしいとかだったら恐怖で夜も眠れないです。
■全然関係ないですけれども……
同じパズルゲームで今話題のテトリス99、あれぷよぷよと親和性は高そうですね。
というのも、凝視どころではない≒凝視が必要ないので、ぷよの対人技術を持っていない中級者以下の人でもとこぷよの感覚で楽しめそうなので。
お邪魔がどこからともなく突然バンバン降られても困るので、お邪魔が予告に入ってから実際にフィールドに降るまで時間に猶予を作って、降るタイミングをゲージで教えてくれるみたいにするとマジで少しトリッキーなとこぷよとしてプレイできそうです。楽しそう。
対人とは別ゲーになって益々対人無理って人が増えそうですが、普及にはもってこいなゲームシステムなのかなぁなんて、テトリス99見てて思いました。
という私個人の感想と意見でした。
いろいろ書きましたが個人の感想なのであまり真に受けず、そう思っている人もいるんだと何かの参考にして頂ければ幸いです。
>例え正解を知っていたとしても何も知らない体で疑問を投げるような技術だってあります。視聴者に伝えるためです。
囲碁や将棋の聞き手がまさにこういうスタイルですよね、是非目指して欲しい形だと思います
もう1人の女性の方だったかもしれませんが、「カウンター」を(ぷよぷよ用語としては)間違って使ってる場面もありましたね
微妙に違和感のある言葉を椿さんが出すので、プロの実況の方もそれを肯定するしかなくなるみたいな、変な感じになっている場面もちょくちょく見受けられました
聞き手という立場だったり、全くの初心者という体でガヤとして「すごい!」みたいな感想が素直に出る分には別に気に止まらないのですが、椿さんの場合は実況者の体で発言をされている(ように聞こえる)ので、何か違和感のある言葉が出ると引っかかってしまうのですよね;;
技術が必要なことだと思いますし、実況を担当されるプロが複数いて全ての人に合わせなくてはならない大変な仕事だとは思いますが、見ていて楽しい試合を届けるために、是非その辺り少し考えて欲しいなと思っています><
これからに期待ですね♪
なるほど!私も観戦者視点で記事を書いたのですが、
椿さんに対しては「分かっている人からするとそういう印象を受けるのか」と勉強になりました。
私は、椿さんの聞く力はすごいものがあるな、と思っていたので。
確かに、もっとプロの実況者に喋らせるような質問の仕方はあるな、と思いました!
楽しめていた所水を差すような意見を出してしまって申し訳ないです。
ぷよぷよは発売元のコンパイルが倒産し、一時期ずっと非公式のコミュニティが盛り上げていたという経緯もあり、その時に出来たぷよ用語が今もよく使われています。
その為用語の大体が非公式用語なので公式がちゃんと説明する訳にも行かず、用語の普及がスムーズに行ってないのかもしれません。
だから椿さん含む一般のプレイヤーと認識の齟齬が生まれたり、そもそもこれを公式の場で説明していいのかといったような変な感じになっている、なんて事情もあるのかもしれません。
椿さんは実にうまく司会進行を務めていらっしゃるなと、私も思っています。プロの実況の方とのコミュニケーションもスムーズですよね♪
ただ試合に関するコメントを出す時は実況者として試合を伝えるという視点よりも、聞き手の方に回った方が聞こえはよくなるんじゃないかなと感じたので、こうして書かせていただきました。
まぁ、私もどの程度ぷよ用語をちゃんと理解しているのか分かったものではありませんし、他の方がどう感じているのか分かった上で言っている訳でもないので、参考程度に留めておいて下さい><