国体本戦が終わりました。
普通の大会と違って、いろいろと感じるところが多かったので珍しく記事を書こうと思います。
◆簡単に自己紹介
元々は横浜のセブンアイランドというゲームセンターで本格的にぷよを始めました。初めて行ったのが2000年なのでもう19年も前になります。
有名どころだとミスケン・ALF両氏と一緒に対戦会をやっていました。国体で解説をしてくれたTomくんもアイランドの後輩にあたります。
昔はA級リーグにも出ていましたが、スコアアタックのほうがやっているイメージがあるかもしれません
※ぷよクロではスコアおじさん、ぷよスポではscore_old_manという名前でプレーしています
◆東京予選からの振り返り
いわゆる古参プレイヤーである自分は現役バリバリのトッププレイヤーに比べたら実力も練習量も劣っているので、東京予選でも優勝しようなどとは考えず、気軽な気持ちで参加しました。
ところがそれが良い方向に作用したのか、その日は最後まで調子が良く、deltaくんにストレート勝ちでまさかの優勝。
波乱の結果に会場は大盛り上がりでしたが、その時は正直、嬉しさよりも「どうしよう・・・」という戸惑いの方が強かったです。
ぷよに全力を注げる状況ではない自分が代表になってしまっていいのか…
相変わらず仕事は忙しく、夏までは資格の勉強もありロクに練習時間が取れませんでした。
一方で「delta選手を倒して代表になった人」といろいろなところで言われ、本番では絶対に良い結果を出さなければならないというプレッシャーが日に日に増していきました。 ※deltaくんは全く悪くないです
直前の1ヶ月はプロ・アマ問わず強豪プレイヤーに連戦を申し込んで調整しましたが、仕事のトラブルなどもありピークを合わせるのは難しく、不安を残したまま本番を迎えました。
◆国体本番(長いです)
“死の組”と言われたAブロック。
自分以外のメンバーはプロの「ざいろ」、30万の男「とりぱん」、熊本予選でプロのMGRを破った男「まつ」、新潟の強豪「うみ」、仙台の守護神「かぐぅ」という強力メンバーでした。
進行上、各ブロック最初の1試合だけやり、小学生の部を挟んでから残りの試合を行う形に。
開幕戦だけは絶対にやりたくなかったんですが、見事に当たってしまいました。
しかも相手はざいろ。大会での勝負強さには定評がある。この組み合わせならおそらく配信画面にも映るだろう。どうする。東京代表として下手な試合はできない…
開始までに時間があったこともありそんなことをいろいろ考えてしまい、かつてないほどガチガチに緊張してしまいました。
結果、まともな試合にすらならずにストレート負け。
ざいろくんもすごく緊張していたとは思いますが、大舞台での経験で自分を完全に上回っていました。
その敗北の直後に小学生の部が開始。昼食休憩をとり切替えを図るも、2試合目のまつ選手にもセット1-2で敗北。こちらのマッチポイントで相手に先打ちさせたところまでは良かったんですが、後打ち本線が暴発してもったいない負けになってしまいました。
これで0勝2敗。このまま全敗もあり得る。こんなはずでは…
ただここで「予選突破は無理かもしれないけど、せめて自分らしいぷよを打って終わろう」と開き直り3試合目のとりぱんにはストレート勝利。
中盤で抑え込んだり、相手の大連鎖に対し画面上部ギリギリまで伸ばして11万点超えの本線で返すなど、自分が強いときの動きがようやくでき、勝った瞬間は思わずカモンの声が出ていました。
ここで自分を取り戻し、続くうみ戦・かぐぅ戦も勝利。3勝2敗で残りの試合の結果を待つことに。
リーグ最終戦、ざいろvsかぐぅの試合前のスコア状況
① ざいろが勝利 →ざいろ1位抜け、HIRO・とりぱんで2位決定戦
② かぐぅが2-0で勝利 →かぐぅ1位抜け、HIRO・とりぱんで2位決定戦
③ かぐぅが2-1で勝利 →かぐぅ1位抜け、HIRO・とりぱん・ざいろで2位決定戦
③のケースが一番地獄でしたが、ここでフルセットの末ざいろが勝利し、自分ととりぱんでサドンデスに突入。
1セットずつを取り合ったファイナルセット。
1試合目。お互い全消し戦を拒否して同時に消化し、通常の試合に移行。
相手に対応手のハチイチが来ているのを見逃してしまい、ちょうど2ダブを打てるツモが来たので打ってしまう。そのまま返され、その後もイバラから2ダブの上手い連携を打たれ敗北。
2試合目。中盤で相手のフィールドを見ると、黄色の必要量が多く本線まで遠いと判断して4連鎖を発火。相手は4連鎖までは打ってくる可能性があったので、割り込み狙いで6連鎖の追い打ちを発火。相手はそのまま引けず勝利。
3試合目 この1試合で決まるという極限の状況で、とりぱんの玉砕覚悟の2ダブを食らってしまう。その後も掘りの起点として想定していた場所に1/6でおじゃまを降らされ、思考が乱れたところに追い打ちの3連を食らい敗北。 ※見直したら対応手ありましたが追い込まれすぎて気付けませんでした
あまりにも重い1先での敗北。ただ、他の選手も含めて激戦を戦い抜いた充実感にあふれていました。
最後は自分から声をかけて写真撮影。自分の国体は終わりました。
◆東京のぷよらーの皆様へ
一番の激戦区の中で代表として出場させていただくことは本当に畏れ多かったんですが、応援してくれたみなさん、調整に付き合ってくれたプロの方々、本当にありがとうございました。
結果が出せなかったのは自分の力不足で申し訳ないですが、今回とても良い経験をさせてもらったので、もし来年も国体ぷよが開催される場合は自分の経験をいろいろ伝えられると思います(もちろん自分も出場を目指します)またぷよカップや上野対戦会でお会いしたときはよろしくお願いします。
◆ぴぽにあくんへ
お疲れ様でした。決勝戦は感動してもらい泣きしてしまいました。
覚えてないかもしれないけど、昔自分がスコアに命を賭けてたときに「感動しました。マジで尊敬します」と言ってくれたことがありとても嬉しかったです。今度は僕が同じことを言わせてください。
これからも身体に気をつけて、みんなに感動を与えるぷよらーでい続けてほしいです。
◆運営の皆様へ
最後になりましたが、今まで約20年ぷよぷよをやっていて、こんなに楽しいイベントは初めてでした。開会式をはじめ演出がものすごく、スタッフの方が入念に準備してくださっていたのが伝わってきました。2日目の決勝トーナメントも素晴らしい内容で、次に繋がるような盛り上がりを見せられたんじゃないかと思います。
また、懇親会などで小学生も含めて各地のぷよらーと交流することができたのも個人的には良い思い出になりました。
最高の大会を用意してくださってありがとうございました。
P.S 東京代表というプレッシャーから解放された安心感から、懇親会の後にたーち部屋、ぢお部屋、九州部屋をハシゴし、飲み過ぎた挙句翌朝寝坊してしまったことを謝罪いたします。申し訳ありませんでした。起こしてくれたセルバくんには菓子折り持っていきます!