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Number風にぷよぷよを語る。通

by
横えび
横えび
最も古くて、新しい。‬
金沢AC通大会、第七回藤江杯。‬


早大祭、戦技研大会と同日開催。‬

 2019年11月2日。石川県金沢市のゲームセンター、バイパスレジャーランド藤江本館にてアーケード版ぷよぷよ通大会が開催された。国体予選を除けば北陸地方最大のぷよぷよ大会であり、IPS(石川のぷよぷよを染める会)の威信を賭けたイベントと言っていいだろう。
 2015年12月の第1回大会以来ご好評をいただいている藤江杯であるが、今回は手ごわいライバルが現れた。藤江杯と同日開催が決まった早大ぷよマスターズ、早稲田大学文化祭大会である。発足10年を迎えた老舗大学ぷよぷよサークル、偉大なる戦術技術開発研究所。セガのタイアップ、出場者知名度や位置関係などを考慮すると、今回は集客に苦戦するかとの予測もあった。
 悲観は杞憂であった。藤江杯は北陸四県はもちろん関東・関西・中京・九州から50名以上の参加予約があり、歴代最高と言っていい盛り上がりを見せることができた。いち参加者として素直に嬉しかったし、参加者もしくは配信視聴者の皆さまには改めて御礼申し上げたい。



北陸ぷよ、最先端技術の粋。‬

 藤江対戦会が各種メカニズム(12時間3画面同時配信&ワンタッチ切替、選手名切替表示などなど)を擁していることは昨年6月の藤江対戦会報告でも述べたが、今回は更なる新機軸が現れた。QRコード読み込み&選手名表示システム(仮称)である。大会参加者は試合開始前もしくは乱入する際、名札のQRコードを筐体にセットされたリーダーに読み込ませる。読み込み成功するとあら不思議、タブレットと配信端末に連動し自身の名前が表示されるのである。配信どころか録画すらままならない時代を知っている身としては、まさに隔世の感。
 筆者は藤江杯前日(11月1日)夕方から各種準備とテストプレイに参加したが、表示システムについては知らされていなかったため、初めて見た時は開いた口が塞がらなかった。国内のアーケードゲームコミュニティでここまでの仕掛けは筆者は知らないし、あったとしても相当に珍しいのは間違いないと思われる。各種準備は24時の閉店時刻まで進められ、これは明日ものすごいことになるぞという確信と興奮を抱えたまま、若干の?睡眠不足状態で大会当日を迎えた。
 上記各種魔術に加え、藤江本館2階に用意されたぷよぷよ通対戦台5セット、ぷよぷよeスポーツ アーケード4台、ぷよぷよSUN、初代ぷよぷよ、その他パズルゲームタイトル多数が、藤江杯参加者を迎え撃つこととなる。






 第七回藤江杯MVP、選手名表示システム。(仮称)

最強の遺伝子、覚醒か。

 各地から有力選手が多数集結した第七回藤江杯だが、筆者は特に注目していたふたりがいた。神奈川県からの参加、セブンアイランドもしくはXBAND世代のリビングレジェンドことKST-K(fourenfei)選手とそのご子息(!)、小学4年生のKST-ゼロ選手である。普段のゼロ少年はひとりでぷよテト、もしくはPS4ぷよぷよeスポーツを父君と連戦したりで大会出場は今回が初。筆者がゼロ君と会うのは初めて、KST-K選手とオフラインで会うのは実に21年ぶり。地元横浜駅西口にてミスケン&最強兄弟(※ KSTの"S"はseta。公式大会で兄弟ともにファイナリストとなったのは、現在に至るまで唯一の事例)にボコられていた学生時代の筆者としては、感慨ひとしおであった。
 三連休初日の影響で北陸新幹線は座ることができず、ぶっつけ本番でアーケード筐体のレバー操作はゼロ君には少々ハードルが高かったか、予選リーグ初戦は力を出せず敗退。しかし圧巻はそこからで残り2試合を連勝、最年少の初出場ながらベスト8まで勝ち上がった。敗れはしたものの準々決勝第1試合はかなりの速度で大連鎖を発火しており、単発もままならなかった初試合とは別人の如し。その後はフリープレイ終了までひたすら乱入に次ぐ乱入、チームKSTは宿泊どころか金沢観光には一瞥もくれず日帰りで神奈川へ帰還、新幹線終電ギリギリまで藤江でぷよ尽くし。ある時は選手、またある時は父子の表情を垣間見せていたおふたりには、今後期待せずにはいられない。
 後日KST-K選手から、丁寧なお礼メールと共に藤江撤収後の報告があった。ゼロ君は大会敗北が悔しかったらしく、帰りの新幹線では途中で力尽きて眠ってしまうまで2時間ほどNintendo Switchでひたすらぷよぷよ。帰宅後に藤江杯動画を見直し「なんでそこで消してる・・ 意味わからない」と反省していたとの由。今後はダブルモニターで土台構築の反復練習、片方に土台の完成形を表示しそれを見ながらその土台を目指して積んでいく。階段積みやGTRは徐々に形となりつつあるが4手全消し等のシンプルな全消しをまだ理解できていない等の弱点も見られるので、序盤の重要さも合わせて教えていくつもりです、とのこと。
 ゼロ選手の連鎖キャリアはまだ始まったばかり。来年再来年はジュニア部門で台風の目になるかもしれないが、ゆっくりと長い目で見守っていきたい。



四度目の悲願、石川勢初制覇。‬

 藤江杯唯一、最大のウイークポイント。それは過去6回の同大会に石川勢の優勝がなかったことで、他地区の大会を度々制しているべ~た・しろま二枚看板を筆頭に、IPS勢が遠征組の軍門に下る構図が続いていた。特にしろまIPS会長は藤江杯決勝で三度敗れており、第六回藤江杯に至っては予選で筆者と同士討ち、試合開始時点でふたりとも予選落ち確定済(わっふるプロに大敗)というおまけ付きであった。
 「今度こそ」の気概があったかは知る由もないが両者は予選3人リーグ&決勝トーナメントを淡々と勝ち続け、準決勝で激突。(筆者は予選初戦でべ~た君に完敗)6月にイオンモール小松で行われた国体石川予選決勝と同じ組み合わせ、これを再びしろま会長が制し実に四度目の決勝進出。もうひとつの山は永遠の宿敵なごやんぷよの会、もこ(第二回藤江杯覇者) VS drapom(ぷよぷよ通スコアアタック全一)の重量級対決。これをdrapom選手が制し決勝は伝統の名古屋金沢ダービー、超スコアラー対決が実現した。
 第七回ぷよぷよ通藤江杯、決勝5本先取戦。しろま会長の抉り込むような斬り込みをdrapom二段掘りで何度も跳ね返す瞬間、残り1本に追い込まれたしろま会長土壇場の凌ぎ、フルセットまでもつれた末の撃ち合い、発火ミスからの泥仕合、そして悲願の石川勢初制覇。最高潮に達した会場ボルテージ、実況者やギャラリーの歓声と絶叫、上位入賞者インタビューと表彰式
────このあたりは小職の稚拙な文字列などではなく、当日の動画にてその熱量を是非ご確認ください。
 末筆になるが選手としての小職は前回藤江杯に引き続き予選落ち、全敗を免れるのがやっとという苦しい結果となった。次回は実況者や報告者ではなく、選手として結果を残せるよう努力していきたい。



 2020年春、第八回藤江杯。
 連鎖百万石は幾多の物語、想いと共に。



 2016年12月3日、コンテンツ文化史学会2016年大会。
  石川をぷよぷよで染める会の二十年  ― 変わりゆくぷよぷよ 変わらぬIPS ―



(ここから先は余談)
 11月1日夜は小職、🎮藤江本館&🎳新館に隣接しております♨️温泉宿こと、🏨藤江ゆめのゆに宿泊いたしました。金沢遠征勢御用達、藤江杯直後の🍖大食事会が実施されたのもこちらでございます。
 3連休中のゆめのゆは宿泊ソールドアウトで予約不可、小職も前夜祭日は出勤予定だったため当日直行を覚悟しておりました。しかしながら悪運強く急遽事前準備に参加できることとなったため、「連休前夜だけど、予約はもうムリだろーなー」と思いつつ
一縷の望みをかけて公式サイトを覗いてみたところ、これまた悪運強くキャンセル待ちのシングルルーム&朝食バイキング確保に成功、万全の態勢を確保することができました。(ではそれで勝てたかというと、それは聞いてはいけない大人のお約束でございます😅)
 🚄金沢遠征を予定されている皆様は藤江ゆめのゆご利用のご検討を、ご予約される際はなるべくお早めにおねがいいたします&🚉金沢駅から出ております🚌無料バスをご活用ください。


更新日時:2019/11/04 20:15
(作成日時:2019/11/04 15:59)
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