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Number風にぷよぷよを語る。SUN

by
横えび
横えび
来秋はぷよぷよ30周年。
記念作に望むこと。


 謹んで新年のお祝辞を申し上げます。本年もどうぞよろしくおねがいいたします。
 2020年はぷよぷよ30年目、翌2021年はぷよぷよ30周年イヤー。株式会社セガが現在企画開発している(であろう)ぷよぷよシリーズ最新作、
Puyopuyo 30th anniversary(仮称)について、個人的に希望していることを書いていきたい。(競技部分が多いのと、専門用語の使い方がてきとーなのはご愛敬。是非皆さんも、ぷよぷよ新作について考えてみてください)


評価値の導入。
 
 頭脳競技プロ化という観点において、囲碁将棋がそうであるように形勢可視化(数値化)は避けて通れない。ぷよぷよ対戦は静止局面が発生しないため厳密かつリアルタイム評価値化は難しいかもしれないが、そこはある程度大雑把な判断で問題ないと思う。飽和連鎖得点・最短発火数・フィールド配置バランスなどをCPUが数値化し、“開始10秒時点では23対27で2P作戦勝ち、47.3秒後に1Pがカウンター列を読み間違えて大勢決す”という具合に形勢判断できるようになれば面白くなる、と思う。
 

ぷよぷよクエストとのコラボレート。
 
 令和連鎖界においてぷよクエは無視できない存在であり、他有名タイトルとのコラボレーション企画を定期実施してくれる貴重な媒体である。現状ではどちらか片方しかプレイしていないユーザーが多いと思われるので、記念作品内にぷよぷよクエストの要素を導入していただければありがたい。(コンシューマー版ぷよぷよクエスト配信は、技術的に難しいのだろうか?)
 

3手3色の復活。
 
 現行ルールは出だし2手3色&3手4色。また配色偏りが少ないせいか、ガチ対戦は相撲で言えばまずはがっぷり四つに組み合ってからの戦い(先折りGTRからの伸ばし合いは、その典型と言えるだろう)中心となり、1試合あたりの濃度が上がった代わりにやや大連鎖偏重の傾向にある。その対策として、黎明期に採用されていた“3手3色固定”を導入し少しだけ戦術の幅を狭める。これで序盤速攻率が上昇し、相撲で言えば猫だましや蹴たぐりのような展開も増え、試合展開に幅が生まれるのではないかと思われる。


あの人は今企画。
 
 ソフト内収録でなくてもいいかもしれない(マニュアル記載、動画配信など)が、黎明期から円熟期にかけての関連人物発掘企画は、タイミング的に今がベストかつ最後ではないかと思う。ぷよクエ制作者の高Pこと高大輔プロデューサー、GTR連鎖宗家ことタナカッチ、魔導物語&ぷよぷよ原作者こと米光一成教授などなど、殿堂入り間違いなしのレジェンドたちの現在や30周年へ寄せられる言葉を見たい愛好家は少なくないはずである。
 

機械学習の導入。
 
 評価値と同じかそれ以上に、頭脳競技で避けて通れないのが機械学習。初中級者の方たちにとっていきなりのネット対戦はハードルが高いかもしれないし、囲碁将棋の最強CPUは既に人間のそれを凌駕している。これらを鑑みると持ち主といい勝負、もしくはほんの少しだけ強いライバルと常時戦うことができるのは、自分自身との戦いにもなり上達に大いに役立つはず。また、かつて崩珠(ターン制ぷよぷよ風ゲーム。北陸先端科学技術大学院大学の池田心・准教授が1999年に開発)で行われたように、自作AI同士の対戦や大会実施も面白いのではないだろうか?
 

初代ぷよぷよ復権!
 
 小職はぷよぷよ初代勢ではない(四半世紀ほど前に卒業済)が、現状は初代ぷよ勢にとって歯ぎしりを禁じ得ないのは想像に難くない。おじゃまぷよ相殺のない初代ぷよぷよ対戦やスコアアタックは、ぷよぷよ通やぷよぷよフィーバーのそれとはまた別の世界観を確立できている。今後も初代ルールを切り捨てた状態を継続するのは、ぷよぷよにとって大きな損失に思えてならない。
 
 
 独断と偏見で、思いつくまま列挙してみた。小職のみの要望でどうこうなる話題ではないと思うが、他機種間のマッチング&レーティング統一・コラボキャラ起用・指定局面戦・超多人数対戦・新パーティ戦ルール・自動実況・著名人起用・ネット版公式大会などなど、KJ法的に幅広い層から多くのご意見が上がれば、これらにSEGA流の味付けが加わるかもしれない。
 ぷよぷよ30周年まで、あと1年9か月。近年の傾向からして記念作リリースはもう少し早くなると思うが、世界各地の新旧ぷよらーから多くの希望が寄せられることを願ってやまない。
 
 
(ここから先は余談)
 コンパイル時代のガチ対戦は、アーケード版を除けばメガドライブもしくはスーパーファミコン版ぷよ通がスタンダードでございました。
 最も使用されたのはスーファミ版ぷよぷよ通リミックスでございましたがこちらは色の偏りがヒドく、また中辛設定だと3&4手目が同じ配色になるというバグ(仕様?)がございました。そのためガチ勢同士で対戦する際は設定を微調整し、中辛ではなく“4色辛口ルール”で対戦するのがお約束。しかしながらこれはこれで欠陥がございまして、全日本ぷよ協会の大会には使用できないのもさることながら、1色分少なくした結果出だし2手は2色固定&3手3色になってしまう弱点がございました。
 手前味噌になりますが、石川をぷよぷよで染める会は今月が月例対戦会開始20周年、来年は発足25周年でございます。令和の現在もメガドライブ版ぷよぷよ通を遊び続ける、IPS対戦会にもご注目ください。

 
更新日時:2020/01/04 22:01
(作成日時:2020/01/04 11:01)
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