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悲しい出来事とSEGAとJESUへの要望

by
おとうふ
おとうふ
おとうふです。相変わらず心の中の地球破壊爆弾が除去できない未熟な不惑プレイヤーです。
でも、ちょっとずつ上手くなってルルーに10先で勝てそうな気がしてきました。頑張ります。

さて、今回はともひろの件ですがともひろ自身はあまり関知しておらず、完全に”大人の問題”、
大人たちが子供たち=未来の大人たちにどのような社会をつないでいくのか、という話ですので
こちらで投稿します。上位ゲーマーの皆様にはちょっと大げさでウザい話かもしれませんが、
子を持つ親の立場からの発信があった方がいいかなと思い投稿してます。

■悲しい出来事
とある日、学校からプリントが配られました。
学校からのプリント表学校からのプリント裏
:要約:
練馬区教育委員会よりお知らせです。全国大会的なものに出た子やなんかいいことした子がいたら
学校を通じて報告してください。区が審査の上表彰しますよ。

ともひろは「表彰されるかも」と聞いて喜んでました。そりゃそうだ。結構すごいことを
やってのけたのに、学校ではみんな無関心(しょうがないのだけど)だし、褒められるわけでもない。
別に褒められたいわけではなくても、自分の頑張りが認められて、いろいろ興味を持って話しかけられたりすると
嬉しいじゃないですか。私も楽しみにしてました。時代は変わっていくのだなぁ、と思いながらワクワクしてました。
ちゃんと書類提出しました。

見出しに書いた通り、悲しい出来事です。この表彰は練馬区教育委員会が招集した審査会によって却下されました。

理由はだいたい想像がつく。
「まぁそんなもんか・・・」が最初の感想。お役所仕事はこんなもんやでなー。
次には「時代の変わり目やししょうがないか。」そのうち時代も変わるでしょう。

でもですよ、お役所と時代のせいで「残念だったね」と、それで終わり、でいいのか?

2019年茨城国体でともひろが表彰されなかったことは仕方がない。でも、なんにもアクションを
起こさないというのはどうなのよ?

国体まで頑張ってたともひろ、お世話になったたくさんのぷよらー及び差し入れ軍団の皆様、
国体で出会った小学生とその親御さん、SEGAのスタッフ、etc

いろいろ思い出したり考えたりしていると涙が・・・出ませんでしたが、なんだか泣きたい気持ちに
なってきて、泣き寝入りは嫌なのである程度行動しよう、と思った次第です。

■学校の見解
これはもう簡単で学校はお役所に逆らえない。それだけ。
区と学校の間でどのようなやりとりがあったかの確認だけしました。
その結果が↓これ
教育委員会の別紙
この生徒表彰に基づいて却下されたことがわかりました。
第一条と第三条が問題になったとこのことです。

つまり
・ゲームの大会での好成績は、学校教育の一層の充実に資するものではない。
・ゲームの大会での好成績は、他の模範となるものではない。
という練馬区の見解がわかりました。

次は、
・この文書と却下という事実から読み取れる上記練馬区の見解の確認
・どのような理由で誰が区としての見解を決めたのかをわかる範囲で
を確認するべく、練馬区教育総務課庶務係へ電話しました。

■練馬区教育委員会の見解、反応
電凸とかそういうのではなく、きちんと手順を踏んで説明し、担当係長的な人とお話ししました。
電話の内容は全て録音しているのですが、細かく聞き直すのもアレなので記憶を辿って書きます。

ご対応頂いた方のいい分。
・表彰するかどうかは審査会の間でも様々な意見が出た。
・ともひろくんの頑張りを否定するものではなくみんな認めてしている。
・ゲームが教育に好影響を及ぼすかどうかわからない現状では様々な意見がある。
・今回は見送りとさせて頂いた。2年前の同様の事例でも見送りとなった。
というものでした。私がただ単に「子供の表彰がなくなって怒っている親」であれば、
日本のクレーム対応としてはほぼ満点の回答です。「アナタは素晴らしい」が「様々な事情があり」
「アナタの満足いく結果にはならなかった」のですが「他にも同じような人がいる」。カンペキです。

残念ながらクレーマーではないので(もっとタチが悪いか?)、以下Q&A形式。
Q:規定に基づいて審査して却下したのだから、個人的に頑張りを認めていようとも
  結果として却下しているので、区の意見としては、「ゲーム大会での好成績は認めない」
  ということではないか?
A:5分強の間「いえいえ、認めてないわけではなくて、、、」というごまかしが続いたのち、
 「そうです。」との回答でした。
ー>これはこれでしょうがないと思っています。ゲームなんて認めない!という自治体があっても
  現状の日本では不思議ではありません。

Q:では、「ゲームでの好成績は認めない」と判断した主体は誰か?
A:規定に基づいて召集された「児童・生徒表彰審査会」が決定する。
ー>議事録の公開請求ができるかどうか聞くの忘れました。
  仕事がひと段落したらちょっと調べてみます。

Q:審査の却下理由の公表はないのか?文書で欲しい。
  今後の日本の経済等を鑑みひろく世に問いたい。
A:私個人がともひろくんの頑張りを認める文書は出せるが、我々は教育の専門であって
  経済がどうのということであれば文書を出すことはできない。
ー>「教育専門だから経済のことは知らん!」って、その教育ってどうなの?と
  思わざるを得ませんが、知りたかったのは却下に至る議論の内容とその結論でしたので、
  いずれにせよそういう文書は出てこなかったようです。

■SEGA様、JESUへの要望 長崎の教育委員会はeスポーツでも表彰しております。
(こいしくん、セニョちんさん、おめでとう!こいしくん本当にかっこよかった)

各自治体によって判断が異なるのは、結局首長の個人的見解によるところが大きいはずです。ですので、
おそらく文部科学省からのeスポーツに関してのガイドライン的なものは出てないと思います。(多分。ちゃんと調べてはない。)
文部科学省(と厚生労働省)は、保守的で知られる省ではありますし、割と柔軟な経済産業省とはあまり仲は良くないものでは
あると思いますが、今後の日本の経済を考えればこそ教育に対してのアプローチは怠らないようにお願いしたいと思います。
経済産業省と文部科学省の意見のすり合わせをせっついて欲しいと思います。

1.JeSUへの要望
JeSUと経済産業省の取り組み https://jesu.or.jp/discussion/
コンテンツとして広く普及するための取り組みの中に、「教育現場への理解」を別途設けて頂きたい。

そのとっかかりとしてぷよぷよは最適ではないかと思っています。将棋や囲碁と同様に大変平和なゲームです。
2.SEGAへの要望
ことeスポーツに関しては、SEGAはぷよぷよのメリットを全面に出して、JeSUなど多くの団体と協力して
子供たちへの普及、教育現場への理解を深めるイベントを考えてみて欲しいと思います。

予算、人材含めいろいろな制約があるとは思いますが、いろいろな制約のない仕事など世の中には
存在しません。ぜひとも夢は大きく、大きな仕事をしてほしい。そう思っております。

私個人的見解やアイデアもありますが、さすがに長くなりすぎるのでこの記事には書きません。


■こんなところまで読んでしまったアナタ!
お付き合い頂きありがとうございます。転載・ツイート自由です。
「そんなことより観戦機能だろ!」とか「いや、普通にゲームは教育に良くないし」とか
「別に教育に認めてもらう必要なくね?」などの反対意見でもかまいませんので、素のご意見が
聞けたら嬉しいです。
もしメディア関係の方見ましたら、「教育側から見たeスポーツ」みたいな取材記事のとっかかりに
なるかもしれません。ご一考お願いします。



 
作成日時:2020/03/07 22:45
コメント( 2 )
shokutama
shokutama
2020年3月8日 1時21分

>・ゲームの大会での好成績は、学校教育の一層の充実に資するものではない。
>・ゲームの大会での好成績は、他の模範となるものではない。

学校教育の一層の充実の内容についてはこちらを
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h15zenbun/html/ref/rf031304.htm
学校教育で主眼が置かれるのは学問、芸術でしょうから、ゲームはこれにあてはまりません。却下のポイントとしては妥当でしょう。
他の模範というのも確かに何をもって他の規範なのかゲームではやはりわかりませんし(学問なら同じ目線の子供たちが「あ、こいつすごいな」とわかりますし、福祉などは大人から見てわかりやすいです)なにより客観的な評価視点がないです。時代といえばその通りでしょう。

さて、役所からの返答ですがおよそ納得しうるものではない心中お察しします。
先ほどの通り、ゲームの「教育的価値」というのは現状見出されていないというのもありますし(そもそもあるのかも疑問ですが)、おそらく現状では結果を残せば「いやこれは間違いなく表彰ものだ」と思われてはなく、「まずは表彰しよう、してもいいかな」のレベルでしょう。
本文の中でお役所仕事とありましたが、本当にお役所仕事なら言葉を濁すことをなく「ゲームだからダメ」で終わりではないでしょうか。ポジティブにとらえるなら「いやいや頑張りは認めるんだけど、うーん」のレベルではあると思います。

教育と経済の関係に関しては、経済界が「歴史など不要だ」といったとしてそれに影響をうけるようでは教育とは何なのかと疑いを持たざるを得ないので、個人的には切り離して考える人が多いのではないかと思います。

最後にSEGAJESUへの要望のところですね。かなり難しそうです。教育的に価値のあるeスポーツとはなにか、という話で「ぷよぷよ!」「リーグオブレジェンド!」などと具体的なものを上げるのはかなりナンセンスで、これの解は「その子供が興味を持ったもの」になります。ですから特定のコンテンツではなくeスポーツ全体といったフワっとしたものになりそうです。特定のモノにお墨付きを与えるのようなことはできないでしょう。

おとうふ
おとうふ
おとうふ
2020年3月8日 3時21分

ご意見ありがとうございます!一般的に学校教育には学問、芸術に追加して体育もあるのかなと。
確かにゲームはこれに当てはまりません、今のところ。
まだ全て読んでいませんが、ご教示頂いたURLの最初の部分
「学校教育においては,自ら学ぶ意欲や思考力,判断力,表現力等の資質や能力の育成を重視し,個性を生かし,「生きる力」をはぐくむ教育を充実するとともに,「心を育てる場」としてその役割を見直し,「心の教育」を充実する観点及び地域に開かれた学校を目指す観点に立って」を考えると、ゲームも教育の支配下にある程度でも置いておいた方が今後いいのではないかな、と思いました。
”現実的な解”にたどり着くには、最初から全てを包括するような議論では前に進まないと思ってます。
個々の議論の上に全体的にまぁまぁ”現実的な解”で合意し運用しながら修正していく。そうなればいいなと思ってます。
逆に社会全体が「ゲームはいいぞ!」って推し始めたらそれはそれで怖いな、と。
もちろん、ぷよぷよ推しなのはご指摘の通り個人的な事情です^^;
コメントありがとうございます。

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