正直うんざりしてるだろうけど頑張れ、が結論。
このゲームは数学と似ていると私は思っている。
数学において問や命題に対して、いくつかの気づきのポイントが存在する。
「AというポイントからBなので『方法CとDならCを』使うとよい」
というものがあったとして・・・わかりにくいので具体例で(ネットからパチって来た)。
命題「n^3+n^2+nが奇数ならばnは奇数」
一目見て、左側が偶数になってもnは奇数とかありそう、とか左側ごちゃついてんなと思うだろう。
数学の証明では対偶をとる、ということが使われたりする。私の数学の知識はしょせん学部生程度なのでSAKIプロに「いや使わないですね」とおもいっきりキレられそうだがまあ使うという事にしよう。
対偶をとる、とは「F⇒G」という関係を「Gでない⇒Fでない」とすることだ。もしF⇒Gが真ならば、その対偶も真となる。
ここで最初のAを、A:対偶をとる とする。
この問に対してはまず始めに「解法は与えられていないが」Aというポイントに気づく必要があり、これはぷよでも同じだ。
ぷよで、GTRの折り返しやその周りと3列目部分が暴発すると言うなら、抑えるべきポイント、つまり先ほどの論理でいうAのポジションに、
3列目を高くしない、二列目に一段クッションを置く、
が入るだろう。
ここで考えるべきなのは、このAというものが本当にポイントかどうか見極める必要があることだ。
数学の問のほうなら、確かにポイントだ。
ではぷよの方はというと、実は2列の上部に暴発のファクターがあった、というこっちの方がその人には大事だったポイントがあるかもしれないというように、常に、別の要素を疑うべきであろう。
次に解法が与えられているBという情報に移行し、その解法であるCかDを選択する必要がある。
数学の問なら、対偶を取ったことで、nが偶数⇒n^3+n^2+nは偶数と視点が変わった。
これにより
B:nが偶数、すなわちn=2m(mは自然数)
という情報を得る。
そして
C:nが偶数の時、n=2mのみ代入して考えればよい
D:こういうのはn=2m,n=2m+1の偶数奇数両方代入して確認する
という解法を考える。
この問いにおいては、nが偶数というのは前提であるので、Cの解法を選ぶ。Dの方法はその命題がそもそも真なのかを確かめるのに使う。
ぷよの方を整理しよう。
ぷよの方の問題は「GTRの折り返しやその周りと3列目が暴発する」という問題に対し
『ポイント』
A:2列目の上から降ってきたぷよが暴発の要因
『どうする、どうなっている』
B:上部で無駄にぷよを固めている
『解法』
C:2列目にはあまり置かないようにする D:固めるなら上部での連鎖に組み込む E:2列目に置くとしても散らす F:2列目の上部には3列目と被る色はなるべくいれない
などと解法は多く考えられるわけだが多分どれをとっても有効だと思う。
さて。
もしここで私が先ほどのように「AだからB、でCの方法やればいい」といったとしますー。俗にいうわかりやすい説明って奴ですね。
それを効率を求めて聞いた人は「AをみたらBだと思えばいいし、それならCの方法をやればいい」と思うとしたら・・・
その人はたぶんわかった気分になれるだろう。最悪だ。
問題なのは、「Aという状況なら、B」それが正しいとしても、効率を求めて聞いた人にとっては、それは
ただの情報になり、経験にはならない。
そしてそういう効率厨は大抵、なぜCの方法なのか、他のではだめなのかを精査しない。
そもそもの話となるが、正しい効率厨というものは、今自分が置かれている環境において、何か無駄なことはしてないか、しているとしたらそれは真に無駄かどうか、少なくとも考えるものだ。
間違ってもどこからか持ってきた情報を鵜呑みにして、「それは無駄です本で言ってました」なんてことは言わない。
しかしゲームにおける効率厨というのは、基本的には楽をしたいだけだ。
インターネットで得た情報を丸パクリし、攻略サイトで知ったことをドヤ顔する、それがゲームの効率厨だ。
残念ながらこのゲームは甘くない。
考えて実行し、苦い経験も血肉にかえてようやくこのゲームでまともに遊ぶことができる。
現代のゲーム基準で言えば狂気の沙汰だ。
しかし狂気の沙汰ほど面白いのも事実、ようこそイカレた我が国へ。まずはとりあえずしんでってね。といっぱい敗北しよう。
とはいえ、効率がほしいのもまた事実ではあるのだが・・・
まずやるべきは形のインプットだろう。といっても私には階段と鍵、そして座布団(折り返し後に使える技術)くらいしか浮かばない。
いままで私はこれらの形をきっちりキレイに組むことこそ至上だと思ってきたが、最近考えが変わってきた、
これらの形をキレイに組めたうえで、それらの形を変形させてツモに合わせることが至上だと思うようになってきた。
とかくに考える、目標を定める、PDCAサイクルでも採用しろ、というのが一番手っ取り早いと思う。
周りに聞くなら、考えてやってみた結果、どうだった、どういうところに問題がある、の返事をもらった方がいい。
一番の遠回りが一番の近道だったそれ1。
体系的にこうだ、という指標がないのは私のような定型大好きおじさんから、GTRからでいーよ自由に自由におじさん、2Fさんのようにカエルでいいよ、まず消える感覚掴んでこーぜおじさん(年齢はしらないのにオジサン扱いして申し訳ない)、とそれぞれの主義主張が、それぞれ正しく、それぞれ間違っているせいなのではないか、
とも思ったけど
多分、絶対にこうだ!と言い切ることができない、自分はこうだったけど程度にしか言えないからなんじゃないかと思う。
でもまあ、これゲームだし。どうやるか、とか、なにやるか、は自分で決めてやった方が楽しいよ。絶対。
いや、使うでしょう。