散々語られているGTRの強さについて改めて旧世代のおっさんが語る前に、
旧世代の折り返しのデメリットも振り返る必要があることに気が付きました。
そうこうしているうちに文字数が膨らんでしまったがために前後編でお届け。
何か少しでも、GTRから始めた現役世代が持っていない目線を届けられたらと思います。
前回ぶりです、ヌリトオです。
まず大前提として、しちめんどくさい理屈をこねこねするのが苦手な方もいると思います。
それはそれで何も問題ありません。だって考えてるよりプレイしてた方が楽しいんだもの。
しかし、お父さんはうちで一人でぷよぷよばっかりしていたら子供に怒られてしまいます。
ついでに奥さんにも怒られてしまう恐れがかなりあります。気をつけましょう。
だからこそ、プレイしていない時間を、効率よく合理的に使わねばなりません。
囲碁や将棋で、対局以外にも勉強の時間を作るのと同じです。
スポーツ選手だって、試合以外の時間にやることは多いです。
何故そうするのか、の理解が深まれば、
色んな場面での応用ができます。多分。
話が逸れそうなので戻しましょう。
昔ながらの折り返しについてです。
大雑把な型は第一回にあります。
https://puyo-camp.jp/posts/156855
が、恥ずかしながら折り返しの上にぷよを一つ置き忘れていたので、
改めて貼り直し。
A
B
CBAC
DDCBA
DCBAC
DCBAC
ABCDC
ABCDAB
ABCDAB
ABCDAB
土台として階段積みがあり、
その上に折り返し部分があり、
そこから鍵積みで伸ばしてます。
で、まずは階段積みと折り返しの間に一つ目のリスクがあります。
「基本的に発火点が沈んでいる」とでも言えばいいでしょうかね。
図1
ABCDX
ABCDAB
ABCDAB
ABCDAB
右端のBの上のX地点に縦3とかで折り返しを作りたいわけですが、
この段階でフィールドに22個のぷよがありますので、相手もちょっとした連鎖は打てる状態。
おじゃまぷよ一列でも発火点は埋まりますし、でも一列ならむしろ連鎖に活かせるパターンもあるものの、
段差のある端に二列以上のおじゃまが来たとしたらどうでしょうか。
図2
OOOO
OOOOOO
OABCDO
ABCDAB
ABCDAB
ABCDAB
この二段掘りの対応はまあまあめんどくさい形ではないかなと。
最短で四手、それでも1~4列目のおじゃまはそのままなので、
ここから折り返しを作って伸ばすのは、配色制限もまあ厳しい。
さて、そこで。
GTRはどうでしょうか。
ちなみに、GTRには様々に派生型がありますが、
特に断りがなければよくある先折りGTRを指していると思ってください。
図3
X
BAC
BBAC
AACC
こんなのです。Cを含む土台の右側の話は今は後回しにします。
最短でこの型になった場合、相手のマックスは三連鎖までです。
こちらは二列ちょっとのおじゃまをもらいますが、
しかしそれなら相手のぷよリソースはそれでゼロ。
恐らく致命傷にはなりません。
発火点であるX地点を掘りながらでも十分戦えるでしょう。
連鎖尾も並行して伸ばしながらGTRを組む場合は手数も変わってきますが、
それは承知のうえでひとまず置いておきます。
全消しもありますがそれもイレギュラーとして置いておきましょう。
私なりの基本的な理解の仕方、ということでどうぞご了承ください。
手順はさておき、初心おっさんがまず目指すGTRの土台は、概ね平らになります。
図4
X A
BACADA
BBACCA
AACDDD
このような場合、たとえ二列のおじゃまぷよが来たとしても、
段差がある形よりもリカバリしやすいような気がしませんか?
厳密に確認はしていませんけど、多分しやすいんでないかと。
図5
O
OOOOOO
OOOOAO
BACADA
BBACCA
AACDDD
図2と図5を比べて見た場合、
平らである分無理なく対応できるパターンも多そうです。
上記の点だけを見ても、昔の折り返しと比べて、
「GTRの方が発火点が埋まりにくい」
「GTRの方が軽めの速攻が刺さりにくい」
ということは言えそうです。
思いのほか文字数が多くなりましたので、
今日のところはこの辺で勘弁してもらいましょう。
前後編でお届けとか言いながら、前後編で収まる気がしません。
次回は、発火点の使いやすさを比較したりする予定です。
あまり期待はしないで楽しみにしていてくだされば幸い。