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ぷよぷよパズルポップで初代ぷよの対戦ができる

by
Phoernian
Phoernian

ぷよぷよ新作(?)のパズルポップに初代ルールが追加されました。

Apple Arcadeと呼ばれるAppleがプラットフォームの色んなゲームができるサブスク制度のサービスにぷよぷよが追加されました。Androidユーザー?知らない子だね……。
まともにケータイ機種でぷよぷよができるのはおそらくこれが最初です。ガラケーの方向キーで操作するのを含めたら最初じゃないかもしれませんが。

パズルポップ全般についての評価を書こうと思ってましたが、すでにぷよキャンに概ね同意見の記事が投稿されていたのでそちらを読んだ方が速いです。

-ぷよぷよパズルポップ 優れている点と問題点/改善案 および全体的な要望 #ぷよポップ



初代ぷよの話

初代ぷよは相殺のないぷよぷよです。初代ぷよについてはぷよキャン内外に詳しいルール説明が色々あるのでここでは省略しますが、一言で表すならば5連鎖同等の約70個のおじゃまをどんな連鎖を組んでもいいので最速で送り付け合うエクストリームバトルです。潰しとか不完全量とか若干の揺らぎは存在しますが、だいたいこんな感じです。

現環境で初代ぷよぷよをプレイするなら非公式ソフトのBぷよ(Windowsか公式のSEGA AGESぷよぷよ(Switch)(あるいは海外アカウントを作ってSwitchオンラインでカービィアバランチを選ぶ択もある)、これらのいずれかが主流ですが、ここにパズルポップが入ってきます。
パズルポップが既存の初代ルールのプレイ環境と差別化される部分は、iPhone / iPadでプレイできることと、SEGAぷよルールに引っ張られている部分があることです。


・実際にやってみたよ


デスタワー勢と30先をやってみました。先にルールや仕様についてですが、
  • 初代ルールなので相殺がない、クイックターンもない、全消しボーナスももちろんない
  • お釣りが発生しない
  • お釣りがないので不完全致死と完全致死の差がかなり大きい
  • カウンター戦術も他の初代ルールと比べて強く出やすい
  • 自由落下がゆっくりなので、中央の凸の影響による回しでの逆転が基本的に起きない カルメル式浮かしとかいうインチキにおびえる必要もない
  • ついでにお互いが不完全致死を送った時の回しあいが他の初代と比べて少し時間がかかるので若干不毛
  • 初手4色がない
こんなところです。
お釣りがないのと初手4色がないのはセガぷよ準拠ですね。確かぷよぷよ7の初代ぷよもそんな感じだったはずです。
初手4色がないので、該当初手が苦手な戦型(タワーや千早式)はアドバンテージを得られると思います。逆に中央不定形はかなりの向かい風になりそう。
不完全致死が許されにくい環境なので相対的に5連鎖が相当強そうと感じます。4ダブ3トリ辺りは連結を甘えないようにする必要性が増加してます。66個だと相当不安な量です。
2クア(デスタワー)はどうかというと、4色に限れば普段から18個タワーはリスクのあるライン、19個タワーも連結が4-4-4-7の4連結が3つとかでなければ70個送れますし、仮に4-4-4-7でも67個でワンチャンを生めるラインに持っていけます。逆に3色タワーが相当に厳しく、3色であるというだけで19個タワーが67個止まり、4連結を含むと65個でワンチャンすら生めない始末です。さらに、初手補正で3色展開が微量ながら増えてることを考慮すると、他の初代ルールでは意識する必要すらなかった4連結含み3色タワーをパズルポップだけは注意しないといけなくなります。
一方でお釣りがでないことと中央の凸を咎められる危険性がないことを考慮すれば、ごみが比較的生じるデスタワー・ずらしタワーは優勢になりやすいか?という感じもします。

システム面については、
  • ランクマッチに初代ルールはなく、フリーマッチもほぼ死んでいるに等しい
  • ルームマッチを使うことが前提になる
  • 本数は最大100先まで選べる
  • ゲームスピードを遅い方に調整することができる
  • 観戦機能がある
といったところです。
フリーマッチが死んでいるというのは、パズルポップのフリーマッチのルールブロックが「ぷよ通」「フィーバー」「その他」の3ブロックになっていて、その他は各種特殊ルールがごった煮になっている中からプレイヤーの投票・抽選で選ぶ方式になっているからです。
そもそも相手が初代を選んでくれるかわからないし、選ばれたとしても2先で終わります。刹那……
ゲームスピードを下げるのは基本的に無視でいいですが、下げたら下げたで別ルートの連鎖を考える余裕が生まれたり、相手のフィールドをチェックする時間ができたりするので、一歩上のレベルの対戦を疑似的に体感できるポテンシャルがあります。初代ルールは他のぷよぷよルールと比べて速度がかなり大事だから一周まわってありがたいかも。

システムに関連して、ラグや遅延等はどうかというと、ツモを操作中は影響がなさそうに見えます。ぷよスポ等と同じく同期がずれたらツモを置いた後にタイミングを調整しなおす感じです。しかし、この次のツモを操作するまでの同期ズレ調整が厄介で、これでタイミングをずらされて上部の操作をしくじることがかなりあります。基本的にお互い無線でやることが多いゲームなので若干仕方ないとは思いますが……。AGESの操作中の硬直よりは全然マシでは!?
相手画面の挙動も不安定ですが、まあ今回は目をつぶりましょう。本質が大事(?)




結論としてはプレイ環境としてはAGESとかアバランチ等も問題を背負っているのでパズルポップもそんなもんかなといった感じです。クオリティでいえば相対評価では悪くない方なんですが、Apple Arcadeの月額料金が1000円近いのが相当痛いと思います。
基本的にみんなSwitch持ってるんだからSEGA AGESでよくない?となります、流石に。
ただしApple Arcade自体が高いのか?と言われるとそうでもなくて、そもそもこのサービス自体が色々なゲームタイトルをプレイできる故の価格設定なので、その上でパズルポップだけやるとなるとそりゃ割高になるよなーという話になります。

あとはある程度アップデートが済んだら据え置き機とかにも移植が入ると思ってるけどどうなんでしょ、流石に楽観的かな……?
 
作成日時:2024/05/28 21:23
カテゴリ
日記
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