少し前にとある機会で何人かでご飯を食べながら、
5月の御宿ぷよはどれくらいの成功だったのか、
なんてことが話の流れで出てきたんですけど、
その場では思いついたまま整理せず話して、
まあ概ね良かったですって感じでしたが、
一度落ち着いて考えてみようかなとか。
今まさにイベントの運営をしている人や、
これからなにかしようとしている人の、
参考とか反面教師になればこれ幸い。
大勢人が来てくれて賑わって、
ポイント大会もできたよね、
お疲れ様でしたバンザイ!
だけでも良いんですが、
更に良くしていくために、
良い面も悪い面も考えよう。
とは言っても、予算がどうとか段取りがどうとかではなく、
もっと根本的なというか、目的と結果とその評価がどうか、
みたいな話です。予算とか段取りも勿論とても大事ですが。
さて、まず地方でのイベントの「目的」が何かを考えても、
それらしいことがいくつも出てきます。
・地域振興や活性化
・地域の宣伝や認知度向上
・観光促進や経済効果
・大会開催による集客
・交流機会の提供
・新規プレイヤーの獲得
・プレイスキルの共有や成長
・スポンサーや収益化
パッと思いつくのはこんな感じでしょうか。
企画運営は専門家ではないので、
もっとあれやこれもやれとかあれば是非ご指導ください。
むしろ色々教えてほしい。
こうやって細かく整理して見ていくと、
成功の部分もあるし、そうでない部分もある、
ということになってきそうです。
地域振興という語も幅が広いですが、
今までなかった類のイベントの開催により、
「eスポーツイベントへの参加を目的とした来町」という、
ゼロだったものがプラスになったというのは大きな一歩です。
御宿ぷよがなければ、人生で御宿の砂浜を踏むことがなかった人もいるかもしれないよね。
認知度の向上は、これはもう大成功ですね。
御宿町の場所を知らないどころか、「おんじゅくまち」って読み方も知らない人に、
御宿ぷよ良かったねって話が伝わってるわけじゃないですか。
参加してくれた人ばかりでなく、多くのぷよらーさんや関係者さんが情報拡散してくれました。
ありがたい限りです。
ちなみに、4月に開設したばかりの運営アカウントでのインプレッションは、
イベント告知から開催までの4週間ほどの間に数万ありました。
運営アカウントの数字だけでそれですから、リプライや引用してくれた方々の分も考えれば、
軽く見積もってもその数倍ではきかないでしょう。
尚、私個人はあまり積極的にSNSをいじらない派だったのですが、
この件があってからよそのイベント情報も意識して拡散するようになりました。
一人一人の力がとても大事だし、嬉しい。
経済効果についても、数十人が宿泊してご飯を食べて、
もしかしたらお土産も買って帰ってくれたと思えば、
これは地域に一定の寄与ができたのではないかと。
継続して定期的になんらかの形で開催できるなら、
地域としてもある程度喜んでもらえるのではないかと思います。
大会での集客も、これは凄かったですね。
メイン大会の際には、会場が埋まりそうな人数でした。
プロ選手をはじめ、有名プレイヤーも何人もいて、
田舎の一介のぷよらーとしては、有名人が近所にいっぱい来たどうしよう!
みたいなテンションですよ。
ただ、ぷよぷよを初めてやりますって近所の子なんかは、
プロや配信者が居ますっていってもあまりピンとこない。
そこはちょっともったいないというか、何かやり方を考えないなと感じます。
ちなみに後日娘から、ポスターパネルに皆からサイン貰えば良かったのにと言われました。
サイン貰えば良かった!次回はください。
交流機会は実は、ある面では大成功、
しかしある面ではいまひとつ、というところでした。
他の記事でも書きましたが、当初の企画案ではポイント大会ではなく、
地域の子どもから高齢者までが一緒に楽しめる新しい場を作る、
というのが念頭にありました。
そういう点からすると、トータルでプラスの面の方が大きいし、
結果として人は集まったけど、本来の目的では実は失敗だったのかもまであります。
贅沢な悩みですね。イベントって難しい。
なので既存プレイヤーメインの大会は大会として考えて、小さく体験会もと検討しているところです。
しかしそれはそれとして、参加者さんが色々と持ち込んでくれて、
一泊でぷよ以外のこともして皆で過ごせたというのは、これは見てて嬉しかったです。
私だけではそこまで考えつかなかったので、重ね重ね感謝ばかり。
新規プレイヤーの獲得は、これももうちょっと欲しかったなというところで。
大会も含めて大勢が来てくれたけど、ほとんどが既に「ぷよらー」さんだったわけで、
地域のプレイヤー数を増やすということを考えるのであれば、
どかんと大会をやるだけでなく、頻繁に集まれるコミュニティを形成する必要があるのかなとか。
ある程度ぷよぷよにのめり込んで、練習のために動画や大会を見るようになってくれば、
またプロ選手が来たときに、見たことある人がいるスゲェ!ってならないですかね。
スキルの共有や成長は、ゲーセン文化みたいなイメージというか、
お互いのプレイを見るとか誰かに何か教えてもらうとか、
オフラインならではの良さだと思うんですよね。
初心者講習も思ったより人が集められなかったのが悔やまれるところですが、
初心者にいきなり自分で考えて成長しろってのは無理のある話ですから、
早い段階で適切な情報や技術をきちんと教わるのは大事だと思います。
もし近所にやる気のある子がいれば、教えられることは教えたいという前提で、
私自身も学んでいる最中です。
スポンサーや収益化は、これは難しい。
難しいけど、赤字続きでは継続した開催が困難になるので、
何らかのやり方は考えないといけない。
セガさんに限らず、営利目的のイベント開催はNGという場合もあるので、
参加費で賄うという話だけでなく、地元商店などから協力や協賛があると良いですね。
副賞の伊勢海老や、株式会社JAPANNEXTさんからのモニターの協賛は非常に助かりました。
収益でプラスにということでなく、賞品や機材提供で出費が抑えられるのはありがたいです。
回を重ねるごとに協力者も増えていくといいなあ。
自治体によっては、機材の貸し出しがあったり、イベントの補助金が出ることもあるかも。
あと、録画や配信環境を用意できなかったのは失敗でした。
配信そのものがいずれ少しでも収益に繋がればベストですが、そこはまだハードルが高い。
しかし、動画として公開され続けるというのは、スポンサーさんにとってもプラスになるし、
数字で結果が残ることにより、次に繋がることもあるかもしれない。
ただプライバシーなどの問題もあるでしょうから、その辺もちょっと調べておきたいところ。
とまあ、素人考えではこんなところです。
これを書きながら色々と案も出てきたので、
時間をおいて振り返ってみるのも大事ですね。
何かご指摘やアドバイスなどあれば大歓迎です。
あと、ぷよキャンを読んでるお子さんたちがどれくらいいるかわからないけど、
筆が乗ってきた勢いでついでにちょっと大人の話を書いておきましょう。
EYE・ONでは今のところは配信できる準備はありませんが、
もしいずれそういう機会があれば、登録者数とか視聴数とか高評価数とか、
これくらいという「数字」を目標にすることがあるかと思います。
数字は説得力です。
eスポーツなんかやってどうすんの、という感じのことを、
eスポーツを知らないまま言う人は必ずいます。
いますが、でもこんなに人が来ますよ、見られてますよ、という数字が出せれば、
それだけ人が動くならやってみようか、と心変わりしてくれる人もいるかもしれません。
視聴している、応援してくれていることが数字でカウントされる仕組みのおかげで、
運営者や配信者の、その「周りの大人に」、こんなに評価されてます、見られてます、
ということを伝えることができるわけです。
大勢が応援しているということが、ダイレクトにプラスに働くこともあるので、
好きな選手や配信者、楽しかったイベントなんかがあったら、
たくさん見たりぷよキャンで記事を書いたりいいねなりなんなりして(保護者さんにやってもらって)あげてね!
重要な示唆をありがとうございます。
新規プレイヤー獲得は、ぷよぷよというゲームの性質上、運営課題というよりSEGAが抱える(長年にわたる)課題だという気がします。
そんな中でも、それこそぷよぷよ初心者の
e-sports専門学校生さん達がいたのは大きな機会だったように思います。(彼らの中で何人程が興味を持ち、今も興味が継続しているかはわかりませんが)
コメントありがとうございます。
全くの初心者がいきなりオンライン対戦をやるかというと、ハードルは高いし出鼻も気持ちも挫かれそう。かといって、CPU戦を楽しめるところまで独学でいけるかというと、これも簡単ではなさそう。
オフラインイベントを通して、一緒に楽しめる仲間や、興味を持ってくれた人が一定レベルまでは迷わず進める受け皿があるといいのかなと思いました。