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大人としての責務

by
shokutama
shokutama
近頃では大人顔負けどころかプロ顔負けのプレイをする小中学生が出てくるようになってきた。冗談でもなんでもない、しゃれにならない強さを見せつけてくるので、私のようなその他大勢のプレイヤーが「ガキが・・・調子に乗ってると潰すぞ」などと息巻いたところで潰されるのはこちらである。
そんな強さをもったキッズプレイヤーがユーザー主催のオンライン大会で優勝を勝ち取る、それ自体はもちろん歓迎すべきことなのだが・・・

このオンライン大会、どうにもひっかかるのは開催時間が遅いような気がする。
平日に行う場合は、一番帰宅時間が遅いであろう社会人に考慮をした20時以降の開催に設定されているようだ。
そして終了時刻は22時を回ることも多い。

だが待ってほしい。一般的に子どもの睡眠時間は9時間近いことが望ましいとされているが、このような大会の後、寝る準備をして、脳の興奮状態を抑えて眠れるようになるのは23時以降になってしまうではないか。

そこから9時間睡眠となると起床は8時以降になる。遅刻やん。っていうか昔のワイやん。
ちなみに9割の児童が8時までには起きているのだから、遅くとも22時には小学生は就寝すべきなのだ。
テレビ業界の未成年者の出演の縛りはよく知られているが、小学生は20時、中学生は21時以降には出演させないというのが通例で、これはもちろん、青少年の健全な育成を目指してのものだ。

さて就寝すべき理由を一般論ではあるが示したい。

①健全な肉体、精神の維持。
成長ホルモンの分泌、免疫機能への影響。長期的なスパンで不健康にならないための考慮。また遅い時間の就寝は肥満の原因にもなります。

②学業への悪影響

寝不足でふらふらでまともに学習ができるだろうか。
起床時間が遅くなることで、朝食をとらず学校に行く可能性も考慮すれば、なおのことである。

③生活習慣の崩壊

すぐにそうなるとはいわないが、リスクは負っている。習慣化してしまう恐れがある。

ここからは、大会主催側、保護者向けに分けてどうするのがよいか提案したいと思う。

(A)大会主催者へ

①未成年、特に小学生の参加できる時間を制限する。

小学生:終了時間が21:00を上回る場合、参加を制限する。(特に実力的に勝ち残るであろうプレイヤーの存在を考慮すべき)
中学生:終了時間が22:00を上回るのなら。
高校生以降:一般的な時間に終了するのなら制限を掛けなくてよいとおもいます。

雑な区分で言えば、平日の参加を制限するのがいいでしょう。

②開始時間を早くする。

19時以降の開催を避けることで、未成年が参加しやすい状態にしましょう。



(B)保護者様へ

よもやとは思いますが、オンライン、オフライン問わず、イベントの開始終了時間は必ず確認してないなんてことはないですよね?必ずご確認ください。

イベントの終了時間が21時を上回る場合、理想的には参加をしないほうがいいです。が、どうしても、今回は特別に、ということでしたら、事前に昼寝をさせておく、前の晩に早く眠りにつかせるなどの対処をしましょう。
またできる限りその次の日が休日であるときにのみに限定すべきでしょう。

またそういった時間に開催されるイベントには、あまり高い頻度での参加はリスクなので避けましょう。月1か2程度が望ましいでしょう。
ゲームというのはゲーム画面をじっと見つめる特性上、寝る前にスマートフォンをいじることと同程度には睡眠に悪影響です。睡眠2時間前にはゲームをやめさせましょう。

ちょっと話が横道にそれます。

一般的なスポーツは心身ともに鍛えられるかもしれませんが、Esportsでは体を鍛えることはできません。親子の対話の時間を作るという意味で18時以降に一緒に散歩をするなどの、心身の育成を目指しましょう。

親子間だけでゲームに関するルールを設定するより、他のプレイヤーの保護者の方と一緒に共通ルールを作ったほうが「〇〇のところは自由なのに」などとブーたれるリスクを減らせます。

とりあえず、現状では、ぷよぷよ専業で食べていくことは相当に難しいです。もちろんお子様が大きくなるころには変わっているかもしれませんが。
ですので、お子様がいかにぷよぷよというゲームの才能があろうと、それだけではいかんともしがたいことを考慮して下さい。雑に言えば学業をおろそかにさせないで下さい。武器はいくつあろうと困りませんので。むしろぷよぷよだけのワンウェポンでこの先立ち行けるなんて思わないで下さい。





さて、最後に・・・私は今の段になって今回の問題に気づいた愚か者ではあるが、他の人間も同様に愚か者といえるだろう。
小学生の〇〇くん優勝!すごーいおめでとうございます!(終了23時の大会で)
​などとのんきに言っている場合ではないのだ。
保護者の方が子どもの健やかな育成を望むのは普通だが、その子どもを取り囲む我々ぷよらーにだってその義務はあるのだ。
なぜなら我々はそれらの周りにいる、責任を負うべき先達だからだ。
フィーバー界隈には6年くらい前だろうか通話プレイが結構流行っていたのだが、その当時高校生ぐらいだったmeta君やともくんが深夜まで通話に参加するのはあまり望ましくなかったのに、今回のケースは小中学生なのだから、一層問題だといえる。
そのことにたいして一切の疑義をたててこなかった我々大人のぷよらーの罪は大きい。
大いに反省をすべきだろう。
普段、すべき、という論調をなるべく言わないようにしている私が、あえてすべきという言葉を使っているところに、どれだけ大きなことなのかを感じてもらいたい。
作成日時:2024/06/26 14:08
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