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[攻略]GTRの中盤の戦い方について

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うめさん_puyo
うめさん_puyo
この記事の内容の難しさ…中~上

1,2で、現在主流戦法となっているGTR+多重折り返しをあらためて概説。形の解説はわかりやすい記事を探すとたくさんあります。

3で、上級者の中でも勝敗を分けるポイントについて解説します。「GTRが対人戦でも組めるようになったけど、勝率が上がらない」という場合、ぜひこのポイントに気をつけてみてほしいです。


1,中盤戦をどこで戦うか

かつて…連鎖尾領域が副砲(合体戦法)
連鎖尾の上に、図では3連鎖を構築し、本線構築時は折り返しにくっつけて合体していきます。


現代…折り返し上部(多重折り返し+キーぷよ外し)
 
参考URL…ぷよぷよ多重折大全(まはーら)

左図では2~3連鎖で、右図では上部に伸ばして4連鎖を確保しています。

まはーらさんは、GTR+多重折り返しを多用しはじめた最初の人で、高火力高勝率を誇りました。彼の登場から研究が進み、現在トッププロの多くがGTR+多重折り返し戦法を使っています。


2,多重折り返しで折り返し上部を使うと強くなる理由

①本線を確保しつつ中盤を戦うことができる

この図では、紫から4連鎖がありますが、1列目に緑を乗せると本線に接続できます。中盤戦のための4連鎖を確保しつつ本線勝負でも戦うことができる形です。

この合体の図の場合、中盤戦のリソースはありますが本線につなげるまでにはある程度の手数が必要です。

②折り返し上部のスペースを使い切ることで本線威力が上昇する
合体の図の場合、折り返し上部のスペースが空いており、そこを埋めないと連鎖数を稼げません。

ですがそのためには第2折り返しが必要で、隙がやや大きく暴発リスクも高まります。

多重折り返しの場合、合体で使い切れない折り返し上部のスペースを埋めることで連鎖数が上昇します。
 


3,多重折り返しは組み始めるタイミングが大事

ここからが個人的な本題です。

究極的な話連鎖数が大きくなれば形はなんでもいい。対人戦において大事なのは組み始めるタイミングです。

タイミングの目安
「折り返しが完成したら多重折の構築を始めてもいい。ツモ次第だが原則多重折を連鎖尾よりも優先したい。」

これがわたしが対戦の最も気をつけているポイントです。

トッププレイヤーの手順をみてみましょう。

現在多重折り返しを多用するトッププレイヤーは、ともくんプロとmomoken選手です。彼らが2024年3月、セガ公式大会「太陽生命 ぷよぷよグランプリ 2024 ファイナル」で対戦しています。(参考動画


(1)多重折り返しによる中盤領域構築の例


形よりもむしろ、どのようにスペースを埋めているかに注目してください。

2人共右3列よりも左3列のスペースを高く先に埋めています

このように左3列、折り返し上部で中盤領域を確保したいですね。

ともくん選手は黄色1つで4連鎖、黄色2つで4ダブor5連鎖を打つことができます。momoken選手は黄色1つで3連鎖、黄色2つで4連鎖を打つことができます。

折り返し上部の中盤領域の連鎖量の均衡が取れているのでお互い仕掛けられません本線の連鎖数を確保したまま終盤戦に突入していきます

この試合は終盤戦でmomoken選手の2連鎖が決まり本線勝負にはなりませんでした。


(2)一方的に中盤を制した例
中盤領域の均衡が崩れるとどうなるか。

少し極端な例も見てみましょう。


momoken選手が2トリを構えました。ともくん選手は対応手を作りたいところですが、2ダブまでしかなく、しかも量を即座に足しにくいツモと形。


しかたなく右側に赤紫を置きますが、momoken選手は2トリを3トリまで増強し発火。


ともくんはこのあと4連鎖まで伸ばしましたが返せず、momoken選手が一気に有利を奪うことに成功しました。

この例からわかるのは以下のことです。

相手より多く中盤のリソースを一方的に消費できると、その分が攻撃として刺さります

そのため攻撃としては先に中盤を組みたいし、守備としても、相手の攻撃に耐えるだけの中盤を早めに組みたいのです。

momoken選手が相手の中盤の連鎖量より自分のほうが上回っていると正確に判断し、ともくん選手のわずかな中盤の遅れを咎めた例といえます。

相手より中盤の構築が遅れると攻撃を食らってしまうので、早めに折り返し上部で多重折を作り中盤領域を確保しましょう。


(3)お互い伸ばしきり10万点を超えた例

最後に多重折り返しから本線を伸ばしきり本線勝負になった、迫力ある例を見てみましょう。

ともくん選手VSゆうき選手から1戦。


GTRを組みます。折り返しから構築していきます。




折り返し上部からスペースを埋めていきます。お互い左3列で4連鎖を構えていますが、連鎖量が均衡しており打つことはできません(打つとその間に伸ばされ不利になるため)。


お互い均衡が取れたまま終盤戦に突入。このまま連鎖を組みきり…


ゆうき選手から発火。


ともくん選手も発火。ゆうき選手は黄色の暴発に気づき椅子にもたれかかりますかわいいというかこれで小3ってほんとですか強すぎませんか?
ともくん選手が16連鎖13万点、ゆうき選手が14連鎖、仮に暴発なしでも15連鎖でした。
上部のスペースを最後の最後まで使いきったともくん選手が連鎖数で1つだけ上回りました。


さいごに
いかがだったでしょうか。

多重折り返しは連鎖尾よりも先に構築する。折り返し上部のスペースを埋めることで中盤領域にも本線にも使える。

以上が私の伝えたかったことです。


GTRの組み始めはなかなか折り返し上部のスペースを先に埋めるという意識は私はありませんでした。

この点に気をつけるようになってからGTRの本線力が大きく伸びたし、多重折り返しを先に構築しないプレーを咎めることもできるようになりました。

中盤戦で競り負けたり、本線勝負になったときに思ったより火力が出ないという悩みがある場合、先に折り返し上部のスペースを埋めることを意識すると解決するかもしれません。

 
更新日時:2024/08/23 01:53
(作成日時:2024/06/24 21:00)
カテゴリ
GTR連鎖
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