2017年より「ぷよレイヤーズブリッジ」という名前の交流会(通称「ぷよ橋」)を主催している、SoLa4 と申します。 このたび、8回目の開催である「ぷよレイヤーズブリッジ8」の実施にあたり、セガ公式の開催許諾(
注)をいただき、ぷよキャンでの開催告知・参加者募集を行いました。 この記事は、11月24日に実施された同イベントの実施報告となります。
注: 許諾の範囲は、イベントの実施そのもの、「ぷよぷよeスポーツ」「ぷよぷよ™テトリス®2」「ぷよぷよパズルポップ」の各タイトルの使用、ぷよぷよキャンプにおける諸投稿のみです。コスプレなどを含むそれ以外の要素については許諾の範囲外で、各参加者がそれぞれの責任のもと、営利を目的としない範囲で行うこととしました。
どんな企画だったのか
ぷよレイヤーズブリッジというイベントの性質は、
「ブリッジ」という単語に込められています。 ぷよぷよ(と、その基となった、魔導物語や DiscStation 収録作などのコンパイル作品)が好きな人たちをつなぐ、
交流の「架け橋」となることを目指しています。 もともと主催の SoLa4 が趣味でコスプレ撮影をしていたこともあり、メインターゲットはコスプレイヤーとしています。 しかし、コスプレやその撮影に興味がある人、あるいはコスプレイヤーと交流してみたいけどそのきっかけが掴めていない人にも、広く楽しんでもらえるイベントであることを心がけています。
またこの交流会を開催し続けることで伝えたいことは、
ぷよぷよにはとても幅広い楽しみ方があり、コスプレも単にその数ある楽しみ方の1つである、ということです。 コスプレができる場所や機会はどうしても限られますから、コスプレイヤーがコスプレや撮影をしない人と交流ができる機会というのは、どうしても少なくなりがちなのが現状です。 ともすれば、コスプレは限られた人による特別な趣味だという誤解や、コスプレイヤーは自分自身の承認欲求のためにキャラを利用しているだけだという偏見も、どうしても存在するのかもしれません。 しかし、実際の……少なくともぷよぷよを軸に活動されている、コスプレイヤーの皆さんは、たまたま「好き」を表現する手段がコスプレだったというだけで、ただのぷよぷよという作品のファンです。 対戦を楽しむ、観戦で盛り上がる、グッズを集める、ファンアートを描く……そんな様々な楽しみ方の1つに、コスプレもあるのです。 そうした多様な楽しみ方をしている人たちが1ヶ所に集まる機会を通じて、それぞれがぷよぷよの新しい楽しみ方を見つけてほしいと、そう思っています。
(そして主催も、撮影だけでなく、コスプレしたり衣装を作ったりもするようになったのですが……それはまた別の話)
ということで、今回からは、
主に対戦を楽しんでいる方にもイベントの存在を認知してもらいたいと思い、ぷよキャンでも告知をさせていただいた次第です。 もちろん、他のイベントと比べ、いわゆる2次創作の要素を多く含んでいるイベントですので、それなりのリスクのある判断ではありました。 実際、ぷよキャンでの告知を行う旨を発表したときは、懸念の声もいくつかいただきました。 結果的には、セガの担当者の方も2次創作に関する微妙な距離感はご承知であったようで、許諾の範囲外のことは各自の責任で、ということで、一定のご理解をいただけたと考えています。 重ねて御礼申し上げます。
イベントの報告
さて、本題のイベントレポートです。 今回は、浅草橋駅・秋葉原駅から徒歩圏内にある、秋葉原ハンドレッド2を利用させていただきました。 あとで余談という形で少し説明しますが、イベントの性質を考えたときに、今回使用したハンドレッド2や、同じビルにあるハンドレッド7は、非常に使い勝手が良く、重宝しています。
全体としては、以下のような形で進行しました。チーム戦企画については後述します。
- 7:00: 主催会場到着・設営開始
- 9:10: 第1次集合の参加者が会場到着、コスプレイヤーは順次更衣開始
- 10:10: 第2次集合の参加者が会場到着
- 11:30〜14:00: ぷよぷよパズルポップによるチーム戦企画
- 14:00〜14:15: コスプレイヤー全員集合撮影
- 15:30〜16:30: オリジナルのビンゴカードによるビンゴ大会企画
- 18:45〜: (公式大会の決勝戦を見届けたあと)片付け開始
- 20:00: 完全撤収
ビンゴ大会企画では、事前に
アイコンイラストを募集するとともに、抽選用・カード作成用の Web アプリを作成しました。 アイコンイラストは、ビンゴのナンバーの数に合わせて50枚募集と、なかなか無茶なことをしたのですが、無事に9名の方から計50枚のイラストをいただき、全ての番号をしっかりと埋めることができました。 公開済のイラストでも構わないとしていたのですが、結果的には半数以上が描きおろしということで、大変盛り上がりました。 イラストをご提供いただいた皆様に感謝いたします。
ステージが常設されている会場でしたので、企画や集合撮影はステージ上で行いました。 また、ちょうど公式プロ大会(ぷよぷよグランプリ 2025 2nd)も開催されていた日でしたので、自発的に配信を見ながらというグループもいました。 ルーザーズ決勝以降は、むしろ皆で観戦していたという状況に近かったかもしれません。 そして、
休憩タイムに晒し上げを食らう参加者の1人、ムナパパさん(11/26 の追記参照)。
それぞれの企画や集合撮影の様子は、こちらの写真のとおりです(参加者の顔にはぼかしを入れております)。
(企画中の写真は、後日追加いたします)
ぷよぷよパズルポップを使った企画
今回、多様なルールが収録されているという点を考慮して、企画の1つには
ぷよぷよパズルポップを使うことにしました。 現時点で、利用許諾申請フォームにぷよぷよパズルポップに関する記載はなく、またおそらく利用の前例はなかったようでした。 ただ、申請時にぷよぷよパズルポップを使いたい旨を記載したところ、許諾をいただけました(ありがとうございます!)。 他のタイトルと比べて回答までに時間がかかる可能性もありますので、もし他に利用を検討されている方がいれば、早めの申請をおすすめします。
企画では、あらかじめ40種類のルールセットを事前に決めておいて、くじ引きでルールを選んでもらいました。 ルールは、「ぷよぷよ、デフォルト設定」といった基本的なものから、「ちびぷよはっくつ、レート70、10連鎖縛り」(★を消すか? 10連鎖するか?)といった変わり種や、「ブロック、せまい、2個消し」(意図とは違って全消しゲーになりました……)といった悪意あるルールまで用意しました。 全体を3チームに分けて、各チーム12戦ずつ、計18戦での勝利数が多いチームを優勝としました。
企画を通じて気づいた点がいくつかありましたので、ここに共有しておきたいと思います。
ルール設定の保存
ぷよぷよパズルポップでは、ハンデや先取数の設定は保存されず、準備画面に戻るたびにリセットされます。 しかし、
マージンタイムなどの詳細ルールの設定だけは、準備画面に戻っても、それどころか別のルールを選択しても、保存されています。 うっかりお遊びルールにしたあと、戻し忘れることのないよう注意が必要です。
BGM 変化
ぷよぷよパズルポップでは、1台での複数人でのプレイも「ひとりでぷよぷよ」に含まれています。 そのため、2人でプレイしている場合でも、
1P がピンチになると BGM が変化してしまいます。 そもそも、ピンチ BGM 自体オフにできるようにしておいてくれれば良い話ですが……。
獲得ポイント
繰り返しになりますが、ぷよぷよパズルポップでは、1台での複数人でのプレイも「ひとりでぷよぷよ」です。 そのためか、
2P が勝利した場合は、獲得できるポイントが最低点(5ポイント、5マイル)に固定されてしまいます。 これは仕様だとするとちょっと残念なので、後々改善されることを期待したいところです。
タイブレークは考えておくべし
各チームが12戦ずつ対戦を行うということは、場合によっては
全チームが6勝6敗で並ぶ可能性がある、ということです。 まさかそんなことはないだろうと思って、その場合の処置は考えていなかったのですが……そうなりました。
急遽、チーム代表者による追加の3戦(各チーム2戦ずつ)を行って勝敗を決めました。 想定外というのは、想定していないからこそ起きるものだと思い知らされました。
余談: コスプレ歓迎のイベントをするということ
普通に競技や交流のみのイベントをする場合と比べ、コスプレ歓迎のイベントを企画しようとすると、1番悩ましいのが会場選びです。 1つは
広さの問題です。衣装によってはどうしても幅を取ります。 衣装や小道具を持ち込むために、キャリーケースで来場する人も多いです。 そのため、トラブル防止や荷物置き場の確保のために、人数に対して少し広めの会場を確保しておく必要があります。
また、当然ながら、男女別々の
着替えスペースを確保しなければなりません。 いくら広い会場でも、中が仕切れない構造になっている場合には、候補から外れてしまいます。 これまでに実施した会場では、カーテンで空間が仕切れるようになっている、そもそも複数部屋をまとめて貸し出す会場である、同じ建物内に小会議室が2つ以上ある、などのパターンがありました。 場合によっては、更衣室を常設せず、メイン会場を一時的に区切って更衣室として使う、といった運用が必要な場合もあります。
こうした要件を満たそうとすると、どうしても会場費は比較的高くなってしまいがちです。 費用のことを言い出すと、採算を考えなくて済む個人主催のイベントだからこそ成立しているところがあります。 参加費という形で一部のご負担はいただいていますが、それも枠がフルに埋まって7割程度回収できる、という額です。 個人主催以外の、コスプレが主目的でないイベントで、仮にコスプレを可能にしようとすれば、コストについてはかなりシビアに受け取られることでしょう。 もし例えば公式のイベントなどで、コスプレについて問い合わせて NG が出たとしても、それは単に場所やコストの問題なのかもしれません。
まとめ
11月24日に開催された、ぷよレイヤーズブリッジ8の実施報告をさせていただきました。 今後も、
春(3~4月)と秋(10~11月)に年2回程度の開催を考えています。 春の開催は20人ほどが入る小規模な会場で、秋の開催は40人ほどの大きめの会場で、それぞれ開催する予定です。 今後も引き続き、ぷよキャンでの告知・参加者募集は続けていきたいと考えていますので、今後の開催の際には、ご興味ある方はぜひ参加をご検討ください。
2024年12月4日 SoLa4
参加者による関連投稿