アイコンは本人です(挨拶)
普段は衣装を自作しながらコスプレを趣味として楽しんでいる一般
おじさんです。ぷよぷよは階段積みです。
かれこれ16年コスプレを嗜んでいるなか、過去には
ウィッチ、
サタン、
エスの衣装を作りまして、去る2024年4月にぷよぷよシリーズでは4着目の
しろいマールを作りました。
最初に申し上げておくと、ぷよぷよシリーズのキャラクター衣装を作るのは、
昨今の他作品に比べるとかなり簡単です。
シンプルなデザインでかわいいキャラクターがぷよぷよシリーズ最大の特徴です。
例外や局所的な難しさはありますが、ぷよぷよでいうと4連鎖が自力で組めればこちらの世界に来ることができます。(適当)
作り方を細かく書いていく記事ではありませんが、もし皆さんがコスプレの世界に興味を持ち、何かやってみようと思い立った時、この記事が一つのきっかけになればいいなと思い、書き残します。
ちなみに、
コスプレイヤーの9割近くは女性です。
私が奇抜です。
ただし、単発で見ると
コミックマーケットや東●Projectなど一部例外はあります。
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というわけで本題です。
長いので適宜読み飛ばしてください。
1. 構成を考える
キャラ愛があればキャラの画像からあらゆるパーツを凝視して考えますよね?(いいえ)
凝視した結果、マールちゃんの衣装は主に8つのパーツに分けることができると考えます。
- 白い雲
- ウィッグ(カツラのこと)
- 白いえり
- ミントグリーンのワンピース
- 黄色のジャケット
- 白い手袋
- 白い靴下
- 黒い靴
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考える過程で、場合によっては難易度の調整も検討します。
よく見ると黄色のジャケット・ミントグリーンのワンピース・白いえりは、本来、一体化した服になっているように見えます。
しかし、経験則で、1つの服で2色以上の布を使う構造は、基本的に難易度が高くなります。
パーツを分けて衣装が成立するのであれば、分けるほうが無難です。
なので、今回は服を上記の3つに分けて作ることにしました。
そして、この中だと、ウィッグが
最大の難所です。
訳がわからない形をしています。激辛です。
身近な隠れコスプレイヤーを探し出して丸投げしましょう。
まーるなげ。
(半分本当ですが半分嘘です。親しくないのに頼めないし、親しき中にも礼儀あり。)
逆にそれ以外は甘口~中辛程度になりました。
2. 買い出し
作る前には買い出しです。モノがないと作れません。
- ミントグリーンの布
- 黄色の布
- 白の布
- 白のフェルト
- 綿
- 短い手袋
- ニーハイソックス(靴下)
- 黒パンプス(靴)
- 紫の宝石っぽいもの
をあらゆるところで買い集めます。
布は、東京近郊であれば日暮里駅の日暮里繊維街がおすすめです。安いし無限に種類があります。裏を返せば迷います。
あとは各地にある
ユザワヤさんや、ネットショップだと
キャラヌノもいいかもしれません。
日暮里繊維街で一番デカいお店(TOMATO)も通販がありますが、ネットの怖いところは
画面の色と実際の色に差がある場合があること。寄せたい人ほど注意して選びましょう。
ワンピースに使うメインの記事はポリエステル素材の物がおすすめです。シワになりにくく見た目もGOOD。
フェルト、綿、手袋は100均にありますし、靴下はネットで、靴はネットでも私物でも大丈夫。
布を買うときは、長さを指定して買います。ここが慣れないところ。
本当は、
型紙(後述)で長さを計算してから買うのがセオリーですが、特に私は結構感覚頼りです。
足りなくて作れない状況を避けることに重きを置いています。
今更ですがミシンは当然使います。安いものはNintendo Switchと同じぐらいの値段で買えます。
3. 型紙を起こす
設計です。
無理です。
私もできません。
ではどうするかというと、文明の利器、インターネットです。
私が活動開始したころには既に存在した、
うさこの洋裁工房さんや、最近は
でぃあこすさんで
型紙が無料で配布されていたりします。
これらをベースにアレンジしてキャラクターに寄せていくわけです。
ネットで配布された型紙は、A4の紙に印刷して、貼り合わせて巨大な1枚のパーツを作って使うようになっています。
プリンター使う前提やんけ
(プリンターがなくてもコンビニやダイソーでプリントできます。買わなくてよし。)
今回のマールちゃんは、
ワンピースの型紙をもとに、袖をわざと付けなかったり、スカートのすそをマールく切ったりしたのが実態です。
4. 服を作る
ここまでやったら総作業量の30%は終わっています。おめでとうございます。
作った型紙をもとに、
- 布を切ったり接着芯を貼ったり、パーツを切り出す。
-
ほつれ止めやなど、パーツの処理をする。
- パーツを組み立てる。
の工程を繰り返し、服を完成させます。
3つのうち1,2が8割の作業量を占めます。たぶんみんな嫌いです。
画像のうっすら白いのが接着芯を貼ったパーツです。 |
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ワンピースを作り、スカートのすそにまるいのを貼りました。
ミシンじゃなくて、ダイソーにある布用両面テープです。
このように場所によってはミシンがなくても作れます。
白い半円は裏側です。補強用。
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黄色のジャケットは、同じくワンピースの型紙の上のほうだけ使って作りました。
正面の胸元は着るときは安全ピンで留めています。
あ、安全ピンは1ケース持っておくと便利です。衣装が壊れても少しはごまかせます。
出会ったあの素敵なコスプレイヤーも服の裏には安全ピンが20本刺さっているかもしれませんし、顔やウィッグにアラビックヤマトを塗っているかもしれません。 |
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えりも作ってハンガーにかけるとこんな感じ。
着用するときはパニエと呼ばれるアンダーウェアでスカートを膨らませます。 |
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靴下はペンで書きました。もっといい方法があると思います。
肌にインクが移らないようラップを足に巻いてから靴下を履き、油性ペンで模様を描いていきます。
マールちゃんは左右対称なので、同じ方向で2枚書かないように気を付けましょう。 |
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服を作ったら試着しましょう。
(写真は全部作り終わってから着た人)
着れないと元も子もないです。
当日着る手順もこのタイミングで掴むことができます。 |
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5. ウィッグを作る
マールちゃんのウィッグは魔界です。5色で19連鎖ぐらい魔界です。読み飛ばしてかまいません。
当然すべてのウィッグ作成が難しいわけではありません。
この辺の基本を押さえれば大体の普通の髪型のキャラクターは作れます。
例えばウィッチであれば、前髪をぱっつんに整えてあげれば9割完成です。あらやさしい。
普段行っている美容院や理髪店のスタッフの手さばきを、いつもより注視してみるのもイイとおもいます。
といったところで魔界を体験してみましょう。
一言で説明するなら、「発泡スチロール玉に針金を刺して輪を作っています」。輪にした針金をウィッグ本体に通して、針金の輪を引っかけているので、安定しています。総重量も重くありません。
そのうえで、ロングヘアーのウィッグを発泡スチロールの輪っかに這わせて、玉と玉の間に輪ゴムを結んでいます。厳密には、大き目の輪ゴムを切って固結びです。
実際の髪の毛に輪ゴムを使うと痛いのですが、ウィッグに対してはそれが最強です。
このままだと輪ゴムが見えて不格好なので、発泡スチロール玉に這わせたい部分を、水で少し薄めた木工用ボンド(水溶きボンド)を塗って乾燥させ、完全に固めます。固まったら輪ゴムを切って外します。
水溶きボンドを使う手法は、ま●マギの巴マ●のドリルヘアーの作り方辺りから広まった気がします。 |
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マールちゃんは後ろだけではありません、横も上もまーるい。
これらはヘアアイロンとハードスプレーを駆使して作っています。最終的にはヘアピンでカバー。
前髪も同様にハードスプレーで3つに分けて固めています。
雲はいつの間にか作りました。
着るときはヘアピンで刺しています。 |
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完成を動画で撮ったやつです。 |
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6. 着る
家で楽しむのもいいですが、せっかくならイベントで着てみましょう。
全国各地でコスプレが可能なイベントがあります。
きっと友達が増えます。
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長文お読みいただきありがとうございました。
コスプレに1ミリでも興味を持っていただけたらとてもうれしい限りです。
またこちらのマールちゃんのコスプレで、先日11/24都内で開催された「ぷよレイヤーズブリッジ8」にも参加させていただきました。
コスプレをしていない一般の方が書かれたレポートも投稿されていますので、合わせてお読みいただければと思います。
ぷよレイヤーズブリッジ8に遊びに行ったお話 by ムナパパ
https://puyo-camp.jp/posts/186132
すごい!