こんにちは、#ぷよらーアドカレ2024(
https://puyo-camp.jp/posts/185957) 主催のさがわです。
本記事は#ぷよらーアドカレ2024並走部 セルフ参加記事です(2件目)
2022年10月ごろ(ぷよぷよ最強リーグの終了発表直後)に
自分のnoteに書いて公開していたけど、
内容整理やあまりの恥ずかしさに削除した記事を供養がてら再掲します。
以下、当時の原文をそのまま記載。
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僕のぷよらー人生は、観戦による人生といっても過言ではない。
2007年、ニコニコ動画黎明期。
ぼくは小学生以来、自分でプレーをしていなかったぷよぷよ対戦動画を見つけた。
上級者が組む連鎖の美しさ、対人戦の奥深さに取りつかれ
ACぷよ通、ぷよぷよフィーバーオンラインの対戦動画をかじりつくように見ていた。
2009年ごろに、ニコニコ生放送を見つけてからは
上級者ぷよらーの配信にかじりつくように視聴し、コメントしていた。
ぼくがぷよぷよでネット対戦をはじめて"ぷよらー"となったのは、
Thomsonさんの生放送を見ていたからだし、
ぼくのツイッターなど様々なゲームで使っているIDの"sagawanity"は、
当時生放送をしていたTomさんのコミュ名「Tommunity」を文字ったものである。
2010年ごろに自分でニコニコ生放送をはじめてぷよらーになってからは、
上級者のみならず色んなぷよらーの配信を見に行ってコメントしていたし、
「どこに行ってもさがわさんがコメントしてる」とかいう声もあった。
たぶんそれはガチ。
どこのぷよらー配信も視聴してたと言っても過言ではない。
そして忘れもしない2011年、第1回S級リーグ。
2010年代のぷよぷよ競技シーンを追う僕たちにとってのヒーローが生まれた。
圧倒的な強さでリーグ全勝優勝を果たしたmomoken。
ただ強いだけではなく圧倒的に美しい形。相手の全てを上回る中盤戦。
僕と同じ年代を生きたぷよらーの多くは、momokenのぷよに憧れただろう。
かくいう僕も、2011年S級リーグのmomoken動画を見ながら、
とこぷよし続けた修行の1か月があり
その1か月がぷよらー人生を振り返っても最も大きく成長した期間であり、
長い間、お世話になった自分の連鎖の土台となった。
2012年も2013年もmomokenはS級リーグで勝ち続け、最強だった。
特に今でも覚えているのは、momoken配信で行われたVCAぷよぷよ通1000本先取企画。
リスナーから10本先取以上の相手を募り、合計して1000先分の試合をこなした。
momokenは10先以上で一度も敗北しなかった。
文字通り最強であり、神といわれてもおかしくないレベルの戦績だ。
(ちなみにあのときmomokenを最も追い詰めたのは、
僕の記憶が正しければ9-10で敗北したくじらさんだったと思う。
誰とでも五分の試合をする汚い男。解せない。)
しかし、momokenはあまりに最強すぎた。
相手になる人もいなければ、勝って当たり前。
練習配信の連戦ですら負けは許されない空気だったし、
なんなら少し本数が先行されただけでコメント欄はざわつく。
2014年以降、momokenはS級リーグから姿を消した。
それ以降もS級リーグは行われたし、もちろん別の優勝者は出たが
「そうは言ってもmomokenが出たら、momokenが最強なんだろう?」という気持ちはぬぐえなかった。
2016年、統一王座戦。momokenが帰ってきた。
当時のS級クラスのプレイヤー6人との50先を戦い抜く激戦。
1戦目のkamestry戦の衝撃は今でも忘れられない。
前年度S級リーグ覇者ようかんに、大凶モードで唯一の黒星をつけたkamestry。
そのkamestryに対して50-35のスコアで完勝した。
やっぱりmomokenは最強だし、僕のヒーローだった。
そしてもう1カード、忘れられないのは、
僕の同郷の友人でもある ようかん vs momoken。
スコアは46-50で、momokenが勝利した。
惜しくもようかんは敗れはしたが、
僕が見た中で最もmomokenを追い詰めた試合だったし、
あんなに苦しそうに本数が取れない50本間際のmomokenをはじめて見た。
momokenに負けてほしくない気持ちもあるし、
友人であるようかんくんに勝ってほしい気持ちもあり、
とても複雑な心境だった。
統一王座戦を全勝で終え、王座を統一したmomoken。
しかしこの直後の2016年4月に、ぷよ界を揺るがす"とある事件"があり、
momokenはしばらくぷよらーとしての活動を休止することとなった。
この辺はめんどいので割愛。
ぷよテト配信暗黒期とか、ぷよクロでみんな勢ぞろいとか
おいうリーグだとか、JESUプロライセンスだとか、
ぷよスポ発売もあったり色々と時は過ぎて、
momokenも気づいたらyoutube配信でぷよぷよに復帰していて、
競技シーンには出ないものの、たまにぷよぷよ配信をしていた。
2018年12月のある日、僕たちのヒーローmomokenは完敗した。
最強若手プレイヤー、マッキーとの配信上での50先。
10年近く扱い続けたmomokenの後折主体の戦法は、
まはーらによって布教されたマッキーの先折GTRに27‐50で敗れた。
次の日のmomoken配信。
何事もなかったのように、momokenは10年近く組み続けた後折主体の手順を捨てて、
先折GTRの練習をはじめていた。
現代の最強プレイヤーが組む先折GTRに適合するためだ。
10年使い続けた戦法を、1試合負けただけであっさり捨てられることのできるかつての全1の姿。
これに対する思いは人それぞれだろうが、少なくとも僕から見たその姿は"カッコイイ"の一言だった。
心の底からmomokenのストイックな探求心に感心した。
2021年度のある日、ぷよぷよ最強リーグの開催が告知された。
当時最強クラスだったプロぷよらー4人(delta、ともくん、ぴぽにあ、レイン)
に加え、そこにはアマチュアのmomoken、マッキーもいた。
誰が見てもまさしく当時のメンツで””最強リーグ””だった。
最強リーグ開幕戦、momoken vs レイン。
久々の真剣勝負のせいか、オフラインの舞台のせいか、
momokenの調子はあまり良くないように見えたがそれでもレインを下しmomokenは勝利した。
10年近くの時を経て、ぼくたちのヒーローが帰ってきた。
それからシーズン5回+クライマックス1回の最強リーグが行われたが、
momokenマッキーはほとんど互角だった。
多くのプレイヤーが最も待ち望み、興奮し、ワクワクし、
楽しみにしていたカードであったことは間違いないだろう。
2022年 最強リーグSeason2 momoken vs マッキー。
ぼくはぷよらーの友人とシーシャ屋に持ち込んだ、
タブレットで食い入るように見つめ、
ぷよらーとしての冷静なスカウターは
少しだけマッキーが優勢なことは理解しつつも、
それでも僕の心はヒーローの勝利を信じていた。
惜しくもmomokenの本数は30本に届かず、マッキーが勝利した。
「今年の最強リーグクライマックスはさすがにオフライン見に行こう。
やっぱこれは見るしかないっしょ。」
そう最後に語り合い、シーシャの花の香りを一息に吹き出した。
だけど、みんなが知る通り最強リーグはSeason3もクライマックスも
行われることはない。
2022年10月02日、最強リーグの終了が発表された。
選手のプレッシャーや実力を維持する負担、
運営陣の金銭的、人員的負担は計り知れなく、
遅かれ早かれこうなることは予感していたが、
それでも思っていたより早かった。
ありがとう、最強リーグ。
ありがとう、momoken。
ありがとう、思考行結。
またどこかで、僕たちのヒーローの晴れ舞台が見たいなあ。