72

不機嫌理論とその周辺

by
shokutama
shokutama
ここ数か月の私は不機嫌GTRと新GTR、後左折GTRを中心にプレイしているが、その構築における理屈を整理する意味合いで本投稿の筆を執った。
断っておくが特に大きくレートが伸びたわけではない、なにかスッキリした試合が多くなったくらいのものだ。
ただまったくレートが伸びなかったわけでもないので。一応ね。

【1】動機

そもそも自分はAAABツモを除き先折GTRを主戦に10年以上プレイしてきた。
そうする中で私にはある課題が解決できない悩みがあった。

それはGTR折り返しのすぐ上における座布団構築が下手ということである。
横一列にぷよを敷き、その上に「」のようにぷよを配置するような形がまるでできなかった。
現代の中盤戦は苛烈の一途をたどっているが、そのもっとも中盤に強い形が組めないのはかなりの不満点だった。

それの解決を図るために、不機嫌型を採用するに至ったのだが、実際のところその問題はあまり解決していない。
ただ中盤にうまく崩して、だったり、うまく連鎖を伸ばすためのクッションをつくることに関しては、あきらかな向上が見えている。

【2】どうしてGTRではうまい形にならなかったのか

個人的に感じるのは、GTRの上部の横と縦を使うのが自分には難しかったからだと思う。
つまり横に広く使えない、制約の強い形になりがちだったせいで、縦にもうまく伸ばすことができない悪循環が働いていたのだろう。

不機嫌の場合、中身のあんこの部分を組むのにツモの制約を強く感じることなく組めた。

もう一つの要因はGTRの次の連鎖部分の3段目におくぷよが、4段目にまで伸びていると制約が強くなるというやつで、不機嫌系では左から4列目の3段目までにおさめやすいし、それ以上縦に伸びたとしても3列目に、4列目の4段目に干渉する色を置かないように気を払うだけでいいのがあったと思う。

GTRの場合は、3列目の干渉を防ぐためには1列目の狭い領域しか使うことができないが、不機嫌なら1列余剰があるので、その分気楽に使えるということだ。



鉄ぷよのところに置かなければ、2列使って紫をさばける。要はGTRで3列目と干渉する2列目と3列目を除いて1-3とわけるより、不機嫌形で3列目と4列目の除いた2-2とフィールドを分けたほうが自分には捌きやすかった。




【3】実際の積み方

割と癖つよかもしれない。
どの手順もGTRの手順を右に一列ずらすだけである。




色で説明したほうが説明しやすいのでこの配色で行く。

赤緑以外の赤交じりの色は全部右側に持っていく。
一度も組んだことはないが、緑赤以外の赤ぷよのツモが集中した場合下に潜り込んでの赤の同色連鎖を狙っていくのがよさそうだ。

この後、緑交じりの色で、緑青ー緑青のように同じ色の組み合わせが来た場合GTRを構築する。
そのならなかった場合、1列目に不機嫌の形になるように立てておくのだが、もし1列目の2段目に入る色が来なさそうな場合、上下をひっくり返して1列目を底上げした新GTRを目指す。この時2列目に谷間ができるが、赤絡みのツモならすぐに解決できるのでキニシナイキニシナイ。
赤緑が1つくるパターンは2列目を新GTRにも不機嫌にも行けるようにしておこう。
2つ赤緑がくるパターンは新GTRでもGTRもいい。気分次第。

このツモパターンですべて1段目に寝せる選択肢もあるのだが、GTRへの移行を考えるとナシ。




多少組みにくさを感じる。3列目にアンコを入れるときが一番判断が難しく感じる。
ただ捌き方のおおもとは変わらない。
積みの優先順位は3列目<1列目だと思う。
例えば赤緑とぷよが来たとして3列目に緑を入れてしまうと、その先で緑が集中しなければ危険だ、ネクネクまでに緑絡みのツモがないなら、1列目に新GTRになるよう置いたほうがその先におけるぷよがぐっと増える。
この考え方は普通のGTRでも同じだろう。

このツモのあと、場合赤を持たない同じ色の組み合わせ、例えば紫青、紫青と来た場合1列目に全部立てていれよう。紫を下にしておくと、干渉が少なくてベネ。
色の集中が少ない場合どこかしらで腹を決めて、1列目の2段目に色を入れよう。最悪1列目の下2段を捨てることになるかもしれない。


色が集中したとして、折り返しに入れるか連鎖の後ろ部分に入れるかだが、折り返し優先が基本だと思う
MATTYANプロの積みをみていると折り返しを優先しているように見えるので。


AABC,ABCCのパターン

基本的に不機嫌の形を目指すが、弥生を目指すのがいいのかもしれない
正直判断に困っている。多分画像が一番やりやすいとは思うんだけど・・・



【4】結局自分に必要だったもの

名前を付けるのなら、自由度の拡散だったのかもしれない
GTRという形はこれを組むと決めている時点で自由度が低くなるが、折り返し上部やGTR部分の次の連鎖の自由度が爆上がりしているように思える。
大して今の形は、折り返し部分の決定の自由度を上げる代わりに、それ以外の部分の形の制約が強くなっていると感じている。
要は今まで自由すぎて組みかねていた折り返しや次の連鎖部分の形をある程度絞りこむことで、全体のバランスをうまくとれるようになったと感じている。

【5】この先どうすべきか

今のように組んだとして客観的に弱くなってしまう形が存在し、気が付くとそうなってしまっている。
折り返し上部の形はある程度絞り込めているはずなので、弱くならない強い構築をもう少し模索すべきだろう。

【6】終わりに

諸君、不機嫌はいいぞ。
作成日時:2025/05/28 02:54
コメント( 0 )
コメントするにはログインが必要です
シェア