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【2日目】ぷよぷよ再開して1年が経ったのでまとめ【ぷよらーアドカレ2025】

by
ひらこ
ひらこ
本記事は、「ぷよらーアドカレ2025(https://puyo-camp.jp/posts/192832」の2日目の記事です。

初めましての方は初めまして。
そうではない皆様、ご無沙汰しております。
「ひらこ」です。

ぷよぷよに本気で向き合ったのは大学時代以来で、実はこの1年は「昔できなかったことを回収する旅」でもありました。当時は情報も少なく、上手い人の動きだけを漠然と追いかけていたのですが、今は環境もコミュニティも整い、学び直しにはうってつけの時代。育児の合間に触れたこのゲームが、思いがけず日々の小さな楽しみや達成感をくれる存在になりました。そこから1年が経ち、いっぱしの中級者としてレート2500をうろつき、競技ぷよぷよの難しさや楽しさ、A級以上の何してるか分からないさを堪能しております。アドベントカレンダー2日目は、そんな私の1年間の軌跡を綴ります。

自分を振り返るだけでなく、誰かの何かの参考になればと思い、書きました。



目次
⓪自己紹介
①ぷよぷよ再開のきっかけ:育児中の楽しみとして
②2025年1月〜4月:先折りGTRの練習
③2025年5月〜6月:レート2300台で飛車リーグ凸
④2025年7月〜9月:コミュニティとの出会い
⑤2025年10月:一時中断
⑥2025年11月:nona積み、新しい取り組み
⑦2026年の目標



⓪自己紹介
はじめに自己紹介をさせてください。

「ひらこ」は現在、4歳と2歳、そして生後-6ヶ月(予定)の実質3児の父です。

ぷよぷよとの出会いは「ぷよぷよSUN」で対戦できる友達もいなかったのでCPU戦を楽しんでいました。当時は階段積みや鍵積みがメジャーで、謎ぷよでも取り上げられていたこともあり、10連鎖相当までは組めるようになっていました。それから時を経て大学時代、部活動の後輩がぷよぷよを嗜んでいることを知り「よっしゃ一丁対戦してみようか」と誘ったところ、3-100で撃沈。よくよく話を聞いてみると、GTRという連鎖がメジャーだそうで、「よっしゃ自分も練習するか」となりました。

しかし当時はニコニコ動画が主流の世界。S級リーグの100先はあったものの、手順や折り返し、連鎖尾の解説動画があったかも怪しく、なぜその初手なのか、なぜその手順なのかが全く分からないまま闇雲にとこぷよをしているだけでした。ひと夏をGTRと過ごした結果、10連鎖はかろうじて組めるものの「よく分からない」ままフェードアウトしました。



①ぷよぷよ再開のきっかけ:育児中の楽しみとして
時がさらに経って2024年、ちょうど私は育児に疲れ果てていました。囲碁・麻雀・MTG…、持っていた全ての趣味は育児によって断念せざるを得ず、時間もお金も子ども達に投資していたからです。疲弊した私は比較的お金がかからないもの・道を極められるもの・寝かしつけや呼びかけられたときに直ぐ止められるものを探し求めていました。そうして見つけたのが「ぷよぷよ」だったのです。

振り返ってみると、自分にとってぷよぷよは「やり残した宿題」のような存在だったのかもしれません。SUNでCPU相手に10連鎖を決めて喜んでいた少年時代、大学で後輩に100本先取を挑んで返り討ちにされた悔しさ、「形は知っているけど、なぜそう組むのか分からない」まま迷子になったあの夏。どの記憶も中途半端なままでした。だからこそ、育児で忙しくなった今になって改めて向き合いたくなったのかな、と思っています。一度投げ出した趣味を、大人になった自分がもう一度拾い上げる。その物語のスタートラインとして、この1年はちょうど良いタイミングでした。

大学時代と違い、いまはYoutubeや「ぷよキャン」で情報を集められる時代です。ぷよぷよを再開すると決めたとき目標を立てることにしました。それが下の2つです。
・実戦で10万点を決めること
・連鎖尾を上手に組めること
実戦10万点は、ニコニコ動画でのS級リーグにおいて「10万点あれば先撃ちしてもええやろ」理論に則ったものになります。連鎖尾を気にかけるのは、大学時代に全くできず、S級リーガーの「なぜか上から下へ消えていく連鎖」に大変感動したからです。情報調査は寝かしつけや子どもを横目で見ているとき、寝かしつけ後の楽しみの時間にはうってつけでした。いっぱい調べました。そのことは次の章でお話しします。



②2025年1月〜4月:先折りGTRの練習
まず「GTR 初心者」みたいな検索を行ったところ、下記の記事にヒットしました。
・ぷよぷよ次の一手(これ以外にもたくさんあります!):https://keepuyo.com/gtrmaster_for_beginner/
100問を超える問題集で、ぱっと見で答えられるように練習しました。

ここで私は次の知見を獲得しました。

・本線発火が肝要である
・横Y字を優先的に狙う
・横Y字を組むために、4/5列目に同じ色を優先的に置く
このおかげで、横Y字の土台を含め3パターンを追加で覚えました、でもまだ足りない。

次に、10万点組むにはどうしたら良いだろうと調べたところ下記のような文言を見つけました。
・辛辣にレート3000未達成者に向けたぷよぷよ上手くなる方法を語りまーす(https://puyo-camp.jp/posts/186584

・『大連鎖を打ちたいなら自分から仕掛けず、相手がちょっかい出した時だけ応じるようにしなさい。そのようなプレーヤーはmomoken、deltaが該当する。』
1番目の記事は、いまでも私の教科書です。読んでいても違和感なく、他の情報に汚染されるのも上達の妨げになると思い、作者えぬむらさんの言う事を守りました。
2番目の記事はソースを思い出せず申し訳ありません。momokenさんはニコニコ動画でのS級リーグで見覚えがあったのですが、(申し訳ないことに)「deltaさんは知らんなぁ」ということで、お二方のYoutubeやぷよキャン記事を一通り見ることにしました。
・momoken流多重折り返し講座(https://youtu.be/uvblsdeVOvY?si=ciGSGe_OIElcaTLL
delta CHANNEL:連鎖尾、次の一手、コーチング(https://www.youtube.com/@deltas_channel/featured

ここで私は次の知見を獲得しました。
・多重折り返しによって大連鎖と中盤対応を容易にする → 左上スペースを有効活用するためとキーぷよ外しがやりやすいため
・GTR第4色は優先的に折り返しに使う → GTR第4色を座布団として使うことで、その上の連鎖の色拘束を減らす
・難しいが座布団、L字が組めるようにならないと上達に壁ができそう → いつか通る道なら難しくても最初から勉強する
・雪崩、潜り込み、という連鎖尾の定型が存在する(鶴亀は分かっていない) → このときは知識だけ
・やはり横Y字を優先的に狙う → 土台や連鎖尾が組みやすくなる

momokenさんやdeltaさんの動画は1回見るだけでは当然分からないので、お昼休みや晩酌時に日を跨いで何回も見返すようにしました。そんなこんなで、とこぷよでも7万点8万点出るようになり、レートも2300程度になりました。

一方でレート帯にマッチするのは+300~+500の人たちばかり。3回に1回パンチが当たればレートが上がる仕組みなので勝ったときにレートがグッと上がるのは嬉しいことです。しかし、まぐれで撃った2連鎖が刺さっただけなことも多く、勝った理由や再現性は取れませんでした。そこで飛車リーグに参加決意。ちょうど一番下クラスの参加要件が「レート2600以下」と書いてあり、ボロ負けも覚悟しつつも「同じ実力帯を比べて勝っている所と劣っている所を確認してみよう」とエントリーしました。



③2025年5月〜6月:レート2300台で飛車リーグ凸
いやー、忘れもしませんよ。だって対戦相手のレートが2825でしたもの。「ここって2600以下しかおらんとちゃうん?」とは思いつつ、実戦練習せねば力はつかぬと対戦しました。そのころの軌跡は、ぷよキャンの下記記事に書き留めています。
39期飛車リーグに参加して良かったので反省会する(https://puyo-camp.jp/posts/189473
【40期飛車リーグ】忘れてた、40期の反省をしよう【2025年6月】(https://puyo-camp.jp/posts/190046

最初の方こそ4-20みたいなゲームをしていましたが、だんだんとダブルスコア回避くらいはできるようになりました。本線発火をすぐできるような構築を意識するだけで惨敗だけは避けられるとわかりました。

ぷよキャンに限った話ではなく「何かを学んで分かったこと」は、どの界隈にいても書き留めるようにしていました。「読んでいて面白い」であるとか「熱心だなぁ」とか、褒められているような気がしていたからです。また、試合もできるだけ月上旬に消化するようにしていました。上旬で試合を行い、中旬で反省をして、下旬で反省点をリーグ戦で確かめる。そのような試行錯誤をしていたのです。

そうやって、チマチマを投稿したりPDCAを回していると転機が訪れました。



④2025年7月〜9月:コミュニティとの出会い
飛車リーグで当然のように0-4を決めまくった私は、当然のように0ポイント帯で41期(2025年7月)を迎えました。そんな中「実況させてもらえませんか?」と2名の方から。実況配信があることは知っていました。しかしここはC2最下位卓。「断る理由は1つもないしログが残るからめっちゃ有難いけれど何故???」と思いつつOKしました。

対戦後、配信者の方から「ウチのコミュニティに入りませんか?」とのお誘いが。断る理由はありません、上達には切磋琢磨できる仲間が必要です。ノータイムでOKし、コミュニティに入らせていただきました。コミュニティに入ってからは、割と積極的にコメントをしたり「ぷよぼ」をしたりさせていただきました。それまでは自分で反省をして自分で改善点を見つけるだけでしたが、入ってからはフィードバックや情報共有で新しい視点を発見できました。特に「発火点を埋めないような置き方」「座布団L字で中盤に備えること」を習得できたように思います。

メンバーの方からは「2700↑に行ける要素はあるがスピードに難があったり実戦経験が不十分だったりする」等の評をいただき、せっせと練習に励んでいました。そうこうするうちにレートも2600に到達しようかというところで、ひとつ障害に当たりました。



⑤2025年10月:一時中断
この時期「明らかに上手くなっている」と実感する一方で「なんか疲れたな」と感じていました。

理由は1点で「生活リズムが飛車リーグに偏ってしまった」ことです。対戦日程の調整や実際の対戦が生活リズムに組み込まれたことにより、外的要因で断らなければならない事案に申し訳なさでいっぱいだっただからです。子どもの寝かしつけにより22時以降の対戦しかできませんし、寝付かなければリスケになります。さらに自分までも寝落ちする事態が頻発しました。さすがに対戦相手に迷惑をかけていると感じるようになりました。

また、無意識のうちに生活が「家族<ぷよぷよ」になっていたこともあり、これはデトックスが必要だと思い、ぷよぷよに関わるあらゆるものをカットしていました。Switchを箱に片付け、Twitterのぷよぷよリストを外し、Youtubeのチャンネル登録も外し、Discordの通知も外しました。ぷよぷよをしていない間は、家事をいつも以上に丁寧にしたり、子どもとテレビを見たりして過ごしていました。寝かしつけしながらそのまま寝ることもしばしばでした。その間に感じたことは、ぷよぷよに無意識にリソースを割いていたなぁということです。手が空いた時は、すぐにぷよぷよに関する何かに触れていて、自分を休めることを全くしていないような気がしていました。

そうして2週間ほど経過すると、気持ちが落ち着いてきたのか、頭がクリアになってきたのか、「またやりたくなってきたなぁ」と思うように。Switchを再び手に取るようになりました。



⑥2025年11月:nona積み、新しい取り組み
11月から新しい土台に挑戦してみることにしました。理由としては3点あります。

まず、先折りGTRで特別火力が出ないからです。いや、私が下手くそなだけなのですが、後で述べるnona積みは戦術や暴発リスクが原因で飽和火力が9万程度しか出ません。私の先折りGTRも飽和火力で9万行くことは無いので、総合力と火力がウリの先折りGTRをちゃんと使えないなら拘らなくてもいいかなと考えるようになりました。

2つ目は私が無意識に飽和火力に拘りすぎるからです。中断する前は飽和が撃ちたいばかりにスキを晒した組み方をしていました。止めようと思っても止められなかったので、中盤指向を持つ土台を探すことにしました。

3つ目は自分がアグレッシブ指向であることを自覚したからです。スマブラはピチューを使い、テニスはサーブ&ボレーしたがります。囲碁でも5の5など、事を好むような布石を築きます。カードゲームに至ってはアドよりもライフを0にしたり1キルできたりデッキを握りがちです。というわけで、自分の性格にマッチするような土台や戦術を組み立てた方が一層楽しめるかなと思ったのです。

見出しにも書きましたが、新しい土台はnona積みです。nona積みの説明は下記の記事に委ねることにします。

・nona積みガイド①〜基本形〜https://puyo-camp.jp/posts/81638

私がnona積みを気に入ったのは以下の点です。

ひとつ目は後折りであること。後折りということは第2折返しが先折りの形になるということです。先折りGTRでは第2折返しがなぜか組めず十分な火力が発揮できませんでしたが、第2折返しが慣れた形であればスキなく組み上げられる可能性があります。

ふたつ目は(理論上)ツモ次第で適切な形を組めることです。例えば、先折りGTRにおいてAAAB→AA→AAと来てしまうと私にはどうにもなりません。一方でnona積みであれば同色3連鎖の換装ルートがあります。私は極められていませんが、やり方次第で様々な後折り土台や先折り換装が期待できるため、新しい土台に着手しています。

最後に座布団多重ができることです。組み方次第では折返しを座布団を含めた多重にできます。先折りGTRにおいて真っ先に練習した座布団含みの多重が使えるのであれば、習得ハードルも比較的小さいのではと考えたからです。

さて、nona積みを練習してみましたが、予想外なことに「後折り楽しいやん」と感じられました。まだ気のせいレベルかもしれませんが、先折りGTRよりも中盤のドンパチがやりやすいです。nona積みは中盤指向であるため、連鎖尾側を崩すことが強い使い方のように感じていたからかもしれません。また、攻撃スピードは明らかにnona積みの方が速いのも体感で分かりました。理由としては3連結露出が多い故に仕掛けやすいし崩しやすい、多連結故に2連鎖でも致命量のお邪魔ぷよを振らせやすいことが経験則で分かりました。お邪魔ぷよを2段→2段→2段で振らせて詰ませるのも非常に良いですし、緊急ルートを発見して相手の対応を咎める動きもいとあはれなりです。nona積みを始めて1ヶ月経ってませんがレート戦でダダ下がることもないので土台がしっかり組めれば2800↑でも戦えそうです。

一方で、まだ速攻が上手くできません。上手くできないとは「速攻保持のまま本線構築を行う」ことを指します。いまの自分は「速攻が決まれば勝ち、決まらないと意味不明な土台」という状態です。nona積みをとこぷよで練習しているとき、「あれ?この形は伸ばすこともできるけど、ここで速攻できるよね?」みたいな状況に割と出くわします。そのときに何も考えず伸ばすのではなく、一瞬手を止めて「何かないかな?」と気づく機会を増やす練習をするようにしています。

また土台の完成が非常に乏しい。芳しくない組みぷよが来たときの換装ルートが全く見えません。シュミレーターのエディタモードをもう少し活用してみようかと思います。



⑦2026年の目標
社会人になってから、1年近く継続できた趣味はぷよぷよだけでした。本当にありがたいことです。これからも自分のペースで続けられたらなと思っています。楽しく続けられることをベースに、2026年は次のようなことができたらいいなと考えています。

・対人9万点、14連鎖:8万点13連鎖は半年前に達成しましたが9万点14連鎖はちっとも出ません。けれども、これを目標にすると中盤何もしない人になってしまうので狙って決まったら嬉しいな程度にしておきます。
・レート2800タッチor2600安定:なんか行けそうなのに行けないのでストレッチな目標です。
・テキトーなぷよぼ:上達のために出稽古は必要です。



⑧最後に
自分が大学生だった頃とは違って、学習環境も対戦環境も継続できる要因でした。
先駆者の解説動画やブログ、Discordサーバーでのコミュニティ、各種リーグ戦...。これらは少なくとも当時の私では手に入らないものばかりでした。ぷよぷよ再開時は今日の時点で2400くらいあったらいいなと思っていましたが、今やレートにおいて2500を超えるだけでなく、催促や凝視といった戦術に片足を突っ込んで楽しめたのが非常に大きかったです。

いろんな人に支えられて、ぷよぷよを続けることができました。

お礼と同時にささやかながらお返しを。


実はTwitter(いまのX)において、「#nona積み練習」というハッシュタグでひたすらnona積みを練習しております。備忘録だけではなく、何かしらの知見共有を皆さんとできたらいいなという思いで投稿しています。よかったら覗いてみてください。また、ぷよぷよの相談はされても答えられないかもしれませんが、子育て・学校の宿題・就職活動なら答えられるかもしれない(笑)ので、そのような形で恩返ししても良いかなとも思っています。

それでは、レート戦で皆様とばったりお会いできることを楽しみにしております。
引き続き、ぷよらーアドカレ2025をお楽しみください。
作成日時:2025/12/02 05:23
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