日本で事業を展開する大手化学企業は、農薬事業を周辺分野から将来の収益の主軸へと積極的に再編している。日本最大級の化学グループである住友化学は、農薬事業をIT関連化学品と並んで長期成長戦略の2つの柱として公に位置づけ、2030年までに農薬事業から1,000億円程度の営業利益を目標としている。住友化学は、2025年1月にフランスの子会社であるPhilagro Holdingの株式を取得し、完全子会社とした。これは、グローバル市場における作物保護事業の直接的なプレゼンスを意図的に拡大する一環である。2024年11月には、FMCコーポレーションとEnvironmental Science U.S. LLCが、FMCのグローバル・スペシャリティ・ソリューションズ事業をEnvu Indiaに売却した。これは、高収益分野に資源を集中させようとするグローバル農薬企業の間で広まっているポートフォリオ合理化の傾向を反映している。一方、2024年2月、シンジェンタはイノベーションプラットフォーム「Shoots by Syngenta」を通じて革新的な農業ソリューションのための協業を拡大し、日本およびより広範なアジア太平洋地域の農薬市場における競争活動をさらに強化した。 日本の農薬業界で事業を展開する主要企業: