361

複垢問題

by
わいる
わいる
前提
昨日、おいうリーグでOT選手が「3」選手としても参加していたことが明るみになった。

おいうリーグとはぴぽにあ選手が主催する非公式のリーグ戦であるが、同時に最もぷよぷよプレイヤーの実力を反映した格付け戦(ランク戦)として広くコミュニティに受け入れられている大会である。

大会結果はSEGA公式の大会への推薦枠にも反映され、権威性がプレイヤーからも公式からも認められた重要な大会と言える。

おいうリーグは以下に示すように、階級制を持ったリーグ戦である。リーグ戦であるが、下位と上位は構造が全く異なる。
下位では自己申告に基づくレートを基準にリーグを振り分け、対戦する。プレイヤーの腕試し、実力の近い者とのガチ対戦をする機会として提供される。
上位では真に最強を決めるため段階的な措置が計られる。最上位のS級に挑むにはA級、マスター、チャレンジャーとトッププレイヤーが凌ぎを削る戦いで、半年〜1年を通じて勝ち抜かねばならない。
https://oiuleague.com/dai2kairuledetail.html



今回の複垢問題も、もし下位リーグで生じたことだとすれば、明るみになることも、発覚したとてして大きな問題になることもなかったかもしれない。実際のところ、既に他にやっている人がいてもおかしくないとさえ思う。
もしやっている人がいたならば、当人においては、自身が誰を傷つけているのか、自覚されたい。対戦相手を、大会を、ひいては自分自身を傷つける行為である。


複垢参戦の是非
当然だが、複垢での同一大会への参加は倫理的には認められない。複垢での参戦は、チャンスが2倍であること、プレッシャーがかからないことにより実力が底上げされること、自身同士での対戦が発生すれば都合の良い勝敗を作れる(複垢は八百長リスクを内包している)、など大会趣旨や、他のプレイヤーを毀損する行為である。
おいうリーグのルールとしては、これらの禁止事項や罰則規定は存在しないが、問題行動について主催ぴぽにあが裁量を持つこととしている。

さて、先日第二回のS級を終えたおいうリーグだが、その過程でOT選手の複垢参戦があったことが、昨日本人のXにおける謝罪文投稿により明るみになった。
OT選手は強豪プレイヤーで第一回おいうリーグのA級、マスターリーグを勝ち上がり第二回のチャレンジャーリーグ入りを果たした選手である。
OT選手は今回第二回で、プレイヤー名「3」選手として、A級から出場してしまった。今回はA級からS級まで1シーズンで勝ち上がれる大会構造となっており、その中で3選手はA級、マスターリーグ、チャレンジャー決定戦、を勝ち上がりチャレンジャーリーグまで戦っている。
つまり、チャレンジャーリーグにおいてはOT・3として2名体制での参加となっていた。
以上は私の理解であるが、事実関係に齟齬がある場合は指摘いただけるとありがたい。

今回複垢参戦することによって大会に与えた影響は大きい。詳細は以下の大会結果を参照されたいが、見ての通り複数の選手がOT選手、3選手と凌ぎを削り涙を飲んでいる。複垢によって得た有利がどのように働いているのか、疑義は尽きない。
https://oiuleague.com/dai2kaisenseki.html#challengerkettei

今回、OT選手は以下のように謝罪文を投稿した。
https://x.com/ot24242424/status/2059197866380611669?s=46&t=o1upopYjNiR-gkE8POh2CA

それを受けて、主催のぴぽにあ選手は以下のように経緯と裁定を投稿した。

https://x.com/piponeer/status/2059218394877186342?s=46&t=o1upopYjNiR-gkE8POh2CA

https://x.com/piponeer/status/2059476658974015897?s=46&t=o1upopYjNiR-gkE8POh2CA

裁定の是非について、評価するつもりはない。おいうリーグは多くの人に関わるが、あくまでも主催のぴぽにあさんの思いありきの企画であり、我々やSEGA公式はそれに乗っかっているのであるから。


裁定が甘いと感じたり、問題だと感じる人は多くいるだろうが、1人1人がおいうリーグというものをそのように捉え直すのみであり、そこに是非は無いと考える。人々の思うおいうリーグの価値が下がるのなら、それは仕方がない。ぴぽにあさんの思いが最も重要な基準となるはずである。

一方でオンライン大会の本人確認にまつわる問題は根が深い。
なりすまし、代打ち、偽名、複垢など様々な不正が現実的に防げない形で可能であり、世の中の大会や競技シーンは何らかの形で付き合っている。
例えばよくある形としては、低ランクでは一定複垢リスクを受け入れて、上位シーンには本人確認を求める、などである。おいうリーグの主催規模からして、大規模な個人情報の取り扱いまで求めるのは酷である。本質的には大会の持つ権威性と運営の体制は釣り合っていない。

今回出禁にすることも可能だっただろうが、本人が別のアカウントで参戦した場合防ぐことはできない。本人と自己同一性を持ったOTでの参戦を断たれては、アカウントを乱立して参戦する可能性もある。明るみになった際本人が困るという、不正を働かない動機を失うのだから。


今回の裁定・謝罪について
裁定のぜひは問わないし、ぴぽにあさんに責を問うことはしたくないが、本裁定がぴぽにあさんの思いを正しく反映したものになっているかは、心配している。ぴぽにあさんも正常な判断ができなかった可能性を感じる。
今回の裁定は、上記当人らの投稿の通り、OT選手に同情するところが少なからずあり、また、精神不安定な者の行動を予測できない、本人の努力を知っている等の理由により特例でのお咎め無しとなっている。
目の前の人に厳しくできなかっただけでは無いのか、他の、努力を踏み躙られた選手についてどう感じたのか。
おいうリーグ自身の価値が棄損されることはどう感じたのか。
形としての処罰が無いことは、主催にとっても、OT選手にとっても、結果的には最も苦しい処遇となったのかもしれない。


裁定に是非は無いが、謝罪には是非がある。
結果としてはOT選手が罰則なしであるため、より本人の判断に責任が伴う。
おいうリーグのあり方はぴぽにあさんの判断が尊重されるが、不正な行いにより被害を受けたプレイヤーやコミュニティへの贖罪はOT選手が負うべきものである。
本件は少し前に運営に認識されたもので、第3回募集が始まるタイミングでの本謝罪は、参加のための謝罪であると見られても仕方がないだろう。複垢参戦の動機も語られてはいなかった。(訂正:本日本人より意向の変更があり、経緯の説明と、当面の参加を自粛することが説明された。こちらの判断は尊重したい。https://x.com/ot24242424/status/2059438944866218340?s=46&t=o1upopYjNiR-gkE8POh2CA)


個人的な気持ち
私はわいる杯で運営の立場でもあるし、彼らとは既知の関わりでもあるから、このような構造に目を向けた見方になってしまうが、純粋にクリーンな大会の場を信じて、戦って、気持ち的には裏切られたプレイヤー、特に若い世代のプレイヤーには、言い表せない思いがある。詰まるところは綺麗な格付け戦を行う場というのは未だ存在してなかったというのが結論で、今後おいうリーグをそのような場に変えていくのか、そのような場を生み出すためにコミュニティが動くのか、公式に働きかけるのか、思いのある人は動くべきであろう。

最後に個人的な話になるが、ぴぽにあさんは昔からコミュニティのために身体を張っていて、ずっと応援している。
こういった裁定ごとでぴぽにあさんの思いが優先されるのは一定妥当だと思ってしまう。
嫌ならより厳格な大会を立ち上げれば良いのであり、コミュニティも公式も身体を張ってるぴぽにあさんに依拠していることは忘れたくない。その上で、今回の裁定に納得がいかず、離れていく人がいることは、受け入れねばならない。
ぴぽにあさんは今回のことでかなりの心労を受けたことであろうし、批判も受けるだろうが、心から応援したい。

OTさんについては、それほど関わりがあるわけではないがリアルでの人の良い振る舞い、プレイスタイル、わいる杯で戦国時代を武器に大きく盛り上げてくれたことは忘れていないし、好きな人間である。やったことは極めて愚かだと思うが、頑張ってほしいと思う。

再発防止の一案としては、まずはおいうリーグはこれらオンライン大会で起こる不正への対応は明文化しておくべきであろう。これをするだけで不正を行う者への言い訳の余地を減らし、運営の立場を明らかにすることで信用を得ることができる。また、あり得る不正防止策はマスターリーグ以降での本人確認による厳格化であろう。最低限複垢への抑止力にはなる。この規模の個人情報の取り扱いは個人運営レベルではやりたくないだろうが、扱える団体の協力を持って実現可能かもしれない。現状のおいうリーグでは不可能と思えるが、おいうリーグの権威性を鑑みるとこのような体制を作ることは検討できるだろう。

本当に個人的には、リーグについてできることは協力するし、ぴぽにあさんもOTさんも辛い状況で、ご飯奢って話聞くぐらいはいつでもするので、思い詰めないでほしいと思う。
更新日時:2026/05/28 00:18
(作成日時:2026/05/27 22:37)
コメント( 0 )
コメントするにはログインが必要です
シェア