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スラムダンク風にぷよぷよを語る。

by
横えび
横えび
静かにしろい、この風船音が・・
俺を甦らせる・・ 何度でもよ!!

 
 
「お前に教えておくことがある」
「教えておくこと?」
「2連鎖だ」
「なにそれ?」
「凝視しながら大き目の2連鎖で、相手フィールドを崩すことだ・・」
「なーんだ、そんな地味なの教えてほしかねーやい。庶民連鎖なんぞでチマチマ牽制なんてよ。ダセー!」
「そうか・・知らんようだな」
「?」
「2連鎖を制する者はぷよぷよを制す!!」


 
「相手よりも高得点を狙い、画面外まで伸ばしまくり、巨大連鎖で押しつぶす。これが今回の作戦です」
「相手より大連鎖を撃つだと!?そんなの当たり前だろーが!!こののんびり屋!」
「まはーらGTRを正面から受けて立つと・・?」
「タイトロープ超絶伸ばし合いを・・?」
「(にこり)真っ向勝負です・・!」


 
「ぷよぷよ好きなオールドファンなら、その名を知らぬ者はいないくらい二代目ぷよぷよ名人三須健太郎は有名であり、人気もある。明日は間違いなく、ナミキ明大前は満員でしょう。挑戦者が王者を圧倒すれば観客は沸き、拍手してくれるかもしれないね。そしていよいよ、ミスケンを倒せる所まで追い詰めたとしよう。するとどうだ・・ 突然、観客は三須健太郎の応援に回る。たとえ一時の優勢に拍手したとしても、人々は心の底では王者が全一から陥落することなど望んではいないものなんだ・・」
 


「ん?さてはオメェ、バクチ伸ばししか組めねえな・・?」
「(ビクッ)」

sakuraotaの仮説は当たっていた。横えびにできるのは凝視せずただひたすら大連鎖を伸ばし、半定型と同時消しで相手を押し潰す。それだけだった――――

「バクチ伸ばししかできねーと、発火催促されると何やっていいか分かんなくなるんだよな・・ だから、組ませねえ!」
「ぢ、ぢ、ぢぐじょおおおおおおおお!!」


 
「ミスケンさん!ぷよぷよフィーバーについては名人としてどう思いますか?」
「・・“ハロプロフィーバー”って何?新曲??」
「し・・ 知らないのか!?」


 
「我が社の財政が悪化しているのは分かっていました。分かっていても、ぷよイベントを中止したくなかった。どんどん良くなる君達の連鎖を見ていたかったからです・・・・ 私は社長失格です」

おそらく年度末を待つことなくコンパイルは倒産に追い込まれる・・
だが・・・・ ぷよぷよは負けんぞ・・・・!!

 

「現時点で君には、複雑な凝視や催促はできないだろう。その状態で君は、本線を即打ちすると言う・・・・ 横えび君、これは逃げじゃないのかね?」
「ちがっ・・!」
 

 
何万回も組んできた弥生時代だ・・ 体が覚えてらっ!

 

「ひとつ教えといてやるぜ」
「む?」
「ぷよぷよは算数じゃねぇ!」


 
「横えびです。ぷよ歴は4年目で、今までは主に神奈川でスコアアタックをやっていました。よろしくお願いします。」
「(大丈夫か・・?こんな頭の弱そうな男が・・・・)」
ナミキへ通い出した23年前の横えびは、階段積みだけの平凡な男だった・・ 少なくとも私にはそう思えた。特に乱戦や大連鎖に強いわけではない。学歴やルックスも並以下。連鎖遣いとしての存在感という点では同世代の真音ぱの、ひげぷよまんなどとは比べものにならなかった。
案の定、野試合でナミキメンバー達に何度もブッ飛ばされる横えびを見て、「高段者どころか、初段も到底ムリだ」と私は言った・・ ぷよらーにはショックな言葉だ。

横えび「・・・・」

「(悔しくないのか?)」
そうではなかった。ナミキが閉店し、ナミキメンバーの大半が引退してもなおぷより続ける横えびを見て、横えびが何も持たないぷよらーではないことに私は気付いた。あいつはぷより場に恵まれる強運と・・ 途方も無く長い連鎖寿命を持っていた。

 

お前のために藤江対戦会があるんじゃねぇ、藤江対戦会のためにお前がいるんだ!!


 
「キミの勝ち試合は、主に大連鎖と速攻。年末大会であのdelta君と戦った時に、本線即打ちで勝利しているね。スコアアタックでは、600ブロック台後半で100万越えしたこともあった。 ・・これがどういうことかわかるかね、横えび君?」
「天才?」
「いや、君は極めて単純な試合でしか勝利できないということだ」
「・・ななな、なんやとコラァ!!」

 
 

「おいオヤジ!オレの出番はまだか?
さっきから若い奴にばかり稼がせてる気がするぞ。」
「もちろん来ますよ、5色面の切り札としてね・・」
「(キリフダ・・?)」
「さあ今日は、うろこさかなびとが絶好調のようだ・・ 逆転されそうですよ」
「おい!ちょっと待て、対うろこで失敗しちまったら切り札なんて必要ねーんじゃねーのか!?また騙そうとしてるんじゃ・・」
「(ギクッ!)」

 
 
最初は威嚇だったんです・・ 相手を怯ませるための・・
2ダブを打ち込めば相手は腰が引けて大連鎖を諦めるようになる・・
潰すつもりはなかった、それが初めてまともに入ってしまった・・
威嚇にも一歩も引かない勇気を持った相手だった “白い悪魔”こと、IPSのしろま会長でした
それでもスコアラー達がNOV式やkenny式を組んできたから2ダブを打ちまくり、多くのぷよらーを死に至らしめた
自分の中で正当化された・・ 私には2ダブ催促より強い連鎖はないからです
その日から私に、変なアダ名がつきました drapomさんも聞いたことがあるかも知れませんね・・
“スコアラークラッシャー”・・・・

 
 

はいあがろう ぷよぷよにはまり狂ったことが、いつか大きな財産になる・・・・
 
更新日時:2018/06/11 23:29
(作成日時:2018/06/11 23:29)
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