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中盤戦の重要性と土台の違いによる中盤戦のやりやすさ、やりにくさ
by
ラッティー
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はじめに
この投稿内容は本戦がそこそこ組める(調子がいい時で対人戦13連鎖くらいまでは打てる)中級者向けです。そもそも中盤戦は本戦が組めないとあまり意味がありません。筆者の実力はぷよクロで言うとレート2800前後です。「その考え方は間違ってるんじゃない?」などの意見がある場合はコメントしてくださると嬉しいです。また、ぷよの用語を多く使用しているため、わからない方は各自で調べてもらえると助かります。上級者が感覚で理解してそうな部分を上手く言語化出来たらいいなと思っています。
投稿内容
・中盤戦とは
・中盤戦をするための必須技術(キーぷよ外し)
・土台の違いによる中盤戦のやりやすさ、やりにくさ(
1番書きたいとこ!
)
・まとめ
・中盤戦とは
後打ち有利の法則に基づき、催促、対応などをおこない
相手に本戦を先打させる
ことを目的とした戦術です(相手の本戦が遠いのを見て2ダブを打つ、などの行為も中盤戦です)。
文字だけでは伝えにくいため、図を用いた実戦形式で説明します。左が1P、右が2Pです。
今1Pが4列目緑から催促の2ダブを打とうとしています。これに対して2Pはキーぷよ(次の項目で詳しく説明します)である青が乗っているため対応手がなく、また発火色である青が来ていないのを見て、4列目赤からの緊急発火を試みようとしています。(お邪魔ぷよ計算はスコア÷70なので、この2ダブは落下ボーナス込で3段強降ります。)
2Pは赤の大量に引くことができ、4列目の赤から本戦を打つことに成功しました。これに対して1Pは相手の本戦が終わるまでに本戦を伸ばします。
1Pは2Pの本戦10連鎖に対して11ダブを組むことに成功。
2Pは1Pに本戦を打たれてしまったので、さらにセカンドを組まなければなりません。今回は上手く組めましたが、それでも最終スコアは1P:64220点、2P:61160点となり返せませんでした。スコア差は3060点となり岩1個半程度の差になります。
なぜ2Pが負けてしまったのか考えてみましょう。右図は1P、2Pそれぞれの時間軸です。1Pの催促に対して2Pは本戦を打っています。そうすると1P側には本戦を伸ばす時間ができてしまい、結果的に2Pよりも大きい本戦を組むことができます。これが後打ち有利の法則です。では2Pはどうすればよかったか。キーぷよを早い段階で置いていなければよかったのです。
1Pの2ダブに対して、2Pがキーぷよである青を1列目に置いていなかった場合、2Pは4連鎖の対応手を作ることができました。こうなると2Pが中盤戦で有利を取っていたかもしれません。
(そもそも2Pのキーぷよが乗っていなかった場合、1Pの2ダブは飛び込み気味になるので打ってこない可能性もありますが今回は考えないでおきましょう。)
・中盤戦をするための必須技術(キーぷよ外し)
キーぷよ外しについては、他の方も説明されているので省略しようかなと思ったのですが一応書いておきます。
キーぷよとは、
大きい連鎖(主に土台)に繋げるためのキーとなるぷよ
のことを指します。左図でいうと1列目5段目の赤がキーぷよとなり、2、3列目の緑からの本戦が確定します。この本戦に繋がっている連鎖の領域を確定領域といいます。
先程の連鎖をこのように伸ばしてみるとどうでしょう?2列目の赤から発火してもキーぷよが乗っておらず、2連鎖で止まり本戦に繋がりません。
これがキーぷよ外しです。キーぷよを外しているだけでも戦術に幅が出ると思います。是非習得しましょう。
キーぷよをを外すといっても左図のように伸ばすのは基本的によくありません。1列目が溝になりがちで飽和の連鎖数が下がってしまいます。右図のように、1列目はなるべく溝にならないように心がけましょう。
プロぷよらーでもあるTomさんが以前キーぷよ関連について詳しく解説してくださっているブロマガがあるので、興味がある方はこちらも参考に。
http://ch.nicovideo.jp/tom_nadja/blomaga/ar919395
(勝手にリンク貼っていいのかな?)
・土台の違いによる中盤戦のやりやすさ、やりにくさ
中盤戦について、定型土台である階段積み(以下「階段」という)、鍵積み(以下「鍵」という)から、最近人気の不定形土台であるGTR、新GTR、サブマリン、だぁ積みの6種類の土台について自分なりに考察してみました。(弥生時代も入れたかったのですが、中盤戦という意味では新GTRと似ている点が多かったため省略します。)
図の土台名の下に書かれている数字は、土台に使われているぷよの数です(ここでいう土台は折返し付近までの完成のことを指します)。
筆者個人の考え方として、基本的には土台が大きいほど火力が出やすいと考えています。しかし、
土台が大きい=中盤戦に入るのが遅れる
ということにもなるので注意が必要です。
・階段について
土台の完成までに25個 (本戦確定までには27個)程度のぷよが必要であり、土台の完成までに非常に時間がかかります。そのため一番単純でわかりやすく、大連鎖を狙いやすい形ではありますが、実戦ではなかなか組ませてもらえません。
先程のキーぷよの話を階段に適用させると、図1の1列目の黄色がキーぷよになると思います。しかし折り返しの青まで中盤で使ってしまうと図2のようになり、相手に催促や本戦を打たれた場合1列目からの本戦修復はゾロを引いてもほぼ不可能となってしまいます。
仮に図3のように青ゾロ、青赤、青赤のようなツモを引けたなら修復出来ますがまず引けません。
一応図4のように2列目から伸ばすことも可能ですが、飽和の面で不安要素が残ります。
階段で戦う場合は図5のように折り返し付近のぷよを優先して置きましょう。また、キーぷよは青と黄色の2つを外しておいたほうが形を維持しやすいと思います。
・鍵について
鍵も階段と同じで、定型に分類される連鎖です。こちらの土台も完成までに26個 (本戦確定までには27個)程度のぷよが必要であり、土台の完成までに非常に時間がかかります。
キーぷよの話を鍵に適用させると、図1の1列目の8段目の青がキーぷよになると思います。しかし折り返しの赤まで中盤戦で使ってしまうと図2のようになり、相手に催促や本戦を打たれた場合緑、赤ゾロ以外での修復が困難になります。ただ、ここで階段との違いがでてきます。図3のように土台2列目の黄色をL字にしておくことで、折り返しの赤まで中盤で使ってしまった場合でも、緑、赤ゾロ以外で黄色を使ったリカバリーをすることもできます。
また図4のように土台4列目の赤をL字にすると、連鎖尾側を崩した4連鎖の催促、対応を狙うことができます。このように鍵は階段と比べると自由度が高く、実戦で使いやすい連鎖と言えます。
鍵でキーぷよ外しをおこなう場合は図5のように赤と青の2つを外しておいたほうが形を維持しやすいと思います。例外として、土台2列目の黄色がL字になっていたら赤まで乗せていても大丈夫だと思います。
筆者個人の意見としては、鍵はキーぷよ外しより連鎖尾対応のほうが強そう。
・GTRについて
現在先折りでも後折りでもおそらく一番人気の土台です。筆者も最近は先折りGTRメインで組んでいます。
土台完成までに必要なぷよは19個程度であり定型と比べると3~4手ほど少ないです。
キーぷよの話をGTRに適用させると、図1の1列目の7段目の赤がキーぷよになると思います。この赤を外して連鎖を打つと、図2のようになり残しがきれいです。ここで相手に本戦を打たれたとしても伸ばしやすい地形だと考えられます。
GTRは折返しこそ簡単ですが、連鎖尾側の派生が非常に多いです。図3でいくつか例を上げていますが、実際はかなりの数があります。いつくか覚えなければ火力を出すことは困難です。今の時代GTRを使う方はたくさんいらっしゃるので、自分にあった伸ばし方をする人の動画を探してみましょう。連鎖尾がどうしても組めないという方は後折りGTRという選択肢もあります。後折りのほうが土台はきれいにまとまりやすいです。手順についてはこちらもたくさんの方が動画を上げていますので探してみましょう。
GTR(他の土台でも基本的に同じことが言えます)を作る上で注意してもらいたい形が一つあります。それは図4のような折り返し部分が2連結になる形です。この形にするとキーぷよである赤が2個必要になるので、キーぷよ1つ置いて即発火、ということができなくなってしまいます。またキーぷよを1つだけ置いた状態で単発を受けてしまうと図5のようになることもあり、お邪魔1個で本戦が繋がらなくなることもあります。図6、図7のように形や手順を変えてなるべく3連結にしましょう(図7は関東積み)。
GTRでキーぷよ外しをおこなう場合は図8のように色が噛み合う場合は座布団を狙うのが強いです。座布団は数が多いほど凝視されにくく、また割と自由なところで連鎖を止めることができます。どこで止めるかを自分自身が連鎖数を見誤らないように使っていきましょう。
・新GTRについて
こちらもGTRに次いで人気と言ってもいい土台です。土台完成までに必要なぷよは20個程度であり定型と比べると3手ほど少ないです。
キーぷよの話を新GTRに適用させると、図1の1列目の7段目の赤がキーぷよになると思います。この赤を外して連鎖を打つと、土台がそのまま残ります(図省略)。新GTRはGTRと比べると折り返し付近の自由度が高く、キーぷよを1列目、もしくは2列目に置くと土台に繋げることが出来ます。また、図2のような地形のいい2ダブを構える事もできます。組み替えることで図3のように本戦にも移行できます。
新GTRもGTRと同様に連鎖尾側にはかなりの数があります。自分にあった伸ばし方を探してみましょう(図省略)。
新GTRは折返しの高さが2段目なので使いにくいという方もいると思います。そんな方は図4のように新GTRの上にL字を作り、座布団L字の形を作りましょう。さらに3列目4段目を適当な色で埋めて上げます。土台完成まで必要なぷよは25個程度になり増えてしまいますが地形が整います。
図5のように組み換え次第では下の緑のL字まで催促、対応に使えるというのが定型土台と違うところです。
・サブマリンについて
今でこそ使う方は減りましたが人気の土台の1つです。組み方次第ではカウンターも狙いやすい土台ではありますが今回は図1のような形について考えます。
土台完成までに必要なぷよは15個程度であり今回紹介する土台のなかで完成が最も早い土台になります。
キーぷよの話をサブマリンに適用させると、図1の1列目の6段目の赤がキーぷよになると思います。この赤を外して連鎖を打つと、土台がそのまま残ります(図省略)。
基本的に新GTRと同じことが言え、図2のように2ダブを構える事もできます。土台の完成が早く、早い中盤戦を仕掛けられるという利点はありますが、序盤の早すぎる2ダブは相手の即本戦に対して非常に弱いので注意が必要です。
サブマリンは土台にしては折り返しが低すぎるので、図3のように座布団L字にしたほうが扱いやすいと思います。さらに3列目3段目を適当な色で埋めて上げましょう。土台完成まで必要なぷよは20個程度なり、多少増えますが中盤戦に入る速さに関しては問題ないでしょう。土台の上を平地にすることで図4のようにGTRと同じような座布団を狙うことができます。
またサブマリンは連鎖尾が非常に入れやすい形です。興味のある方は調べてみてください。
・だぁ積みについて
昔から使われている土台の一つです。L字が4つ並んでいるのが特徴的で、序盤のツモ次第では折返しの向きを変えたり鍵への変形が出来たりもします。興味のある方は調べてみてください。
だぁ積みの土台完成までに必要なぷよは19個程度であり定型と比べると3~4手ほど少ないです。
キーぷよの話をだぁ積みに適用させると、図1の1列目の8段目の赤がキーぷよになると思います。この赤を外して連鎖を打つと、土台がそのまま残ります(図省略)。
だぁ積みは1列目の3段目が凹んでいる形になっているため、ここで相手に催促や本戦を打たれると伸ばしは少し難しいかもしれません。
中盤の色が噛み合わない場合は、図2のように青から伸ばしにいくことも出来ます。ここの考え方は、鍵のL字との複合の考え方に似ていると思います。
折り返しのちぎりを減らしたり、折り返しの凹みを嫌ったり、折り返しの完成を急ぐ人が図3のように緑赤を縦置きすることがあります。左下の緑はゴミぷよになりますが、ちぎりによるタイムロスを無くす役割と、折り返しの凹みを解消してくれる役割を持っているため意外と強い置き方です。また土台の上が平地になることで、図4のようにGTRと同じような座布団を狙うことができます。
・まとめ
6種類の土台について考察してみた結果、筆者なりに中盤戦がしやすそうだと感じた土台の共通点はこちらです。
・土台のぷよ数が21以下→中盤戦に出遅れない程度の土台の大きさ
・折り返しの高さは3段目→ 〃
・折り返しが3連結→キーぷよ外しがやりやすい
・折り返し付近に凹みがない→キーぷよ外しで催促、対応したあとの残しがいい 座布団をつくりやすい
今回紹介した土台でこれを満たせる土台はGTR、サブマリン、だぁ積みになります。他の土台が弱いというわけではありませんが、この3
つの土台は中盤戦に適した土台だと筆者は考えます。
4つの要素を満たせる土台を筆者なりに考えてみました。
図1:座布団L字の同色連鎖ですね。弥生時代の派生系で使っている方をよく見かけます。
図2:名前は、、、うーん、座布団L字で折り返してるだぁ積み?サブマリンの派生でもいい気はします。この形は普通に使いやすそうです。
図3:ちょっとマイナーな土台、LLRですね。Lが2つと逆向きのLが1つあることから付けられた名前です。この形は連鎖尾が難しそうです。
図4:これも名前が分からないので調べてきました。一応LLRの派生のようです。LLRと同じく連鎖尾が難しそうです。
図5:、、、名前あるのかな?あったら教えてください(笑)この形は連鎖尾入らなさそうです。
ここまで読んでくださってありがとうございます。土台と中盤戦の関係を書いてみましたがいかがでしたでしょうか?この考え方が絶対という訳ではないので、「こういう考え方もある」程度で理解してもらえると嬉しいです。
更新日時:2018/10/03 16:07
(作成日時:2018/10/03 15:58)
カテゴリ
中級者向け
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