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Q:プロって? A:ああ!(クッソ長いので注意)

by
shokutama
shokutama
まずwikipediaからの引用したプロの定義。

しかし、日本語としての「プロ」という言葉には、派生として以下の意味が含まれる。
  1. 「認定プロ」のこと。統括する団体が認定した人。プロゴルファープロボクサーなど。多くの団体では賞金支給の対象になる。
  2. 専門家のこと。ある分野について、専門的知識・技術を有しているひと。
  3. そのことに対して厳しい姿勢で臨み、かつ、第三者がそれを認める行為を実行している人。
  4. 複数のグレードがある場合、高機能、高耐久性として上位バージョンや装飾を廃した下位バージョンとしてつけられる

ぷよの場合、1ですね。3に当てはまる人物もいるかもしれませんが、この界隈ではそういう人をプロフェッショナルという風潮はありません。実力オンリーの世界・・・実力・・・、ここで苦言を呈することではないのでやめておこう。
ともかく1の条件をみたすにはJeSUの認定ライセンスを持つ人のことをプロと呼ぶでしょう。

プロになるメリットは何か考えましょう。
第一に賞金がでるチャンピオンシップへの参加資格が得られることでしょう。調べた限り優勝者には30万の賞金が用意されているようです。30代サラリーマンの平均月収くらい?(年収450万ほどらしいですが詳しくは私にはわかりません、なんででしょうね?


第二に知名度があがります。
ライブストリーミングなどで自分のプレイを見てもらえる可能性が高くなります。自分が見ているポケモン配信者曰く(YOUTUBE登録3500)「1年間で10年分のニコニコプレミアム登録分くらいになった」とのことなので副収入としては・・・微妙?まあこれは人間的魅力であったりプレイの魅力であったり配信時間など、色々な要素に左右されるので一概には言えませんね。お小遣い稼ぎ程度にはなるのではないでしょうか?


第三に・・・第三に・・・あれ、もうない?

・・・さてここまでで得られる
金額、ぶっちゃけ賞金、その他の副収入のみで生活できるか ということについて考えましょう。ぶっちゃけ専業なんて無理ですよね。はじめの一歩でも日本の上位ランカーの青木、木村もバイトしてますし。ただ世界チャンピオンの鷹村は完全にボクシング一本で生活できてますし、賞金額がもう違うわけですね。
漫画の話だとリアリティにかけるのでプロゴルフの賞金について触れます。
今年の男子の賞金王、今平周吾選手の獲得賞金は1億4000万。すげえ。

下位層に眼を向けてみましょう。先ほど30代男性の平均年収は450万ほどと述べましたが、純粋にツアーの賞金だけで、つまり実力と結果を評価されてこの額に至るまでにはどれほどのランキングに属している必要があるのでしょうか?

正解は114位でした(今年度の場合)。男子プロゴルファーは4、5000人ほどらしいですので、上位2.5%だけが平均的日本人の生活をトーナメント賞金で得ることができるわけですね。
加えて企業などとの
スポンサー契約、ゴルフクラブなどのアドバイザー料もありますのでなんだ結構皆食えてそう・・・





んなわけあるか。
ツアーにフル参戦するにも年間500万ほど必要だし、そのツアーに参加するのもシード権、主催者推薦がなければ参加できない。男子の場合賞金ランク75位までに所属してなければシード権を得る権利すらない。

いつまでゴルフの話してんだよ、といわれそうなので言いたいことを示すとしよう。



私が言いたいのは
競争率とそれに対するリターンである。


先ほど日本の男子プロの上位2.5%が実力と結果を評価されて平均的な生活を送れるといったが、現実はもっと非情でそれこそ、

歯を食いしばってトレーニングをし、練習で技術を磨き、スポンサー契約を得るために自分を売り込み、精神は磨耗しきりそれでも自分自身、周りのためにというプレッシャーの中、大会に参戦している人間でも1%しかそれに見合ったリターンを得られない

さらに言うなら日本のゴルフ人口は5500000人もいる、インパクトを出すために漢字表記しなかったが、五百五十万のうち上位0.01%のプロのうち、さらに1%としかリスクに対してそれ相応以上のリターンを得ることが出来ないのだ。

もちろん全員が全員、金銭的リターンを得るためにやっているわけではない、ガチ競技勢は相当数の人数がいるが、プロになることを希望しプロテストを受けるのは600人ほどだそうだ。少ないと思うかもしれないが、ガチ競技勢の中にプロになることすら叶わない、自分には無理だとあきらめていった人間がどれだけいるのだろうか?


話をぷよぷよに戻そう。今日本のぷよぷよ人口はどれくらいだろうか?SFC版ぷよぷよ通の売り上げは117万本だという。
対してEスポーツの売り上げは・・・最初の3日で6万ほどでまあ多めに見積もって10万本。これを現在の競技人口と仮定しても、
完全にこれ日没っする側のコンテンツだなこれ。ましてやオンラインでガッチガチに遊ぶ、AC版の対戦会に出る、もっというなら色々なレベルの人とプレイして満足な勝率を得られる人間なんてもはや1000人もいないのではないか?


このサイトの登録人数が3000人ほどで、実際に大会に参戦できるのが(会場のキャパ、公平性、時間的制約を鑑みれば仕方ないのだが)100~200人程度。この中から0~4人プロになれるわけだが・・・競争率で言ったら
4%以上もある。しかも現時点では無尽蔵に増えていき入れ替え戦などはない。入れ替え戦を行う予定があるならすでに衆知させられてるはずだ。
プロの中から優勝賞金を得る競争率を考えてみよう。前回大会が24人によるトーナメントだったので、実力などを無視すれば
4.2%で優勝賞金を得られるわけだ。三位までは賞金がでるので賞金がでるところまでというなら12.5%。

ふむ・・・

具体的な計算に入ろう。このゲームにおける、現在非プロの人物がこのゲームで賞金を得るための確率だ。
プロになれる人数は固定して
4人、競技人口は10万人、現在のプロ数は23人、0次予選(参加するための抽選)落ちはない、最終トーナメントに参加したのは24人と仮定しよう。

プロになるためのトーナメントにはプロも参加してるが、全体の人数からみれば誤差なので無視。まずは10万人のうち、上位27位になることを考えよう。27/100000=
0.027% である。倍率で言えばゴルフの3倍の確率でプロになれる。
そして最終トーナメントで3位以内に入る確率は・・・えーと24→16→8→4→2になるから・・・○4つと×1つの順列で後ろ二つにだけ×がついていいから・・・5/32-3/32=1/16=
6.3%なので、0.027×0.063=0.0017%。恐ろしく低く見えるかもしれないが、3倍ゴルフのプロになるより楽にプロになれるし、賞金をえるなら6.3倍ちょろい。

先ほどの450万を30代男性の平均所得としたが・・・年に5回大会があり、年間ランキング上位者大会、こちらは優勝賞金が100万なのでこの大会自体に普段の大会の3回分の価値があると仮定すると、年8回賞金をえるチャンスがあるというわけだ。この8回分の大会だけで450万を稼ぐには、3位までに賞金が入るのなら3位の賞金を1回55万以上 に設定しなければならない。現在の11倍だ。

Eスポーツにも種類がある。2016年のLoL、League of LegendsのWorld ChampionShipsでは優勝賞金は2億2000万円
も出ている。国内に限るのであればshadowverseの1億1000万円 という例もある。
ならぷよで出来ないの?と思われるかもしれないが現状不可能である。
ご存知の方も多いかもしれないが景品表示法による規制、消費者庁の勧告(基本無料のゲームであること、課金の多寡がゲーム性をきめないこと)を考えれば無理だということはすぐにわかる。そもそものプレイ人口であったり、そもそも企業側が得ている利益に差があるとかそういうこともあるが。
問題はそこではない。

それはぷよぷよというコンテンツの興行性にある。JeSUは慈善組織ではない。プロライセンスを発行する組織は何らかの手段で収入を得なければならない、当たり前だ。そしてその収益の中から収益への貢献として大会賞金がひり出されるわけだ。
そう、
収益への貢献 である。つまるところプロ大会というのはショウであってプレイヤーはショウを盛り上げなければならない。そしてそれをみた人間が「このコンテンツには金をかける価値がある」と判断されて初めてカネになるのだ。
先ほどあげた二つの例も、海外大会などの採用されたほかのEスポーツも、興行として
先ほどのゴルフの例えもそうである。大会視聴者、大会スポンサー、選手各々のスポンサーが「金をかけていい」と思うから賞金がでる。収入ができる。
うまければうまいほど評価される

ぷよぷよというゲームではうまければうまいほど一般人からはドン引きされる。ぷよぷよは、わかりやすい指標が大連鎖くらいしかない。ゲームとしてシンプルなのに、レートでちょっと勝ってますよMAX10連鎖できますよ、というガチ層からすればまだまだ初心者だなって思えるレベルでもあまりやらない人間にとっては、常軌を逸している。とにかくいっぱい積んでるだけで異様で気持ち悪いのに、「あ、催促打ちますねー」「○○さんはGTRで、△△さんは弥生ですねー」「二ダブに対して、二トリで返すー」などとわけのわからない世界を展開されたら、耐性のない人間はリタイアだ。もちろんそれは我々にはたまらん、垂涎物の価値があるのだが。

思うにぷよぷよというゲームは一度広く浅く根付いたがゆえに、あまりに深すぎる闇がおそろしいものにみえてしまってるのではないか。我々ぷよらーにとって黄金の価値を持つものはお世間様からはうまい棒でしかない。10円である。消費増税されてようやく11円である。

そのゲームで、このゲームにカネをかけてもいい と思えるだけのパワーが、収益に貢献するパワーが、

売り上げも総プレイ人口もわかりやすい魅力もゴルフや将棋のような歴史も一般受けのよさも多くの現在ゲームに興味をあまり持っていない人をひきつける格ゲーでいうとこのウメハラ的存在もカリスマも、何もかもが足りていない
このぷよぷよというコンテンツにあるだろうか?
少なくとも、現時点でこのゲームはそんなに高く評価されていない。我々の黄金は、世間から見ればただのうまい棒でしかないのだ。(念押し)
中級者以上がもつ連鎖技術、凝視などのテクニック、駆け引きのうまさといったぷよらーの能力は、説明がなければ他人に伝わらず、商品としての価値はほとんどないと判断されている。

いい加減まとめに入ろう。まーた無駄に長くなった。


興行性の低い、そんなゲームでたつきの道を立てるなんて、生計を立てられるなんておかしいと思わないか。
プロになって、プロとして血反吐を吐く思いで、実力と結果だけを評価される世界で自分自身のすべて以上のものを差し出してようやく得られる30代男性の平均年収を、ゴルフの18.9倍ちょろいこのゲームで得ようなんて図々しいと思わないか。




結論:このゲームはプロになっても食えない。食って生きたいのなら、己自身の価値、ゲームの持つ価値をスポンサーに示し、差し出せ。


俺はこのゲーム好きだよ。楽しいよ。
 
更新日時:2018/12/30 07:12
(作成日時:2018/12/30 07:12)
カテゴリ
日記
コメント( 21 )
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gesoir91
gesoir91
2019年1月1日 3時54分

 しつこく何度も大変申し訳ありませんでした。
 私と違う意見を真っ直ぐ持っていらっしゃる方との話でしたので、私としては大変有意義でした。

hdn060
hdn060
2019年1月1日 8時11分

>Eスポーツにも種類がある。2016年のLoL、League of LegendsのWorld ChampionShipsでは優勝賞金は2億2000万円
も出ている。国内に限るのであればshadowverseの1億1000万円 という例もある。
ならぷよで出来ないの?と思われるかもしれないが現状不可能である。
ご存知の方も多いかもしれないが景品表示法による規制、消費者庁の勧告(基本無料のゲームであること、課金の多寡がゲーム性をきめないこと)を考えれば無理だということはすぐにわかる。Eスポーツにも種類がある。2016年のLoL、League of LegendsのWorld ChampionShipsでは優勝賞金は2億2000万円
も出ている。国内に限るのであればshadowverseの1億1000万円 という例もある。
ならぷよで出来ないの?と思われるかもしれないが現状不可能である。
ご存知の方も多いかもしれないが景品表示法による規制、消費者庁の勧告(基本無料のゲームであること、課金の多寡がゲーム性をきめないこと)を考えれば無理だということはすぐにわかる。

この点に関して、法律上の問題は認定プロ制度によってクリアされてる(要らない説もある)という認識だったのですが間違ってますでしょうか?
ボーダーが10万円のところ100万円の大会も開けてますし。

いやらしい話をすれば、SEGAのお偉いさんのメンツも関わってくるという大きなプラス?もありますしそこまで悲観的な要素ばかりではないと個人的には思っています。

shokutama
shokutama
2019年1月2日 0時9分

はい、間違ってません、プロ制度の導入で賞金額をあげることは可能です。書いてるうちにそれいれるのを忘れてました。
読んでいただいたとおもいますのでわかるでしょうが、問題はそこではないってことですね。
SEGAのお偉いさん・・・なぜか期待できないのはどうしてでしょうねw良くも悪くも期待を裏切ってくれるのを祈りたいです。うまく売り込んでもらいたいですね。

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