普段GTR折り返しを組み慣れている人は、カギや階段などの定型の折り返しを作ろうとしたときに端っこの列がへこんで伸ばしづらい形になる手順にしてしまう事があります。その原因と解決策を書いていきます。
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まず、GTRとカギと階段の一般的な完成形を見てみましょう。
GTRは形が完成した時点で端がへこんでいないので、折り返しの頭を伸ばしやすいです。
赤以外の何かと緑を1列目に縦置きすればとりあえず伸ばすことが出来ます。
一方で、カギや階段は形が完成した時点では端がへこんでいます。
なので、GTRのように一手で素直に頭を伸ばすのはゾロツモでも来ない限り難しいです。
では、そもそも何故へこんだ形になるのか。
へこんだ形を目指しているからです。
言うまでも無く当たり前の話ですね。
目指す形は、もう少し積んだ後の形です。
目指す形はこのように端がへこんでいない形です。これらの形を目指していないと、端がへこむ手順になってしまう場合があります。
では目指す形を修正できたところで、実際にこれらを組むためには手順をどう修正すれば良いのかを書いていきます。
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例を見ていきましょう。まずはカギから。
この時、端がへこんだ形を目指していると真ん中へ置く手順になります。
端がへこまない形を目指すと、左へ寄せる手順になります。
青が縦三にならないので、最終的な完成形は大体こういうイメージになります。勿論別の形でもいいです。
次は階段。
端がへこんだ形を目指していると、真ん中と右へ振り分ける手順になります。
端がへこまない形を目指すと、左へ寄せる手順になります。
緑をL字にしないなら完成形はこういうイメージになります。勿論他の形でもいいです。
GTRはここまで高く完成形をイメージしなくても下三段で終わるので、折り返しを作るだけなら難易度が低いです。ただし、フィールドの左上をちゃんと使い切れないと飽和火力でカギや階段に負けてしまうので、折り返し手順の練習の代わりに多重折り返しや上部の伸ばしの練習が大事になってきます。
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おまけ
手遅れになった時端をへこませて積んでしまった時の対処法も考えてみましょう。
例えばこうなってしまった時。この場合は、組み換えでキーぷよを使って別の形の連鎖にしましょう。
こうなってしまった場合に隙無く折り返す方法としては、私の知る限りこれが最も良いです。
この組み替えは先折り土台手順で第二折りを作る場合にとても有用なので、先折り土台を使う方は第一折り返しが安定して組めるようになったら是非練習してみてください。
へこみ理論、面白いですね。確かにへこみをつくるとツモ選びまくりちぎりまくりでなかなか断崖絶壁から抜けられないのはあると思います。
今回はへこんでしまわないよう処理することが重点でしたが、その処理にまわすか、本線の他の部分に使うかの優先順位があるとより分かりやすいと思います。
これは一応試合序盤の土台構築の想定ですが、私が考え得る限り、わざわざ折り返しを一列だけへこませる手順を採用するメリットはありません。なので、カギや階段の先折り土台構築おいて優先順位はこれが最優先であり、変わる事はありません。
もしかしたら余程ツモが偏った場合はへこんでしまうこともあるかもしれませんが、それは"へこんでしまった"であって"へこませた"ではありません。