さて、本日取り上げるのは、
双葉社『す~ぱ~ぷよぷよ必勝攻略本』
1994年1月21日第1刷発行
協力/(株)コンパイル、(株)バンプレスト
スーパーファミコン版のす~ぱ~ぷよぷよの発売日が1993年12月10日だったことを考えると、
予め準備しておいて早々に出版したということになるんでしょうか。
それでは、目についたところを適当に羅列していきましょう。
「ぷよの消えるパターン」
「パターン1」
「パターン2」
「パターン3」
「パターン4」
「パターン5」
「パターンは全部で15種類」
「パターン1~3までの3つは~中略~左右、上下に反転する。」
4連結の形状を指す語は「パターン+数字」だった。
S型とZ型などの反転する形状も、同じパターンという分類だった。
「3連鎖の例」
図解はあるものの「階段積み」の語はなかった。
3連鎖の例として、既にGTRの原型があるのが非常に興味深い。
「おじゃまぷよの法則」
「得点計算方法」
現→おじゃまぷよ算
相殺のない時代ではあるが、連鎖回数や個数による計算式は公開されていた。
「できる限り大きな連鎖を作ってみよう。」
黄色発火からの多連結4連鎖ダブルの図があったが、紫の雪崩まであと一歩だった。
「おじゃまぷよを利用した連鎖はマスターできただろうか?」
「3~4連鎖を連続で起こせると強い!」
「2連鎖をはさんでもいいが、やはり3連鎖以上を作りたい」
おじゃまぷよを利用して連鎖を作るという考え方、連続して攻撃を仕掛けるという考え方はあった。
2連鎖による時間の短さより、3連鎖以上の火力が優先されていたらしい。
「どんどん連鎖の仕掛けができていくぞ。」
土台ぷよ、仕掛けぷよを含めた連鎖全体を指して「仕掛け」という語が使われていた。
「ハーピー式(?)積み方も覚えておこう」
現→ハーピー積み
「2連鎖が起こりやすく防御力がアップするので、参考までに覚えておくと、使えるかも。」
「ハーピー積み」の語はまだなかった。
高く積むと防御力が高いという考え方はあった。
「ここは3連鎖連続攻撃あたりがベター。量より速さなのだ。この際、2連鎖でも構わない」
量より速さ、といっている盤面であっても、2連鎖<3連鎖だった。
「素早く作れるのならば、3連鎖のほうがベター。」
「消えるぷよが多いのならば、2連鎖ももちろんOKなのだ!後はスピードアップだ」
基本的には2連鎖<3連鎖だが、多連結2連鎖ならOKだったらしい。
「ハーピーのような両側にぷよを積むやり方も、参考になるぞ。守りに力を入れることも時には重要だ。」
「これが両端積み!やり方がわからない時は、ハーピーのプレイを参考にしてみよう」
「両端積み」のルビは「りょうはしつみ」。
「彼のおじゃまぷよを消している時間を無駄にしない事も、ポイント。」
時間で有利を取るという考え方はあった。
「余裕ができたら、シェゾの様子をうかがってみよう。調子が悪そうなら、連鎖を大きくする」
現→凝視
相手の盤面を確認して手を作るという考え方はあった。
ただ、形が悪い相手に対しても、短い攻撃より連鎖を伸ばすことが奨められていた。
「3連鎖が1回でも決まったら、すぐに2連鎖!このコンビネーションは有効だ」
連鎖を続けて攻撃するという考え方はあった。
ただ、1回毎の連鎖時間まではまだ考慮されておらず、イバラや2ダブといった短い攻撃の話はなかった。
「対戦基礎知識」
「攻め方は大きく分けて3通り」
「大連鎖で一気に決める!」
「中連鎖で相手を困惑!」
「小連鎖でちまちま攻める!」
相殺のない時代ではあったが、連鎖の大きさによる攻め方の違いは意識されていた。
「ぷよを並べる時の心がけ」
「初心者の心がけ」
・NEXTぷよをチェックしよう
・2連鎖でいいから狙おう
・連鎖が無理なら、同色のぷよを3つまで並べる
・いらないぷよを置いておける列を作っておこう
ネクネクのない時代ではあったが、NEXTぷよのチェックは筆頭だった。
「中・上級者の心掛け」
・仕掛けはできる限り大きく
・相手の様子をちょくちょく伺い、連鎖が完成しそうだったらすぐに阻止しよう
現→凝視
・おじゃまぷよが降ってきても消さない。それを利用して、連鎖を作ってしまおう
・同時に連鎖が起きたら、ぷよぷよを回転させまくり、時間を稼ごう
相殺のない時代ではあったが、相手の様子を見て潰しを撃つという考え方はあった。
「連鎖を起こすぷよの積み方」
「パターン1・間抜き」
「間にあるぷよを消す事で、その上下にあるぷよが消える、それが“間抜き”だ。」
現→挟み込み
「例えば緑を消せば、黄、青、赤と消えていくゾ。まさしく間抜きといった、連鎖の起き方だ。」
「3段積みなどが画面端に作られた場合、連鎖を起こす場所を上に持っていける。これはチョット難しいぞ。」
「間抜き」と「挟み込み」が区別されていた。
「座布団」の語はなかった。
挟み込み型の折り返しの図解があったが、「折り返し」の語はなかった。
「パターン2・2段積み」
「初心者にも作りやすいのが、この“2段積み”だ。同色のぷよをずらして積んでいくだけ、という単純なもの。リーチの所を消してしまえば、連鎖が始まるゾ。」
現→階段積み
「おじゃまぷよに弱い…」
「作るのは簡単。しかし、おじゃまぷよには案外脆いのが難点。」
「階段積み」の語はなかった。
「発火点」を指して「リーチ」の語が使われていた。
おじゃまぷよに対して、強い形、弱い形という考え方はあった。
「パターン3・3段積み」
「これも作るのは簡単かつ攻撃力のあるパターンだ。」
現→階段積み
「使い勝手が良いぞ!」
「図3のようにぷよぷよを積めば、どちらからでも4連鎖が可能となる。」
「普通に3段積みを作ると5連鎖が限度だが、パターン1の間抜きを使えば、更に連鎖を増やす事ができるのだ。」
「階段積み」の語はなかった。
「1・3階段」と「3・1階段」は併記されていた。
リバーシブル連鎖の図解はあったが、「リバーシブル」や「2色発火」の語はなかった。
階段積みからの折り返しの図解があった。
「パターン4・挟み込み」
「このパターンはちょっと難しく、初心者にはキツイかも…。」
「挟み込みをマスターしよう」
「挟み込みはコンパクトに作れて、連鎖の始まる場所を上部に作れる。」
表記は漢字で「挟み込み」だった。
「カギ積み」の図解はあるものの、用語としてはなかった。
連鎖の発火点を上部に作れるとして、セカンドのような形があった。
「連鎖テクニック」
「使い勝手のよい2連鎖!」
「なめちゃいけない2連鎖!!」
「ヘルファイア」の図解はあるものの、用語としてはなかった。
「威嚇に3連鎖!!」
「3連鎖は相手の作っている連鎖を阻止するために、持ってこいの連鎖なのだ。」
「2連鎖では、おじゃまぷよが少なすぎるぞ。」
相手の連鎖を阻止するための連鎖という考え方や、
2連鎖では阻止するためのおじゃまぷよが少ない、という考え方はあった。
ここでは多連結については特に触れられていない。
「簡単な3連鎖の例」
GTRの原型が既に見られる。びっくり。
「2連鎖に少し手を加えるだけ!」
座布団L字のような形も既に見られる。びっくり。
「3連鎖をさらに強力に!」
「マルチ」「同時消し」の語はないが、
ぷよを増やして、完成した連鎖を強力にするという考え方はあった。
「いらないぷよを活用しよう」
「連鎖を作った時、必ずと言っていい程いらないぷよぷよがあるはず。」
「連鎖を作り終えて余裕があるならば、そのぷよぷよを消す事も考えてみよう。」
黄色を後から載せて連鎖を増やすという形が紹介されている。
「雪崩」「潜り込み」の語はないが、
いわゆる「連鎖尾」に近い考え方と見られる。
ただはじめから狙うのではなく、あくまでも不要なぷよの活用というテクニックだった。
「どうせやるなら5連鎖!」
「4連鎖を作った時に、その上にできるだけぷよぷよを載せておくと、5連鎖が起こしやすい。」
「簡単な5連鎖の例」
「雪崩」の語はないが、形としては4列雪崩。
「4連鎖までできたら…⁉」
「挟み込みの4連鎖が完成。このまま消しても、もちろんOKだが。
「青の上に緑ぷよを載せて完成。」
「だぁ積み」の語はないが、形としてはだぁ積み折り返し。びっくり。
「目指せ!超連鎖!!」
2列7段目の赤が消えないような置き方をすれば、
9連鎖目で「かんぬき」のように消えていた。惜しい。