こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
ちんゃと よためら はのんう よしろく
どこかでこのコピペを見たことがある人もいると思います.
人間の脳を持っていない方のためにこのコピペがどのようなものであるのか,説明すると,人間は文字を認識する時,その最初と最後の文字さえあっていれば順番はめちゃくちゃでもちゃんと読めるという研究に基づいて順番をめちゃくちゃにした文章になります.
私はこの分野の専門家ではありませんし,論文も読んでいないので(本当にあるのかも確認していません)詳しいことは知りませんが,このようなことが成り立つのは,私が予めここで使われているすべての単語を知っていることが前提にあると思います.
おそらく文章すべてを読まない斜め読みや速読といった技術もこれによるものだと私は思っています.
そしてぷよぷよにおける凝視もまた同様に.
凝視では,相手のフィールド(文)をすばやく読み取る必要があります.
そこで凝視をする時,無意識に自身の
知っている定形(単語)に当てはめて相手のフィールドを読むことになります.
であるため,相手が私の知らないつなぎ方(単語)を使うと,私はその単語の前後関係からその単語の意味を推測する必要があり,非常に時間がかかってしまいます.
そのため,凝視には,相手の連鎖を全て知っているという前提があります.
相手の連鎖構築力が自身を超えている場合,相手の文を誤読し,負けることになります.
『ぷよぷよで負けないために知る必要があること』でも書きましたが,ぷよぷよに連鎖力は必須です.初中級者の方は目先の勝利より連鎖力を培うと良いかと思います.
連鎖技術は,実際に組むことと自分の知らない連鎖を組む人の対戦を見ることでのみ培われます.地道な作業になりますが,楽しく見れる動画を探して真似していきましょう.
本題に入ります.
相手の文(フィールド)を読むためのツールである単語(連鎖のつなげ方)を相手と同程度以上に知っているとして凝視のやり方についてこれよりお話します.
凝視の最も基礎的な手法は,相手のフィールドで連鎖を組むことです.
連鎖を組むことは,考えなくても良いスペースを増やすということと同じだと私は思っています.
私が定形を組む時,私は定形の連鎖が繋がっていることを信頼し,わざわざぷよを置くたびに連鎖が繋がっているかフィールドのすべてを確認することはしません.
これを相手のフィールドで行います.
Twitterなどでは,「凝視をするタイミング」が話題になることがありますが,基本的には凝視は数手置き程度に行うものだと思っています.
この数手は,等間隔ではなく,抑揚があります.
その一例としてはしょたぺろさんの記事
『凝視の技術分野』が,参考になるかと思います.
この記事では,
相手の形の変化に攻撃的な側面がある際には,密に確認せよと言ったことが書かれています.
相手の形の変化に攻撃的な側面があるかどうかを
判断するには相手を見ている必要があるため,凝視というの
は基本的に
常に行っているものだという
前提があります.
そして数手置きに相手の形を凝視し,
相手がどのような連鎖を組むのか,形より予測します.
ここで重要なのが,一回の凝視で相手の形を全て見るわけではないということです.
凝視では,相手の形を全て見るのではなく,数手前に行った直前の凝視との
差分を探し,それに
よりどう変化したのかを知るわけです.
勿論,自陣で自分が組んでいる連鎖でも暴発することがあるわけですから,相手の組んでいる連鎖が暴発する(自分の予測した連鎖と実際の連鎖が異なる)こともあります.
暴発を何度も行えば同じ種類の暴発が減るように凝視でも暴発させるうちに段々と飛び方が分かってきます.
こればかりは経験ですのでゆっくりとやっていきましょう.
さて,凝視のやり方については以上になります.
ここからはおまけの技術的な話です.
連鎖は文であり,つなげ方が単語です.
相手の書きかけの文を読み.
「こん
ちには,みなさん」
と書いてあれば,今この瞬間に限っては,この連鎖が繋がっていないことが分かります.
「こん
ちに_,みなさん」
と書いてあっても私は,_に何を当てはめても文章になるとは思わないのでやはり,連鎖が繋がっていないことが分かります.
「こん
ち__,みなさん」
の場合はどうでしょう.この時点でこれは「こんにちは」を間違えて「こんちには」と書こうとしていると判断し,動いてしまうと,
「
こんちゃー,みなさん」,「
こんちわー,みなさん」などと想定していたものと違うつなげ方をされ,負けてしまいます.
「こんにちは」がGTR,「こんちゃー」,「こんちわー」が新GTRやサブマリン,fron積みだと思ってもらえるとわかりやすいかもしれません.
実際には単語は,文(フィールド)全体にあるため,
折返しだけではありませんが.
ぷよぷよでは相手が文を書き終えてからその文に対して強い文を作っても,その頃には状態が変わっているので何の意味もありません.
相手が書きかけの段階でどんな文を書くのか予測する必要があり,相手が単語を誤りそうならば誤る前に察知し,備えると誤った瞬間に相手に勝つ動きを取ることが出来ることもあります.
文や単語といった表現で書いてきましたが,最後にしょたぺろさんの記事
『有利不利の考え方』の形を参考に実際のぷよの話をします.
1枚目が1p,2枚目が2pとなります.
記事では,簡単に形の有利不利を説明するため,2pが4-5の2ダブを打つと1pも4-5の2ダブを打ち,形の不利をイーブンに戻せる.と書いてありますが,
実際にはこのようなことにはなりません.
有利不利が変わることを説明するためだけに存在した嘘の中盤戦で言うならば大きさのない質点とか重さのない糸とかそういった類のものです.
現実には,質点にも大きさはありますし,糸に重さはありますし,2pのこの2ダブは間違いなく,連結の多い2ダブか2ダブ3連などで返され微不利がガン不利になります.
ですので2pはこの2ダブをいきなり打つことはありません.
では,このままお互いに何も打たずに進むとどうなるか,考えます.
2pは,この2ダブを連鎖尾に組み替えるでしょう.これは簡単に組み替えられます.
その後,連鎖尾を組んだ後に折り返しを組むわけですが,
1,2,3-4,5,6で完全に連鎖が分離しており,更に
1,2,3が大きな溝になっているため,折返し上を組む
色制約がとてもきつくなり,整地のための連鎖が必要になるか,連鎖尾は入れきっても頭を伸ばしきれず飽和が低くなることが予想されます.
結果,
1pは2pを無視しているだけで相手が負け筋に突っ込んでいき勝つことが出来ます.
そのため,2pとしてはそれを避けるために攻めたいのですが,いきなり2ダブを打つことも出来ず,他に相手の2ダブを催促する催促の催促もないため,動きにくい状態です.
現在の状態ではお互いに有利不利はないと私は思っています.
しかしながら
将来的な連鎖を予測すると,2pが不利になりこの試合は1pがミスしない限り十中八九1pが勝つだろうと予測出来ます.
これが相手の単語を基に文を読むということです.
私は2pは不利と結論付けましたが,もし仮に2pの3列目にある赤が無く2重のさぶとんではなく,1,2列目に置かれL字になっていた場合,私は2pが有利と評価を変えます.
変化後の評価としては2pには1ダブがある状態で,1pの2ダブがぷよ1つで埋まる形であり,1p視点で見ると埋まった後は緑発火で連鎖を作るが遅い上に小さいために,2pの2ダブあるいは2ダブ3連,4連と相手に合わせて攻められる形は非常に強いためです.
仮に攻めあぐねたとしても.5列目の赤を起点として,赤青緑青と第二折として組み替えられることから飽和的にも問題がないと判断出来るためです.
先程の「こんにちは」ではありませんが,
ぷよ1つで,その先の試合展開が大きく変わり,有利不利が全く別のものになります.
変化後の赤の位置が強いのであれば,元のフィールドでも一度赤を消せば良いのではないか,という意見もあるかと思いますが,それが既に弱いのです.整地の連鎖は相手に最も楽な勝利を渡します.
自分が負けに進むぷよ1つを置かないこと,そして相手が置いた負けに進むぷよ1つを見逃さないこと.
それが重要です.
少し発展した所まで話しましたが,私が思う凝視のやり方とはこのようなものです.
参考にしていただけると幸いです.
また,上級者からの指摘もいただけると嬉しいです.
読めた!