人間は何時間もぷよをやっていると疲れるが、AIには疲労度という概念がない。
そんなAIが人間と戦うのであれば、なるべく人間を疲れさせるべきであるし、その観点から言えば毎試合回して人間の指にダメージを負わせるべきである。
だから、AIが毎試合回すのは至極当然のことだと思う。
そして、これは人間同士の戦いでも当てはまることである。本来なら人間対人間であっても、毎試合回しをしたほうがいい。
相手が回しをしてこないのであれば、自分の負け試合でも相手が回しをミスっただけ逆転勝ちできる。そして、指の疲労度は回しをしている時間だけ平等に訪れるのだから、本来ならば回さない理由がない。
しかし、これは大きなデメリットがある。
自分側がほぼ負け確の試合で回し、一方で相手はほぼ負け確の試合で回さないという条件で試合をしたとき、「画面上で負け確になっている時間が長いのは自分側」である。
この差がメンタル的に大きいと私は思っている。
たとえば、ぷよ通で有名なくまちょむ氏は、掘り合いで自分有利になったとき、さっさと決着をつけるのではなく、なるべく試合時間を長くし、相手のメンタルを少しでもよれさせる、という方法を使っているらしい。
毎試合回しをすると、これと近い効果が出てくると思っていて、なので私は人間vs人間のとき、負けが決まったらさっさとギブアップし、なるべく早く次の試合に行くべきだと思っている。
もちろん、一方ではタイムアウトという概念もあるので、普段ギブアップをするけど下押しで死んだり、敢えて自由落下をしたりして、次の試合までの時間を少し置くことも大事ではある。
しかし、その時間を毎試合取っていると、恐らくメンタルにはよくないのではないか、というお話。