5383

永遠の初心者が1年間不定形の沼にハマった結果

by
toypero
toypero
初心者の皆さん、沼にハマる覚悟はありますか?

 こんにちは、沼ぷよらーのtoyperoと申します。以前このような記事を書きました。
「初級者でも不定形土台を楽しみたい!」

 今回の記事は、不定形をやってみたいという初心者ぷよらーさんの足掛かりになればという思いで書きました。不定形は難しそうに思うかもしれませんが、案外やってできないことはありません。むしろ不定形を組むことで連鎖力が上がったり、繋がってなさそうな本線を見せつけて相手が先打ちしてくれたり、志望校に合格したり、宝くじが当たったり、彼女ができたりと良いことづくめです。

 そんなわけで、不定形の沼にハマってからの1年間で沼底に見えてきたことや、もうすぐ見えてきそうなことなどを書いていこうと思います。

1)僕の実力について
 ぷよぷよeスポーツのレートで言えば2400(PS4)、2800(switch)ぐらいです。大したことないじゃんって声が聞こえてきそうですが。
 もともとオンラインぷよ自体は5年ぐらい前からやっているんですが、不定形を始めるまでは初期レート維持が精いっぱいでした。正に永遠の初心者でした。それが1年間でここまで来られたのは僕としてはめっちゃくちゃ嬉しいです。

2)不定形の定義について
 人によって色んな定義があると思います。この記事では「決まった形にとらわれず自由に組んだ連鎖」とザックリ定義しておきます。「自由に組んだ結果階段になったのですがこれは不定形ですか?」という質問は(以下略)

3)不定形の組み方について
 これも色んなやり方があると思いますが、僕は序盤の4-5手をランダムに置いてからどんな土台にするかを決めます。もちろん全消しを逃したり潰しの直撃を食らったりしない範囲の「半ランダム」です。詳しくは前記事にて!
じゃあ実際にどういう発想で連鎖を組んでいくのかと言うと、敢えてここでは書きません。そもそも自由に組むのが不定形の楽しさなので、僕の考えを言っても自由な発想を邪魔してしまうかもしれません。
 自力で、実戦の中で見い出してください、、、と言うとあまりにも投げやりなので、少しだけヒントを置いておきます。「鶴亀」「後乗せ」を身に付けましょう。この2つができるようになれば、だいたい本線を作り出すことができます。

4)不定形の長所について
 ここからは僕が実際にやってみた感触の話になります。
 1番の長所は、何よりも楽しい!色んな連鎖を楽しむのはぷよぷよの根源的な楽しさだと思います。

 凝視されづらいことも大きな長所です。右折か左折か分かりづらいだけでもかなりのアドバンテージになります。こちらが打った連鎖が催促なのか本線なのか分かりにくいと相手はやりづらいはずです。

 最後に僕が一番大事だと思う長所を上げます。それは色んな連鎖が身に付くことです。毎回アドリブで土台を組んでいくので自然と色んな連鎖パターンが見えるようになってきます。

 その実例として、僕が実際に組んだ連鎖を晒します。序盤にランダムに置き過ぎて土台がなくなった状態からなんとか本線を捻出した試合です。上に書いた「鶴亀」「後乗せ」を使っています。

 

何をどうすればこんな愚形が出来上がるんだ。こちらの形の苦しさを見て、相手が10連鎖本線を打ってきたところです。ここからなんとか相手を上回る連鎖を作らなければなりませんが2列目と5列目のくぼみが扱いづらく、更には両端の縦3が良い味を出してかなりキツイ状況です。まさに不定形沼!
このとき考えていたのは3段目の黄色の横3に繋げられればワンチャン拾えるのではないか!という発想でした。

 

↑なんとか11連鎖を作り出せました。実は紫緑のハチイチを上手く使えば12連鎖行けたのですが対戦中には見えませんでした(反省)。さて、この連鎖はどのように消えて行くでしょうか。
 

↑この後は紫→鶴亀で黄色→ペルシャちっくに赤→緑→紫の順に消えます。発火ツモの紫緑を横置きすれば更にもう1連鎖増やせました。正直、相手は12連鎖以上打てる形でしたし、こちらは全回収が絶望的な形だったので褒められた試合ではなかったです(笑) ただ色んな発想を持っておけばワンチャン拾えるという実例なので晒すことにしました。

5)不定形の短所について
 短所を書くにあたって、一番大事なことを先に言っておきます。
 それは不定形とは「広く浅くのぷよ」であるということ。つまり、先折GTRなどの一つの土台を「深く」掘り下げている人には真っ向勝負じゃどうしても分が悪くなります。なぜかと言うと、不定形では毎回違う土台になるので、組める連鎖のバリエーションは増えても経験値が分散されて熟練度が上がりにくいからです。器用貧乏って言葉がしっくり来ますね。

 不定形の短所としてよく耳にするのは「中盤が難しい」、「そもそも中盤したら本線が崩壊する」、「飽和が出しづらい」、「難しい連鎖になってしまって凝視する余裕がない」といったことです。どれも、毎回違う土台を組むため熟練度不足で起こる事態だと僕は思っています。

 ここを乗り越える方法は僕自身模索中なのですが、今のところ見えている解決方法は2つ。

 1つは連鎖力を上げて「広く浅く」から「広くそこそこ深く」にすること。もちろん「広く深く」が理想なのですが、上級者でも不定形をメインにしている人が少ないのを見ると、「広く深く」はかなり険しい道のりなんだと思います。

 もう1つは、組んでる本人にとってできるだけシンプルな形にすることです。シンプルにした分だけ凝視や中盤に意識を割けることになります。いわゆる「私的定形化」に近いですが、完全に私的定形にしてしまうとアドリブで組む楽しみを失ってしまうので、不定形を楽しみたいのであればアドリブで組みつつシンプルな形を目指すのが良いと思います。
 超複雑な連鎖を打てればカッコ良いんですけどね、僕が超複雑な連鎖を組んだときは、だいたい中盤で本線が崩壊します。僕の涙腺も崩壊します。

6)実戦で不定形を使うための下準備
 不定形を実戦で組むには色んな連鎖の発想が必要です。それを身に付ける手っ取り早い方法は、色んな土台を組んでみることです。世の中には名前が付いた土台が沢山あります。階段、鉤積み(鍵積み)、GTR、fron積み、宇宙、メリ土台あたりが有名ですね。その他にも関東積み、座布団L字、なめくじ、ペルシャなどなど。名前が付いてるってことはそれだけ優秀な土台ということです。このあたりの土台を一通り組んでみて、連鎖のメカニズムを覚えましょう。何も実戦レベルまで練習することはありません。消え方の発想が分かれば十分です。
 ちなみにここに挙げた土台の大部分はGTRを組むだけの連鎖力があれば問題なく組めると思います。しかしfron積み、宇宙、ペルシャはちょっと練習が必要かもしれません。連鎖尾を安定して組むには鶴亀の発想が必須になるからです。逆にこれらが組めるようになれば、アドリブで作り出せる連鎖がかなり増えます。

 もう一つ重要なのがシミュレータで自由に遊ぶことです。シミュレータではゆっくり考えることができるので、思い思いの連鎖を組んでみましょう。実戦では到底組めないような連鎖であっても、新しい連鎖のヒントになるかもしれません。僕のスマホの写真フォルダはシミュレータ遊びのスクショで埋め尽くされています笑
 見ろ、、、これが不定形の沼だ、、、

 

 あとは実戦あるのみです!覚えた連鎖の発想は実戦を通して初めて身に付きます。また実戦で新たな連鎖の発想を見つけることも多いです。

7)基礎練習(とこぷよ、タイムアタック)について
 僕はとこぷよやタイムアタックでは定形しか組んでいません。変なクセが付いて弱みになってしまう気がするので不定形とこぷよは避けています。対人戦でぶっつけ本番で不定形を組んでます。

 基礎練習では何を組んでも良いです。一番得意な土台を組みましょう。僕の場合はkuroro式の後折が8割、先折GTRが2割です。飽和のさせ方や多重の組み方などは不定形を組む上で役立ちます。後折の折り返し部分にしても、先折GTRの連鎖尾部分にしても、言ってしまえば不定形ですよね。

8)不定形を続けるコツ
 序盤に書いた通り、色んな連鎖を楽しめるのが不定形の最大の長所であり、ぷよぷよの根源的な楽しさだと思っています。これを楽しいと思う方は無理なく続けられると思います。逆に、色んな連鎖を楽しむことよりも安定した勝ちを優先したい人は不定形を続けるのは難しいかもしれません(飽くまで僕の主観ですが)。もちろん僕は舐めプで不定形をやっているわけじゃなくて、目先の勝ちは安定しなくても総合的な実力に繋がると信じてやってます。

 そうは言っても不定形で負けてばかりだとさすがに楽しくないですよね。負け続けて楽しいという人はよっぽどのドMか感情が不定形な人です。そこでメインになる定形の積みを一つ持っておくことをオススメします。不定形で負けが続いたら定形に切り替えましょう。気分転換になりますし、何より不定形ばっか組んでると脳が疲弊します。僕が疲れたときや気分転換したいときはkuroro式後折、しよた式だぁ積み(勝手に命名)を良く組みます。先折GTRは対人戦じゃほとんど組みません、、、大半のぷよらーが最も得意とする積みでヘタレな僕が勝てる気せん。

9)最後に
 本当はこの記事を書く頃には不定形の中盤について説明できるぐらい上手くなってる予定でした。現状、実力の近いぷよらーさんとの対戦でまともな不定形中盤ができるときは月に1回あるかないかぐらいです。できない日がほとんどなのは僕の中で咀嚼できてないからです。なんとなく見えてきたことがあるっちゃあるんですが、今ここに書いても実績の伴わない机上の空論ですからね。まだ記事にするのはやめておきます。もしかしたら後打ち記事を書くかもしれません。

 長々とお付き合いありがとうございました!普段組んでる土台にマンネリを感じている方は、是非1度は不定形の沼にお越し下さいませ!
作成日時:2019/10/23 23:06
コメント( 0 )
コメントするにはログインが必要です
シェア