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あかじこう積みの組み方 実戦編3 ~雪崩の上の組み方のコツ・真ん中のL字の妥協形・左折りへの移行(リバシ)~

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アイソスタシー
アイソスタシー
 初回(←クリックでリンク先へ)で「あかじこう積み」の基本形の組み方と序盤の手順を紹介しました。
 実戦編1(←クリックでリンク先へ)で連鎖尾側の妥協形の形と組み方を紹介しました。

 実戦編2(←クリックでリンク先へ)で折り返し側の妥協形の形と組み方を紹介しました。

・今回は、実戦編3という事で、[1] 雪崩の上部の組み方(連鎖尾伸ばし)のコツ、[2] 真ん中L字部分の妥協形、[3] 左折りへの移行(リバシ)、について紹介し、今回をもってこのシリーズを完結させたいと思います。

・今回を含めた4回の記事にてあかじこう積みの基礎~応用までを網羅できる構成にしました。あかじこう積みを組みたいと思う人に少しでも参考になれば幸いです!



1.あかじこう積みの雪崩の上部の組み方のコツ(連鎖尾伸ばしのコツ)

1-1. 雪崩の上に逆階段型でもりもりと組む

 連鎖尾の土台付近の雪崩が割と理想的に組めた時、図1aのようにひたすら雪崩(2・1・1型=1列目2個、2・3列目に1個ずつ)を積み重ねても良いですが、そうすると2列目が少し凹んでしまい、頭伸ばしをする時少し空間を無駄にしてしまいます。

 一方、図1bのように逆の階段型に配置しても雪崩の次に消えてくれます。図1cのように逆階段の下にごみぷよとして挟んだ色(緑色)をその上に置くことで、潜り込みの連鎖として最後に入ってくれます。図1dのように逆の階段型で同時消しでも構わずもりもり連鎖尾に入れる事も出来ます。これこそがあかじこう積みの強みの一つで、連鎖尾伸ばしでもりもり火力を増やして発火出来る所です!

 また、図1b~1dのように連鎖尾の高さが「1列目>2列目>3列目」になっていると、図1dのように頭伸ばしがしやすく、空間を使い切って大連鎖が打ちやすいです。

 また2・1・1型雪崩だけで上まで綺麗に積み上げるのを狙うのはツモがよほど良くないと組めないですが、逆階段型に積み上げる事で割と簡単に連鎖尾を伸ばす事が出来ます。簡単な形なので脳リソースもあまり使わずに組めるのもメリットです!

 ※視聴環境によって、図1aなどの図の名前がその図の左下にあるという構図がずれてしまう場合があります。図のナンバリングは左から順番にa,b,c...と付けているので、ずれている場合はその順番を数えて参照してみてください。(見辛くて大変恐縮ですm(_ _)m)
                
図1a(←クリックでシミュ) 図1b         図1c(←クリックでシミュ) 図1d(←クリックでシミュ)





1-2. 同時消しを気にせず、消えるぷよの総数を重視しよう!

 上の図1aのよう2・1・1型の雪崩をひたすら積み重ねれば、4個消しで同時消しなく順番に連鎖尾として消えてくれます。しかし、連鎖尾の最後の方は同時消しになっても良いのでもりもりと沢山消えるように置いた方が強いです!

 連鎖の最後が同時消しなら火力はほぼ変わらず時短になるのでむしろ強いまであります。たとえ連鎖の最後より1個前が同時消しになっちゃったとしても火力の減り分は僅か0.1連分くらいです。それなら、同時消しなど気にせず、よりぷよが沢山消えるようにもりもりと組んだ方が火力が出て強いです。

 ある程度の大連鎖の場合のぷよぷよの火力に置いて連鎖数に次いで(あるいは同等以上に)大事なのは最後の数連鎖で消したぷよの総数です。得点はぷよの総数に比例するので、お邪魔算に置いて連鎖数の次くらいに大事な要素です。回収力の高い連鎖で、こちらより連鎖数の多い相手の大連鎖に得点で勝つという場面は上位陣の対戦でもよく見かけると思いますが、これが理由です。

 ・下の図2aは4個消しの雪崩をひたすら積んだ形で、順番に消える14連鎖です。得点は85540点です。

 ・下の図2bは雪崩の上を逆階段形でもりもりと連鎖尾を詰め込んだ形で、12連鎖トリプルです。得点は↑を岩3つ分ほど上回る92140点です。
       
図2a(←クリックでシミュ)  図2b(←クリックでシミュ)

 この差が生じた原因は、12連鎖目以降消えるぷよ数です。14連鎖の図2aは12連鎖目以降12個のぷよが消えていますが、12連鎖トリプルの図2bは12連鎖目で15個のぷよが消えています。この3個の違いが、同時消しになる分僅かに下がる得点を楽々と逆転させているのです。
 12連鎖目でぷよが1個増えるごとに岩ぷよ約1個もお邪魔量が増えるというのは覚えておくと良いかもしれません。
 
 とにかく、同時消しは気にせずもりもりと沢山ぷよが消えるように組むと強いです!



1-3. 連鎖尾側の気を付けるべき暴発

・雪崩の上の階段
 
 下の図3aのように雪崩の上にの縦3に対して階段のように1個があると、土台のが消えた次に連鎖尾上部のが暴発してしまいます。土台のが消える時に2列目が2段・1列目が1段下がるので、図3a上部の2列目9段目のがこの位置関係にあると暴発してしまうので注意が必要です。頭伸ばしした時のごみぷよでこうなってしまう事もあるので連鎖尾側に縦3がある時は注意が必要です。
    
図3a(←クリックでシミュ) 



・雪崩部分が4列目に伸びてしまっている場合

 下の図3bのように雪崩を構成する色(ここでは黄色)が4列目に伸びてしまっている場合、折り返し上部の連鎖の進行時に巻き込まれて途中で消えてしまう事があります。図3bの場合、黄色のごみぷよ2個が降ってくることで、早い段階で黄色の雪崩が消えてしまい、多くの連鎖尾が入らなくなってしまいます。致命的な暴発になりやすいので注意が必要です。出来れば、雪崩を構成する色は4列目や5列目に伸びないように気を付けると良いと思います。
   
  図3b(←クリックでシミュ)




 2. 土台真ん中のL字の妥協形

図4aで真ん中のをL字型にしたいのがあかじこう積みですが、この紫色が全く来ないツモの場合、を4列目に上で置くことでGTRを完成させちゃいます(図4b)。ここまでが来ない時に、4列目を全く埋めないまま進めるのは愚形になりやすいし、隙が大きいので、埋められるツモが来たら妥協して埋めてしまう方が良い頃合いです。

→ →   →  
図4a         図4b         図4c            図4d(←クリックでシミュ)

図4aのツモでは丁度ネクストに紫ゾロが来ているので、それを生かす意味でもを4縦上→紫ゾロ4縦としたいです(図4c)。

・しかし紫ゾロがネクストに見えていなくても、このは4縦して大丈夫です。後から来るをその上に2個置けば良いので、やはり隙は減ります。

図4cのように4列目が4段と飛び出すのが少し愚形で嫌ですが、横3系の連鎖尾と比較するとあかじこう積みは3列目も4段以上組みあがるので、そこまで愚形でもないかもしれないです。
 そして、2・3列目の段差ずれはL字の場合と同じなので、1列目~3列目はあかじこう積みの理想形と同じように組んで行けます図4d)。

・この妥協形を組まざるを得ないツモが来る確率は低いですが、それでもこのL字部分は2-2階段に妥協が可能であると覚えておくとツモが偏った時に重宝します。




3. 左折りの選択肢(リバシ)

 あかじこう積みは、その1段目の形が2個2個2個と左右対称のため、リバーシブル(リバシ)で左折りに移行する事が容易に出来る場合が結構あります。この左折りも選択肢に入れる事で、序盤の苦しいツモをさらに減らす事が出来ます。
 
 リバシに行ける初手ツモABAC,AABC,ABCC,AABBの4種です。中でもABAC,AABC,ABCCの3種はそれ以降のツモ次第では素直に右折りあかじこう積みを組むのが非常に厳しい事があるので、リバシも選択肢にあるとより良いです。



3-1. 左折りあかじこう積み

 あかじこう積みの強みの一つが、どんなツモでもあかじこう積みを組むという事です。これは初心者・初級者には脳リソースを割かないというメリットと、ツモが偏った時組み辛いというデメリットがあります。リバシを狙う事は、脳リソースを増やしてしまいますが、ツモが偏った時でもあかじこう積みが組める確率が増えます。
 
 どんなツモでもあかじこう積みを組むことによるメリットを少しでも生かす意味でも、せっかくなのでリバシでもあかじこう積みを狙って行きたい!という人は、左折りのあかじこう積みも選択肢に入れると、ツモ捌きに困る事が減ります。

 リバシなら左右反転なので、図5のように土台の真ん中~右側にL字と逆L字部分を狙って作って行きます。
 図5の左側のの部分で逆L字が作れなさそうな時、右側でL字・逆L字部分を本来と左右反転の形・位置に置くことで、柔軟に左折りに移行できます。後折りの左折りあかじこう積みという選択肢です。
 もちろん、折り返しを先に組む、先折りの左折りあかじこう積みも選択肢に入れられます。

図5a. 左折りあかじこう積み

 例えば、図5bのような場面、のツモを生かすには、左折りのあかじこう積みに行った方がツモを綺麗に捌けます(図5c→5d)。その後のツモで左折りGTRを組み進める事で(図5e)、綺麗に左折りの後折りあかじこう積み手順が組めました。


 →  →  → 
図5b          図5c          図5d          図5e

 もしこのツモで右折りに固執してしまうと、をどう置いても苦しすぎる形になってしまいます(図5f→図5g or 図5h)。
 どうしても右折りにするなら、をナメクジ折りにして先に折り返す(図5i)のが最善手かと思いますが、その後のツモが良くないとやはり苦しい形です(図5j)。

 →      → 
図5f.右折りに固執    図5g        図5h          図5i          図5j

 よって、このツモは左折りあかじこう積みに向かうのが良いと思います(図5b→図5e)。

 このように、ツモに合わせて右折り・左折りを組み分ける事で、あかじこう積みの欠点である「ツモが苦しい時に組み辛い」が大分軽減されます
 

 次も、実際のツモの例を用いて、今度は先折りの左折りのあかじこう積みに行く手順を見ていきましょう。

 ・初手ABACをあかじこう積み手順で置きます(図6a
 ・3手目の時、ネクストに紫ゾロが見えました(図6a)。右折りあかじこう積みでは紫ゾロの置き場が無いので、ここで左折りに切り替えますは6縦し、左折りあかじこう積みの芽を残しつつ(図6b)、紫ゾロで左折りGTRの中を完成させます。(図6c
 ・5手目()、6手目()でGTRを完成させつつ、3列目4段目を好配色の青色に確定させます(図6d)。
 ・7手目()、8手目()の2つをちぎって左折りあかじこう積みの逆L字を完成させます(図6e)。(この時、あかじこう積みに拘らない場合は、二つを上で4縦→5縦とすることで横Y字の先折りGTRに行けます。)
 ・9手目()、10手目()、11手目()で邪魔になった紫縦3を単発消しで整地しつつ、折り返し上に座布団を敷きます(図6f→図6g)。
 ・12手目()と14手目()であかじこう積みの連鎖尾側のL字土台を組み進めます(図6h)。
 ・15手目~17手目()で多重と連鎖尾に良い感じに振り分けて、この時点で連鎖尾のの次はの2-2階段を狙っています(図6i)。
 ・18手目~20手目(青ゾロ)で多重を組みつつ、連鎖尾のの次の黄色を仕込みます(図6j
 ・21手目(紫ゾロ)で連鎖尾のの2-2階段を完成させ、22手目(黄ゾロ)での次に黄色の連鎖尾が入るようにします(図6k)。
 ・その後、の連鎖尾を入れつつ連鎖を伸ばし、最後青ゾロの神ツモで1連鎖頭が伸び、14連鎖が打てました(図6L)。
  (連鎖シミュレーターへのリンクは画像の下にあります。)

 

→ → → → 
図6a         図6b        図6c          図6d          図6e
→ → → → → 
  図6f          図6g          図6h          図6i          図6j 
→  →→→ 
  図6k           図6L

ぷよぷよシミュレーターでの手順シミュ (←クリックでぷよぷよシミュレーターへ)


3-2. 先折りGTR

 ・最序盤で右折りあかじこう積みに行けないツモが来た場合、上の例のように大抵先折りGTRに移行する事が出来ます。あかじこう積みに拘らないのであれば、先折りGTRで連鎖尾側も良型の横Y字型にするのもありです。

・初手ABACの置き方があかじこう積みと先折りGTRとで全く同じです(23横→11縦)(図7a)。そのため、早い段階であかじこう積み苦しそうだなと思ったら先折りGTRに移行できます。

・特に初手ABACCCはCC(ここでは青青)を先折りGTRの中にして左折りに移行するのが良いと思います(図7b→図7c)。このツモで右折りあかじこう積みに拘ると、CC(青青)は56横置きとなりますが、GTRと連鎖尾で色が分離するのでやや苦しい展開になりやすいです。


     →  
図7a          図7b         図7c


4. おわりに

・以上4つの記事にて、あかじこう積みの組み方・初手回りの手順・連鎖尾や折り返し側の妥協形・雪崩の上の積み方・リバシなどについてまとめてきました。これであかじこう積みを組むための基礎と応用はおおよそ網羅できたと思います。
 
・記事で触れられなかったのは中盤戦についてです。これは僕がまだ中盤戦を行う実力・経験値が十分伴っていないので、正しい情報を書けないためです。
 あかじこうさんは、実際にあかじこう積みを用いてキーぷよ外しと凝視を駆使しながら中盤戦や対応をしていました。特にキーぷよは頑なに入れないという強い意志を感じました。後打ちの意識を強く持って戦っていました。あかじこう積みを組みながらどう中盤戦を戦っていくのかは、あかじこうさんの動画のアーカイブ(あかじこう積みを使っていたぷよクロの頃のアーカイブが良さげ)を見て学ぶのが良いと思います!

・あかじこう積みの記事を書こうというエネルギーになったのは、大の憧れのぷよラーのあかじこうさんが独自に思いついて長年極めたオリジナル連鎖を後世に残したいという強い想いからでした。
 そして、その記事を4つまで書ききるエネルギーは、記事を読んで下さったり反応を下さったり、この記事を見てあかじこう積に挑戦して下さったぷよラーの皆様のおかげですm(_ _)m
 これらの記事を見て、あかじこう積みに挑戦してみようと思う人が一人でもいれば、少しでも参考になれば、そんな幸せな事はないです!本当に改めてありがとうございます!!


・僕が記事にしきれなかった部分、本記事へのご指摘・感想など是非気軽にコメントしてください!


謝辞
・「石川をぷよぷよで染める会」によるぷよシミュレーター-エディターを使用させて頂きました。
・猪瀬イノ(イノセンス)様のぷよぷよ連鎖シミュレーターを使用させて頂きました。
ここにて感謝を記したいと思います。





 
作成日時:2023/08/12 18:29
カテゴリ
連鎖
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