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【階段】完全新規の初心者さんには階段を教えてあげよう!【最高】

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gesoir91
gesoir91
 完全に話題は流れていそうですけれども、今更ながら初心者さんに何を教えたらいいか問題についてです。
 少し前に出た芽を出せば再び廻るカルマ(by ハラさん)や【体験記】ある初心者の練習記録~「8連鎖の壁」「10連鎖の壁」~(by ゆすとさん)の記事に触発される形で、私もぷよの楽しさを分かってくれる人が増えるといいなと思いました。おっそ。
 お二人と切り口は違いますが、この記事では主に『完全初心者に教えるのは階段連鎖が一番いいと思う理由』『他の連鎖がお勧めできない理由』を詳しく述べていきます。
 目的は『新規プレーヤーの脱落を減らすため』です。
 特に完全初心者さんに対して考えなしにGTRや他の連鎖を勧めてやらせてしまっているようなかたに、今一度考え直す機会が出来ればいいなという思いです。

 あらかじめ言っておきますが私の完全初心者に対する階段連鎖お勧め度合いは一部例外があるものの、ほぼ100%です。
 基本的に階段以外はお勧めしません。
 その辺り特に「は? 何で? そんなことないだろ」と思ったかたは是非最後までお付き合い頂ければと思います。
 長くなりますけれどもね!


●前提1 この記事で話す完全初心者さんの定義について 

 ぷよぷよって初心者の定義があまりに広すぎて、その認識が合わないまま話を進めてしまうと大変なことになります。
 なので、最初にそこを合わせておきます。
 ここで扱う初心者さんは『定型連鎖を組むことが出来ない人』を指します。
 既に定型連鎖を自力で作れるような人は含みません。それがめっちゃゆっくりでも、です。
 ぷよぷよは10連鎖作れても初心者と呼ばれることがしばしばありますが、本記事はあくまで連鎖を知らない人に向けての話だと思ってください。

 めっちゃゆっくり定型連鎖を組んでいるような人は別に教えなくてもそのうちスピードは上がるので、小さなヒントならともかく、特別腰を据えて指導する必要もないと思います。
 夢中になって組んでいる所で指示されると基本的にウザいですし、プレッシャーになって理解が遅れますので。
 自分のペースでやらせてあげましょう。
『何日後に対戦するから、ガンガン上達させなきゃいけない!』みたいな状況なら話は別ですけれども。


 また『ゲーム性も操作方法も分かりません、初めてぷよぷよのパッケージを空けました』みたいな初心者さんもとりあえずは含まず考えて下さい。
 そういう人は一通りゲームを遊んでもらって、操作方法を覚えてもらったり偶然にでも出来る連鎖を楽しんでもらってからにしましょう。

『とりあえず窒息しないように一生懸命4つぷよを繋げる努力は出来ているけれども、定型連鎖にたどり着けていない初心者』に向けて『階段連鎖を教えてあげましょう』という記事だと思って下さい。


●前提2 指導側は完全初心者さんを過大評価しすぎという話 

 この話をする上でまず私が思うのは「教える側の経験者は初心者さんをあまりに過大評価している」という点です。
 言っておきますけど、あいつら(初心者)めちゃくちゃ馬鹿ですよ?
 経験者はパッと譜面をみただけでこれが何連鎖あるのかとか、どこから撃てば何連鎖になるとか分かるのかもしれませんが、初心者さんには盤面を見せられても色とりどりの模様にしか見えません。
 GTRの形も、鍵積みの形も、階段すら見せられても「何この模様、遠くから見たら絵になってんの?」としか思いません。

 完全初心者さんはたった2連鎖すら見えないのです。
 めっちゃ馬鹿とは言いましたが、それが普通です。
 コツ掴むのが早い人はいますが、最初から連鎖見える人なんていません。
 経験者のみなさんも最初は間違いなくそうだったはずなんですけれども、それを覚えていないんです。
 あまりに見えている期間が長過ぎるから。
 見えてない時の気持ちなんてとっくに忘れてしまっています。私もです。

 なので、まずは『完全初心者は4ぬほど馬鹿である』というのを心に刻んでおいて下さい。
 そうしないと「なんでそこに3連鎖が見えるのに発火しねえんだよ」というイライラをどんどん募らせてしまうことになります。
 何故馬鹿なのかと言えば、連鎖が見えないからです。
 見た経験がないので分かりようがないんです。
 あなたがどんだけ怒っても、指示しても見えません。
 ぷよが消えたら下に落ちる動きに慣れていないので、消したらぷよがどう動くかすら想像出来ません。
 だから、本題の話にもなってきますけれども、まず最初に連鎖が見えるようにしてあげようという話になっていきます。


●前提3 完全初心者さんに教える理想的な形について 

 実を言えば初心者さんにぷよを教えるという話について、私自身過去に似たような話を記事にしたことがあります。
・【長文】初心者にぷよを教えたのに、つまらないと言われたら;;
 この記事では初心者さんにぷよを楽しんでもらうために、見守るぷよらーがすべきことや心得について語っています。
 話をざっくり要約すると「指示厨にならず、気長にゆっくり見守ってやることが大事だと思うよ」という話になっています。

 さらにその記事では『「そこに緑を置けば3連鎖になるよ」といったような形でヒントを与え、なるほどと思ってもらう』というような指導の仕方に触れています。
 その記事を書いた時から6年ほどの年月が経ち、私の考えも色々アップデートされていますが、これは今でも理想的な形の教え方と思えます。
 初心者さんが「なるほど!」と思える状況に導いてやる、挑戦意欲をかきたててやるようなやり方が理想です。

 ただこれ、教える側が相当しんどいです。
『初心者が遊んでいる所に気づきを加える』という形なので、初心者さんがいつまでも気づかなければ時間だけ延々過ぎていってしまいます。
 そこをじれったく思ってしまって「はいここ!」「次ここに置く!」なんて教え方をしてしまったら元も子もありません。
 なのでこの教え方は基本的に時間が無制限にある状況、家族や友達と一緒に遊ぶ時などの教え方と言えます。

 しかし、現実は教える側にも時間が無制限にあるという状況は多くないです。
 なので、今回私が言う「階段を教えてやろう」というのは、ある程度時間が限られている場合という前提で話を聞いて下さい。
 理想は「完全初心者が遊んでいる所に気づきを加えてやれるような教え方」だけれども「実際はそんな付きっきりで教えられる状況でもないので、そこを飛ばして階段に挑戦させていいよ」という話と理解して頂ければ、と思います。
 まあ、昨今はぷよぷよと言えば連鎖のぶつかり合いというイメージはもう浸透していることだと思いますし、教えてもらう側も(教えてもらうというからには遊ぶのではなく)学習することを覚悟していると思うので、そんな気付きを促す前準備をすっ飛ばしてさっさと階段を教えてしまってもいいと思いますけれどもね。
 前提1で話した『初めてぷよぷよのパッケージをあけました』みたいな人でなければ、ですけれども。


●階段連鎖がお勧めである理由 

 ようやく本題です。
 完全初心者のほぼ100%に階段を勧めるべき理由はたくさんあるのですけれども、それをおおまかに分けると基礎を学習すべきだから階段は直感的に分かりやすいから目標が分かりやすいからの3つになります。
 それぞれ詳しく話していきましょう。

 まず基礎を学習すべきだからという理由なのですが、実はこれも以前記事の一部で話したことがあります。
・【初心者必見】完全ゼロから始めるぷよぷよ初心者連鎖講座 第三回 GTR
 この記事のかなり最後の方にある『●完全ゼロの初心者さんにGTRを勧めることの是非』という項目を御覧ください。
 少し長いですけれども、GTRを勧めるべきではない理由とともにおおよそのことはまとまっています。

 完全初心者さんは連鎖の基礎がありません。
 ぷよが消えたら上にのっかってるものが下に落ちるという動きや、連鎖になる形、ならない形、いらないツモのさばき方、妥協した組み換え、2色のツモの両方を活用させる置き方、ネクストを見て盤面を考える等など。
 既に連鎖が組める人にとっては当たり前過ぎて無意識に出来るレベルのものですけれども、初心者さんは意識して脳を使わないと出来ません
 理解できていないと連鎖を組むなんて話にならないレベルのものにも関わらず。
 なので、まず最初にそれを習得させてあげなくてはいけません

 物事には順序があります。
 二次方程式を解くためには掛け算を理解していないことには無理です。
 二次方程式を説明する流れで掛け算も一緒に学習していくなんてやり方は無茶です。
 初心者さんにGTRを先に教えるというのはそれと同じことをやっている……というふうに、私には見えます。
 掛け算は掛け算でしっかりマスターしてから二次方程式に臨むべきでしょう。 

 ぷよは学ぶべき基礎的な知識があまりに多いので、それらを同時にごちゃっと学ばせようとすると、処理しきれなくなって高い確率で「これ無理だわ」になると思います。
 初心者さんは連鎖に関する知識が本当に0なので、極力習得すべきスキルを絞って、1つずつ着実にレベルアップさせてあげましょう。
 
 それと関連するような形で階段は直感的に分かりやすいという理由も話していきます。
 ぷよは学ぶべきスキルが多いので習得するスキルを極力絞りながら学習していくべきという話の続きです。
 連鎖の動きを理解させたいのであれば、それ以外のことは出来るだけ考えなくて済むような状況を設定させてあげるのが良いということになります。
 そこを考えると不定形になるGTRはあまりに不適切です。
 そういった初歩的なスキルより先に形を考えなくてはならないので、初歩スキルを習得するどころではありません。
 そうなると形が決まりきっている定型連鎖が候補に上がるのですが、鍵積みよりも階段連鎖の方が初心者さんにとっては理解がしやすいことでしょう。
 理由は考えてみれば分かります。

 初心者さんに「同じ色を3つ積んで」と言えば誰でも出来るでしょう。
 階段はその上に隣の色を置くということだけ伝えれば完成します。
 同じ色が縦に3つあるというのは視覚的にも理解しやすいです。

 対して鍵積みは組み上げる順序的に「同じ色を2つ積み上げてから、3つ目は右に1つずらして……その前に右にも同じ色を2つ積んでからその上に左側にある色を1つずらすような感じで積んで……元の所は左の色を3段目に置いて、4つ目に元あった色を置きます! ね? 簡単でしょ?」って説明になってしまいます。
 こんな説明では初心者さんも「???」でしょうし、視覚的にも色がまとまっておらずズレているので、あまり直感的とは言えません。不思議な模様にしか見えない人も多いと思います。
 階段の図と鍵積みの図をバンと見せた時、恐らく多くの初心者さんが「階段の方が分かりやすい」と思うことでしょう。
 これが私が鍵ではなく階段を勧める理由です。

 初心者さん目線、階段の同じ色を3つ縦に積むというのは視覚的にも分かりやすいですし、完成形も想像しやすいです。
 なのであえて「赤の上にもう1つ赤を積んで……」なんて考えなくても、見れば「あと赤1つ」と分かります。
 これが鍵になってしまうと「えっと……2段目に置いたから次3段目は左の色で……左は何色なんだっけ……それから右にも3段目に赤を置かなきゃいけなくて……」みたいに形を考えることに脳のリソースを消費することになってしまいます。
 連鎖の動きを理解させたいという目標があるのに、形を考えることに脳を使うことになってしまうのです。
 これでは連鎖の動きが中々頭に入ってこないですし、学習の進度は遅れてしまいます。
 まあ、慣れればこんなのどうってことないですけれどもね。
 しかし、じゃあ階段と鍵どちらがいいかってなると、わざわざ慣れなきゃいけない鍵を勧める理由がありません。
 なので、極力習得するスキル以外に考える要素をなくすという観点から、鍵より階段の方が適していると私は考えているのです。

 最後に3つ目、階段は目標が分かりやすいという理由について話します。
 これは鍵も同じなのですけれども、定型連鎖は同じことの繰り返しなので形が想像しやすいです。
 なので2連鎖ないし3連鎖が自力で作れるようになれば、自然と4連鎖5連鎖も自分で思いついて取り組むことが出来るでしょう。
 この「自然と自分で思いついて取り組んでいく」っていう姿勢がクッソ大事です。

 2連鎖ないし3連鎖が理解できると自然と「じゃあ4連鎖とか5連鎖も出来るんじゃね!?」みたいに目をキラキラさせてくれることでしょう。
 階段3連鎖は分かったけど4連鎖の仕組みが分からない……なんて人、いるとは思えません。
 しかし、実際に積むとなるとこれが意外と初心者さんにとっては難しいです。
 効率良く組まないとスペースが足りなくなってしまい、5連鎖を完成させることが出来ません。
 そこで初心者さんは頭を悩ませるのです。
 色々悩ませて、徐々にゴミを上手に処理するとか、ツモ2つを両方上手に使ってゴミを出さないようにするみたいな基礎が身についていくのです。
 定型連鎖は再現性があるので、反復練習する際も失敗した要因に絞って取り組むことが出来ます。
 GTRなどの不定形では相変わらず形を作ることに頭を作ってしまうので、先ほど失敗した原因(スピードや置きミスやキーぷよを間違えたなど)などそっちのけで、練習して改善するどころではありません。
 そういうふうに反復練習を続けるうちにスキルを身に着け、無事に5連鎖を発火させることが出来れば、それは初心者さんにとっての達成感になると思います。
 そうして5連鎖という武器を手にした初心者さんは、CPU相手に階段5連鎖で無双するようになるも「失敗したー!間違えたー!」みたいなことも繰り返し、勝った負けたを楽しみながら基礎を定着させ、経験を積んでいくことが出来る訳です。

 これは立派にゲームを楽しんでいる期間です。
 この間誰も何も教えていません。
 初心者さんが夢中になってぷよぷよをしていると言って問題ないでしょう。
 これが大事なのです。

 階段5連鎖も高速で組めるようになってくると、CPU相手に対戦するのも連戦連勝で飽きてくるかもしれません。
 そうなると「もっと大きい連鎖組めるんじゃね……?」みたいな考えを巡らせるのはごく自然です。
 そこまでくると今度はまたもや自然に、自発的に折り返しに挑戦してみる方向に向かってくれることだと思います。
 折り返しが出来るようになると、今度は2桁10連鎖、更には限界まで伸ばした大連鎖への挑戦にも火がついてくれるかもしれません。

 このように、自発的に目標が次々と出来上がっていくのが、定型連鎖の強みです。
 経験者の皆様は今一度ご自分の経験を思い出してみて下さい。
 誰かに「これやれ」「あれやれ」と言われて今の実力まで登ってきましたでしょうか?
「連鎖おもろっ!」ってなって自発的に折り返しを学んだり大連鎖を目指したり、GTRなんて組み方もあるのかって所までたどり着いたんじゃないでしょうか。
 その軌道に乗せてやるだけでいいのです。
 この自発的な気持ちがないのに「あれやれこれやれ」なんて言ったら、それはただの鬱陶しい指示厨にしかなりません。

 このように、学習順序の観点プレイヤーの基礎学習に適した状況という観点自発的に目標を持てるという観点から私は完全初心者さんには最初に階段を学んでもらうのが一番いいと結論付けています。
 まあ、考えが変わることも全然ありえるので、今のところは――ですけれども。


●実際に階段をどう教えるか 

 教える方は『初心者さんの自発的な意志を尊重する』ということを心がけて欲しいと願います。
 ですので、最初から「ぷよぷよ買ったの? じゃあ階段教えてやるよww」なんて流れは出来れば避けて欲しい感じはあります。
 プレイヤーが「連鎖教えて欲しい」と言ってきたタイミングで教えてやれるのが一番の理想です。
 これは紛うことなきプレイヤーの自発的な意志なので。

 しかしながら、ただ何の考えもなしにぷよぷよをプレイしているだけでは定型連鎖に中々たどり着けない人の方が多いでしょう。
 なので、そういう人にはこっちから「連鎖教えたろか?」と提案してみてもいいと思います。

 その際教えることは階段2連鎖からにして下さい。
 それなら比較的簡単に習得することが出来るはずです。
 出来るだけやることを減らす、一気になんでもかんでも詰め込まないようにしてあげましょう。
 やつら、あなたが思っている以上に馬鹿ですから。
 2連鎖が出来るようになったら、もしかしたら3連鎖を自発的に思いついてくれるかもしれません。
 それが思いつけば3連鎖4連鎖も自発的に夢中になって取り組んでくれることでしょう。

 2連鎖教えても3連鎖にたどり着けなかった場合は3連鎖を教えてあげてもいいと思います。
 2連鎖の延長で3連鎖が作れるということが理解できれば、おおよその人は4連鎖5連鎖を自ら編み出してくれることでしょう。
 教える側としては、それに加えて階段を組む時のコツなんかを少し織り交ぜてやる感じで、あくまで自力で4連鎖を作ってもらう感じにもっていきましょう。
 教えることなんてそれだけでいいと思います。

 ぷよぷよ完全初心者の成長カリキュラムは『階段2連鎖→階段5連鎖→折り返し→階段10~12連鎖』までは鉄板、例外あって全然いいですが基本的には全員これでいいです。
 教える側は最初に階段2連鎖3連鎖教えるのと、折り返しで躓いていたら助けてやる程度で、後は自力で夢中になって楽しみながら突破してくれると思います。


●GTRを教える機会なんて基本的にない 

 ここまでの話が理解できていれば、GTRを教える機会なんてないことも理解していただけると思います。
 一番大事なのは初心者さんが楽しめることです。
 その為には自発的な意欲を尊重してあげるべきです。
 なので初心者さんが一生懸命階段に夢中になっている所に水をさすべきではありません。
 そのまま階段に夢中にさせてあげましょう。

 それじゃあいつまで経っても階段しか出来ない初心者にしかならないじゃん!って感じするかもしれませんが、そんなのあなたが心配することではありません。
 初心者で何が悪い。
 言っておくけど広義にぷよの初心者を脱却するのって難しいですし、GTR出来るからって脱初心者って訳じゃないと思いますよ。
 それに、当人が楽しめてるならそれでいいじゃんと思います。
 階段だって組めば組むほど上達していきますし、その延長で飛車厨さんみたいな傑物が生まれる可能性だってあるでしょう。

 それに意欲がある人、特に向上心のある人なんかは勝手に自分でGTRを検索して習得します
 経験者のあなたもそうだったのではないでしょうか。
 そういう意欲がないのに「こっちの方がいいよ!」とか勝手にGTRを押し付けても、基本的には迷惑でしかありませんしただの鬱陶しい指示厨にしかなりません。
 意欲ある人ばかりじゃないですから。
 無理に腕を引っ張るようなことはせず、是非とも自分のペースでやらせてあげて下さい。

 GTRは不定形、連鎖を知っている人が活用できる折り返しのパーツです。
 連鎖を知らない人が作れたとしてもその先に全く繋がりません。
 まずは連鎖を知ってもらう所から始めましょう。

 定型連鎖が出来るようになったら、自然と他の連鎖にも興味が出てくる時期があると思います。
 他の人の連鎖の形を見て「自分もやってみたい!」とかね。
 そうなれば自発的にGTR講座見て学習するでしょうし、もしかしたらあなたに「GTR教えて!」と言ってきてくれるかもしれません。
 それは完全に自発的な意欲なので、喜んでGTRの作り方を教えてあげましょう。
 そういった場合を除けば、あえてGTRを教えてあげる機会なんてないと思います。

 例外としては、階段10連鎖とかで満足しきっちゃった人に対して、とかでしょうか。
 そこで満足してやめちゃいそうな人に対しては「もっと簡単に折り返しが作れる連鎖あるんだけど、どう?」みたいに勧めることで、新しい課題が出来たことで意欲を継続してくれるかもしれません。
 そういう勧め方なら全然有りだと思います。


●階段折り返しに苦戦している人にGTRを勧めていいか問題 

 これは意見が分かれる所な感じしますが、個人的な見解としてはNOです。
 私だったら絶対に勧めません。
 階段の折り返しに苦戦していたら上手に組めるコツを教えてあげますし、折り返しが上手くいって10連鎖くらい作れるようになるまで見守ります。
 
 階段の折り返しは基礎として必要なスキルだと私は考えてます。
 遠隔でキーぷよをのせる発想は多重折り返しに必要ですし、折り返した後にアドリブで伸ばして行く経験もGTRに必要です。
 また、まだまだ不十分な階段を何度でも復習する機会にもなります。
 それをすっ飛ばして不定形に挑戦してしまうと、そういった基礎的な理解がおろそかになり、スキルの習得が遅れてしまいます。
 GTRだと形を考える方に脳のリソースを割いてしまうからですね。

 確かに折り返しの難易度としてはGTRより階段の方が色の制約が多い分難しいとは思います。
 しかし、他に考える要素のない所で集中的に折り返しを学べるせっかくの機会なのに、それを不意にするのはもったいない感じがします。
 折り返しは階段の延長で出来ますし、それが作れれば夢の大連鎖が出来るというエサがぶらさがっているので、その機会を活用しましょう。
 逆にそれを全て不意にしてGTRを教えるメリットがあるのか疑問に思います。
 そんなGTR急ぐ必要あります?
 それって結局教える側の自己満足なんじゃないかと思えてしまいます。

 もし仮に折り返しに躓いている人が「GTR作りたい」と言い出しても、私だったら一旦待ったをかけると思います。
 本来なら相手の自発的な意志を尊重するべきではあるのですが、折り返し組めないのにGTRで楽しく連鎖組めるようになるとはあまり思えません。
 折り返しが理解出来てないから組める連鎖も限られるでしょうし、それに関連する連鎖の発想も出てこないでしょう。
 それでは色の制約を理解しきれないままぐちゃっとした連鎖を作り続け、あまり成長が感じられない(楽しみがない)道に乗せてしまう気しかしません。
 階段折り返しは作れれば「やったーー!!8連鎖まで出来た!10連鎖も目指すぞ!!」になるはずなんですけれども。
 それでもどうしても折り返しをすっ飛ばしてGTRが作りたいんだみたいな確固たる意志がある場合は……まあ、しょうがないかもしれませんね。

 ただ、この件に関しては意見が分かれそうですし、全く連鎖を理解してない人がGTRに挑戦するという無茶をしている訳でもないので、仮に折り返しをすっ飛ばしてGTRに挑戦しようとしてる人がいたり、GTRを勧めている人がいたとしても「止めた方がいいと思うよー」くらいしか思いませんけれども。
 完全初心者がGTRに挑戦するのは、私としては脱落の危機を感じるので「NO!」と言いますが、このケースはそれ即ち脱落するということにはならないと思うので。
 ってか、前項でも触れましたけれども、何で人はそう執拗にGTRを勧めたがるんですかね。
 

●初心者という言葉の罠 

 前提1でも話した『ぷよぷよは初心者という言葉の範囲が広すぎる』ということに関連した問題です。
 ネットを回っていると『初心者でも分かるGTR講座』や『初心者が始めるGTR講座』というタイトルの記事や動画をよく見かけます。
 ここまで私の記事を読んで理解してくださっている人なら分かると思うのですが、この記事で言う完全初心者にGTRの理解は無謀です。
 恐らくそういった講座を作ってくださっているかた達はここで定義した完全初心者を対象にしている訳ではなく、連鎖は作れるが対戦で勝てない初心者さんを対象にしているものだと思われます。
 しかし、肝心の初心者さん(もちろんここで言う完全初心者さんも含む)には「初心者」という言葉だけでそれを区別することは出来ません。
 なので、完全初心者さんがそういった『初心者でも分かるGTR講座』を目にしたら「よっしゃ、俺初心者だ!見てみるか!」となってしまうのです。
 そして、その完全初心者は「うわ……難しいわ、俺にはぷよぷよ向いてないんだろうな」と思ってしまうことになり得ると、私は思うのです。

 何度でも言いますが、完全初心者さんにGTRは早すぎます。
 そりゃ形を真似てGTRの部分くらいは作れるようになるかも分かりませんが、その後は再現性がないので「こういう時どうすればいいの?」「こういう時は?」の連続で、結局「分かんね」ってなって脱落してしまうことに繋がります。
 だって連鎖の発想がないんだもん。

 なので、主に初心者向けのGTR講座を作っていらっしゃるかたは注意して「初心者」という言葉を使って頂ければな、と思います。
 文言を『GTR初心者』と代えるだけでも違ってくるでしょうし、記事の中で「定型連鎖が作れない人は、まずそちらから~」みたいな注釈を入れることでも、完全初心者さんが無謀にもGTRに挑戦することを防げると思います。
 脱落する完全初心者さんを減らすためにも、是非ご一考下さい。


●Q&A 

Q.鍵積みはダメなの?
A.ダメということはありませんが、基本的には階段を勧めてあげて下さい。
 理由は記事に書いた通りです、階段の方が恐らく視覚的にも理解しやすいことでしょう。
 例外的に階段より鍵の方が理解できていそうとか既に鍵積みっぽいことが出来ている人ならいいと思います。
 対象の初心者さんにとって理解が早そうな方を見極めて選択してあげて下さい。
 通常初心者さんの持ってる理解の程度なんて分からんし、分からんならわざわざ直感的でない鍵を教える理由はないよねというだけの話です。


Q.カエル積みなら初心者も対戦楽しめるし、有りじゃね?
A.前提3で述べた家族や友人に対してゆっくり時間が取れる場合なんかには有りかもしれません。
 それ以外の場合なくはないと思いますが、その場しのぎにしかならず、結局階段を教えることになると思います。
 また、最悪カエル積みで満足してしまい、それがぷよぷよだと思い込んでしまったら、その人のぷよはそこで終わってしまいます。
 階段教えて2連鎖3連鎖の仕組みが分かれば、あとは勝手に4連鎖5連鎖に挑戦してくれることだと思います。
 ぷよぷよの面白さは連鎖を自分で作ることにあると思いませんか?
 対戦も楽しいですけれども、自分の頭で考えて連鎖を作るのも楽しいですよ。
 だったらせっかくの教える機会なので楽しみが続く方を教えてあげましょう。
 階段2連鎖を教えてあげるのも、カエル積みを教えてあげるのも、どちらの理解もそんな難度に違いはないと思います。


Q.階段5連鎖出来たらGTR教えていいよね?
A.やめてあげて下さい。理由は記事に書いた通りです。
 正直私にはどうしてそうGTRを急かせるのか理由がよく分かりません。
 初心者さんにとってGTRだろうが階段だろうが、夢中になって連鎖を組むゲームになることに違いはありません。
 また、GTRだろうと階段だろうと、まず最初に連鎖の見かたや作り方を学んでもらわないことには先に進めません。
 折り返しや効率の良いぷよのさばき方なんかもそうです。
 それらを学習する為にはGTRは圧倒的に不向きで、階段の方が適していると思います。


Q.階段教えて5連鎖出来るようになったけど、折り返しが無理らしく挫折してやめてたんすけど!?
A.割とそれが普通だと思います。
 階段5連鎖は出来るけど折り返しは作れないというぷよ経験者をよく見かけます。
 折り返しは一つの大きな壁なのでしょう。
 そういう人はそこで止まっても別にいいと思います。
 そんな全人類が「連鎖おもしれー!」「ぷよぷよおもしれー!」みたいになってくれるとは思ってません。
 多分階段5連鎖でも対戦してて楽しいと思いますし、対戦を繰り返していけば色んなコツが見えてきて基礎も固まっていきます。
 そうすると使う脳のリソースが減っていくので、折り返しを作り上げる難度も徐々に下がっていくことだと思います。
 それでも続かなくてやめそうだって人にはGTRではなく折り返しを丁寧に指南してあげて下さい。
 折り返しが作れるようになれば、そこから連鎖を伸ばすのは割と自力で出来ると思うので、再び「更に大きな連鎖を作る」という目標に向かって軌道にのせることが出来ます。


Q.階段とかつまらなくね?
A.つまらないと感じるのは教える方で、初心者さんは階段でも未知の世界の開拓なのできっと楽しめてるはずです。
 自分が面白いかどうかではなく、教える初心者さんの状態をちゃんと考えてあげて下さい。
 もしそれで階段がつまらないと感じるのであれば、そもそもぷよぷよを面白いと感じない人であり、GTRが楽しいと感じる可能性も低いと思います。


Q.初心者だってGTRが組めるようになれば楽しくね?
A.連鎖が理解できていれば、ね。
 出来ていないから「ぷよぷよってムズっ……萎える……」にしかならないと思うってずっと言ってます。 


Q.階段が上手く作れてないみたいだからもうGTR教えてあげていい?
A.だからやめろっつってんの。
 話聞いてた?
 何でそんなGTRを教えたがるんだよ!
 初心者さんは階段でも連鎖が作れれば夢中になれるし楽しいってさっき言ったばっかだよね!?
 それがつまんねえって感じる人はGTRもつまんねえよ!
 本人が希望したら教えてあげて下さいね!!(半ギレ)


Q.教える初心者が今日誕生日なんだけど、GTR教ていい?
A.ダメ。
 記念日だからOKとか、そういうシステムじゃないんで。


Q.初心者にGTRを教えないと4ぬ病気にかかってるから、GTR教えていいよね!!?
A.病院いけ。
 その訳分かんねえ病気治してもらってから階段教えろ。


●まとめ 

・初心者さんはまず基礎を学習しないと連鎖が分からないままの状態が続くよ(いつまでたっても成長しないよ)
・基礎を学習するには階段が一番適した環境だと思うよ
・階段などの定型連鎖は自発的に目標が作れるので楽しさが続くと思うよ
・GTRを教える機会など基本的にない、連鎖が楽しければきっと自発的に学んでくれるよ
・初心者という言葉はあまりに広義だから、使う場合は気を付けてね!

 別に全初心者さんに階段を――と思ってこの記事を書いたつもりはありません。
 その上位に脱落する初心者さんが減ればいいという思いがあります。
 そのためには階段が一番良いと私は思ったので、それを伝えたにすぎません。
 是非、初心者さんの状況をよく考えて、無理のないもの、脱落しないようなものを勧めてあげて下さい!
作成日時:2025/04/04 21:19
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