この記事では,中盤戦についてのみ扱い.終盤戦については扱いません.
中盤戦の領域においては,
フィールドに十分な猶予があるため,全てのツモをハチイチとして扱うことが出来ます.
ただしハチイチとして扱うためには,
形の予測が必要となります.
形の予測とは,現在自分が組んでるいる形から
数連鎖発展させた形を複数想定し,その未来の形における
色関係を基に
現在の形に当てはめ置き場所を決めることです.
形の予測を行うことにより全てのツモをハチイチとして扱うことが出来,また数連鎖先の形を見越しているため必然的に,現在の連鎖との関わりが遠い置き方となります.
私は,この現在の連鎖との関わりが遠い置き方のことを単純に
遠い置き方と呼びます.
遠い置き方では,連鎖のベクトルを定めることなく,ぷよを置くことが出来るため,
『ぷよぷよで負けないために知る必要のある事』で触れたような
自分の手を制限しない置き方になります.
こういうと,合体を思い浮かべられる方もいるかと思いますが,合体では,先に合体の前後の連鎖を組み立てた後に結合しますが,
遠い置き方では,置いたぷよそのものはすぐに連鎖に寄与することはなく,その後の連鎖の変化において,価値の生まれるような位置に予め置くことを指します.
少々話が脱線しましたが,このように遠い置き方をすることで,価値のないぷよを極限まで減らすことが出来,
連鎖を打たざるをえない状況になることを避けられます.
では,中盤戦において,
どのような時に連鎖を打つのかと言うと,その連鎖を打つことによって始まる一連の取引によって自身が勝つと信じた時です.
中盤戦において,催促は,対応されるものではなく,相手に対応させるものだということです.
自身の想定した取引が履行されるかどうかは,相手の状態を正しく理解出来ているかどうかにより決まります.
逆に言えば,中盤戦で相手が取引を持ちかけてきた時,その時点で相手のシミュレーションでは自身(持ちかけられた側)が負けているため,相手の想定を外れる連鎖を打つ必要があります.
上級者がよく,中盤戦においてひねった連鎖を打つ理由はこれによります.
取引が正しく履行されるためには,相手がこちらの想定を外そうと試みるルートについても把握していることが必要となります.
『凝視のやり方+α』で触れたように,相手の形を相手以上に知っていれば,勿論そのようなルートも想定に含められるため,取引の派生として処理出来ます.
お互いに自身の勝利を決める取引を見いだせなかった時,中盤戦は終了し,終盤戦に移行します.
このような理由からよく対戦において見られる,2pの催促と同時に1pがその催促への対応を発火する行為は,2pの悪手(取引を想定しない発火)である場合が多いです.
例外としては,2p側がお邪魔を消しながらなど,整地を兼ねて対応されたとしても好転とすると考え2pからもちかけた取引であった場合やぷよ量の関係から相手が対応すべきではない場面などがある.
以上が中盤の基礎的な考え方になります.