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※修正中【練習法】動画の考察方法③-1

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kaoru2424
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2.催促・対応の作り方とタイミング

 序盤の手順や土台の組み方を学んだあとは、中盤戦に向けた動画考察を行います。本線は組めるけど実戦で相手の催促・潰しにやられて負けてしまうというのはよくあります。かといってこちらから2ダブを仕掛けてもシンクロ本線をうたれたり、より大きな対応で返されたりなど思うように勝てないこともあります。ぷよぷよって難しいですね(゚ω゚)クヤシイ
 そんなとき私は上級者の中盤(土台を組み終わった後の展開)に注目します。彼らのプレイングを見ながら「①どのようにぷよを組んでいるのか」「②どんなタイミングで催促をうっているのか」「③どのように対応しているのか」について考察します。それらをもとに、催促・潰し・対応が有利に働くようにして勝ち筋を見出す練習を行っています。(ちなみに勝ち筋については動画の考察方法⑤でも紹介するつもりですが、GTRpriestさんの記事にもまとめられています。)

・ぷよぷよの勝ち筋紹介
https://puyo-camp.jp/posts/54099

 それでは動画の見方や意識する点を具体的に説明していきます。ちなみに動画を見るときは前回の記事でも述べた通り、再生・停止を繰り返してゆっくり見ることをおすすめします。


① どのようにぷよを組んでいるのか

 見るポイントは「2ダブがどのようにできるのか?」「どんな形をイメージして組んでいるのか?」「何を優先して組むべきなのか?」という点です。これらも順に説明していきます。


(i) 2ダブがどのようにできるのか?

 2ダブは催促の定番ですが、作りやすい形があります。言葉で説明するのは難しいですが、動画を見ていると「あっ!この形前も出てきた!」というものが結構見つかります。その形を覚えることで、本線を組みながら「あっ!ここで2ダブが作れる!」という具合に組む前から2ダブが見えるようになります
 この”組む前に見える”というのが重要で、催促のためだけに2ダブを作ると柔軟に立ち回ることが難しくなります。組み替えることができれば問題ありませんが、催促しかうてないという状態になると本線を先うちされたり、さらに大きい対応を構えられたりして勝つことが厳しくなります。本線を組みながら2ダブ作る前に見つけることで、状況によって2ダブを組んで催促や潰しとして使ったり、2ダブを組まずそのまま本線を組んだりと柔軟に立ち回ることができます。
 自然に組めるようになるために、よくある形を何度も見て覚え、実際にとこぷよや実戦で組むことで体に覚えさせていきましょう。形は無数にありますが、私がよく見る形を例として紹介しておきます。参考にしてください。パーツで覚えると見つけやすくなると思います。

【例1】
 →
先折GTRでよく作れる形。上の緑発火の組み換えもしやすい。

【例2】
 →
先折GTRの折り返しの多重部分で作りやすい形。黄→赤と組み換えやすい。

【例3】
 →
横3の両側で作る2ダブ。L字のため対応にも使いやすく、右の緑発火で本線にもできる。(画像は無理やりな多重でつなげてます)

パーツをまとめると次の通りです。



(ii) どんな形をイメージして組んでいるのか?

 中盤における手順に注目します。特に見てほしいのはゴミぷよの扱い方です。何もないところに新しいぷよを置いて連鎖の形をイメージできない人は結構いると思います。私もそうです。そのため適当にぷよを置いてしまい、その結果回収率が悪くなって火力がでなくなることがよくあります。
 上級者の動画を見てると、ほとんどゴミぷよがありませんね。なぜそのような組み方ができるのかについて、私が思うに「八一やゾロを有効活用していること」「色をばらけさせないこと土台と同様に中盤の形もある程度イメージができていること」があげられると思います。

 「八一やゾロを有効活用している」というのは、以前の記事に書いたことの他に、あえて八一待ちをする勇気をもつことゾロはなるべく端を優先して置くことではないかと思います。

【例4】

 例えばこのツモの場合、3列目の青をはやく置きたくてどちらかのツモをちぎる人は多いと思います。もちろん、その置き方も間違いではありませんが、ここで青黄の八一待ちをする意識をぜひ持ってほしいと思います。
 終盤ではツモれる量に限りがあり隙ができやすいのでおすすめしませんが、試合が始まり土台を組んで中盤戦が始まるまでは18~22手ほどぷよをツモります。八一はなかなかツモれないように感じると思いますが、計算すると5手以内にツモれない確率は51%とほぼ半々です。八一待ちが複数あればツモれる確率はさらに上がります。
 そのため、序盤は意外と八一がきます!色が偏っていたり土台があまりにも汚くなりそうなときや、相手が速攻を構えていない限りは、ちぎりを減らすためにも八一待ちはかなり有効です。組んでいく中で、4~6手以内に来なければちぎって置くくらいの意識がちょうどいいように感じます。動画を見ていても八一がくるまで待っている方が結構います。(ぴぽにあくんのちぎらないぷよなんかはその典型ですね。)

[参考: 八一がツモれる確率]
ツモ 1手 2手 3手 4手 5手
確率 12.5% 23.4% 33.0% 41.3% 48.7%
ツモ 6手 7手 8手 9手 10手
確率 55.1% 60.7% 65.6% 69.9% 73.7%

 「ゾロはなるべく端を優先して置く」というのは、例えば次のような場合です。

【例5】
 
 この置き方が最善かどうかは別問題として、意識の仕方について考えていきます。
 私の経験上、1列目や6列目の端には縦の連結ぷよを作ることで組みやすく受けが広くなります。しかし、両端は1列目なら2列目、6列目なら5列目にしかぷよをちぎることができません。このため、2~5列目とは異なり、ツモの制約を受けやすくなっています。
 そこでゾロを活用して縦の連結ぷよを端に作ります。ゾロを活用するので、ちぎりもゴミぷよもありません。どうしても必要な場所が他にあれば別ですが、どっちに置いてもいい場合はゾロを端に活用しましょう!特に隙ができやすい第二折を組む場合は優先度が高いと思います!なので、上の例では右の置き方をしたくても左の置き方を優先する意識を持ってほしいと思います。

 「色をばらけさせない」というのはそのままの意味で、1色に必要数が集中しないように意識するということです。

【例6】
 
 このツモのときに、左画像のように置くのは良くないです。GTRのよくある形を意識しすぎて、赤の必要数が多くなっています。この場合は赤緑を折り返しに使い、後ろは黄色(場合によっては緑)からつなげるようにして、必要なぷよが1色に集中しない工夫をします。

 「土台と同じで中盤の形がイメージできている」というのもそのままの意味です。土台が組めるようになった人は、組むときに頭の中で土台のイメージが出来ていると思います。これと同じ感覚で中盤も組むことができるのが上級者だと思います。しかし難しいのは、中盤の形は土台以上に多岐に渡るという点です。
 そこで私が意識していることは、中盤の形を覚えるだけではなく連鎖のつながり方を動画で学ぶということです。数学でも同じことが言えるのですが、公式を覚えてただ使うだけでは応用問題が解けません。公式の成り立ちを根本的なことから理解するこで、その考え方を様々な問題に応用することができます。これと同様に決められた形しか覚えていなければ、いざその形が組めなかったときがすごい困るんですね。
 しかし、連鎖のつなげ方や発想を覚えることで、いろんな場面でアドリブがききます。私がおすすめするのは「鶴亀連鎖」と「サブマリン」です。この連鎖について知りたい方は詳しくは調べてほしいのですが、この2つが使いこなせるだけで格段に連鎖力が上がると思います。基本的な連鎖がしっかり組めるようになった人は、この2つを意識して練習してみてください。


(iii) 何を優先して組むべきなのか?

 これはプレイヤーがどのように考えてぷよを組んでいるのかを考察することです。実際に考えてることはわからないので想像する事しかできませんが、私が意識しているのは勝ち負けにつながる立ち回りを確認するということです。
 例えば潰しがささって勝ったのであれば、その潰しはどのタイミングで作られたのかを確認したり、相手陣地と見比べて今回の立ち回りが有効だったかどうかを考えます。相手に隙があったからあえて作りに行ったのか、それとも本線を組んでいる途中に潰しが見つかったのか、またはたまたま潰しささったのか...。
 先ほども述べた通りあくまでも想像して考えるしかないので正解はわかりませんが、実際の試合結果から「〇〇のときは△△するのが効果的」というように、有効な立ち回り方について確認することはできますね。
 そのような有効な立ち回り方を覚えることで勝率を上げることが出来ます。逆に有効でない立ち回り方を覚えることで負ける確率を減らすことにもつながります。そこでもう一つ意識してほしいのはぷよを組む優先順位です。具体的な例で見てみましょう。

【例7】(左:1p 右:2p)
 
 ツモのパターンが左右で異なることは気にしないでください。あくまで優先度の確認なので(゚ω゚)
 さて、1pのツモを見ると6列目に赤ゾロを突っ込む方が効率がよく本線を組むことができ、隙も減らせます。しかし、相手陣地をよく見ると隙があるように思いませんか?そして、自分のツモを見ると赤ゾロに緑黄...。そうですね、これは折り返しを優先するのではなく赤ゾロを2列目に置いて、緑黄色で八一発火するのが正解だと思います。
 今回はかなり極端な例ですが、ゲームの展開の仕方によっては置き方の優先順位が変わります。その点について意識しながら動画を見ると、ぷよ勝負の奥深さがわかってより楽しくなると思います!



 いかがでしたか?今回はかなり長文で読むのが大変だったと思います。その点については、文をまとめる力が私に足りなかったと反省しています。しかし、私が普段意識していることの本質にせまる記事が書けた思うので、何度も読み返していただけると嬉しいです。
 今回も皆さんのお力になれれば幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました。



長くなるので②と③については分割して掲載します。お待ちください。


.......記事を見返してみると改めて”動画の考察方法”なのか疑問が残るけど、細かいことを気にしてはいけない(゚ω゚)キニシナイ

《前の記事》【練習法】動画の考察方法②
https://puyo-camp.jp/posts/54342
《次の記事》【練習法】動画の考察方法③-2
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【目次】
更新日時:2018/11/30 18:36
(作成日時:2018/06/09 00:48)
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