3338

【長文】SEGAさんのeスポーツ担当者様のインタビュー記事を拝読させて頂きましたが……

by
gesoir91
gesoir91
 以前記事にもした通り、私自身SEGAさんが考えているぷよの未来を語って欲しいなと前々から思っていた所、セガのeスポーツ関連を担当する宮崎浩幸さん(ぷよの大会の最後に表彰状を渡しておられる方ですね)のインタビュー記事がweb上に掲載されていたので、興味を持って拝読させて頂きました。
 結果として良いことも「ん?」と思うようなこともあったのですが、全体的に不安の方を煽られたのでその辺りを記事におこしてみようと思います。
 インタビュー記事のURLはこちらになります。

 あの「ぷよぷよ」がなぜeスポーツに?
 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00005/091000044/

 インタビュー記事を見て、私は宮崎さんが客観視点の欠如に陥っている臭いを嗅ぎ取りました。

-----
 私の言う客観視点の欠如とは何か。
 簡単に言えば、よくある作り手と受け手の齟齬です。

 例えば、漫画や小説、ゲームの作者が描いた超お気に入りの愛されキャラが、いざ受け手に見せると嫌われ者になってめっちゃ叩かれているみたいなアレです。
 作者の頭の中にはそのキャラの良いところや可愛いところが完璧に成立しているので作者は愛せますが、作中で描ききれていないので、受け手にはそれが全く伝わっていないなどといった場合に起こります。
 受け手(第三者)がこれを見たときにどう思うか?という視点が足りていないのです。

 リアルで言うと、例えばSNSにあげる内輪ウケなんかがそうです。
 身内ではめっちゃ面白い出来事でも、受けるだろうと思ってSNSにあげたらウケないどころか炎上した――みたいなアレです。
 これを第三者が見るとどう思うだろうという視点が足りていない為、非常識なことですらSNSにあげるような愚行を起こしてしまうのです。

 いずれも大衆が相手であるにも関わらず、自分やその周辺だけの理解で物事を進めてしまう場合に起こります。
 更に一歩踏み込むと、作り手の自己満足(作り手にその気がなくても、受け手にはそう見えてしまう)に繋がります。
 当然ですが、受け手は「は?」となって白けます。
 夢中になってモノを作ったりしていると途中で無意識のうちにゲシュタルト崩壊でも起こしているのか、作ってるモノの全体像が全く見えなくなるというのは往々にしてあることで、この客観視点の欠如も大衆向けコンテンツを作るのに慣れていないと割と陥りやすい罠です。慣れている人でも意識していないと普通にやります。私もやります。この記事でやっちまって盛大なブーメランになっていないことを祈ります。
 私は宮崎さんのインタビューからその臭いを嗅ぎ取ったので、それを説明することで、誰かがそれとなく気づいて意識を是正する方向に動いてくれたらな、と思った訳です。
 上から言うようで大変恐縮ではありますが、自分や周囲の人では中々気がつけないこともあるということで、勘弁して下さい;;
-----


 開始数行で既に批判的な内容になってしまったので開き直って言ってしまいますけれども、私が書くこの記事には多分に批判的な内容が含まれると思います。
 しかし、私が本来したいのは批判ではなくぷよをより良い方向にもっていくことです。
 ですのでただ文句をまき散らすだけではなく、こうすべきといったような私なりの代案を理由を付けて極力明示していくつもりです。
 今回は(恐らく)ぷよeスポーツに関する最高責任者が相手ということもあり、賛同は得られにくいと思いますし、下手すれば消されるかも分かりませんが、だからと言って「ん?」と思うようなことに誰も異議を唱えずそのまま進めていくのもどうだろうという考えのもと、筆を執りました。
 批判批判とは言いますが、他者がどう見るかはさておき、私としてはSEGAさんに頑張って欲しいというスタンスでいるつもり――ということを理解して頂ければと思います。
 それと、わざわざ記事にしてあげるものはどうしても批判的なものになってしまう……という点もご理解頂ければと思います;;
 問題提起を行うときは現状に何らかの問題を見つけた時でしかなくて、現状で満足しているものや良いことをわざわざ「最高だぜ!」みたいな無意味な記事にしてあげようとは普通考えないですからね。
 基本的に「ん?」と思ったことしか記事にしようがないんです。
 これは私に限らず、他ユーザーみんな同じことだと思います。
 ですので、コイツら文句ばっかだなクソ共がとか思わないで欲しいと思います><
 それを免罪符に批判記事を上げまくっているということではなく、賞賛できるようなことはわざわざ記事にあげにくく、対して批判的な方はあげやすい為、どうしても上がっている記事は批判的なものばかりになってしまう悲しい世界なんだということです。



 さて、ようやく本題に入っていきます。
 インタビュー記事で私が気になった箇所を抜粋して引用しつつ、良いも悪いも私の感想を交えながら記事を書いていきますが、文脈もありますし記事を都合良く抜粋していると思われるのも嫌なので、先にインタビュー記事を一読してしてくることをお勧めしておきます。

 記事の前半で宮崎さんは「ぷよカップやチャンピオンシップは利益を得ると言うよりもぷよぷよの価値を上げる為にやっている」といったようなことや「一方で国体は地方での開催を実現することで地域ぷよの活性化を図ることを目的としている」といったような、大会の趣旨を説明されています。
 結果として「ぷよがこれだけ規模のあるものである」ということや「ぷよって、こんなに技術やスポーツ的な駆け引きがあるものなんだ」ということを多くの人に認知させることが出来たと、一定の手応えを掴んでいる様子です。

 特に

>「ぷよぷよ」のプロはJeSUの認定プロの中で一番数が多いので、僕は将来的には将棋のプロリーグみたいに、A級、B級、C級に階層分けして入れ替え戦もある、そういう仕組みを見習っていけたらと。何人かものすごく強い、あるいはレジェンドや人を指導するに値するような人々もいるので、そういう人のところに、若い人々が入門する、みたいなのも面白そうだなとは思います。

 と、いう部分に関しては私の知りたいぷよの将来的な完成図だったので、興味深かったです。
 主催している側から直接この言葉が聞けたというのは私としては本当に大きなことですし、内容もとても面白いものだと感じたので、是非とも実現に向けて頑張って欲しいと思いました。
 もし『見習っていけたら』ではなく『こうしたいけどお金が足りないので実現できません、実現のための寄付をお願いしたいです』という話だったら、私としてはすんなり寄付出来るレベルです。
 観戦者としてはやはりよりレベルの高い試合を見たいですからね。
 プロの人数が多くなってくると徐々にレベルも差が出てくるのは致し方ないことで、視聴者としてはその中でも最高峰の実力者同士の戦いというのはやはり興味をひかれます。
 プロ野球でも2軍よりは1軍の試合に、大相撲では幕下より幕内に注目が集まるのは当然のことですし、ぷよにもそういった制度があるとディープなファンからライトなファンまで楽しめる良い制度になると思いました。

 また、

>賞金を稼ぐプロもいれば、レッスンプロじゃないけど人に教えるプロもいてもいいし、あるいは地方のイベントで実況をやって、解説をするような解説プロみたいなのがいても面白そうだなとは思います。

 こういったプロの多様化も素晴らしいアイデアだと私は思いました。最高だぜ!
 そうやって人に教えるプロや解説するプロなどを作ることで、ぷよ業界内での教える力も確実に上がっていくことでしょうし解説のクオリティも確実に上がることでしょう。
 そうすることでより強い人が生まれやすくなるでしょうし、視聴者もより楽しめるようになりますし、プロのモチベーションにもプロになりたい願望にも繋がる、といった好循環が期待できそうです。
 実現するためにはその需要を増やすこと、即ちぷよの価値を上げることが目下の課題になるでしょうか。
 まだ構想の域を出ていないことだとは思うのですが、是非とも実現に向けて頑張って欲しいと思います。

 とまぁ、前半部分は割と頑張って欲しいと思えるような内容が続いていくのですが、後半に入ってくると段々怪しい臭いが漂いはじめます。

(何故eスポーツ化したのがぷよぷよなのかという問いに対して)
>まず、対戦ゲームといっても、eスポーツに向いているもの、向いてないものというのはきっとあるんですよ。無理やり「対戦があるからeスポーツです」と言っても、そんなにはまらないタイトルも存在する。その点、「ぷよぷよ」は非常にフェアなゲームですし、練習で強くなるという概念も当然あるし(以下略


 正直何を言っているのか私には分かりませんでした。
 フェアじゃないゲームって何ですかね。
 人狼みたいなゲームのことでしょうか?
 人狼みたいなゲームではないから、ぷよぷよをeスポーツ化したという弁なのでしょうか?
 フェアじゃないゲームは選択肢にすら入れちゃいけない気がします。
 それに、練習で強くなる(うまくなる)という概念がないゲームってどんなものがありますかね。
 私にはジャンケンくらいしか思いつきません。
 eスポーツ化した理由を聞かれて真っ先にあげるものとしてはあんまりな気がします。

 その辺りはインタビュアーも不思議に思ったようで、後に
>でも、対戦型ゲームって基本的にフェアなんじゃないですか?
 というツッコミを入れているのですが、それに対する宮崎さんの回答が
>どうなんでしょう。結構、偶然の要素が対戦の結果につながるゲームは多いと思いますよ。
 という、ぷよぷよにもモロ当てはまってしまう内容というのはどうなんでしょう。

 私としてはぷよがeスポーツに向いているというのはその通りだと思っていて、その理由として簡潔に『基本ルールが物凄く単純で誰にでも分かりやすく普及の敷居は比較的低いことと、その割に掘れる技術の奥が物凄く深いので、技術を競う競技として適性が高いゲームだから』くらい言えそうですが、先頭に立ってぷよのeスポーツ化を進める人間が『ぷよぷよはフェアだからeスポーツ化した』というつもりでいることに不安を覚えます。
「ぷよぷよはフェアなゲームなのでeスポーツ向きです。是非プレイして下さい!」とか言われても、私だったら絶対手に取りませんよ?
 別にちゃんとプレイしてゲームの魅力を体感した上で自分の言葉を持って伝えて欲しいとは言わないまでも、知識として自分の担当しているゲームの魅力くらいはしっかり把握しておいて欲しいと思います。
 このままで多くの人にぷよぷよの魅力を伝えきれるのか疑問が残ります。

 一応インタビュー内で宮崎さんは『ぷよは暴力的でもないしエロもないので年齢制限が不要で、より多くの人に楽しんでもらえる』といった理由も加えていますし、ゲーム・デジタルライターの岡安さんという方も『将棋は先手後手あるが、ぷよはそういうのが全くないから物凄くフェアである』といった言葉を添えてフォローされており、宮崎さんもそれに同調する感じになっています。
 普通のゲームはそうだし、もしアンフェアなことがあったとしてもゲームのルール外でその辺りをフェアになるように調整しているはずだと思いはしますが。

 ただ、そんなにフェアだと謳うのであれば『大会で1P2Pが一方的に運で決まってコートチェンジのようなものもないルール』は変えるべきだと思いました。
 言いにくいですけれども、現状ではサッカーやバレーやバスケなどでコートチェンジがない以上にアンフェアだと私は思います。
 だって、それらの球技と違ってプレイヤーのほとんどは普段1P側でしか練習出来ないですからね。
 突然2P側でプレイすることになって違和感覚えない人なんていないと思うのですが、出場したプレイヤーはどう思っているのでしょうか。一切影響ないから流されている話なんですかね。
 大会のルールとしてセットごとに席の交代を行うことにするとか、ゲームシステムとして全員が一律1P側でプレイ出来るようにゲームの改修を行うとか、やりようはいくらでもあるはずで、それが出来てはじめて他の競技と同じレベルでフェアであると謳えるコンテンツになると思います。
 宮崎さんにはその辺りを是非把握して頂きたいなと思いました。

 ちなみにですがこの件に関して、私は以前自身の記事で『一人一画面使って勝負をするという形で是正されていました』と記述しましたが、どうも間違いだったようです。
 正しくは『一人一画面を使うようになったが、オフライン対戦である為二人のうち一人は必ず2P側での操作になる』というのが正解だったようです。
 つまり、当時私の掲げた問題点は全く解決されていなかった模様です。
 間違った情報を書きっぱなしにして申し訳ないです。
 ですので、引き続きこの点の改善を是非とも行って欲しいという要望をここで述べておきます。
 1から10まで私の認識違いだというのであれば、地面に頭をこすりつけて謝ります。


 また、ぷよのeスポーツ適正について宮崎さんはインタビューで

>そして、公式戦を通してそれはプロのステータスというか、プロに到達する道が結構厳しいということもだいぶ理解されてきたし、そのプロが戦っている中から、もうすでにいくつかの名勝負、伝説の名勝負みたいなものが生まれてきている
>例えば、くまちょむさんというレジェンド的な大ベテランが、去年の秋かな、それまでの戦法を突然変えて速攻戦にシフトしてみんなを次々と撃破して、「くまちょむ復活!」という。 
>そういう1個1個の点がつながっていってストーリーになっていくという感じは、eスポーツっぽいなと思いました。


 と、述べられていますが、この部分も私にはあまり理解が及びませんでした。
 確かぷよぷよの総合プロデューサーである細山田さんも『選手のストーリー』という単語を使ってインタビューで話していたものがあると記憶していますが、宮崎さんが話す『くまちょむさんのくまちょむ戦法による復活』を1つのストーリーとして捉えた視聴者さんってどれくらいおられますでしょうか?
 申し訳ないですが、私としては普通にくまちょむさんやっぱすげぇな以上のストーリー性(?)を感じることは出来ず、あまりピンときませんでした。
 こういう点が冒頭に述べた客観視点の欠如だと私は感じました。
 コンテンツを提供する側としては色々感じるものはあったのかもしれませんが、視聴者には全然伝わっていないと感じます。

 宮崎さんや細山田さんの指す『ストーリー』が具体的にどういったものを指しているのかイマイチ理解が及びませんが、やるなら例えばですが、くまちょむさんを取材して、敗戦して気落ちし、復活の為に色んな戦法を開発し、次の戦いに勝負を賭けて大きく意気込んでいる――といったような様子をドキュメンタリーとして映像化するなどして見せてもらわないと、見ている第三者にはまるっきりそのストーリーが伝わってきません。
 別にそこまで大層なものでなくとも、対戦前の紹介映像でプレイヤーのこれまでの経緯や今大会への意気込みなどをうまくまとめたショートムービーを作って視聴者の興味を煽る、みたいなものでも構わないと思います。
 プロ野球中継なんかを見ても、例えば以前のデッドボールで乱闘になった投手と打者の再戦の場面なんかは、以前の映像をザッと流して視聴者がみんな同じ前提知識を持って勝負にのめり込めるように工夫されています。

(その点Tomさんの試合前の選手紹介はそういった視聴者の興味をひく手腕に長けていると私は感じます。以前くまちょむさんの試合前に『前回はいわゆるくまちょむ戦法で猛威を振るったが、プロのプレイヤーはそれの対策を考えてきている訳で、今回はその対策されているであろう戦法を使うかどうかが注目です』みたいなことを話していたと思うのですが、これを聞けば視聴者はその辺りに興味を持って試合に注目出来ます。結局くまちょむさんのその試合は画面にすら映らず、使ったのか使わなかったのか誰も分からないまま宙ぶらりんになったというオチがついていますけれども。こういった感じで実況される方も色々工夫や勉強が出来て、視聴者にストーリーを訴えるような技術を身につけ、実況者にもそれに見合うリターンがある仕組みがあると良いとは思うのですが、現状実況者はそれ以前に競技者ですからね。色々難しい問題です)

 ただ何の説明もなく試合を見ている側としては、よっぽど特定のプレイヤーに張り付いているとかでない限り、特定の人のストーリーなんてとてもじゃないですが見ることは出来ません。
 プレイヤーに近い位置にいる主催している側の人がプレイヤーのストーリーを垣間見られるのは割と当たり前で、それを見てeスポーツっぽいなと表現するのはかなりどうかと思いました。
 私としてはファンあってのスポーツであり、eスポーツは主催者側だけで行うイベントではないと考えていますので。
 そういったストーリーをプッシュしていきたいのであれば、是非とも視聴者に見せる工夫をして欲しいと思います。

 もし、多くの視聴者さんがくまちょむさんの復活劇をストーリーとして捉えてeスポーツっぽいなぁという感想を持っており、私だけがピンときていないというのであれば、本当に申し訳ないです。靴舐めて謝ります。
 これだけ言い切りましたが普通に私が間違っている可能性も大いにありますし、この辺自分一人では本当に分からないことなので、アンケートとか取って結果を見てみたいですね。

 そもそもですが、現状では視聴者がストーリーとして見るにはプレイヤーが戦っている姿を見られる時間があまりに短すぎると感じます。
 例えば野球なら、短いスパンで何度も対戦できるので因縁の対決なんてのも生まれやすいですし、同じ試合の中でも初回にスライダーで三振をしたバッターが9回にそのスライダーを狙って逆転ホームランを放つなどのストーリーなら見ることが出来ます。
 しかし、現状ぷよぷよは1ヶ月に1回同じ人と当たれば割と奇跡、尚且つ2先2セットの対戦しかありません。

(まるっきり関係ない上に度々野球の話で申し訳ないのですが、夏の甲子園大会には1998年に行われた横浜対PL学園の延長17回の死闘という、高校野球ファンに今も語り継がれている伝説の試合があるんですね。それは初回から決着に至るまで、いや、春の甲子園の同カードから既に伏線が至る所にちりばめられており、本当に1つの試合を1つのドラマとして見ることが出来て、マジでめちゃくちゃ面白いんです。この試合を見た時は凄い試合やってるなくらいの興味しか出なかったのですが、後日NHKで放送されたドキュメンタリーを見た時に「めちゃくちゃ面白れぇ!!」ってなって、果てには文庫版まで買ってしまうくらいファンになってしまいました。ドキュメンタリーがなければ、私もそこまで興味を引かれることなく終わったことでしょう)

 私の感覚で言えば2先2セット先取は、野球で言うなら3回表裏でゲームセットみたいな感じです。
 しかも、初戦で敗退してしまえば戦いすら見ることが出来ません。
 インタビュー記事内で宮崎さんも
>わりと短期決戦なので、プロの方の調子が出ないうちに「あれ?」、と押し切られる感じで負けることもありますね
 と言及しておられますが、果たしてそれで視聴者が特定の人のストーリーなんて見ることが出来ますでしょうか?
 現状では視聴者にストーリーが伝わらない仕組みになっていると感じざるを得ません。
 イチ視聴者である私には現状ストーリーを感じるのはほとんど無理です。
 
 選手のストーリーを見せることにこだわるのであれば、是非とも仕組みにこだわって欲しいと感じます。
 前述したドキュメンタリー映像を作ることでも、実現できることかもしれません。
 また、宮崎さんが言及していた『Aリーグ、Bリーグなどのリーグ分け』が実現し、視聴者に特定の選手の戦いを長く見せることが出来る仕組みになるのであれば、或いはストーリーも生まれやすくはなると思います。
 個人的には今からでも遅くないので、チャンピオンシップは全て10先にする、せめて準決勝辺りから10先にするなど、選手がスポットライトを浴びる期間を長く作って欲しいなと思います。まぁ、突然の変更とか普通に無理だとは思うのですけれども。
 恐らくですが、このままだと選手に近しい人以外の視聴者は以降永遠にぷよの大会で選手のストーリーを垣間見るどころか気づくこともなく終わると思いますので、選手のストーリーを見せることにこだわるのであれば是非ご検討をと思いました。

 もう一点。
 インタビューの中で宮崎さんはこうおっしゃっています。

>事業の話は僕たちの課題としてもちろん持っています。ただ、それはお客様にはあまり関係ない話かもしれません。極端な話、収入を増やす方向を目指すだけではなく、イベントの運営コストを10分の1で回せたら、それでもいいわけじゃないですか。コストを下げることで事業化の道が近づくという考え方だってあるわけで、その辺はだからあまりお客様とは関係ないですよね。最終的にもしかしたら「ぷよぷよeスポーツ株式会社」というのをセガがつくって、上場して上場益でやれればいいんでしょう? ということだってあってもいいかもしれません。

 何かインタビューの冒頭にあった「ぷよカップやチャンピオンシップは利益を得ると言うよりもぷよぷよの価値を上げる為にやっている」という趣旨と全然かみ合わない例え話な気がしなくもないですが、それは現状の話でこれは将来的な例え話と飲み込みつつ、この部分は『ぷよぷよeスポーツがうまく回るためのプロセスは何も事業拡大だけが近道ではない』という話で理解できます。
 ザックリと、独り立ちする為には拡大目指して借金抱えて打ち切られるよりも、小さくすることで利益を出せるのであればそこから地道に大きくしていく方法だってとれるという話なのでしょう。そうなったら、イチぷよファンとしては寂しいことですけれどもね。
 ただ、2回も念を押して『お客様にはあまり関係ない話』とおっしゃっていますが、お客様に滅茶苦茶関係ある話だと私は思うのですが、どうなんでしょう。
 仮に野球が事業縮小して年間140試合を70試合に減らす、球場を小さいものにするといった場合、今まで応援していたファンやスポンサーは無関係ですか?
 誰からお金をもらって商売していく気なのでしょうか。
 どういうことをやっても結果的についてきてくれた人がお客様で、既存のファンとかスポンサーなんぞ知らん無関係だという意味に取れてしまうのですが、私の認識違いでしょうか。
 既存のイチぷよファンとしては例え事業縮小があったとしても、それは事情があってやむを得ないことなんだと飲み込むことは出来ますし、確かにただのファンが事業の内容や方向に口を挟むことは出来ません。そういう意味で無関係と言えば無関係なのでしょう。
 ただ、それをあえて言います?しかも2回も。念を押すように。
 何か口を挟まれたくないみたいな狭量な態度に見えますし、これも冒頭に言った客観視点の欠如に繋がるような態度に見えてなりません。

 どういった意図でこういう発言になったのかその真意は私には分かりかねますが、もし私の言うとおりであればファンあってのスポーツということを今一度思い返して、無理なものは仕方ないにしろ、ユーザーと共に成長していくコミュニティを作り上げていくという態度のもと、大きくなっていって欲しいなと思いました。
 お金がかかるようなことでもないですし、そうすることで多くの人の共感も呼べるようになり、協力してくれる人も増えることだと思います。
 何より、それが成功への近道になると私は信じています。

 こうなってくると、ぷよキャンの記事で紹介して下さったPUBG JAPAN SERIES 大会運営チームさんの言葉が痛いほど胸にささります。
 こちらの記事です。
 日記 ぷよぷよと比較しつつ、PUBG日本リーグを観戦した感想とか(by machine322 さん)

>皆様が出場しているPJSはプレイヤーとしてのゴール地点ではありません。PJSで経験したことを今後の人生に活かして欲しいと大会運営チームは考えています。そのために様々な企画や演出を通して選手の皆さんが輝ける舞台をご用意できるよう誠心誠意尽力致します。選手の皆様にはそれに答えて頂けると我々も喜ばしい限りです。心よりよろしくお願い申し上げます。
>我々は数年後に「あの時PJSに出てよかったな」と思ってもらえるように最善を尽くします。


 こんなにプレイヤーのことを考えてくれているんだって伝わる文言あります?
 こんなん言われたら例え嘘でも、多くの人が頑張ってみようという気になれるんだろうな、多くのプレイヤーの目標になっているんだろうなと、私は思います。
 だってゲームの枠を越えて、人生経験として良い経験をさせてくれるんですよね?
 スタッフがその為の手伝いを一生懸命頑張ると言ってくれている訳ですよね?
 そんなん例えPUBGの知識が全くない自分でも「大会に出ている人は楽しんでいるのかな、笑顔なのかな」って感じで、どんな大会になっているのか興味出てきますよ。
 そっちがその気なら、こっちも良い思いが出来たら精一杯お返ししたいって思うような言葉だと感じます。
 あんまり他と比較して「あっちは凄い」みたいなことは言いたくない私(1から自分で説明したい私のスタイルの問題で有り、他の方のは全然気にならない)ですら引用したくなるほど、この文言はささりました。

 是非とも、主催側もスタッフも選手も観客もみんな幸せになれる方向を目標として掲げて欲しいと思いました。
 そうである限り、私も精一杯ぷよを応援していきたいと思います。
更新日時:2019/09/14 06:48
(作成日時:2019/09/14 00:13)
カテゴリ
日記
コメント( 18 )
18件のコメントを全て表示する
gesoir91
gesoir91
2023年10月22日 5時11分

 すいません、このやりとりだけみると私が『その一言でブチギレて何年も根に持ってるヤバイ奴』みたいになっているので、補足を。
 その一言で「何だコイツ」と思ったのは事実ですが、実はレッドスターさんとはそれ以前にも1,2回ではないやりとりがあったのです。
 詳細はよく覚えていないのですが、その中で彼が『こういうのはマウントの取り合いが云々』言って、じゃあ話しても無駄じゃんと思ったのを覚えています。
 特に匿名掲示板で見られますが、議論がしたいのではなくマウントを取りたい、相手を言い負かせたいだけの人っていると思っていて、私はそういうのに参加したいとは思わないのです。
 そういう人って自分の結論に合わせて無理矢理論理を作り上げていき破綻お構いなしに強い言葉を使うだけなので、何を話しても実のある話にならないことを経験則として知っているからです。そういうのって基本不快ですしね。
 この人はそういうタイプの人なんだと思いつつ、それでも実のある話なら話し合おうと何度かしていましたが、何か結局自分の結論を押しつけたい話に聞こえていました。
 先述した記事でも最初は私も誠実に回答していたはずです。
 それが重なってのことという言い訳だけさせて下さい。
 あと、彼の名誉の為に言っておきますが、それは何年も前のことですし、あくまで私がそういう印象を受けたというだけです。
 他の人がどう受け取るかは知りません。
 なので彼の人間性がこうだと周りに喧伝しているつもりは全くないですし、別に今も根に持っているみたいなこともありません。
 話しかけられたら警戒はするでしょうし、嫌な空気を感じたら以降相手にしないでしょうけれども。
 私だって不快な思いをしたくないですから。

shokutama
shokutama
2023年10月22日 11時33分

じゃこれで最後で。間に入っておいてこの体たらくで申し訳ない。

gesoir91
gesoir91
gesoir91
2023年10月22日 16時49分

 こちらこそ、期待に添えるような回答が出来なかったようで申し訳ないです。
 わざわざコメント下さり、有り難うございました♪

コメントするにはログインが必要です
シェア